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大宋宮詞 57・58・59・60話 趙禎の出生の秘密が明らかに

中国ドラマ「大宋宮詞(だいそうぐうし) ~愛と策謀の宮廷絵巻~」の大宋宮詞 57・58・59・60話あらすじとネタバレ紹介記事です。

出生の秘密をめぐる疑念から始まった亀裂は、証人暗殺や自害事件を経て宮廷全体を揺るがす大事件へと発展。やがて母子の誤解が解ける一方で、丁謂と王欽若は排除され朝廷の顔ぶれも大きく変わります。

この記事で分かること

  • 李載豊と董侍医が殺害され、真相が闇に葬られる流れ
  • 曹鑑の自害と、それによる宮廷内の対立激化
  • 蘇義簡が全責任を負い処刑される結末

 

他のエピソードを見たい方はこちらをご覧ください。
大宋宮詞(だいそうぐうし) あらすじとネタバレ全話一覧

注:この記事にはネタバレが含まれています。ご注意ください。

 

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大宋宮詞 57話

出生の秘密を知った皇帝・趙禎が劉娥への疑念を深める中、真相を握る重要人物が暗殺されてしまいます。

あらすじ

仁宗 趙禎は民から聞いた話で自分の出生に疑いがあることを知りました。でもそれは丁謂が仁宗 と皇太后 劉娥を分断させる策略でした。丁謂が趙禎と会ったことを知った劉娥は、目の届くところで監視しようと丁謂を都に呼び戻します。

趙禎は劉娥は自分の母ではないと疑い、それを確かめるため都に戻りました。劉娥は皇帝が軽々しく都を留守にしたことを注意します。

劉娥と蘇義簡は趙禎は出生の秘密を知る李載豊と董侍医を丁謂よりも先に確保しなければと動き出します。

仁宗 趙禎は李載豊と董侍医を連れてくるように丁謂に命令しました。ところが李載豊と董侍医は殺害されてしまいます。丁謂は劉娥の仕業ではないかと疑うのでした。

王欽若はこの件を利用すれば劉娥を退位させられると判断、事件の調査をはじめます。

趙禎と劉娥の関係は疎遠になり一緒に食事をすることもなくなるのでした。

 

解説:史実と違う李載豊の扱い:ドラマの脚色と史実の違い

ドラマでは証人として登場する李載豊が殺害されてしまいますが、これは完全なドラマオリジナルの脚色です。

李氏の弟の李載豊(史実では李用和)は、劉娥の存命中からその存在を知られていて劉娥も彼を冷遇することはありませんでした。さらに劉娥の死後、実母の正体を知った趙禎によって李用和は大抜擢され、李家は名家として繁栄することになります。

ドラマで彼が殺害されるのは蘇義簡の独断ですが、ここでも徹底して劉娥をいい人に描き、泥はすべて蘇義簡が被るという演出が徹底されています。

でもそのせいで趙禎からみると劉娥は裏表のある権力者に見えてしまうのです。

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大宋宮詞 58話

太廟での祭祀中に曹鑑が自害、蘇義簡による証人暗殺の罪が露呈したことで、劉娥と趙禎の母子関係はさらに悪化します。

あらすじ

太廟では真宗 趙恒の祭祀が行われ、皇太后 劉娥、仁宗 趙禎、そして多数の大臣が集まっていました。そこに曹鑑は皇太后に垂簾聴政を止めさせるつもりで文官や儒学生たちを引き連れてやってきます。

趙禎は太廟の前で跪き真宗に自分の出生の真相が明らかになるように祈っています。

曹鑑の動きを知った蘇義簡の手下は蘇義簡に報告。蘇義簡は郭崇信と共に禁軍を動かして太学館を包囲しました。蘇義簡は中に入り曹鑑を説得しようとしました。でも怒り狂った曹鑑はあくまでも劉娥の垂簾聴政の廃止を訴え、曹鑑は死をもって諫言すると言うと柱にぶつかり自害しました。

曹利用は父が死んだことを知ると遺体を引き取りたいと仁宗 趙禎に言います。仁宗 趙禎は郭崇信に太学館の包囲を解くように命令。ところが郭崇信は皇太后の命令だと拒否。怒る趙禎。そこに劉娥がやってきて彼らは謀叛を起こしたから包囲したといいますが。趙禎は垂簾聴政を止めるように訴えることは謀反ではないと反論します。

やがて蘇義簡が李載豊と董侍医を始末したことが明らかになってしまい・・・

 

解説:皇帝に従わない軍はありえるのか?

本来、禁軍は皇帝直属の軍隊で皇帝の命令こそが絶対です。でも郭崇信が劉娥の命令を優先して趙禎の指示を拒否したのは、現在の宋の実権が完全に劉娥のものになっている証明です。趙禎にとっては自分が名ばかりの皇帝だと突きつけられる屈辱的な瞬間でした。

法的には蘇義簡や郭崇信の行動は皇帝を蔑ろにする「不忠」にあたりますが、彼らは劉娥を守ることこそが真の忠義であると信じ込んでいたため、このような越権行為が起きてしまいました。

 

 

