中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」のあらすじを1話から最終話まで一覧で紹介。全体の大まかなあらすじや。序盤の詳しいあらすじも載せました。
この記事の内容
- 如懿伝のあらすじ(第1話~最終話)
- 如懿伝のみどころ
- 如懿伝の主な登場人物
ネタバレ要素もあるのでご注意下さいね。
「如懿伝」見どころとテーマ・静かに壊れていく愛の物語
同じ時代でも全然違う「エイラク」との大きな違い
「如懿伝」は清の第6代皇帝 乾隆帝の時代を舞台にしたドラマです。似たような作品に「瓔珞(エイラク)」がありますが雰囲気も内容も全然違いました。
エイラクは復讐とサクセスストーリー。ヒロインが次々と敵を打ち破って成り上がっていく展開が爽快ですよね。でも如懿伝は、まったく逆の流れです。
はじまりは幸せ。でも徐々に壊れていく愛の物語
「如懿伝」ではヒロインの如懿(青桜)は物語の最初から弘暦(乾隆帝)に愛されて高位の妃になります。最初は幸せそうに見えるんですが、物語が進むにつれて少しずつ関係が悪化していくんですね。そして最後には完全に破綻してしまいます。
愛や信頼がやがて憎しみに変わっていく。その過程がとても丁寧に描かれているんですね。
雰囲気は暗め。でもそこに共感できるものがある
だからドラマは暗く沈んだ雰囲気になりがちです。でも如懿や海蘭の葛藤や苦しみには、現代の私たちにも共感できる部分が多いと思いました。
信じていた人に裏切られたり、社会の中で少しのすれ違いから関係が崩れていく──そういうできごとは、現代の私たちにもよくあることですよね。逆にそんな中でも信じ合える仲間の存在がどれほど大切か、ということにも気づかされます。
時代劇と侮れない!現代人の心に刺さる物語
「如懿伝」は豪華な衣装や内装、ドロドロした陰謀に目を奪われがちですが、人としてどう生きるか?信じるとはどういうことか──個人的にはそんなテーマが描かれていると思います。
「如懿伝」は派手な展開や爽快感を期待する方には合わないかもしれません。そういったものを求める場合は「瓔珞」をお勧めします。
でも現代のように不安な時代に生きる私たちだからこそ「如懿伝」に込められたメッセージがより深く響いてくるように感じます。現代にも通じる「人間ドラマ」としてお勧めしたい作品です。
「如懿伝」あらすじを簡単に
1話から最終話までの大まかな流れを紹介します。
苦難の時代(1~27話)
雍正帝の時代。第四皇子・弘暦は幼なじみの青桜を嫡福晋に選びますが、雍正帝は皇后の姪である青桜との婚姻に反対。青桜は側福晋となりました。
6年後、雍正帝が崩御。弘暦は帝位を継ぎ乾隆帝となりますが、青桜は皇太后 ニオフル氏に疎まれ命の危機に瀕します。
青桜は名を「如懿」と改め乾隆帝の寵愛を取り戻しますが、後宮の妃嬪たちの嫉妬や陰謀に巻き込まれます。如懿は毒を盛られたり冷宮に送られたりしますが、侍衛の凌雲徹や海貴人らの助けを得て、陰謀を暴き冷宮を出ることを許されるのでした。
如懿の反撃(28~47話)
冷宮を出た如懿は海貴人と親しくしますが、慎貴人や慧貴妃からは嫌がらせを受けます。阿箬の自殺や海貴人の出産騒動、そして如懿を陥れるための亡霊騒動など次々と困難が襲いかかるのでした。
如懿は凌雲徹や李玉、愉妃らの助けを得て潔白を証明、嘉貴妃の陰謀を暴きました。一方、慧貴妃は皇后の裏切りを知り、命と引き換えに乾隆帝に告白。皇后は病に倒れ、如懿への憎しみを残して世を去ります。
