三国志 司馬懿 軍師連盟 71・72・73・74・75話では、権力を握って横暴になる大将軍・曹爽と、耐え忍ぶ司馬懿の駆け引きとが行われます。
今回は、曹爽の権力乱用がどこまでエスカレートするのか、そして追い詰められた司馬家がどう動くのか紹介します。
司馬懿 軍師連盟 71~75話の内容
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第71話: 側室に溺れて天子の宝に手を出すほど傲慢になった曹爽に対し、司馬懿は柏霊筠を宮中へ送り込んで太后を動かし、その要求を拒絶させます。
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第72話: 何晏の計略で皇帝の生母を人質に取られた太后が脅される中、大殿に呼び出された司馬懿は曹爽の兵権要求を巧みにかわして宮廷を脱出します。
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第73話: 宮門での暗殺を辛うじて免れた司馬懿は、夜の山中でひそかに訓練していた三千人の私兵を司馬師に明かし、反撃の牙を研ぎ始めます。
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第74話: 曹爽の罠によって過酷な遠征へと駆り出された司馬懿父子ですが、司馬昭は襲撃に乗じて私兵の存在を知った家僕たちを口封じのために始末します。
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第75話: 遠征で成果を出せず撤退した曹爽が私兵の証拠探しに躍起になる中、太后は司馬家との結びつきを強めるために新たな縁組みを提案します。
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司馬懿 軍師連盟 あらすじリスト
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司馬懿 軍師連盟 71話 曹爽の横行
あらすじ 71話
曹爽が皇帝の宝を持ち出そうとする
曹爽は側室の蒹葭に夢中になり、彼女を喜ばせるために天子の宝庫へ目をつけます。大将軍の地位を振りかざして大内官を抱き込み、皇帝の持ち物である珍宝を自分の物のように持ち出そうとしました。
何晏が司馬昭を試す
何晏は司馬昭を宴に招きました。目的は司馬家の考えを探ることです。何晏は酔ったふりをして司馬昭に近づき、本音を引き出そうとしました。
司馬昭は警戒をゆるめて司馬家にも天下への野心があると受け取られる発言をしてしまいます。
司馬懿が柏霊筠を宮中へ送る
司馬懿は曹爽が皇帝と太后を取り込もうとしているのを知って柏霊筠を内傅として宮中へ入れることにしました。
柏霊筠が太后に助言すると太后は曹爽の強引な要求を拒絶するのでした。
注目点:曹爽の横暴は史実なのか?
ドラマでは曹爽が蒹葭のために宝庫から珍宝を奪おうとします。これは史実ではありません。皇帝曹芳の生母を探し出して太后を脅すのもドラマの脚色です。
宮中で司馬懿を殺そうとしたり、遠征で老いた司馬懿を消そうとしたりするのも記録にはありません。
曹爽が司馬懿を危険視していたかも知れませんが、ドラマではその対立を分かりやすくするために、様々な事件を作っています。
ただ、曹爽が司馬懿を政治の表舞台から外したり、何晏、丁謐、鄧颺、畢軌、李勝太后を移して朝廷での発言力を弱めたことも、史実に記録があります。『資治通鑑』では曹爽の側近たちが権力を頼みに政治を行い、従う者を進め逆らう者を退けたと書かれています。
司馬懿 軍師連盟 72話 太后の一計
あらすじ 72話
鍾会の焦り
鍾会は司馬懿が朝廷で地位を争わないことに焦りました。司馬懿が何を待っているのか分からず、その態度に納得できません。
皇帝の生母の存在
何晏は皇帝の生母を捜し出して曹爽に差し出します。曹爽はそれを使って太后を脅して宮中で自分の命令を押し通そうとしました。さらに丁謐に司馬懿を呼び出させ、大殿で殺す準備を進めます。
柏霊筠が司馬昭を救うために動く
何晏から知らせを受けた司馬昭は父を救うおうとしました。しかし柏霊筠は何も考えずに動くと曹爽の罠に落ちると考えて司馬昭を止めさせました。そして宮中や司馬家の関係者に手をまわして司馬懿を助けるようと考えます。
司馬懿の脱出
大殿では曹爽が司馬懿から長安の兵権を奪おうとしまそた。司馬懿は正面から逆らおうとせず、曹爽の要求を交わしました。最後は隙をついてそのまま宮廷を去るのでした。
司馬懿 軍師連盟 73話 司馬懿の嘘
あらすじ 73話
曹爽の司馬懿暗殺失敗
曹爽は宮門で司馬懿を殺そうとしました。しかし役人たちが駆けつけて抗議したので曹爽はその場で手を下せなくなりました。夏侯玄も曹爽の命令には従わず司馬懿を放免します。
司馬懿が私兵を育てていた
宮門を出た司馬懿は司馬師を連れて夜の山中へ向かいました。そこで、ひそかに鍛えていた私兵の存在を明かします。司馬師は父がただ曹爽に従っていたわけではないと知るのでした。
曹爽派が司馬懿を遠ざける
丁謐は司馬懿を名誉だけの役職へ追いやり、実権を奪うこと曹爽に進言しました。司馬懿は表では曹爽と穏やかに接します。その一方で司馬懿の門生たちは尚書台から次々と追い出されていきました。
何晏の狙いに司馬昭が気づく
司馬昭は情報を知らせた何晏に礼を言います。けれども何晏は司馬家に曹爽への謀反の罪をかぶせて失脚させるつもりでした。司馬昭は何晏の本心に気づき、鍾会とともに曹爽を討つ相談を始めます。
注目点:司馬懿が用意した私兵三千人は本当?
