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独孤伽羅51・52・53・54話のネタバレ・感想:隋王朝建国!楊堅が天下統一

独孤伽羅あらすじネタバレ感想 独孤伽羅

こんにちはフミヤです。ご訪問ありがとうございます!

独孤伽羅51・52・53・54話のネタバレ・感想の紹介です。

北周の皇帝・宇文邕が亡くなった後、新たに即位した宇文贇は暴政を続けました。独孤伽羅と楊堅にとっては試練の日々の始まりでした。

楊堅は野心を徐々に燃え上がらせて「独孤天下」の予言が現実のものとなっていくのでした。

隋王朝誕生までのあらすじとネタバレをご紹介します。

 

他のエピソードを見たい方は 独孤伽羅 あらすじネタバレ 全話一覧を御覧ください。

 

独孤伽羅51・52・53・54話の主な登場人物

 

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独孤伽羅51話 あらすじとネタバレ

あらすじ「別れの言葉」 

麗華の本音

太子妃になった麗華は伽羅に本音を打ち明けます。宇文贇を愛しているわけではなく、楊家のために政略結婚したというのです。その話しぶりから彼女はすでに自分の出生の秘密に気づいているようでした。

ところが宇文贇がその話を聞いてしまい麗華への信頼を失ってしまうのでした。

北斉を滅ぼし華北統一

一方、楊堅と宇文邕は北斉の平定に成功。しかし宇文邕の体調は徐々に悪化していきます。自分の死期を悟った彼は楊堅を呼び出し、彼の中に野心があることを知った上で「第二の宇文護にはなるな」と警告、宇文贇を支えるよう命じます。

独孤天下の予言が楊堅の前に

その後、楊堅は偶然立ち寄った寺で「帝星已明、独孤天下」という不思議な予言を目にします。そしてその直後、宇文邕の危篤を知らせる使者が訪れるのでした。

宇文邕の最期

急いで駆けつけた楊堅と伽羅に対し、宇文邕は最後の力を振り絞り自分の思いを伝えます。かつて仮面をかぶって伽羅と婚礼の儀式を行ったことが人生で最も幸せな瞬間だったと語り、伽羅に見守られながら静かにこの世を去ったのでした。

宇文邕の死後、宇文贇が新たな皇帝として即位するのでした。


感想:独孤天下の予言が楊堅の前に

この回でついに楊堅の前に「独孤天下」の予言が現れました。ただの占いといえばそれまでですが。彼には野心があります。そんな彼にとってこの予言は現実味のある言葉に思えたかも知れません。楊堅は宇文邕との約束と予言の間で揺れ動くことになるのでしょう。

解説:北周の武帝・宇文邕は本当に早世したのか?

ドラマでも描かれたように北周の武帝・宇文邕は史実でも若くして亡くなっています。北斉を滅ぼし華北を統一するという偉業を成し遂げたのですが。武帝は36歳で崩御しました。その死因には諸説ありますが、病死が有力とされています。

ドラマでは宇文邕が伽羅への未練を残して亡くなりますが、実際には独孤信の娘・独孤伽羅とは恋愛関係にはありません。


 

独孤伽羅52話 あらすじとネタバレ

あらすじ「新皇帝の裏切り」

宇文贇の即位

宇文邕が亡くなり宇文贇が新たな皇帝として即位しました。彼は実の母を皇太后にしようとしますが、大臣たちは反対しました。皇帝としての権威を示したい宇文贇にとって、早くも壁にぶつかってしまいました。

すれ違い始める楊堅と独孤伽羅

楊堅は宇文贇の暴走を止めようとしますが、思うようにはいきません。次第に苦しさを感じ「自分も宇文護のになってしまうのか」と弱音をこぼすこともありました。

伽羅は権力争いに巻き込まれることは望まず、家族の平穏を大切にしたいと願っています。そんな伽羅に対して楊堅は「まだ宇文邕のことを想っているのでは」と誤解してしまい、二人の間には小さなすれ違いが生まれてしまいます。

荒れる宇文贇

宇文贇は喪中にもかかわらず酒宴にふける日々をおくっていました。宇文贇は諫めようとする麗華を侮辱。麗華は自ら宮中での幽閉を望むという目も当てられない状況になってしまいます。

