中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」の全87話をあらすじを1話から最終話まで一覧で紹介。全話の短い要約と詳細ネタバレへのリンクもあります。
この記事の内容
- 如懿伝のあらすじ(第1話~最終話)
- 如懿伝の見どころ
- 如懿伝の主な登場人物
※ネタバレ要素もあるのでご注意下さいね。
如懿伝 あらすじを最後まで簡単に
1話から最終話までの大まかな流れを紹介します。
苦難の時代(1~27話)
ドラマは雍正帝の時代から始まります。まだ皇子だった弘暦(後の乾隆帝)と青桜は幼なじみ。
2人は愛し合っていて、弘暦は青桜を正妻に迎えたかったのです。でも父の雍正帝はこれに反対。結局、青桜は正妻ではなく側室となりました。
6年後、弘暦が皇帝となり乾隆帝に。でも青桜は皇太后に嫌われてしまい、命まで狙われるピンチに陥ってしまいます。
そこで彼女は「如懿」と名前を変え、乾隆帝の愛を再び手に入れることに成功。しかし、今度は他の妃たちが嫉妬し、陰謀を次々と仕掛けてきます。
如懿は毒を盛られたり、罪を着せられ「冷宮」に送られたり……。
それでも心から信じられる侍衛の凌雲徹や親友の海貴人の助けを借りて、数々の陰謀を乗り越えていきます。そしてついに冷宮から抜け出すことに成功するのでした。
如懿の反撃(28~47話)
冷宮から出た如懿は海貴人と親しくしています。でも慎貴人や慧貴妃からは、ひどい嫌がらせを受けます。如懿を陥れるため亡霊騒ぎを起こされたり、阿箬が自殺したり、海貴人の出産を巡る騒動など、次から次へと困難が襲いかかります。
しかし如懿は凌雲徹や李玉、愉妃たちの助けを借りて自分の無実を証明。嘉貴妃の仕掛けた悪だくみを暴きました。 そんな中、慧貴妃は皇后に裏切られたことを知り命と引き換えにその事実を乾隆帝に伝えます。
皇后は子を失った悲しみもあり病に倒れ、如懿への恨みを残したまま亡くなってしまいます。
皇后がいなくなったことで次の皇后の座を巡る争いが勃発。しかし乾隆帝は如懿こそが皇后にふさわしいと判断し、彼女を皇后に迎えるのでした。
如懿が皇后になる(48~67話)
皇后になった如懿は乾隆帝と将来を誓い合いますが、嘉嬪や炩妃らの陰謀が次々と襲いかかります。
舒嬪が懐妊した子宝の薬が避妊薬だったことが判明、炩妃は如懿への恨みを募らせます。乾隆帝は炩妃を寵愛。炩妃は他の妃嬪を蹴落として、更なる地位を目指します。
凌雲徹が罠にはめられ左遷される一方、玫嬪は皇太后の間者であることを告白し、慶嬪を毒殺したこと、孝賢皇后と第七皇子を殺害したのは自分だと告白して亡くなります。
如懿は懐妊し嫡皇子が誕生。
一方で、木蘭囲場での刺客騒ぎや第四皇子 永珹の行動がもとで嘉貴妃の野心が打ち砕かれるのでした。
如懿は死産を経験。炩妃の母が如懿に呪術を使っていたことが発覚し、炩妃は窮地に立たされます。
皇帝との関係悪化(68~最終話)
衛嬿婉は皇太后や公主を味方につけて、また妃に戻りました。一方の乾隆帝は、新しい妃の寒香見に夢中。その溺愛ぶりは、なんと第三皇子との縁を切ったり長年支えてきた妃を死に追い込んだりするほどでした。 如懿は夫の心変わりや、自分と凌雲徹の関係を巡るうわさに苦しみます。さらに衛嬿婉の策略で凌雲徹は宦官にされてしまうのです。
こうして乾隆帝と如懿の関係はどんどん悪化。江南への旅で享楽にふける乾隆帝に我慢の限界を迎えた如懿は、ついに自ら髪を切りました。
これは「もうあなたとの夫婦関係は終わり」という乾隆帝に対する絶望のメッセージ。如懿は皇后の座を失い、自分の部屋に閉じ込められてしまいます。
その後、権力を手に入れた衛嬿婉でしたが彼女の悪事はついに暴かれます。そして如懿は静かにその生涯を閉じました。 如懿の死を深く後悔した乾隆帝は衛嬿婉に死を言い渡すのでした。
如懿伝 あらすじ全話一覧
乾隆帝の即位から如懿の苦難
→第1・2話のネタバレあらすじはこちら
- 第1話 如意の行方
- 第2話 移りゆく時代
- 第3話 新帝即位
- 第4話 新しい名
