三国志 司馬懿 軍師連盟第 83話・84話・85話では、政敵を排除して頂点に立った司馬懿に、さらなる反発と身内の暴走という新たな試練が立ちはだかります。
年老いた司馬懿の本心と、司馬家が迎える内側からの崩壊の危機を紹介します。
司馬懿 軍師連盟 81~85話の内容
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第83話:曹爽一族の処刑に激怒した夏侯玄が皇帝の血の詔を受けて政変を計画するも、事前に察知され捕らえられる。
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第84話:楚王を擁立して対抗しようとした王凌の反乱を、司馬懿は巧みな書状で戦わずして降伏させる。
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第85話:司馬昭が独断で侍女の小沅を殺害したことで司馬懿は激怒し、激しい身内への追及と従者からの糾弾によって一族の絆が崩壊する。
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司馬懿 軍師連盟 あらすじリスト
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司馬懿 軍師連盟 83話 夏侯玄の政変
あらすじ 83話
曹爽一族の処刑と夏侯玄の洛陽到着
曹爽一族の処刑が執行され、妻の蒹葭は夫と幼い我が子が断頭台で命を落とす場面を見届けます。長安から駆けつけた夏侯玄が洛陽に到着した時には刑が終わっていました。夏侯玄は三歳の子どもまで殺害した司馬懿親子への不信感を強めます。
司馬懿の丞相辞退と王凌の対抗策
朝廷で司馬懿を丞相に封じる提案が出されますが、司馬懿は魏の帝位を狙っていないと証明するために位を辞退しました。これに対して王凌は楚王を擁立して司馬懿に対抗する計画を立てます。司馬懿は大軍を率いて出陣し、降伏すれば命を保証するという書状を送って王凌を降伏させました。
皇帝の衣帯詔と夏侯玄の反撃
皇帝の曹芳は司馬一族を排除するため、血で詔を書いて夏侯玄に渡します。夏侯玄は司馬師と司馬昭を殺害する計画を立てますが、鍾会に察知されて捕らえられました。獄中で司馬師から共謀者の名前を明かすよう迫られた夏侯玄は、近づいてきた司馬師の左目を尖った物で突き刺すのでした。
注目点:王凌の乱は司馬懿支配への反発
第83話で描かれる王凌の動きは、史実の「王凌の乱」に基づいています。
王凌は魏の重臣。司馬懿が高平陵の変で曹爽を排除した後に皇族の曹彪(そうひょう)を擁立しようと動きました。
このあたりの経緯は『三国志 魏書 三少帝紀や王凌伝』、『晋書』宣帝紀、『資治通鑑』といった史料に記録が残っています。
王凌が曹彪を立てようとした主な理由は司馬懿に牛耳られた朝廷に対抗するためでした。当時の皇帝・曹芳は、司馬家の権力を抑えることができません。そこで王凌は別の有力な曹氏を掲げて司馬懿を討つための大義名分を得ようとしたのです。
魏の政権を守るための行動でしたが、司馬家から見れば当然反乱でした。司馬懿が軍を率いて進軍し、圧迫された王凌が降伏するという結末は史実通りに描かれています。
ただ、ドラマではこの事件を曹爽の処刑の直後に配置して「司馬懿の助命の言葉がどれほど信用できるのか」を視聴者に問いかけるような構成になっています。
司馬懿 軍師連盟 84話 司馬懿の本心
あらすじ 84話
王凌の覚悟と司馬懿の決断
王凌は司馬懿の大軍を前に降伏しました。護送途中に賈逵廟へ連れて行かれ、司馬懿が自分を生かすつもりがないと察します。側近の柏霊筠は王凌まで殺害しようとする司馬懿を非難しますが、司馬懿は将来の災いを無くすために排除を決意します。
洛陽の名士粛清と司馬孚の怒り
洛陽では鍾会が曹爽の一派を排除して司馬師が郝光元、張球、李豊らの斬首を命じました。司馬孚はこの処刑を止めさせるためため司馬懿に面会を求めますが、代わりに現れた司馬昭が身内を守るための必要性を主張します。激怒した司馬孚は司馬昭を叩き、決別を選択するのでした。
柏霊筠の悲劇と兄弟の語り合い
柏霊筠は洛陽へ戻る途中に司馬懿を狙った王凌の旧部下に襲撃されました。司馬懿の変貌に失望していた柏霊筠は逃げずに炎の中へ身を投じます。
司馬懿は柏霊筠の死を知り崩れ落ち、洛陽で弟の司馬孚と酒を酌み交わして若い頃の志を語り合いながら互いに違う道を進むことを実感します。
注目:柏霊筠のモデルと史実の姿
長年司馬懿を支え、84話で最期を迎えた柏霊筠(はくれいいん)にはモデルがいます。司馬懿(しばい)の側室で、趙王 司馬倫(しばりん)の生母・柏夫人です。
史実の柏夫人は『晋書』趙王倫伝に司馬倫の母として登場。『晋書』宣穆張皇后伝には司馬懿が晩年に彼女を深く寵愛したため、正室の張春華が司馬懿に会う機会が減ってしまったという逸話も残されています。
でも史料に残る柏夫人の情報は少ないです。
ドラマで描かれるような曹爽や王凌の処刑を止めようとしたり、王凌の部下に襲われて炎の中で最期を迎えるという結末も、史書にはありません。没年や最期に関する明確な記録は存在しないのです。
柏霊筠は史実の柏夫人を下敷きにはしていますが、ドラマ用に大幅に脚色されたキャラクターといえます。
詳しくはこちらをご覧ください。
柏霊筠は実在?柏夫人 司馬懿の側室の史実とは?
