蘭陵王 31話・32話・33話のあらすじとネタバレ紹介記事です。
北斉では高緯が皇帝に即位。鄭児は皇太后を暗殺して後宮の権力を握ります。蘭陵王は再び宮廷に戻る決意を固めます。さらに鄭児は友を殺害して馮小怜の名を手に入れ、皇后となるのでした。
この記事で分かること
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第31話:高緯の即位と鄭児の暗躍、蘭陵王の復帰
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第32話:鄭児が馮小怜として復活し皇后に上り詰める
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第33話:高緯の暴政で蘭陵王が孤立し追い詰められる
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蘭陵王 31話 新皇帝の誕生
高緯が北斉の第5代皇帝として即位。蘭陵王は再び朝廷に戻ります。
あらすじ 31話
亡き父の跡を継ぐ高緯と忍び寄る鄭児の影
北斉では高緯が皇帝の座に就きました。しかしその裏では鄭児が刺客を放って皇太后を殺害させます。父を手にかけた罪悪感に震える高緯に鄭児は「立派な君主になれる」と甘い言葉で励まし続け、彼を言いなりにさせていきました。
蘭陵王の帰還と雪舞が仕掛けた「銀の杯」の知恵
洛陽で穏やかに暮らしていた蘭陵王と雪舞のもとに安徳王が駆けつけます。先皇の崩御と皇太后の死を知った二人は急いで皇宮へ向かいました。
即位の儀式に遅れたことで「皇帝を軽んじている」と疑われますが、高緯はあえて二人を信じるふりをして酒を振る舞います。警戒した雪舞は祝いの品として「銀の杯」を差し出し高緯にそれを使わせることで酒に毒がないかを確認しました。
高緯の言葉に心を動かされた蘭陵王は隠居をやめて再び斉のために働くことにするのでした。
鄭児が馮小怜にすり替わる
隣国の周では宇文邕がこの代替わりを好機と見ていました。愚かな高緯が即位したことで、斉との休戦を破り攻め込む準備を始めます。
一方、宮中で身を隠す生活に嫌気がさした鄭児は恐ろしい計画を実行に移しました。かつての友人である馮小怜を呼び出すと、思い出話をして毒酒を飲ませます。鄭児は本物の馮小怜を殺害。その名前と身分を乗っ取って、堂々と宮中で生きる道を選んだのです。
史実解説:絶世の美女・馮小怜の正体
ドラマでは鄭児が「馮小怜」の名を奪いますが、史実の馮小怜は北斉皇帝 高緯の寵妃として実在した女性です。彼女は「万金の価値がある」と言われるほどの美貌を持ち、高緯は彼女に溺れるあまり軍事会議にまで同席させたり、戦の最中に彼女が着替えるのを待って攻撃を遅らせたりしたという逸話が『北斉書』に残されています。
ドラマでは復讐に燃える鄭児が名前を奪う脚色がなされていますが、「皇帝を惑わした美女」という史実上の役割を再現しています。
史実の馮小怜については馮小憐とは?北斉を滅亡させたのは本当か?悪女伝説と作られた姿を紹介をご覧ください。
蘭陵王 32話 鄭児から小燐
死んだはずの鄭児が馮小怜となり、高緯を操って皇后の座を手に入れました。
あらすじ 32話
帳の向こうの正体と消えた金の腕輪
高緯に寵愛される妃・馮小怜(鄭児)が体調を崩したという名目で雪舞が診察に呼ばれました。寝台の帳越しに脈を診る雪舞でしたが病の兆候は見当たりません。その最中、淑妃の侍女が淑妃の金の腕輪がなくなったと騒ぎ立てます。
同行していた侍女の小翠に盗みの疑いがかかり小翠の懐から腕輪が出てきてしまいました。雪舞が必死に許しを請うと、淑妃は寛大なふりをして帳を上げます。そこに現れたのは、死んだと思っていた鄭児の冷ややかな微笑みでした。
確執の再燃と強行された皇后冊封
雪舞は鄭児が生きていたことに驚き、王府に戻って蘭陵王に打ち明けます。蘭陵王はすぐに参内して、素性の知れない(とされている)小怜を妃にすることの危うさを高緯に訴えます。
しかし高緯は蘭陵王や大臣たちの前で馮小怜を皇后に任命。さらに彼女のために贅を尽くした庭園「仙都苑」を造営すると宣言してしまいます。
忍び寄る「簒奪者」の汚名
皇后となった小怜は高緯の心にある蘭陵王への劣等感を巧みに利用し始めます。蘭陵王が戦場での功績により民衆や兵士から神のように崇められている現状を指摘。「これほどの人気があれば、いつでも陛下から帝位を奪えてしまう」と耳打ちしました。愛する女性からの言葉に高緯の猜疑心は燃え上がり、ついに蘭陵王の権力を削ぎ落とすための策略が動き出すことになります。
解説:建設好きだった高緯の浪費癖
ドラマでは高緯は馮小怜のために仙都苑を建設させました。仙都苑の名前は架空ですが、高緯は史実でも贅沢な造営を繰り返した皇帝として知られています。仙都苑のように、豪華な宮殿や庭園を次々と築き、そのために多くの人々が動員されました。
