PR

如懿伝31・32・33・34話のあらすじとネタバレ感想:高晞月の最期

如懿伝27-30話あらすじ  

中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~31・32・33・34話のあらすじとネタバレ感想を紹介。

冷宮から復活した如懿が高妃を追い詰めます。如懿は皇帝の信頼を失い病になった高妃に皇后から陥れられた事実を伝えました。いよいよ如懿の復讐が本格化する31話から34話のあらすじとネタバレ解説を紹介します。

※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

他のエピソードを見たい方は 如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧 をどうぞ。

 

スポンサーリンク

如懿伝31話 ネタバレとあらすじ

  • 貴妃が阿箬の幽霊を見て錯乱状態に陥り罪を告白。
  • 貴妃は如懿を陥れた罪を双喜に転嫁させようとする。
  • 実は貴妃の錯乱は如懿の策略。

あらすじ「 亡霊騒動」

貴妃は阿箬の四十九日が過ぎても落ち着かない日々を送っていました。阿箬の幽霊に復讐される幻覚に悩まされて錯乱状態に陥ってしまいます。太医が診察しても異常は見つかりません。それでも貴妃は怯え続け、ついに皇后の前で如懿を陥れるために阿箬を犠牲にしたことを口走ってしまいます。

皇后は貴妃の言葉を「気が触れた戯言」だと言いますが、皇后とその周囲は動揺していました。嘉嬪は貴妃を本当に狂わせればいいと皇后に進言。

しかし如懿が皇帝に進言。皇帝は貴妃の宮殿にいた宦官の双喜を呼び出して拷問の末に冷宮での如懿殺害未遂の件を自白させます。でも双喜は砒素を盛った罪は認めませんでした。

皇帝は貴妃は気の病で、後ろめたいことがあるからだと気づきました。双喜の自白を聞いた貴妃は、罪が明らかになることを恐れ衝撃のあまり気を失ってしまいます。

皇帝は貴妃に罪を償わせるため、宮殿に閉じ込めて幽閉状態に置くことにしました。でも貴妃の父親をまだ重用する必要があったので世間には病気だと発表します。

実はこれらは如懿が仕組んだものでした。彼女は江太医に命じて貴妃の煎じ薬にニガヨモギを混ぜ幻覚を見せていたのです。

解説:四十九日(七七)

四十九日または七七(しちしち)は仏教で故人が亡くなってから49日目の日。仏教では7日ごとに閻魔王など十王の裁きを受けます。最終的に六道のどこに行くか決まるのが49日目です。この間、遺族は故人がよい来世に転生できるよう供養を行います。

この考え方は中国で仏教に道教が混ざった「十王信仰」が由来ですが。閻魔王が圧倒的に有名なため閻魔王信仰ともよばれます。

清朝は仏教が盛んだったので王族や宮中の人たちにも仏教を信仰している人は多いです。

 

如懿伝32話 ネタバレとあらすじ

  • 皇后は嫡子を望むあまり体調を崩し貴妃は病に倒れ孤立を深める。
  • 宮女の嬿婉は、嘉妃と純妃から凄惨ないじめを受ける。
  • 太后は如懿の父の死の真相を突き止める。

あらすじ:身代わり

如懿は皇帝から贈られた花を皇后の元に持って行きます。ところが嘉妃は如懿を陥れようとします。

その場に居合わせた宮女の嬿婉は、とっさに如懿を庇うような発言をして皇后を怒らせてしまいます。皇后は罰として嬿婉を嘉妃の元で働くように命じました。嬿婉は嘉妃に「桜児」と名付けられます。さらに嬿婉は嘉妃と純妃から皇帝を誘惑した過去を蒸し返され、周囲の宮女たちからもいじめを受けるのでした。

