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如懿伝 51・52・53・54話のネタバレとあらすじ

如懿伝47-50話あらすじ |如懿伝55-58話あらすじ ▶

中国ドラマ「如懿伝 紫禁城に散る宿命の王妃51・52・53・54話のあらすじとネタバレ感想。

凌雲徹を襲う策略。玫嬪の最後。そして如懿の出産。51話から54話を歴史的な解説ととともに振り返ります。

※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

他のエピソードを見たい方は 如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧 をどうぞ。

 

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如懿伝51話あらすじ・ネタバレ

要約

  • 凌雲徹は嘉貴妃の腹掛けを盗んだという濡れ衣を着せられ、辺境へ追放される。
  • 皇后は凌雲徹の無実を信じ、彼をかばい、真犯人の捜索を始める。
  • 舒妃は太后から子を奪われそうになり、玫嬪の自白によって嘉貴妃の陰謀が明るみに出る。

あらすじ:太監の誤算

凌雲徹が濡れ衣を着せられ辺境送りに

嘉貴妃は皇帝に呼び出されると、身につけていた腹掛けを盗まれたと騒ぎ立てる。すると、侍衛の凌雲徹の部屋から腹掛けが見つかりました。激怒した皇帝は、彼を拷問。凌雲徹は必死に無実を訴えたが、誰も聞いてくれません。

如懿は凌雲徹の疑いを晴らそうと動くものの、皇帝は皇族の面子を守るため、彼を都から遠く離れた木蘭囲場へ追放するよう命じるのでした。

嬿婉の複雑な心境と決別

この事件の黒幕は進忠でした。でも嬿婉が死罪だけは避けたいと進忠に懇願。進忠は嬿婉の心変わりに失望して一時険悪になりますが、春嬋の仲介で関係は保たれました。

舒妃の懐妊と太后の思惑

舒妃が懐妊して喜んでいました。ところが太后は、その子を自分の元で育てたいと皇帝に持ちかけます。太后が何を考えているのか不審に思った皇帝は、すぐに調査を始めました。

玫嬪の告白

皇帝の調査によって欽天監を操っていたのが太后の手先である玫嬪だと判明。過去の悪事がバレることを恐れた嘉貴妃は口封じのために彼女を毒殺しようとします。しかし失敗に終わりました。その後、玫嬪は慶嬪を巻き込んだ事件を起こして自分の犯行を告白。

激怒した皇帝は彼女に死を命じます。彼女の告白で嘉貴妃が皇后の子を害した過去の事件も明らかになったのでした。

 

感想・見どころ

凌雲徹が濡れ衣を着せられるのは辛いですね。如懿が必死に彼をかばおうとする姿には胸を打たれました。この事件の裏にいるのが、実は嘉貴妃ではなく嬿婉と進忠という。そこまでしますか?

嬿婉が凌雲徹を気の毒に思って死罪だけは避けようとしますけど。彼女の中にもまだ人間らしさが残っていたのですね。でも彼女の権力欲は大きくなっていくのもわかりますし。彼女の今後が不安です。

解説:清朝の「木蘭囲場(もくらんいじょう)」とは

木蘭囲場は清朝の皇帝が狩りや軍事訓練のために使った広大な土地です。ここはただの遊び場ではなく、有事の際の軍事演習場という大切な役割も果たしていました。

満洲人の伝統文化を守るための場所でもあり、満洲貴族たちの結束を強め、清朝の支配を安定させるという政治的な意味合いも持っていたのです。

凌雲徹がここへ送られたのはただの追放ではありません。軍事的に重要なこの場所は皇帝の監視下に置かれることを意味します。追放したからそれで終わりではないと言うことです。

 

如懿伝52話 あらすじ・ネタバレ 

要約

  • 玫嬪は皇帝の命で賜死。嘉貴妃の陰謀を暗示する。
  • 舒妃が産んだ十阿哥は皇帝と相克するという理由で諴親王の元へ送られる。
  • 皇后は嘉貴妃を七阿哥毒殺の容疑で疑い、百本の経幡を罰として命じる。

