宮廷女官 若曦(ジャクギ)第25話では、清朝の長い歴史の中でも最大の転換点といえる、康熙帝の崩御と新皇帝の誕生が描かれます。
誰もが「次こそは十四皇子か八皇子が……」と見守る中、指名されたのは四皇子でした。
有力候補たちが激しく火花を散らす中、四皇子がいかにして過酷な権力争いを制して頂点へと昇り詰めるのか。自由の身となる十三皇子との再会など。ドラマは大きく動き新たな段階に入っていきます。
今回は一気に緊張感が高まる即位の舞台裏と、新皇帝を待ち受ける孤独な戦いについて紹介します。
25話の内容
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康熙帝が静かに息を引き取り、その場にいた隆科多が「四皇子へ譲位する」との言葉を伝える。
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納得のいかない八皇子たちが四皇子を追及するが、年羹堯の軍勢が現れ力関係が逆転する。
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実母の徳妃から「弟の皇位を奪った」と拒絶され、新皇帝となった四皇子は深い孤独を味わう。
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幽閉されていた十三皇子がようやく釈放され、若曦は涙ながらに親友との再会を果たす。
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宮廷女官 若曦 25話 山、動く時
長年君臨した康熙帝が崩御し、誰もが予想しなかった四皇子が新皇帝(雍正帝)として即位しました。
あらすじ 25話
康熙帝の崩御と予期せぬ後継者指名
康熙帝は風邪を悪化させて体調を崩し、その生涯を閉じようとしていました。次期皇帝には遠征先から呼び戻される予定だった十四皇子が有力視されていましたが、崩御の場にいた大臣の隆科多(ロンコド)は「四皇子に皇位を譲る」という皇帝の言葉を伝えます。
四皇子は知らせを受けるとすぐに宮殿に入り居合わせた者たちを外部と接触できないよう拘束して情報管理を徹底しました。
八皇子派の抵抗と年羹堯の武力介入
納得がいかないのは八皇子、九皇子、十皇子の面々です。「遺詔を偽造したのではないか?」と四皇子を厳しく追及しますが、そこへ四皇子の側近である年羹堯(ねんこうぎょう)が精鋭部隊を引き連れて現れます。
十四皇子が不在の八皇子派は圧倒的な武力を前にしぶしぶ膝を突き、四皇子を新皇帝として認めるしかありませんでした。
孤独な即位と十三皇子との再会
四皇子は雍正帝になりましたが、実母の徳妃からも聖旨を偽って弟から皇位を奪ったと疑われ、激しく拒絶されてしまいます。
孤独な勝利を噛み締めながら、彼は宮中に若曦を呼び戻しました。そこで若曦は10年もの間、緑蕪とともに拘禁されていた十三皇子と再会するのでした。
25話の注目点
康煕帝死後の騒動は起きていない
ドラマでは四皇子の指名に八皇子たちが憤り。年羹堯が精鋭を連れて圧力を描けています。でも史実ではこの時期は年羹堯は遠征に出ており、宮殿にはいません。むしろ十四皇子に近い場所にいました。
皇子たちも不平不満を言うものはいたかも知れませんが、実力行使に出るような騒動は起きていません。
10年ぶりに再会した十四皇子
ドラマでは十三皇子は四皇子の代わりに康煕帝の怒りをかって10年も幽閉されていました。史実では一時的に監禁されたことはありましたがすぐに釈放され。皇子として活動しています。ただし四皇子のような親王の位は与えられず、康煕帝からはあまり大事にはされていなかったようです。
怡親王 胤祥:康煕帝の十三皇子は雍正帝から頼りにされた勝ち組皇子
徳妃はなぜ四阿哥を認めなかったのでしょうか?
