宮廷女官 若曦 25話~27話のあらすじをまとめました。
長きにわたった康熙帝の時代が終焉を迎えました。後継者争いに決着がつき、四皇子が新皇帝として即位したものの、宮廷内には祝福ムードとは程遠い緊張感が漂っています。
この記事では第25話から第27話にかけて描かれる雍正帝による粛清の始まりと、運命に翻弄される若曦たちの悲しみについて詳しく解説します。
この記事で分かること
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四皇子が皇帝に即位した経緯と八皇子派の敗北
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雍正帝による粛清と宮廷内に広がる恐怖
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緑蕪の死と十三皇子に隠された真実
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文字獄や清朝の後継争いの実態と史実との違い
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宮廷女官 若曦 あらすじリスト
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宮廷女官 若曦 25話 山、動く時
長年君臨した康熙帝が崩御し、誰もが予想しなかった四皇子が新皇帝(雍正帝)として即位しました。
あらすじ 25話
康熙帝の崩御と予期せぬ後継者指名
康熙帝は風邪を悪化させて体調を崩し、その生涯を閉じようとしていました。次期皇帝には遠征先から呼び戻される予定だった十四皇子が有力視されていましたが、崩御の場にいた大臣の隆科多(ロンコド)は「四皇子に皇位を譲る」という皇帝の言葉を伝えます。
四皇子は知らせを受けるとすぐに宮殿に入り居合わせた者たちを外部と接触できないよう拘束して情報管理を徹底しました。
八皇子派の抵抗と年羹堯の武力介入
納得がいかないのは八皇子、九皇子、十皇子の面々です。「遺詔を偽造したのではないか?」と四皇子を厳しく追及しますが、そこへ四皇子の側近である年羹堯(ねんこうぎょう)が精鋭部隊を引き連れて現れます。
十四皇子が不在の八皇子派は圧倒的な武力を前にしぶしぶ膝を突き、四皇子を新皇帝として認めるしかありませんでした。
孤独な即位と十三皇子との再会
四皇子は雍正帝になりましたが、実母の徳妃からも聖旨を偽って弟から皇位を奪ったと疑われ、激しく拒絶されてしまいます。
孤独な勝利を噛み締めながら、彼は宮中に若曦を呼び戻しました。そこで若曦は10年もの間、緑蕪とともに拘禁されていた十三皇子と再会するのでした。
注目点:康煕帝死後の騒動は起きていない
ドラマでは四皇子の指名に八皇子たちが憤り。年羹堯が精鋭を連れて圧力を描けています。でも史実ではこの時期は年羹堯は遠征に出ており、宮殿にはいません。むしろ十四皇子に近い場所にいました。
皇子たちも不平不満を言うものはいたかも知れませんが、実力行使に出るような騒動は起きていません。
注目:10年ぶりに再会した十四皇子
ドラマでは十三皇子は四皇子の代わりに康煕帝の怒りをかって10年も幽閉されていました。史実では一時的に監禁されたことはありましたがすぐに釈放され。皇子として活動しています。ただし四皇子のような親王の位は与えられず、康煕帝からはあまり大事にはされていなかったようです。
怡親王 胤祥:康煕帝の十三皇子は雍正帝から頼りにされた勝ち組皇子
宮廷女官 若曦 26話 広がる粛清
新皇帝になった胤禛が反対勢力や秘密を知る者を次々と排除、十三皇子を愛た緑蕪が自ら命を絶ってしまいます。
あらすじ 26話
よそよそしい十三皇子と若曦の余命10年
念願の即位を果たした四皇子(雍正帝)でしたが、10年ぶりに再会した十三皇子はかつての親しい態度ではなく、よそよそしい臣下としての態度のままでした。
雍正帝を支える若曦もまた、長年の過酷な労働で体がボロボロになっていました。太医から「余命10年」という宣告を受けても、若曦は複式簿記を使って国庫の整理を手伝い二人だけの穏やかな時間を大切に過ごします。
口封じの毒酒と容赦なき見せしめ
雍正帝は皇帝の座を確かなものにするために粛清を始めました。先帝の最期を知る李徳全が徳妃に真相を話そうとすると、四皇子が彼を連れ去り毒酒で口を封じました。
さらに自身の動向を斉妃に漏らした侍女を杖刑で処刑するなど、宮中に恐怖が広がります。それを見た玉檀は怯えますが、若曦は彼女を自分が守ると約束しました。
緑蕪の失踪と十四皇子の意地
遠征先から戻った十四皇子は兄の新皇帝を無視して怒りを買い、降格させられます。
そんな中、十三皇子を支え続けてきた緑蕪が姿を消しました。彼女は芸妓という身分の低さが十三皇子や娘の将来に悪い影響を与えることを恐れ、誰にも告げずに身を投げてしまったのです。
注目点:雍正帝の粛清はドラマのように酷かったのか?