あらすじ:最期の告白

玫嬪の最期と告白

皇帝から玫嬪の処刑を命じられた如懿は彼女の元を訪ねました。玫嬪は皇帝の命で慶嬪を毒殺したと語ります。それは太后が送り込んだ者を処分して太后の思惑を打ち砕くためでした。

如懿は孝賢皇后が玫嬪の子を殺したという話に疑問を持ち、嘉貴妃が真の黒幕だと明かします。玫嬪は自分の復讐が間違っていたことを知り如懿に感謝しながら毒を飲んで息を引き取るのでした。

 

十阿哥の誕生と皇帝の憂慮

舒妃は無事に十阿哥を出産。しかし皇帝は以前から気にしていた「父子相克」の予言を思い出して子に近寄ろうとしません。

太后が十阿哥を育てることを提案しますが、嬿婉は太后の思惑を皇帝に吹き込み皇帝はますます十阿哥との関わりに不安を覚えます。

結局、皇帝は十阿哥を宮殿の外、諴親王の元で養育させることを決断します。 

嘉貴妃の告白と如懿の反撃

妃嬪たちが皇后に挨拶に集まると、如懿は玫嬪のために法要を執り行うと宣言しました。

如懿は玫嬪が死ぬ前に七阿哥と孝賢皇后の死の真相について話したと語り、嘉貴妃が茉心と接触していたことを指摘します。嘉貴妃は動揺して口を滑らせて七阿哥の死が病死ではないかのように語ってしまいます。

この失言を捉えた如懿は孝賢皇后母子を冒涜したとして、嘉貴妃に百本の経幡を書き写す罰を与え啓祥宮に蟄居させるのでした。

 

解説:史実の十阿哥の運命

ドラマでは「父子相克」(父と子が互いに争う)という占いを信じて皇帝が十阿哥を宮殿の外に出してしまいます。でもいくらこの時代でもそんな理由で皇帝がわが子を外に出したりはしません。

でも歴史上は乾隆16年(1751年)5月19日に舒妃 葉赫那拉氏は男子を出産。しかし乾隆18年(1753年)6月7日に病死しています。舒妃の子は他家に出されたのではなく、幼くして病死したのでいなくなったのです。

(出典:清史稿·卷二百十四·後妃列傳)

 

歴史的な解説:「経幡」に込められた仏教的な意味と罰

経幡とは仏教の経文が書かれた旗や布のことです。特にチベット仏教でよく使われ、風になびくことで経文が読まれたのと同じ功徳があると信じられています。

嘉貴妃にこの罰を与えたのは故人の冥福を祈ることで、彼女の罪がどれほど重いかを心に刻ませるためでした。同時に死者の魂を静めることで、宮中の安定を願うという意味も込められています。

 

如懿伝53話 

要約

  • 皇帝は精力剤(鹿の血酒)に溺れ、如懿の諫言を聞き入れず対立を深める。
  • 如懿は懐妊したことで皇帝との関係を修復し、皇帝は嬿婉を罰する。
  • 嘉貴妃も妊娠を告白し罰を免れ、皇帝は側室選びで太后の干渉を排除する。

あらすじ:甘言と苦言

鹿の血酒に溺れる皇帝と如懿の諫言

如懿は皇帝がたくさんの妃を寵愛して精力剤の「鹿の血酒」を飲んでいると知り彼の体を心配します。皇帝の寝室に行ってみると、そこには鹿の血酒を用意して何人もの妃を侍らせている嬿婉がいました。

如懿は皇帝に体を休めるよう忠告するが、皇帝は「皇后の立場を利用して脅している」と激怒。如懿にひざまずくよう命じます。如懿はめまいがして倒れてしまい、目を覚ますと自分が妊娠していることを知るのでした。

