『軍師連盟』第26話・27話・28話・29話・30話では、曹丕がついに初代皇帝として即位、400年続いた漢王朝が終焉を迎えます。
司馬懿 軍師連盟 26~30話の内容
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26話:司馬懿が献上した新政十箇条に曹一族が猛反発。
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27話:司馬懿は曹洪の襲撃を退けるが曹丕との芝居で牢に入り宗室を孤立させる。
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28話:曹丕が献帝から禅譲を受け魏の初代皇帝に即位、牢を出た司馬懿が新政の開始を宣言。
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29話:司馬懿のもとに曹丕の命で柏霊筠が遣わされ、妻・張春華と争いに。
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30話:司馬家は勅命で柏霊筠を迎え入れるしかなくなるが、息子たちは彼女を逆に利用しようとし始める。
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司馬懿 軍師連盟 あらすじリスト
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司馬懿 軍師連盟 26話 司馬懿の上奏
あらすじ 26話
奪われる利権と宗室の結束
司馬懿は魏の国を立て直すために「新政十箇条」を曹丕に献上します。しかし、これに真っ向から反対したのが曹真や曹洪ら曹一族でした。
彼らは自分たちの特権が新しい制度によって脅かされるのを嫌がり、曹丕に司馬懿を排除するよう迫ります。曹真たちは連名で上奏文を出して司馬懿を孤立させようと嫌がらせを繰り返しました。
曹丕の板挟みと司馬懿の孤立
曹丕は内心では司馬懿の改革が国に必要だと理解していましたが、自分を支える曹一族を蔑ろにできません。朝廷で言い争う一同を一喝して下がらせ司馬懿には罰として酒を飲ませるてその場を収めるしかありませんでした。
一方、司馬懿の父・司馬防は息子がこのまま都にいては命が危ないと判断して彼を連れて故郷の温県へ避難することにします。
運命の出会いと迫る刺客
都を離れた司馬懿は帰郷の道中で税を徴収する役人と小吏の鄧艾が揉めている場面に出くわします。司馬懿は助けようとする弟の司馬孚を止めて、様子を見守ります。
その裏では曹洪たちが司馬懿を暗殺しようと、刺客を差し向けていました。
解説:司馬懿の提出した新政十箇条は史実にある?
26話で司馬懿が曹丕に差し出した新政十箇条は史実にはない制度案です。当然、それに曹真や曹洪が反対したという記録もありません。
でも曹丕の時代に魏の制度づくりが進んだことは史実です。代表的なのは九品官人法で、これは司馬懿ではなく陳群が提案した制度です。九品官人法は、人物を九つの等級に分けて官職に推薦する仕組みです。
ドラマでは魏を作るときに起きた制度整備を、司馬懿の上奏という形に置き換えて表現したものといえます。
司馬懿 軍師連盟 27話 司馬懿の上奏
あらすじ 27話
司馬府への襲撃と司馬懿の決意
司馬懿は小吏の鄧艾が役人に殴られても信念を曲げない姿を見て、自分だけが逃げ出すわけにはいかないと都へ引き返します。
怒り狂った曹洪が兵を引き連れて司馬府の門に矢を射込み、司馬懿を殺そうと迫ります。しかし司馬懿は門越しに、かつて前漢の武帝が身内を処刑した厳しい例を持ち出して反論し曹洪を追い払いました。
曹丕の裁きと宗室の焦り
曹真は司馬懿を陥れようと曹丕に嘘を吹き込みますが、曹丕は逆に曹洪の勝手な振る舞いを厳しく責め立てます。曹丕は曹洪を処罰することで勝手な行動を続ける親戚一同を黙らせようとしました。
追い詰められた曹一族は自分たちの地位を守るために曹丕へ早く皇帝の位に就くよう強く迫ります。曹丕は彼らをなだめるふりをして曹真に孫権を討つための南下を命じ都から遠ざけました。
白紙の竹簡と牢獄の中の密約
司馬懿は朝廷に駆けつけ新しい制度についての竹簡を広げますが、そこには何も書かれていませんでした。曹真に白紙であることを暴かれた司馬懿は、そのまま罪人として捕らえられます。