問題だったのは、その規模と頻度です。中国皇帝の庭園は規模が大きくて皇帝の権威や快楽を満たす目的で行われることが多く、結果として財政を圧迫。現場に駆り出される民や兵士に重い負担を強いることになりました。
兵士は戦のために鍛錬して国を守る存在です。でも高緯の時代には、その兵士たちまでもが建設作業に動員されることがあり、軍の士気や戦力の低下にもつながっていきます。これは外敵の脅威がある中では致命的な判断でした。ドラマでは蘭陵王が代表として犠牲になっていますが、史実では他の部隊の兵士も動員されています。
蘭陵王 33話 新皇帝の暴政
高緯は軍権を奪うため精鋭部隊に宮殿建設の役務を命じ、蘭陵王を追い詰めました。
あらすじ 33話
遠ざけられる忠臣と孤立する蘭陵王
皇帝 高緯は小怜の言いなりになり邪魔な重臣たちを排除し始めました。軍の柱である段韶と斛律光を突厥への備えという口実で北方の晋陽へ送り出し、都の守りを手薄にします。
これは蘭陵王を孤立させるためでした。雪舞は民を苦しめて造営される「仙都苑」をめぐって、正義感の強い蘭陵王が高緯と激突することを心配していました。
誇りを踏みにじる「土木作業」への動員
庭園建設の遅れに焦る高緯に小怜は「蘭陵王の軍を動員すればよい」と囁きます。蘭陵王は「兵士の役目は鍛錬であり、雑用ではない」と必死に拒みますが、高緯は強引に命じます。蘭陵王は部下を守るため仕方なく将兵に建設作業を命じます。誇り高い軍隊が泥まみれで働く姿を見る蘭陵王の姿は、あまりに痛ましいものでした。
皇后小怜の狂気と「供御囚」の惨劇
絶望に沈む蘭陵王と雪舞に皇后から呼び出しがかかります。二人が宮中へ向かうと、そこでは目を疑う光景が広がっていました。皇后(鄭児)は死刑囚をなぶり殺しにする残酷な見世物を楽しんでいたのです。
その場に漂う血の匂いと彼女の不気味な笑い声に、二人は言葉を失い斉の未来が闇に包まれていると感じるのでした。
注目点:供御囚は実在したのか?北斉宮廷の闇
ドラマで強烈な印象を残す「供御囚」ですが、実はこの名称や制度が史実として存在したという記録はありません。でも高緯の治世での宮廷の乱れや刑罰の扱いを見ると、完全な創作とも言い切れない部分があります。
史書『北史』には北斉末期の宮廷が大きく乱れ、刑罰が重く乱用されていたことが書かれています。皇帝や側近たちが享楽にふける一方で、人の命が軽く扱われることがあったようです。
ドラマのように囚人が見世物のように扱われる描写は脚色です。この演出で注目したいのはただ残酷というのではなくて、価値観が狂っているということ。命を弄ぶ行為を楽しむ宮廷と、民や兵を守ろうとする蘭陵王。この両者を比較することで皇帝がどれほど狂っているかがよく分かる演出といえます。
主な登場人物と今回の動き
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蘭陵王/高長恭(北斉の皇族)
→ 朝廷に復帰するが、皇帝の疑念で孤立へ -
雪舞(鄭妃)
→ 鄭児の正体に気づき警戒を強める - 高緯(北斉の皇帝)
→ 即位後、鄭児に操られ暴走していく -
鄭児/馮小怜(皇后)
→ 正体を隠し皇后となり、権力を掌握 -
宇文邕(北周の皇帝)
→ 北斉の混乱を好機と見て侵攻を狙う
感想と次の展望
高緯は一気に鄭児に操られる危ない支配者になってしまいましたね。もともと自己中心的でしたが、ここまで意思が弱いとは思いませんでした。
印象的なのは蘭陵王が軍を土木作業に使わされる場面です。あれは彼の誇りやこれまで築いてきた名声が崩されていく象徴的な演出に見えました。守るためには従うしかないのですけど、それだけに自分を追い詰めていく流れがしんどいです。
鄭児は今までの恨みを一気に解消するようにやりたいほうだい。史実の馮小怜はここまで悪人ではありませんが。ドラマの馮小怜はただの敵というより斉に破滅を引き寄せる存在としてより悪役らしさが目立ってます。
次の展望
すでに北斉の未来は危ないなという感じは漂っているですが。今後はさらに崩壊に向かう流れが加速するのでしょうね。
高緯の猜疑心は鄭児に煽られさらに膨らんでいくでしょう。味方の重臣は遠ざけられ、軍の力も削がれ、下手に動けば謀反と見なされる可能性が高い。史実通り高緯は蘭陵王への不信から彼を破滅へ追い込んでいくのでしょうか?
さらに気になるのは、外からの圧力。
宇文邕は高緯が即位したのはむしろ好都合ととらえ、斉攻撃の準備を初めました。斉は内側で揉めている余裕はないはずなのに、その危機感がまったくないのが気がかりです。
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