徳妃は四阿哥の実母ですが、劇中では四阿哥が聖旨を偽って皇位を奪ったと信じました。彼女は息子の四阿哥の即位を認めないと言い切ります。
史実でも徳妃は四阿哥胤禛と十四阿哥胤禵の母です。
四皇子は徳妃に育てられたのではなかった
四阿哥は幼少期に皇后のもとで養育され、十四阿哥は徳妃のもとで育てられました。そのため徳妃は四皇子より十四皇子に愛着がありました。
ドラマでも徳妃を四皇子が険悪な仲に描かれることはあります。でも徳妃が雍正帝の即位をはっきりと偽造だと言った記録はありません。ここは噂話で語られる聖旨の偽造説を使った脚色です。
ただし徳妃が雍正帝即位後に皇太后の初号を送られるのを拒否したというのは史実としてあるので。可愛がっていた十四皇子が即位できなかったのが不満だったのは確かでしょう。
25話の歴史解説
康煕帝の死から雍正帝の即位までのいきさつ
康煕帝の最後から雍正帝の即位には当時から様々な噂がつきまといました。
でも記録では康煕帝の死後も大きな混乱はなく新体制が決まり雍正帝の時代になっています。
実は意外ではなかった四皇子が選ばれたわけ
実際には四皇子 胤禛は康煕帝の生前から高い評価を得ていました。派手な人付き合いをせず、目立つ派閥造りも行わず、父の命令を素直に聞いて仕事を着実にこなしていたのが高い評価につながったようです。
逆に派閥づくりに熱心だった八皇子たちのほうが康煕帝からの評価は低かったのです。
事実、康煕61年の冬至の儀式では皇帝の代理として胤禛が儀式を行っています。皇帝の代わりを任されるということはこの時点で康煕帝の意思は決まっていたということでしょう。康煕帝が危篤になったときに四皇子が遅れてきたのは儀式をしていたからです。
十四皇子は本当に有力候補だったのか?
一方、十四皇子は北西方面のジュンガルとの戦いに派遣されましたが。後継者に決まっているのであればそんな危険な任務を任せたりはしないでしょう。康煕帝の思惑としては人気の高まっている十四皇子を遠ざける意味もあったのかも知れません。
八皇子と十四皇子への世間の人気・本人の野心が四皇子への噂に
しかし世間では堅実に仕事はするけれども地味な四皇子よりも人付き合いの派手な八皇子や軍での功績のある十四皇子の方が人気があり。「なんで四皇子?」という雰囲気はあったのでしょう。
即位できなかった皇子たちも当然不満があるはずで。今日伝わる様々な噂はそうした四皇子の反対派が流したフェイクニュースが広まったものといえます。
ドラマのネタになるのはそうしたフェイクニュースの方なのですね。
康煕帝時代の皇子たちの争いについては 九王奪嫡(九子奪嫡)康熙帝の皇子たちの激しい後継者争いとは?を
康煕帝の死から雍正帝の即位の経緯については四皇子 胤禛 が皇帝になるまでの道のりをご覧ください。
主な登場人物と結果
- 若曦(馬爾泰家の娘)現代から来た少女
再び宮中に戻り変わり果てた宮廷に戸惑いつつ、ようやく戻ってきた十三皇子を温かく迎える。 - 第四皇子(雍正帝) 愛新覚羅 胤禛
長年の沈黙を破り新皇帝に即位。念願の座を手に入れるものの、周囲の疑念と実母の拒絶に遭って孤独な立場に。 - 十三皇子 愛新覚羅 胤祥
四皇子の身代わりとして10年間幽閉されていたが、兄の即位によりついに解放され、若曦と再会する。 - 第八皇子 愛新覚羅 胤禩
有力な後継候補だったが、悔しさを滲ませながらも臣下となる - 康煕帝
清朝の偉大な皇帝。次期後継者の名を告げ、激動の生涯を閉じる。 - 徳妃(皇帝の母)
息子の即位を認めず断絶 - 年羹堯
四皇子の側近。精鋭部隊を率いて宮廷に乗り込み、反対派を武力で威圧して即位を決定づける。
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