- 第5話 “音”がつなぐ思い
- 第6話 新しい妃嬪
- 第7話 雪夜の裁き
- 第8話 疑惑の塗り薬
- 第9話 後宮の新年
- 第10話 冷遇
- 第11話 皇子の選択
- 第12話 悲しき婚礼
- 第13話 やまない雨
- 第14話 心ない噂
第15話 新妻の妙計
第16話 取り戻した信頼
第17話 啓蟄(けいちつ)の悪夢
第18話 裏切り
第19話 断ち切れぬ情
第20話 冷宮送り
第21話 凌霄花と銀子
第22話 返り咲き
→第23~26話のネタバレあらすじはこちら
第23話 出会いと別れ
第24話 ひそかな見守り
第25話 身ごもらぬ理由
第26話 止まぬ攻撃
如懿の反撃(29~46話)
→第27~30話のネタバレあらすじはこちら
第27話 冷宮を出る日
第28話 寵愛の裏側
第29話 毒の贈り物
第30話 命懸けの出産
→第31~34話のネタバレあらすじはこちら
第31話 亡霊騒動
第32話 身代わり
第33話 末期の報復
第34話 献身と思惑
→第35~38話のネタバレあらすじはこちら
第35話 女官の野望
第36話 敵討ち
第37話 譲れぬ親心
第38話 権勢と犠牲
→第39~42話のネタバレあらすじはこちら
第39話 皇后の死
第40話 貴妃の台頭
第41話 疑心暗鬼
第42話 窮余の一策
→第43~46話のネタバレあらすじはこちら
第43話 翊坤宮の刺客
第44話 対句の意味
第45話 七宝の赤い石
第46話 侍女の門出
如懿が皇后になる(47~66話)
→第47~50話のネタバレあらすじはこちら
第47話 孤独な頂へ
第48話 戒めの耳飾り
第49話 子宝の薬
第50話 腹いせの昇格
→第51~54話のネタバレあらすじはこちら
第51話 太監(たいかん)の誤算
第52話 最期の告白
第53話 甘言と苦言
第54話 皇子か公主か
→第55~58話のネタバレあらすじはこちら
第55話 木蘭囲場の罠
第56話 君主の苦悩
第57話 絶望の果てに
第58話 抜け駆け
→第59~62話のネタバレあらすじはこちら
第59話 寵妃(ちょうひ)の復活
第60話 誤算
第61話 皇子の悲劇
第62話 赤い衣の公主
→第63~66話のネタバレあらすじはこちら
第63話 ついえた野心
第64話 虚しい最後
第65話 悲しみの雪
第66話 深い溝
皇帝との関係悪化(67~87話)
67~70話
第67話 非情な選択
第68話 新たな後ろ盾
第69話 大局と忍耐
第70話 異郷の公主
71~74話
第71話 偏愛の波紋
第72話 皇后の責任
第73話 届かぬ想い
第74話 剣と琴
75~78話
第75話 勇敢な侍衛
第76話 雲の刺繍
第77話 沈黙の夕餉
第78話 御花園の幻
78~81話
第78話 御花園の幻
第79話 残された指輪
第80話 舟上の誘惑
第81話 決別
82~85話
第82話 愛と復讐
第83話 格格(ゲゲ)の告発
第84話 残された時間
第85話 口封じ
86~最終話
第86話 暴かれた真実
最終話 緑梅の記憶
「如懿伝」見どころとテーマ・静かに壊れていく愛の物語
同じ時代でも全然違う「エイラク」との大きな違い
『如懿伝』は、清の第6代皇帝 乾隆帝の時代を描いたドラマです。同じ時代を舞台にした『瓔珞(エイラク)』という作品があります。
でもこの2つのドラマは全く違う雰囲気の物語なんです。
『瓔珞』はヒロインが次々と敵を倒してのし上がっていく、いわゆる復讐のサクセスストーリー。観ていてスカッとするのが魅力ですよね。
一方の『如懿伝』は、その逆を行くドラマです。
はじまりは幸せ。でも徐々に壊れていく愛の物語
物語の始まりではヒロインの如懿(青桜)は乾隆帝から深く愛され、高い身分につきます。最初は誰もがうらやむ幸せな二人。
でもドラマが進むにつれて2人の関係は少しずつ悪化し、最後には完全に壊れてしまうのです。
かつての愛や信頼が憎しみに変わっていく。その過程がとても丁寧に描かれています。
雰囲気は暗め。でもそこに共感できるものがある