でもこれは司馬懿を一時的に隠して太学生たちの不満を煽って宗室をさらに孤立させるための芝居でした。
注目点:曹丕と曹洪はもともと仲がよくなかった
ドラマでは曹洪が司馬懿に敵対していますが、歴史上仲が悪かったのは曹丕と曹洪でした。『魏略』では曹丕が太子だった頃に裕福な曹洪に絹を借りようとして断られた話が出てきます。
曹丕は皇帝になった後、曹洪の食客が罪を犯したこと理由に曹洪を獄に入れ、死罪にしようとしました。最終的に曹洪は命を助けられましたが、官職や爵位を失い領地も削られました。
でも史実どおりに描くと曹丕が若い頃の恨みだけで曹洪を死罪にしようとする器の小さな男になってしまいます。ドラマでは司馬懿の政策の話を絡ませて、特権を守ろうとする曹一族と、一族が力を持ちすぎるのを阻止したい曹丕という演出に変えています。
司馬懿 軍師連盟 28話 3つの宝
あらすじ 28話
魏王朝の誕生と献帝の引き際
許都へ向かった曹丕は献帝から禅譲を受け、劉協を山陽公に任命して命を保証しました。
こうして400年続いた漢王朝は幕を閉じ、曹丕は国号を「魏」と定めて初代皇帝に即位します。
司馬懿はこの輝かしい式典の場で新政の開始を宣言する詔を読み上げました。
宗室との妥協と司馬懿の復帰
皇帝となった曹丕ですが、力を持つ宗室の親戚たちを切り捨てることはできません。曹真たちの要求を一部はねのけましたが、彼らの特権を残して新体制を安定させようとします。
牢から出された司馬懿は新政の立案者として朝廷の柱となりますが、曹丕は彼に「良いことがあるぞ」と不敵な笑みを浮かべるのでした。司馬懿は一度鄴城に戻り、新政府の基盤を固めるよう命じられます。
司馬府に現れた才女・柏霊筠
鄴城に戻った司馬懿は案内されるまま静かな山荘へと向かいます。そこで彼を待っていたのは、美しく琴を弾く女性・柏霊筠でした。彼女は曹丕から遣わされたと明かし、これからは司馬懿のそばで身の回りの世話をすると告げるのでした。
注目点:漢の滅亡と魏の誕生
28話で一番大きな出来事は、曹丕が献帝から帝位を譲られ魏の皇帝になったことですね。
400年続いた漢王朝はここで終わりました。曹丕は退位した献帝を殺さずに山陽公に任命しました。ここは史実通りです。
曹丕が献帝を殺して帝位を奪えば、曹丕は漢の皇帝を殺した人物になります。そこで曹丕は献帝が自分から帝位を譲った形にしました。
献帝を山陽公として生かしておけば曹丕は漢から正式に帝位を受け取った皇帝だと主張できます。曹丕は武力で奪ったように見えないよう、儀式を使って魏の建国を正当化しました。
ただし、献帝が自分から曹丕に譲ったわけではありません。曹操の時代から漢の朝廷は曹氏の支配下にありました。曹丕は父から受け継いだ力を使って献帝に帝位を譲らせたのです。
漢→魏が「禅譲」という言葉で表現されるのは事実ですが、実際には曹氏が漢の皇帝を追い込んで成立させた政権交代です。
司馬懿 軍師連盟 29話 甘い罠
あらすじ 29話
山荘での知恵比べと曹丕の狙い
司馬懿は用意された山荘で曹丕から遣わされた柏霊筠と向き合いました。司馬懿は早く家に帰りたがりますが、柏霊筠は曹丕からの聖旨を見せました。
そこには「彼女を攻略しなければ帰宅を許さない」という驚きの内容が書かれており司馬懿は身動きが取れなくなります。
二人は夜通し語り合いますが、司馬懿は柏霊筠が新政の問題点を的確に指摘する姿を見て、彼女がただの美女ではなく恐ろしい知略の持ち主だと知ります。
郭照の決断と曹丕の不機嫌
洛陽に戻った曹丕は妃たちに迎えられます。そこで郭照が親友の張春華のために司馬懿の居場所を尋ねました。しかし曹丕は身内をかばおうとする郭照の態度に顔をしかめます。「私の側に仕えるのか、それとも司馬家に情報を流すのか」と迫られた郭照は司馬懿の居場所を張春華に伝えたのでした。これによって曹丕と郭照の間にわずかな溝が生まれます。
張春華の乱入と司馬家の家庭騒動
山荘で司馬懿と柏霊筠が琴の演奏を通して打ち解け始めたその時、怒り心頭の張春華が部屋に踏み込みました。
二人の親密な様子を見た張春華は、司馬懿の耳を力任せに引っ張って強引に連れ出します。深夜に司馬府へ連れ戻された司馬懿は妻から厳しい追及を受けました。
そこに長男の司馬師や次男の司馬昭まで現れ、司馬懿は父親としての威厳を失い、冷や汗をかくことになります。
注目点:柏霊筠は史実の人物なの?