一方、純妃は六阿哥を出産。太后は純妃を大切にするようになります。皇后は純妃と皇帝の親しげな様子を見て、嫡子がいないことに焦りを覚えるのでした。

すでに大阿哥は成長して嫡母である皇后のそばにいるよりも、実の母である哲妃を慕うようになっています。皇后は地位を保つためには嫡子が必要だと考え、坐胎薬の量を増やして服用し始めますが、無理がたたり体調を崩してしまいます。

そのころ貴妃は病が重くなり孤独な日々を送っていました。皇帝の愛を得ることに全てを捧げてきた彼女にとって、皇帝が見舞いに来ないことは何よりも辛いことでした。

貴妃は皇帝に忘れ去られてしまったと絶望し病状は悪化する一方です。そんな中、貴妃の侍女たちに皮膚病が蔓延して数人が命を落とすのでした。

解説:五毒餅と端午の節句

端午の節句で皇后は妃嬪たちに香袋と五毒餅を贈りました。端午の節句は日本では男の子の成長を祝う行事になっていますが、本来は暑い夏を乗り切るための健康祈願や、邪気払いを行う行事です。

五毒餅と食べるのは北京など中国の北部の習慣。名前は奇妙ですが、毒は入ってなくて実際には緑豆餡、ナツメ餡、蓮の実、サンザシなどが入ったお菓子です。餅の表面にはサソリ、ヘビ、ムカデ、ヤモリ、ヒキガエルといった5種類の毒を持つ虫の絵が描かれ、「毒をもって毒を制す」という意味が込められています。

 

第33話 ネタバレとあらすじ

  • 如懿が貴妃に皇后の腕輪に仕込まれた不妊の真相を告げる。
  • 真実を知った貴妃は皇帝に皇后の悪行を暴露。
  • 貴妃の告白によって皇帝と皇后の間に深い亀裂が生まれる。

あらすじ:末期の報復

如懿は孤立無援になった貴妃の宮殿を訪れ、皇后から贈られた腕輪に不妊になる零陵香が仕込まれていたことを明かしました。貴妃は如懿も同じ腕輪を贈られていたことを知り、自分が皇后に利用され、子どもを持つ夢を奪われていたことを知って絶望します。

如懿は貴妃に「心から信頼していた人に真実を話すべきだ」と話し、貴妃は皇帝に会うことを決意します。

貴妃は皇帝に会って皇后がこれまで行ってきた悪事を暴露します。蓮心を宦官に嫁がせたこと、阿箬を扇動して如懿を陥れたこと、そして自身を不妊にさせたことを告げました。でも皇帝は貴妃が皇后を陥れようとしているとして彼女の告白を信じませんでした。

貴妃は皇帝が斉太医に命じて自分を不妊にさせたと疑い、皇帝の薄情さに絶望します。皇帝が去った後、貴妃は最期の復讐として皇帝の座布団に疥癬のダニを仕込みました。

その後、貴妃は皇貴妃に昇進する勅命と「賢」という諡号が与えられたことを知ります。この「賢」の諡号は、かつて彼女が来世で「善良で賢い人間になりたい」と語ったことを皇帝が覚えていたからでした。

貴妃は最期に家族や友人を失い愛する人にも裏切られた孤独な人生を思いながら息を引き取ります。彼女の死後、皇帝は貴妃が亡くなる直前に言った言葉を思い返して皇后を疑い始めるのでした。

時を同じくして皇帝と如懿は疥癬を患い、その病が人から人に移る危険な病だと知った太后と皇后は不安になるのでした。

解説:高貴妃の最後

史実でも貴妃高氏は死ぬ直前の乾隆10年(1745年)1月23日に「皇貴妃」に昇進。二日後の25日に死亡。「慧賢皇貴妃」の諡号が贈られました。清朝では高位の妃嬪が病になりもう助からない死が目前というときにランクが上がることがあります。

「慧賢」の「慧」は聡明、「賢」は「徳と才能がある」という満洲語を訳したものです。ドラマでは如懿に嫌がらせをしていた高貴妃ですが。史実ではそのような記録はありません。しかし皇帝に取り入るのは上手な人だったようです。