ところが皇后の喪中に皇子たちの争いが勃発。乾隆帝は子がない如懿こそが皇后にふさわしいと判断。乾隆帝は如懿を皇后にするのでした。
如懿が皇后になる(48~67話)
皇后になった如懿は乾隆帝と将来を誓い合いますが、嘉嬪や炩妃らの陰謀が次々と襲いかかります。
舒嬪が懐妊した子宝の薬が避妊薬だったことが判明、炩妃は如懿への恨みを募らせます。乾隆帝は炩妃を寵愛。炩妃は他の妃嬪を蹴落として、更なる地位を目指します。
凌雲徹が罠にはめられ左遷される一方、玫嬪は皇太后の間者であることを告白し、慶嬪を毒殺したこと、孝賢皇后と第七皇子を殺害したのは自分だと告白して亡くなります。
如懿は懐妊し嫡皇子が誕生。
一方で、木蘭囲場での刺客騒ぎや第四皇子 永珹の行動がもとで嘉貴妃の野心が打ち砕かれるのでした。
如懿は死産を経験。炩妃の母が如懿に呪術を使っていたことが発覚し、炩妃は窮地に立たされます。
皇帝との関係悪化(68~最終話)
衛答応は巧妙な手段で皇太后や公主の璟瑟を味方につけ嬪に復位。乾隆帝は新たな妃嬪・寒香見に心を奪われ、その偏愛は第三皇子との絶縁や純貴妃の死を引き起こします。
如懿は乾隆帝の偏愛や、自身と凌雲徹の関係を巡る誹謗中傷に苦しみ、炩妃(衛嬿婉)の策略によって凌雲徹は宦官にされてしまます。
乾隆帝と如懿の関係が悪化する中、南巡での乾隆帝の享楽ぶりに我慢滴亡くなった如懿は遂に髪を切りました。これにより如懿は禁足となり、皇后としての地位を失います。
その後、衛嬿婉は皇貴妃となり権力を得ますが、彼女もまた悪事が暴かれます。そして如懿は静かに生涯を終えました。乾隆帝は如懿の死を後悔し、衛嬿婉に死を賜るのでした。
如懿伝 あらすじ全話一覧
乾隆帝の即位から如懿の苦難
→第1・2話のネタバレあらすじはこちら
- 第1話 如意の行方
- 第2話 移りゆく時代
- 第3話 新帝即位
- 第4話 新しい名
- 第5話 “音”がつなぐ思い
- 第6話 新しい妃嬪
- 第7話 雪夜の裁き
- 第8話 疑惑の塗り薬
- 第9話 後宮の新年
- 第10話 冷遇
- 第11話 皇子の選択
- 第12話 悲しき婚礼
- 第13話 やまない雨
- 第14話 心ない噂
第15話 新妻の妙計
第16話 取り戻した信頼
第17話 啓蟄(けいちつ)の悪夢
第18話 裏切り
→第19・20・21・22話のネタバレあらすじはこちら
第19話 断ち切れぬ情
第20話 冷宮送り
第21話 凌霄花と銀子
第22話 返り咲き
→第23~26話のネタバレあらすじはこちら
第23話 出会いと別れ
第24話 ひそかな見守り
第25話 身ごもらぬ理由
第26話 止まぬ攻撃
如懿の反撃(29~46話)
→第27~30話のネタバレあらすじはこちら
第27話 冷宮を出る日
第28話 寵愛の裏側
第29話 毒の贈り物
第30話 命懸けの出産
→第31~34話のネタバレあらすじはこちら
第31話 亡霊騒動
第32話 身代わり
第33話 末期の報復
第34話 献身と思惑
35~38話
第35話 女官の野望
第36話 敵討ち
第37話 譲れぬ親心
第38話 権勢と犠牲
39~42話
第39話 皇后の死
第40話 貴妃の台頭
第41話 疑心暗鬼
第42話 窮余の一策
43~46話
第43話 翊坤宮の刺客
第44話 対句の意味
第45話 七宝の赤い石
第46話 侍女の門出
如懿が皇后になる(47~66話)
47~50話
第47話 孤独な頂へ