宇文贇に接近する曼陀

曼陀が都に戻ってきました。たまたま朱満月をかばったところ宇文贇に気に入られました。彼女はそのまま皇帝に接近。宇文贇は曼陀の影響を受けて楊家の影響力を削ごうと考えるようになるのでした。

宇文贇と楊堅の対立

やがて宇文贇は斉王・宇文憲が謀反を企てたという偽りの罪をでっち上げて処刑。しかも、その責任を楊堅になすりつけようとします。命の危機を感じた楊堅はやむを得ず忠誠を誓い事なきを得ます。

その後、宇文贇は尉遅熾繁を貴妃に、さらに彼女の祖父・尉遅迥を高位の官職に任命し、楊堅と並ぶほどの権力を与えることで、均衡を崩し始めます。


解説:北周の宣帝 宇文贇はなぜ暴君となったのか?

宣帝 宇文贇は歴史上でも横暴な皇帝とされています。宇文憲を処刑したり、尉遅熾繁を寵愛して夫を殺害したエピソードは史実が元になっています。

皇太子の時代から宇文贇は父から厳しすぎる教育を受けてきました。好きな酒を禁止され、父の言うことに従わないと体罰を受けています。子供時代に厳しすぎる扱いを受けた者が君主になるとたいてい暴君になるのは世界共通。

宇文贇がああなってしまったのは宇文邕の教育の失敗と言えるかも知れません。

 

解説:力をつける楊堅

宇文邕の死後、北周の朝廷では楊堅が大きな発言力を得ました。史実でも楊堅は宇文贇の皇后 麗華の父として朝廷で大きな力を持ち始めます。宇文贇の悪政は、結果的に楊堅が他の重臣の支持を得て、皇帝から皇位を奪う大義名分を与えることになりました。

 


独孤伽羅53話 あらすじとネタバレ

あらすじ「失望と希望」

曼陀を幽閉する楊堅

楊堅は宇文贇を操っているのが曼陀だと気づきました。そこで楊堅は曼陀を龍興寺に閉じ込め李淵を保護します。

伽羅は夫の変化に気づき始めていました。かつて宇文邕と交わした約束と目の前で野心をのぞかせる夫。その間で揺れ動くものの、もう時の流れには逆らえないと思い楊堅と歩む覚悟を決める。

宇文贇に剣を向ける宇文贇

一方、宇文贇は妃を次々に迎えていました。麗華が思い切って諫めるるものの、宇文贇は逆上して手を上げ、麗華は意識を失うほどの重傷を負ってしまいます。その知らせを聞いた伽羅は宮中へ乗り込み宇文贇に剣を突きつけて脅すと、軍を動かすための勘合も手に入れました。

この一件で伽羅は宇文贇に見切りをつけました。心の中に残っていた宇文邕との約束に区切りをつけると楊堅に「一年間見極めるが、もし変わらなければ帝位に就いてもよい」と告げます。

楊堅が皇帝になる決意をする

伽羅の決意に圧された宇文贇は長男・宇文闡に譲位。楊堅を丞相に任命しました。その後まもなく宇文贇は原因不明の死亡。楊堅は完全に権力を手にします。

やがて幼い皇帝が楊堅に禅譲を申し出るものの、楊堅は一度は断ります。でも伽羅が「聖上万歳万万歳」と口にすると、皇帝になる決意を固めるのでした。


解説:史実では土下座した独孤伽羅

ドラマでは剣を手にして勇ましく振る舞う伽羅ですが。史実では麗華が宇文贇を怒らせ、怒った宇文贇が麗華を処罰するとすると伽羅が宮殿に行って土下座して誤り宇文贇の怒りを解きました。このドラマでは伽羅はヒロインなので、土下座するシーンにはできなかったでしょうね。