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大宋宮詞 59話

蘇義簡が全ての罪を背負って処刑され、劉娥はついに趙禎へ出生の秘密を打ち明け、長きにわたる母子の誤解を解きました。

あらすじ

蘇義簡が李載豊と董侍医を殺害したことが明らかになり丁謂と王欽若は皇太后 劉娥に対して蘇義簡の死罪を要求します。

劉娥は蘇義簡を助けようとしますがよい方法が見つかりません。

趙禎は蘇義簡の金絲弓を見つめ、彼が人を殺すのは太后のため、そして自分の出生のためだと嘆きます。

蘇義簡も趙禎のためにも法に基づいた処分を望み、皇太后のために働けたので思い残すことはないといいます。そして皇太后 劉娥は蘇義簡に死刑を宣告。蘇義簡は処刑台に消えました。

その後、劉娥は趙禎と話をして、山猫が太子に入れ替わった事件や、趙禎の生母が李婉児であることを話します。

劉娥は棺を開けて趙禎に李婉児を見せ、趙禎は初めて自分の出生について理解します。そして趙禎は遺言状を見つけ自分が劉娥を誤解していたことを知るのでした。

 

解説:蘇易簡のモデル:蘇易簡の生涯とドラマの違い

ドラマでは劉娥のためなら何でもやって、軍を動かし暗殺までする側近として描かれた蘇易簡ですが、彼のモデルになったのは実在の文官・蘇易簡です。史実の彼は風流を愛する文人でした。彼は筆、墨、紙、硯についてまとめた『文房四譜』を著したことでも知られ、宋代の文化向上に大きく貢献した人物です。

太宗にその才能を愛され、若くして参知政事(副宰相)にまで上り詰めましたが、病死。飲酒しすぎたのが寿命を縮めた原因とされています。

ドラマのような権力闘争の実行犯というよりは、エリート官僚だったのです。

史実の彼については蘇易簡・宋太宗に仕えアルコール中毒だった役人をご覧ください。

ドラマの蘇義簡は汚れ役に徹して忠臣として犠牲になってしまいました。李婉児の子を劉娥の子にしたという事実は変えずに。劉娥を徹底的に善人に描いているので周りの人がどんどん犠牲になってしまうのですよね。

 

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大宋宮詞 60話

出生の誤解を解いた趙禎は劉娥の勧める郭清悟を皇后に迎え、丁謂と王欽若ら旧勢力がついに宮廷を去りました。

あらすじ

仁宗 趙禎は出生の秘密を知り、遺言状を読みました。そして皇太后 劉娥に持っていた感情が謝りだったことを知り。劉娥が生みの母ではなくても、今まで育ててもらった恩があるので感謝しました。そして劉娥の勧める郭清悟を皇后とすることにします。

蘇義簡は処刑される前、丁謂の悪事の証拠を集めるように蘇洵に指示していました。集まった証拠を見た仁宗は激怒。丁謂は刑部の尋問を受けた後、崖州の司戶参軍に左遷。家財は没収され多数の賄賂がみつかりました。

王欽若は罪を逃れるため辞職を申し出、劉娥は許可。王欽露は馬車で都を去り、簡素で平凡な家の中庭で一人息を引き取りました。

皇宮では仁宗 趙禎と郭清悟の婚儀が行われ、郭清悟が皇后になりました。その後。曹汝も宮中に迎え入れられ妃になります。

でも趙禎はやっぱり郭清悟の振る舞いが好きになれません。つい曹汝に漏らしてしまいますが。郭清悟に聞かれてしまいます。

 

注目点:仁宗・趙禎が本当の母親を知ったのは劉娥の死後

ドラマでは劉娥の生前に趙禎の実の母が李婉児だと分かり。自ら李婉児の棺へと案内します。

でも史実では劉娥の死後、燕王・趙元儼(真宗の弟)が暴露するまで趙禎は何も知りませんでした。趙禎が「自分は劉娥の子ではない」と知ったのは、すでに劉娥がこの世を去った後のことです。なのでドラマのような穏やかな告白と和解は物語を美しく締めくくるための完全な創作と言えます。

 

解説:史実の王欽若は劉娥とは対立していない

ドラマでは丁謂と王欽若は劉娥と敵対。丁謂と王欽若はまとめて退場となりましたが。史実ではそうではりません。

実際には劉皇后と丁謂と王欽若は仲間でした。ところが真宗末期に丁謂とは王欽若は対立。一時は王欽若は左遷されますが王欽若は朝廷に復帰しました。

仁宗時代になり、まず排除されたのが丁謂です。劉太后は王欽若を宰相にしようとしたのですが、病気のため辞退。その後、王欽若は病死します。王欽若は寇準とは対立しましたが、劉娥とは対立していないのです。

確かに丁謂と王欽若は評判の悪いところもあるのですが。南部出身者は朝廷で差別をうけていた時代なのを考えると王欽若が徹底して権力者に媚びる方法をとったのも仕方ない面もあります。

でもこのドラマは劉娥をヒロインとして描くので、丁謂と王欽若は悪役として描かれています。やや気の毒な面もありますね。

史実の王欽若については 王欽若は皇帝に取り入り南北格差の壁を破った宰相をご覧ください。

 

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大宋宮詞キャスト

劉娥(りゅう・が)
演:劉濤(リウ・タオ)

趙恒(ちょう・こう)/真宗
演:周渝民(ヴィック・チョウ)

郭清漪(かく・せいい)/章穆皇后
演:斉溪(チー・シー)

李婉児(り・えんじ)
演:劉聰(リウ・ツォン)

寇準(こう・じゅん)
演:梁冠華(リャン・グァンホア)

蘇義簡(そ・ぎかん)
演:曹磊(ツァオ・レイ)

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

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京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールをご覧ください。

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