第48話 戒めの耳飾り
第49話 子宝の薬
第50話 腹いせの昇格
51~54話
第51話 太監(たいかん)の誤算
第52話 最期の告白
第53話 甘言と苦言
第54話 皇子か公主か
55~58話
第55話 木蘭囲場(もくらんいじょう)の罠(わな)
第56話 君主の苦悩
第57話 絶望の果てに
第58話 抜け駆け
59~62話
第59話 寵妃(ちょうひ)の復活
第60話 誤算
第61話 皇子の悲劇
第62話 赤い衣の公主
63~66話
第63話 ついえた野心
第64話 虚しい最後
第65話 悲しみの雪
第66話 深い溝
皇帝との関係悪化(67~87話)
67~70話
第67話 非情な選択
第68話 新たな後ろ盾
第69話 大局と忍耐
第70話 異郷の公主
71~74話
第71話 偏愛の波紋
第72話 皇后の責任
第73話 届かぬ想い
第74話 剣と琴
75~78話
第75話 勇敢な侍衛
第76話 雲の刺繍
第77話 沈黙の夕餉
第78話 御花園の幻
78~81話
第78話 御花園の幻
第79話 残された指輪
第80話 舟上の誘惑
第81話 決別
82~85話
第82話 愛と復讐
第83話 格格(ゲゲ)の告発
第84話 残された時間
第85話 口封じ
86~最終話
第86話 暴かれた真実
最終話 緑梅の記憶
如懿伝の時代背景と登場人物
18世紀の清朝 6代皇帝・乾隆帝の時代
舞台は18世紀の中国、清朝。
清は第6代皇帝・乾隆帝のもと最盛期を迎えていました。
そんな華やかな時代に宮廷で繰り広げられる争いを描いたのが「如懿伝(にょいでん)紫禁城に散る宿命の王妃です。
大ヒットドラマ「瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」と舞台設定も登場人物もほとんど同じ。この2つはよく比べられますが。大きく違うのは敵味方の関係。
「如懿伝」の主人公・嫻妃は「瓔珞」では策略家でヒロインのライバルでした。「如懿伝」と「瓔珞」では立場が正反対なのです。「瓔珞」とはまったく違う立場で楽しめるのがこのドラマの魅力です。
如懿伝 登場人物・キャスト
- 烏拉那拉(ウラナラ)如懿(にょい)
演:周迅(ジョウ・シュン ) - 乾隆帝 愛新覚羅 弘暦(アイシンギョロ・こうれき)
演:霍建華(ウォレス・フォ) - 皇后 富察(フチャ)琅嬅(ろうか)
演:董洁(ドン・ジエ) - 嘉貴妃 金玉妍(きん・ぎょくけん)
演:辛芷蕾(シン・ジーレイ) - 炩貴妃 衛嬿婉(えい・えんえん)
演:李純(リー・チュン) - 凌雲徹(りょう・うんてつ)
経超(ジン・チャオ)
▼「如懿伝」のさらに詳しいキャスト・登場人物の紹介はこちら。
如懿伝(にょいでん)ドラマ基本情報
- 原題:如懿傳(如懿传)
- 英題:Ruyi’s Royal Love in the Palace
- 放送年:2018年
- 話数:全87話
- ジャンル:歴史ドラマ、宮廷ドラマ、ロマンス
- 主なキャスト:
ジョウ・シュン(ウラナラ・如懿)、ウォレス・フォ(乾隆帝)、ドン・ジエ(富察皇后)など - 原作:流潋紫(リュウ・リャンズー)による同名小説
- 監督:何澍培(ホー・シューペイ)
- 時代背景:清朝・乾隆帝時代(18世紀中頃)
- あらすじ概要:
弘暦の幼なじみの青桜は彼の側室となり如懿と改名。弘暦が乾隆帝になると如懿は妃となり、激しい後宮での争いに巻き込まれいくのでした。
如懿伝 第1話 あらすじを詳しく