ドラマでは司馬懿が三千人の私兵を訓練していました。史実では私兵を用意したのは司馬師だと書かれています。もちろん大勢の私兵を雇って訓練するのは司馬師だけでは難しいでしょうから、司馬懿も関わっていたのかも知れません。ドラマは司馬懿が主人公なので司馬懿が自分で考えて用意する立場に描いているわけです。
あと数は三千人書いてますが。中国歴史書の数字は適当で実際のデータではなく雰囲気や印象で書いていることが多いです。ここでた「たくさんいた」くらいの意味で読むと良いと思います。
司馬懿 軍師連盟 74話 何晏と曹爽
あらすじ 74話
曹爽が司馬懿に出陣を迫る
何晏は司馬懿の老いを利用して排除する策を曹爽に提案。曹爽は呉の乱を口実に、司馬懿を総大将として遠征へ向かわせました。
追い詰められる司馬家の者たち
司馬懿は長旅で体力を消耗し、馬にも乗れない状態になってしまいます。曹爽は司馬昭も従軍させました。司馬師は弟を心配して私兵を護衛として同行させました。
司馬昭が家僕を始末
曹爽は司馬昭を守りの薄い営所に残して敵の襲撃を受けさせます。司馬昭は私兵に助けられますが、その存在が知られれば司馬家が謀反を疑われます。
司馬昭は証拠を消すため、同行していた家僕たちをすべて始末するのでした。
注目点:司馬懿の呉の遠征はあったのか?
史実では正始4年(243年)に司馬懿は呉への遠征に出ています。でも第74〜75話の遠征は史実そのままというわけではありません。
史実では正始4年に司馬懿が呉方面へ出兵しました。でもこの時は成果を出せずに撤退しています。
翌年の正始5年には曹爽が蜀に遠征を強行、このとき司馬昭を同行させています。司馬懿はこの遠征には反対していました。結果はこちらの遠征も成果は出せずに撤退しています。
ドラマではこの2つを近い時期の遠征をまとめて曹爽が司馬懿父子を遠征で追い詰める話に作り替えています。
司馬懿 軍師連盟 75話 私兵の証拠
あらすじ 75話
夏侯玄が曹爽を問い詰める
曹爽は呉の遠征で成果を出せないまま撤退を決めます。夏侯玄は曹爽の判断に納得できず、その目的を問い詰めました。曹爽の狙いが戦ではなく司馬家潰しにあったためです。
捕らえられた私兵たち
丁謐らは司馬懿が私兵を抱えている証拠を探しました。捕らえられた私兵は拷問を受けても何も話しません。何晏は司馬師を尾行させますが侯吉が妨害して計画は失敗しました。
太后が司馬家との縁組みを提案
宮中では幼い皇帝 曹芳が韓総管に司馬懿への恐怖を植えつけられていました。太后も皇帝をなだめられなくなりました。帰還した司馬懿が呼ばれると、太后は司馬家との同盟を強めるため、司馬柔との縁組みを提案。
夏侯徽と司馬師は司馬柔が政争に巻き込まれることに心を痛めるのでした。
注目:曹爽の遠征は自分の手柄作りだった
ドラマでは曹爽の遠征の目的は司馬懿潰しのためでした。でも史実の正始5年(244年)に曹爽が行った蜀遠征は、曹爽が自分の手柄をたてるために行った出兵です。
当時の曹爽は幼い皇帝曹芳を補佐する立場にありましたが、軍事面で大きな実績がありませんでした。そこで李勝や鄧颺らは曹爽に蜀を討たせて名声を上げようとします。司馬懿はこの遠征に反対しましたが、曹爽は大軍を率いて駱谷から漢中へ向かいました。
しかし蜀側では王平が興勢を守り、費禕も援軍として動きました。魏軍は山道で補給に苦しみ、十分な成果を出せないまま撤退します。この失敗により曹爽は軍事的な評価を上げるどころか、判断力のなさをさらすことになりました。
ドラマでは曹爽が司馬懿父子を遠征で追い詰めるように描かれていますが、これは脚色です。
三国志 司馬懿 主要人物一覧
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馬懿(しばい) / 魏の太尉
曹爽から実権を奪われ、宮中で命を狙われるなど最大の危機を迎える。しかし、表面的には従順を装いながら裏では「三千人の私兵」を隠密に育て上げており、反撃の準備を整えていく。 -
曹爽(そうそう) / 大将軍
権力に溺れて天子の宝を私物化し、太后を脅して朝廷を牛耳ろうとする。司馬懿を暗殺しようとしたり、遠征で追い詰めようとしたりするが、詰めが甘く手柄を立てられないまま焦りを募らせる。 -
司馬師(しばし) / 司馬懿の長男
父がただ曹爽の横暴に耐えているわけではないことを、夜の山中で私兵の存在を明かされたことで知る。一族を守るため、捕らえられた私兵の口封じや拷問の危機に奔走する。 -
司馬昭(しばしょう) / 司馬懿の次男
何晏の罠にかかって野心を漏らしそうになるなど若さが出るが、遠征先での襲撃時、司馬家の謀反の証拠(私兵の存在)を隠滅するために同行していた家僕を冷徹に始末する残酷な一面を開花させる。 -
何晏(かあん) / 曹爽の側近
曹爽の権力を利用して司馬家を失脚させようと画策する。司馬昭のホンネを探ったり、皇帝の生母を捜し出して太后を脅す材料に使ったりと、暗躍を繰り返す。

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