柏霊筠という名前の女性は記録にはありませんが。モデルになった人はいます。それが司馬懿の側室・柏夫人です。
史実の柏夫人は司馬懿が寵愛した女性です。司馬懿が歳をとってから迎えた側室。このころは司馬懿と正妻の張春華とも仲が悪くなっていました。張春華が怒って食事をやめたという話も残っています。
29話のように柏夫人は曹丕の命令で司馬懿のもとに送り込まれたわけではありません。
史実の柏夫人をそのまま登場させたら司馬懿と張春華の不和、正妻と側室の対立のドラマになってしまいますが。このドラマは政治劇や権力争いが中心なので、柏夫人の役目もドラマ向けに脚色してているのですね。
司馬懿 軍師連盟 30話 君主と臣下の関係
あらすじ 30話
逃げ場のない勅命と司馬懿の帰宅
司馬懿は息子たちの助けを借りて、なんとか妻の張春華をなだめようとします。「柏霊筠との話は必ず断ってくる」と約束して家を出たものの、皇帝 曹丕の決意は固く、命令を覆すことはできませんでした。
司馬懿は絶望的な気持ちで柏霊筠を連れて帰宅します。案の定、玄関先で待ち構えていた張春華は夫が約束を破って新しい女を連れてきたことに激怒しました。彼女は手近な棒を振り回し、柏霊筠を屋敷から追い出そうと大騒ぎになります。
動き出した新政と鄧艾の挫折
一方、司馬懿が導入した新政が各地で始まり、役人の登用方法が変わりました。このチャンスを掴もうと小吏の鄧艾は自作の「屯田の策」を携えて選考の場へ向かいます。しかし、面接官の中正官は鄧艾にひどい吃音があるのを見て「まともに喋れない者が役人になれるか」と鼻で笑い、彼を追い払ってしまいました。
雨の中で落胆する鄧艾でしたが、彼がその場に落とした書論が若き天才・鍾会の目に留まることになります。
司馬家の息子たちの計算と新たな火種
家の中が張春華の怒りで修羅場と化す中、司馬師と司馬昭の兄弟は冷静に状況を見つめていました。彼らは、柏霊筠が曹丕の送り込んだ監視役であることを確信します。
下手に追い出せば曹丕を敵に回すことになりますが、屋敷に置いておけば逆に彼女を通して曹丕に自分たちの都合の良い情報を流せるのではないかと考えました。柏霊筠という存在を単なる邪魔者ではなく、自分たちの「駒」として使うための計画を練り始めるのでした。
三国志 司馬懿 主要人物一覧
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司馬懿(しばい):軍師・新政の立案者
新国家の基盤を作るために奮闘するが、皇帝・曹丕から「贈り物」という名の監視役(柏霊筠)を押し付けられ、政治と家庭の両方で板挟みになる。 -
曹丕(そうひ):魏の初代皇帝
念願の皇帝の座に就く。身内である曹一族の力を削ぐために司馬懿を利用しつつ、司馬懿自身も完全には信用せず柏霊筠を送り込む。 -
張春華(ちょうしゅんか):司馬懿の正妻
夫の危機を救ってきた妻だが、愛妾候補・柏霊筠の登場に激怒。棒を振り回して屋敷を守ろうとするが、勅命には逆らえず苦渋の決断を迫られる。 -
曹真(そうしん):曹一族の将軍
司馬懿の新政によって一族の利権が奪われることを恐れ、あの手この手で司馬懿を陥れようと画策する。 -
柏霊筠(はくれいいん):監視役
曹丕の命令で送り込まれた患者。司馬懿の新政の欠点を見抜くほどの知識がある。司馬家に入り込み司馬家内部に混乱をもたらす。
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