弘暦の夢と三阿哥の妃選び
ドラマは弘暦(こうれき)が夢の中で青桜(せいおう)を探す所から始まります。
夢から覚めた弘暦は焦るように三阿哥の福晋(正室)選びの結果を確認します。青桜は選ばれずに姿を消してしまったようでした、それを知った弘暦はいてもたってもいられずに彼女を探しに出かけるのでした。
ようやく青桜を見つけた弘暦は、ある事実を知ります。なんと青桜は三阿哥のことが好きではなく、わざと落選したというではありませんか!驚きですよね。
そんな青桜に弘暦は自分の福晋選びに来てほしいと言いますが、青桜は断ってしまいます。それでも弘暦は諦めません。「絳雪軒で待っているから」と告げるのでした。
皇后の思惑と弘時の失脚
一方、ウラナラ皇后は青桜に弘暦の福晋に選ばれるよう願っていました。しかし、青桜は弘暦とは兄弟のような関係なので気が進みません。
この頃、第三皇子の弘時(こうじ)が雍正帝(ようせいてい)に厳しく叱られていました。皇帝は彼が臣下と結託して不穏な企みをしていると言います。雍正帝が激怒して一族の系譜から外し景仁宮で謹慎させらるのでした。
弘暦の福晋選び
絳雪軒では第四皇子 弘暦の福晋選びが始まりました。青桜がなかなか来ないので弘暦は如意を富察氏の手に渡そうとします。ところがその時、青桜が現れたので富察氏を側福晋に、青桜を嫡福晋に選ぶのでした。
その直後、皇帝が絳雪軒にやってきて皇后が大罪を犯したの謹慎させられたこと、そして青桜がその姪であるため弘暦の嫡福晋にはなれないことを弘暦に告げます。
この場面で登場した如意は清朝ではとても縁起のいい贈り物とされます。
如意は何に使う物?弘暦が正室選びで福晋に如意を贈った理由【如懿伝】
でも弘暦は諦めません。しかたなく雍正帝は弘暦の嫡福晋に富察氏、側福晋に青桜、高氏を格格にすることを許可し、弘暦を寶親王に任命するのでした。
熹貴妃の思惑と青桜の未来
熹貴妃が景仁宮に失脚した皇后を見舞いに行きました。皇后は弘時を擁護する上奏文は熹貴妃が指示したものだと指摘。熹貴妃にとっては弘暦が青桜に心を奪われ側福晋にしたのは予想外だったようです。
皇后は自分と熹貴妃の争いはまだ終わっていないと語るのでした。
如懿伝 第2話 あらすじ
弘暦と青桜の変わらぬ約束
青桜は王府に嫁ぐのが不安でした。その気持ちを弘暦に打ち明けると弘暦は君を生涯守ると誓います。青桜も弘暦とともにいたいと願うのでした。
二人の絆は一層深まったように見えましたね。
雍正帝崩御と乾隆帝の即位
それから6年という歳月が流れました。皆が嫡福晋に挨拶をしている最中、なんと皇帝が崩御しなんと知らせが飛び込んできます。そして弘暦が皇位を継承 乾隆帝となります。生母の熹貴妃は聖母皇太后となりました。
皇太后の非情な要求
皇太后はさっそく青桜に嫌がらせ。熱いスープを長時間が持たされました。乾隆帝は薬をもって青桜のもとを訪れます。
ウラナラ氏は青桜に景仁宮から出してくれるよう皇帝に頼んで欲しい懇願します。そこで青桜は弘暦に叔母を行宮で老後を過ごさせてほしい願いました。
でもそれを知ったニオフルは激怒。青桜の仕業だと知り、ウラナラ氏を生かす代わりに青桜に死を言い渡します。青桜はその条件を受け入れるのでした。
如懿伝の原題と英題
原題:如懿傳
英題:The Legend of Ruyi
2018年、中国
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