解説「疥癬(かいせん)」とは

皇帝と如懿は「疥癬」を患ってしまいました。ヒゼンダニが皮膚に寄生して起こる感染症です。昔は衛生状態が悪かったため、疥癬のような感染症はよくありました。集団生活している場では感染も広まりやすいです。急性腎臓炎、敗血症など合併症を引き起こすこともあり。重くなると命にかかわることもあります。現在は完治できますが、当時の技術では恐ろしい病気でした。

 

第34話話 ネタバレとあらすじ

  • 皇后は皇帝の疥癬を感染を恐れずに看病。
  • 皇后は嫡子を出産。その子に過剰な期待をかける。
  • 皇后の嫡子 永琮は皆から祝福されるものの病弱だった。

あらすじ:献身と思惑 

皇帝が疥癬を患い症状が重くなりました。すると後宮の妃嬪たちは伝染を恐れて看病をためらいます。でも皇后だけは自ら率先して皇帝のそばに付き添い、献身的に看病しました。太后はそんな皇后を称賛しますが、皇后は自身の地位を固めるための作戦でした。

やがて皇后が懐妊したことが判明します。この子を富察一族の将来を託す最後の希望だと考えた皇后は、斉太医の助けも借りて健康な男子を産もうと執着します。皇后の母 富察夫人は、お灸のときも皇帝をそばにいさせて皇后の苦労と子への愛を皇帝に見せつけました。

嘉妃は皇后の懐妊に危機感を募らせ、再び寵愛を得ようと皇帝を誘惑します。すると嘉妃も懐妊。皇后は不安になりつつも表面上は祝福します。

しかし、皇后は「この子は必ず皇子だ」と言い聞かせるなど、皇后は生まれてくる子に過剰な期待をかけ焦っていました。

皇后は体調を崩し、出産も危ぶまれますが。ついに皇子を出産。皇帝はこの子に「永琮」と名付け、喜びます。でも永琮が病弱なことがわかってしまうのでした。

感想:不穏な影を落とす永琮の誕生

ドラマでは永琮が生まれるよりも前に干ばつがあり。その干ばつを終わらせる大雨と永琮の誕生が重なりました。昔の人は迷信深いので、良い出来事のあったときに生まれた子は特別な子供と言われることもありましたが。ドラマの演出でも皆が祝福している様子が描かれています。でもその直後に、彼が虚弱体質ということがわかってしまうというのは皮肉な結果ですね。

 

解説:「親蚕の礼」と皇后の役割

今回は如懿が皇后に代わって行った「親蚕の礼」ですが。皇后にとって非常に重要な儀式でした。皇后が蚕の飼育や糸紡ぎを通して、農業や養蚕を奨励する儀式。唐朝時代に始まりました。清朝になって途絶えていましたが、富察皇后が復活させました。

皇帝が農耕を奨励する「親耕の礼(田植え)」を行うのと対になる行事です。現在の日本にもその考えは受け継がれています。

 

スポンサーリンク

如懿伝の登場人物

如意伝 登場人物キャスト

  • 如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン
  • 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
  • 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
  • 富察氏(フチャし)/皇后(こうごう) 演:ドン・ジエ
  • 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
  • 高晞月(こうきげつ)/慧貴妃(けいきひ) 演:トン・ヤオ
  • 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉貴人(かきじん) 演:シン・ジーレイ

 

如懿伝の関連記事

この話の前後にあたるエピソードのあらすじ感想、全話一覧記事へのリンクを紹介。ストーリー全体の流れを把握するのにお役立てください。

 

如懿伝
スポンサーリンク
この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールをご覧ください。

運営者SNS: X(旧Twitter)

この記事が役立った方は、ぜひシェア&ブックマークをお願いします!
フミヤをフォローする

コメント

error: Content is protected !!