雍正帝が重臣や兄弟への容赦のない弾圧を行ったのは確かです。そのため雍正帝は怖い独裁者のイメージがあるかも知れませんが。ドラマのように侍女や宦官が粛清されるのは記録にありません。雍正帝の怖さを演出ための脚色です。雍正帝の矛先は権力を争った相手に向けられたもので、ドラマの演出とは性格が違います。
宮廷女官 若曦 27話 女たちの悲哀
緑蕪の死が確認される中、若曦は彼女を救うために優しい嘘をつきますが、皮肉にもその「作り話」が緑蕪を苦しめていた衝撃の事実と一致してしまいました。
あらすじ 27話
緑蕪の死と若曦の「物語」
川から緑蕪の遺体が発見されましたが、雍正帝と若曦は心身ともに限界の十三皇子には事実を隠すことにします。酒に溺れ部屋中を緑蕪の肖像画で埋め尽くす十三皇子に若曦はある物語を聞かせました。それは「緑蕪は文字獄の罪人の子孫であり、一族の身の潔白を証明するために自ら去ったのだ」という嘘でした。
しかし、後に雍正帝が調査させたところ、緑蕪の出自は本当に文字獄に関係した罪人の家族であり、若曦の嘘は意図せず真実を突いてしまっていたことが判明します。
親子の断絶と皇太后の拒絶
一方、雍正帝は実母の徳妃を皇太后にしようとしますが、彼女は頑なに拒否しました。「十四皇子から皇位を奪った」と信じ込む母は、公の場でも皇帝を侮辱し続け親子の溝は修復不可能なほどに深まっていました。
母に認められない孤独に苛まれる雍正帝は、若曦と酒を酌み交わすことでかろうじて正気を保ちますが、宮廷のしきたりや他の側室との関係に若曦もまた複雑な思いをもつのでした。
皇后の告白と雨の中の真実
他の側室の元へ向かう皇帝に嫉妬し、塞ぎ込む若曦の元へ皇后が訪ねてきました。皇后は若曦に、かつて彼女が雨の中で土下座の罰を受けていた時、四皇子(現在の皇帝)もまた屋敷の庭で共に雨に打たれ、彼女の苦しみを分かち合っていたことを明かしました。
皇帝がいかに深く若曦を愛しているか、そして一国の主として自由を奪われているかを教えられ、若曦の心は激しく揺れ動くのでした。
注目点:雍正帝と母・徳妃は仲が悪かった
ドラマでは徳妃が雍正帝が十四皇子から皇位を奪ったとして激しく反発。皇太后になるのを拒否しています。史実でも雍正帝と母の徳妃は仲がよくありません。四皇子胤禛は生まれてまもなく孝誠仁皇后 ヘシェリ氏に育てられました。そのため孝誠仁皇后を母のように慕っています。
それに対して十四皇子 胤禵は徳妃が育てました。そのため徳妃は胤禵に愛着を持ち、胤禛とは疎遠になっていました。
徳妃が勅命偽造の噂を信じていたという記録はありませんが。それよりももともと四皇子と十四皇子は母との親密さが違うのです。
解説:文字の獄
ドラマでは緑蕪は文字獄の罪人の子孫とされました。
文字獄とは朝廷が文章の中の言葉や字の使い方を問題にして、書いた本人や家族を罰しすること。皇帝を批判したと受け取れる文や、前の王朝を惜しむように読める表現が罪とされます。漢字の使い方ひとつで罪が確定することもあり。家族が連座することもあります。中国王朝ではよくあることですが、特に清朝時代のものが有名です。
康煕~雍正帝時代は満洲人の支配への反発から文人による批判が活発で、それに対する取り締まりは厳しく行われました。
歴史解説
康煕帝の死から雍正帝の即位までのいきさつ
康煕帝の最後から雍正帝の即位には当時から様々な噂がつきまといました。
でも記録では康煕帝の死後も大きな混乱はなく新体制が決まり雍正帝の時代になっています。
実際には四皇子 胤禛は康煕帝の生前から高い評価を得ていました。派手な人付き合いをせず、目立つ派閥造りも行わず、父の命令を素直に聞いて仕事を着実にこなしていたのが高い評価につながったようです。
逆に派閥づくりに熱心だった八皇子たちのほうが康煕帝からの評価は低かったのです。
事実、康煕61年の冬至の儀式では皇帝の代理として胤禛が儀式を行っています。皇帝の代わりを任されるということはこの時点で康煕帝の意思は決まっていたということでしょう。康煕帝が危篤になったときに四皇子が遅れてきたのは儀式をしていたからです。
一方、十四皇子は北西方面のジュンガルとの戦いに派遣されましたが。後継者に決まっているのであればそんな危険な任務を任せたりはしないでしょう。康煕帝の思惑としては人気の高まっている十四皇子を遠ざける意味もあったのかも知れません。
しかし世間では堅実に仕事はするけれども地味な四皇子よりも人付き合いの派手な八皇子や軍での功績のある十四皇子の方が人気があり。「なんで四皇子?」という雰囲気はあったのでしょう。
即位できなかった皇子たちも当然不満があるはずで。今日伝わる様々な噂はそうした四皇子の反対派が流したフェイクニュースが広まったものといえます。
ドラマのネタになるのはそうしたフェイクニュースの方なのですね。
康煕帝時代の皇子たちの争いについては 九王奪嫡(九子奪嫡)康熙帝の皇子たちの激しい後継者争いとは?を
康煕帝の死から雍正帝の即位の経緯については四皇子 胤禛 が皇帝になるまでの道のりをご覧ください。
主な登場人物と結果
- 若曦(馬爾泰家の娘)現代から来た少女
雍正帝を支えるものの、余命宣告を受けてしまう - 第四皇子 愛新覚羅 胤禛
即位して雍正帝となりますが、孤独と疑念に苦しむ - 十三皇子 愛新覚羅 胤祥
幽閉から解放されるものの心を閉ざしてしまう - 第八皇子 愛新覚羅 胤禩
即位に反発するものの、抵抗はできない - 第十四皇子 愛新覚羅 胤禵
有力候補になるが遠征中に雍正帝が即位 - 康煕帝
病気で死亡 - 徳妃(皇帝の母)
息子の即位を認めず断絶
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宮廷女官 若曦 22話・23話・24話 八皇子のハヤブサ事件と大将軍王になった十四皇子 - 物語全体の流れを知りたい方はこちら。
宮廷女官若曦 あらすじ ネタバレ 全35話一覧 - 宮廷女官 若曦の登場人物相関図とキャスト一覧


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