司馬懿 軍師連盟 85話 男たちの涙
あらすじ 85話
侯吉の縁談と小沅の殺害
屋敷に人が少なくなった司馬家で、従者の侯吉は柏霊筠の侍女だった小沅との婚礼を司馬懿に願い出ます。司馬懿は承諾して小沅に縁談を伝えますが、その夜、司馬家の秘密を知りすぎている小沅を危険視した司馬昭が彼女を襲撃しました。瀕死の小沅は侯吉に看取られて息を引き取ります。
司馬昭の監禁と司馬師の介入
司馬懿は怒りのあまり司馬昭を部屋に監禁し、出入り口を兵で固めて罪を追及します。司馬昭は小沅の殺害だけでなく、かつて私兵の存在を知った兄の妻・夏侯徽を殺害したことも家のためだと認めました。司馬懿は兵に司馬昭を斬らせようと杯を投げますが、部屋に入ってきたのは兵を退かせた長男の司馬師でした。
司馬師の決断と侯吉の糾弾
司馬師は弟から夏侯徽殺害の真実を告げられて苦しみますが、弟を殺すことはせず、司馬家の結束を守る道を選んで司馬昭を連れ去ります。翌日、侯吉は司馬懿が大切にしていた亀の意馬をさばいたと嘘をつき、多くの命を奪ってきた司馬懿の無慈悲さを激しく糾弾しました。その後、侯吉は小沅の位牌を抱き、司馬懿の進行で孤独な婚礼を執り行います。
注目:司馬昭の開き直りは未来の権力者像からの逆算
司馬昭は、小沅を殺害してもた事実を隠そうとしません。そればかりか、かつての夏侯徽の死も司馬家を守るためには必要な犠牲だったと言います。
彼は自分の行ったことが罪だとは思っても、決して自分が悪事を働いたとは思ってません。「家を維持するためなら身内であっても切り捨てる」という考えは、父の司馬懿よりもさらに非情にした感じです。
史実の司馬昭は兄の司馬師が没した後に魏の権力を握りました。のちに魏の皇帝・曹髦が司馬昭を討伐しようと挙兵したものの失敗し、殺害されるという事件が起きます。この一件により司馬昭は「天子を殺害したした臣下」として歴史に名を残すことになります。
ドラマでの小沅の殺害は作り話ですが、家の存続を最優先して非情なことも平気でする姿はのちの歴史(曹髦殺害)」を逆算して生み出されたような脚色と言えます。
父が築き上げた基盤を息子がさらに容赦のない手段で運用していくという前兆として描かれているといえますね。
三国志 司馬懿 主要人物一覧
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司馬懿(魏の重臣)
反乱をことごとく鎮圧して権力を盤石にするが、次男の暴走と従者である侯吉からの激しい糾弾により、精神的に孤立していく。 -
夏侯玄(魏の将軍)
皇帝から司馬氏排除の秘密の命令を受けるが失敗し、獄中で司馬師の左目を傷つける激しい抵抗を見せる。 -
王凌(魏の太尉)
司馬懿に対抗して反乱を企てるが、命を保証するという誘いに乗って降伏し、その後に連行される。 -
司馬昭(司馬懿の次男)
家の秘密を守るためという理由で、かつての兄の妻に続き、侍女の小沅を独断で殺害する暴挙に出る。 -
侯吉(司馬家の従者)
婚礼を間近に控えた小沅を司馬昭に殺され、司馬懿の無慈悲さを激しく責め立てた後、悲しみのなかで孤独な婚礼を行う。

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