全体的に暗い雰囲気のドラマですが、如懿や親友の海蘭が抱える葛藤や苦しみは現代を生きる私たちにも通じるものがあるように感じます。
信じていた人に裏切られたり、ちょっとしたすれ違いから大切な関係が崩れていったり……。そうした出来事は、今の私たちにも身近なことですよね。
だからこそ、そんな中で信頼し合える仲間がいることの尊さにも気づかされます。
時代劇と侮れない!現代人の心に刺さる物語
豪華な衣装や宮廷のドロドロした陰謀に目が行きがちですが、このドラマが本当に描いているのは「人としてどう生きるか」「信じるとはどういうことか」といったテーマではないでしょうか。少なくとも私はそう思いました。
もし爽快で痛快な展開を求めているなら『瓔珞』の方がいいです。
でも、なにかと不安な現代だからこそ『如懿伝』のメッセージがより心に響くように感じます。
華やかな時代劇というよりも、現代にも通じる「深い人間ドラマ」として、おススメできるドラマです。
如懿伝の時代背景と登場人物
18世紀の清朝 6代皇帝・乾隆帝の時代
舞台は18世紀の中国、清朝。
清は第6代皇帝・乾隆帝のもと最盛期を迎えていました。
そんな華やかな時代に宮廷で繰り広げられる争いを描いたのが「如懿伝(にょいでん)紫禁城に散る宿命の王妃です。
大ヒットドラマ「瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」と舞台設定も登場人物もほとんど同じ。この2つはよく比べられますが。大きく違うのは敵味方の関係。
「如懿伝」の主人公・嫻妃は「瓔珞」では策略家でヒロインのライバルでした。「如懿伝」と「瓔珞」では立場が正反対なのです。「瓔珞」とはまったく違う立場で楽しめるのがこのドラマの魅力です。
如懿伝 登場人物・キャスト
- 烏拉那拉(ウラナラ)如懿(にょい)
演:周迅(ジョウ・シュン ) - 乾隆帝 愛新覚羅 弘暦(アイシンギョロ・こうれき)
演:霍建華(ウォレス・フォ) - 皇后 富察(フチャ)琅嬅(ろうか)
演:董洁(ドン・ジエ) - 嘉貴妃 金玉妍(きん・ぎょくけん)
演:辛芷蕾(シン・ジーレイ) - 炩貴妃 衛嬿婉(えい・えんえん)
演:李純(リー・チュン) - 凌雲徹(りょう・うんてつ)
経超(ジン・チャオ)
▼「如懿伝」のさらに詳しいキャスト・登場人物の紹介はこちら。
如懿伝(にょいでん)ドラマ基本情報
- 原題:如懿傳(如懿传)
- 英題:Ruyi’s Royal Love in the Palace
- 放送年:2018年
- 話数:全87話
- ジャンル:歴史ドラマ、宮廷ドラマ、ロマンス
- 主なキャスト:
ジョウ・シュン(ウラナラ・如懿)、ウォレス・フォ(乾隆帝)、ドン・ジエ(富察皇后)など - 原作:流潋紫(リュウ・リャンズー)による同名小説
- 監督:何澍培(ホー・シューペイ)
- 時代背景:清朝・乾隆帝時代(18世紀中頃)
- あらすじ概要:
弘暦の幼なじみの青桜は彼の側室となり如懿と改名。弘暦が乾隆帝になると如懿は妃となり、激しい後宮での争いに巻き込まれいくのでした。
如懿伝 第1話 あらすじネタバレを詳しく
弘暦の夢と三阿哥の妃選び
ドラマは弘暦(こうれき)が夢の中で青桜(せいおう)を探す所から始まります。
夢から覚めた弘暦は焦るように三阿哥の福晋(正室)選びの結果を確認します。青桜は選ばれずに姿を消してしまったようでした、それを知った弘暦はいてもたってもいられずに彼女を探しに出かけるのでした。
ようやく青桜を見つけた弘暦は、ある事実を知ります。なんと青桜は三阿哥のことが好きではなく、わざと落選したというではありませんか!驚きですよね。
そんな青桜に弘暦は自分の福晋選びに来てほしいと言いますが、青桜は断ってしまいます。それでも弘暦は諦めません。「絳雪軒で待っているから」と告げるのでした。
皇后の思惑と弘時の失脚
一方、ウラナラ皇后は青桜に弘暦の福晋に選ばれるよう願っていました。しかし、青桜は弘暦とは兄弟のような関係なので気が進みません。