解説:北周の宣帝・宇文贇の譲位と早世

史実でも宣帝・宇文贇は即位からわずか1年後に長男の宇文闡に帝位を譲り太上皇になりました。ただし権力を持っているので完全に政治を放棄したわけではありません。

また彼は皇后を複数人立てました。これは異民族王朝では異常なことではありません。儒教や中華風に憧れた先帝・武帝の政策への反発だったともいわれます。

ドラマでは伽羅の圧力によって譲位したように描かれていますが、現実にはそうではなく。この時期、宇文贇は洛陽への遷都を計画、豪華な宮殿を再建していました。反対する重臣に邪魔されることなく自分の計画を実現したかったのかも知れません。

しかし宇文贇は譲位から数か月後に病死しました。その死因は定かではありません。


独孤伽羅54話 あらすじネタバレ

あらすじ「天下統一」

楊堅の皇帝即位

独孤伽羅は悩んでいました。でも楊堅の「宇文家を守る」という言葉を信じます。こうして楊堅は隋の初代皇帝となり、伽羅は皇后となりました。でも伽羅には喜びはありません。約束を破ったという後ろめたさもありました。

曼陀の暗躍

そのころ龍興寺に幽閉されていた曼陀は解放され、楊堅が即位したという連絡を聞きます。姉妹は一応、笑顔で再開しましたが、楊堅は曼陀の表情から何かの企んでいると気づきました。

曼陀は早速、阿史那公主と手を組んで動き出した。狙いは復讐です。巻き込まれたのは元皇帝・宇文闡でした。彼は闇に葬られ、麗華は悲しみに暮れて楊堅への不信を募らせていくのでした。

壊れた人間関係

楊堅は宇文闡暗殺の黒幕だと噂されれているのを知り。なんと宇文一族を根こそぎ粛清。事実を知った伽羅はショックを受けて倒れてしまいます。

目覚めた伽羅は夫に真相を問いただしますが楊堅は否定。でも楊堅と冬曲の密談を聞いて、宇文闡を殺したのは阿史那公主で、宇文氏滅族に楊堅が関わっていることを知ります。事実を知った冬曲は楊堅の元を離れ田舎に戻り死んだことにされるのでした。

楊堅は南朝を滅ぼしついに天下統一を成し遂げました。しかし夫婦の間には大きな亀裂ができていました。

 

解説:宇文氏滅亡と隋王朝の建国

楊堅は581年に北周の皇帝から禅譲を受けたて隋を建国したとされます。ドラマでも、宇文闡が楊堅に皇帝の座を譲ると言ってますよね。でも現実に自分から皇帝の座を譲る者などいません。脅迫して言わせているのです。奪っておいて「譲ってもらった」と主張するのが「禅譲」のしくみです。

楊堅は平和的に皇帝の座についたようなことを言われることも多いのですが、実際には宇文一族を粛清しているように、血なまぐさいこともしているでしょう。ドラマでは臣下が勝手にしたことにしていますが。ドラマでは楊堅を残酷には描けないのでそのようになっているのでしょうね。

現実はドラマのように都合良くはいきません。

 

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独孤伽羅 51~54話のまとめ

楊堅が皇帝になりついに天下統一を達成しました。「独孤天下」が実現した瞬間がおとずれたのです。でも楊堅は天下を手にした代わりに多くのものを失いました。

楊堅が宇文一族の滅亡に関わっていたことを知った伽羅は絶望。夫への信頼を失ってしまいました。

楊堅と伽羅の関係は修復不可能なほど大きなものとなってしまいました。楊堅は失った伽羅の信頼を取り戻せるのでしょうか?夫婦の関係がこのあとどのような結末を迎えるのか、気になりますね。

 

 

独孤伽羅の物語全体を知りたい方は 独孤伽羅 あらすじネタバレ 全話まとめ もぜひチェックしてみてくださいね。

 

独孤伽羅
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ
京都在住。2017年より歴史ブログを運営し、これまでに他サイトを含め1500本以上の記事を執筆。

当サイトではドラマと史実の違いを中国の正史である『二十四史』『資治通鑑』などの史料を参考にしながらドラマと史実の違いをわかりやすく解説しています。専門用語はできるだけ現代の言葉に言い換え、歴史の初心者でも楽しめるように心がけています。記事に間違いや誤字があれば迅速に修正いたしますので遠慮なくご連絡ください。

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