この頃、第三皇子の弘時(こうじ)が雍正帝(ようせいてい)に厳しく叱られていました。皇帝は彼が臣下と結託して不穏な企みをしていると言います。雍正帝が激怒して一族の系譜から外し景仁宮で謹慎させらるのでした。
弘暦の福晋選び
絳雪軒では第四皇子 弘暦の福晋選びが始まりました。青桜がなかなか来ないので弘暦は如意を富察氏の手に渡そうとします。ところがその時、青桜が現れたので富察氏を側福晋に、青桜を嫡福晋に選ぶのでした。
その直後、皇帝が絳雪軒にやってきて皇后が大罪を犯したの謹慎させられたこと、そして青桜がその姪であるため弘暦の嫡福晋にはなれないことを弘暦に告げます。
でも弘暦は諦めません。しかたなく雍正帝は弘暦の嫡福晋に富察氏、側福晋に青桜、高氏を格格にすることを許可し、弘暦を寶親王に任命するのでした。
熹貴妃の思惑と青桜の未来
熹貴妃が景仁宮に失脚した皇后を見舞いに行きました。皇后は弘時を擁護する上奏文は熹貴妃が指示したものだと指摘。熹貴妃にとっては弘暦が青桜に心を奪われ側福晋にしたのは予想外だったようです。
皇后は自分と熹貴妃の争いはまだ終わっていないと語るのでした。
感想
弘時が雍正帝の怒りをかって幽閉されのは事実です。
弘暦の福晋選びの場面で登場した如意は清朝ではとても縁起のいい贈り物とされます。
如意は何に使う物?弘暦が正室選びで福晋に如意を贈った理由【如懿伝】
途中まで如懿で決まりかかっていたのに、ここで決定がひっくり返るとは!このタイミングで皇后が謹慎とは妙です。甄嬛の策略なんでしょうね。
「如懿伝」では多少、設定が変わってますけれど。「宮廷の諍い女」で皇后ウラナラ氏が幽閉されたところに繋がるのですね。
「宮廷の諍い女」では甄嬛(熹貴妃)はウラナラ皇后に勝ちました。でもこの「如懿伝」のウラナラ皇后には姪の青桜がいます。でも叔母の想いを背負わされる青桜も気の毒な気はします。
如懿伝 第2話 あらすじネタバレ
弘暦と青桜の変わらぬ約束
青桜は王府に嫁ぐのが不安でした。その気持ちを弘暦に打ち明けると弘暦は君を生涯守ると誓います。青桜も弘暦とともにいたいと願うのでした。
雍正帝崩御と乾隆帝の即位
それから6年という歳月が流れました。皆が嫡福晋に挨拶をしている最中、なんと皇帝が崩御しなんと知らせが飛び込んできます。そして弘暦が皇位を継承 乾隆帝となります。生母の熹貴妃は聖母皇太后となりました。
皇太后の非情な要求
皇太后はさっそく青桜に嫌がらせ。熱いスープを長時間が持たされました。乾隆帝は薬をもって青桜のもとを訪れます。
ウラナラ氏は青桜に景仁宮から出してくれるよう皇帝に頼んで欲しい懇願します。そこで青桜は弘暦に叔母を行宮で老後を過ごさせてほしい願いました。
でもそれを知ったニオフルは激怒。青桜の仕業だと知り、ウラナラ氏を生かす代わりに青桜に死を言い渡します。青桜はその条件を受け入れるのでした。
感想
ウラナラ皇后を目の敵にしているニオフル氏が皇太后になったのは青桜には厳しいです。
それにしても皇太后も酷い。青桜の命を奪おうとするとは、そこまで要求することはないと思うのですが。青桜も叔母のためにそこまでしますか?
如懿伝の原題と英題
原題:如懿傳
英題:The Legend of Ruyi
2018年、中国
よくある質問
-
Q如懿伝は全何話ですか?
-
A
全87話です。近年の中国ドラマと比べても長いですが、次々と事件が起こり登場人物も入れ替わるので飽きることなく見ることができます。
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Q如懿伝は実話ですか?
-
A
モデルになった人はいますが、史実そのものではありません。脚色されています。
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Q如懿は実在しますか?
-
A
ウラナラ 如懿という名前の人はいません。モデルになったのは乾隆帝の2人目の皇后・継皇后 ナラ氏です。
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