嘉貴妃の妊娠と皇帝の決断

如懿の妊娠をきっかけに皇帝は自分の間違いを認め、如懿と仲直りをします。罰として嬿婉を可愛がるのをやめますが、その直後に嘉貴妃の妊娠が判明。すると皇帝は嘉貴妃への罰を取りやめて安産を願うのでした。

側室選び

この知らせを聞いた太后は皇帝が自分を避けていると感じます。皇帝は太后の干渉を避けたいと考え、新しい側室を選ぶことを決意。しかし有力な家柄の娘たちが次々と選考から外れていきます。皇帝は権力者の娘、代々役人をしてきた家の娘、そして地位が低すぎる娘は選ばないと決めていたのでした。

 

解説:「鹿の血酒」と滋養薬

中国では鹿の血や鹿茸(鹿の角)は、昔から体を元気にする薬として大切にされてきました。

『本草綱目』という昔の薬の本にもその効果が書かれていて、特に男性の生殖能力や腎臓の働きを高めると信じられていました。

皇帝が鹿の血酒に頼ったのは、権力や若さを失うことへの怖さの現れだったのでしょう。これは当時の人々が広く信じていた民間療法の一つだったと考えられます。

ただし、現代の医学から見ると科学的に根拠のあることではありませんし。あまりに多く取りすぎるのは体に悪い可能性もあります。ドラマの中で江太医が忠告したことは理にかなっていたのです。

 

 

如懿伝54話 皇子か公主か

要約

  • 皇后は男児を妊娠していることを隠し、無事十二阿哥を出産。
  • 皇帝は嫡子の誕生を喜び十二阿哥に「永璂」と名付け皇后の元で養育することを決める。
  • 嘉貴妃は皇后の出産に焦りを感じ、息子の四阿哥を次期皇帝にしようと画策し始める。

あらすじ:皇子か公主か

十二阿哥の誕生と如懿の策略

新しい側室たちが宮中にやってきました。如懿は彼女たちに厳しく指導します。その一方で、如懿はお腹の子が男子だとは周りに知られないように江太医とある作戦を立てました。食事ではわざと辛いものが好きなふりをして嘉貴妃をだまし、夜中にこっそり酸っぱいものを食べるようにする。

その間に嘉貴妃は十一阿哥を出産、ようやく安心しました。しかし如懿の出産が近づくにつれて再び不安が募り始めます。そしてついに如懿は無事に男の子、十二阿哥を出産。皇帝は嫡子の誕生を心から喜びます。

嘉貴妃の焦りと四阿哥への期待

生まれたのが男の子だと知った嘉貴妃は自分がだまされていたことに気づき、ショックを受けます。

嫡子が生まれたことで四阿哥が次の皇帝になる可能性が遠のいたからです。嘉貴妃は四阿哥を次の皇帝にするため、新たな決意をするのでした。

嘉貴妃の焦りと四阿哥への期待

十二阿哥の誕生で皇子たちの間にも緊張が走ります。特に嘉貴妃の四阿哥は、次の皇帝の座をめぐって競争心を燃やします。

一方、五阿哥はわざと皇帝に気に入られないように、弓の腕前を隠していました。母の海蘭は彼に慎重に行動するよう言い聞かせます。

木蘭囲場で嘉貴妃は凌雲徹に会って彼を侮辱しようとしました。すると如懿がそれを止めます。凌雲徹は如懿にいつか必ず都に戻ることを誓ったのでした。

 

感想と考察:迷信を逆手に取った如懿の作戦

劇中、如懿は「男の子を妊娠すると酸っぱいものを、女の子を妊娠すると辛いものを好む」という迷信を利用して他の側室たちを欺きました。昔から脈診、つわりの症状、好みの変化などで性別を判断する俗説はありました。それはわかります。たとえ曖昧でも男子を身ごもっているとなったら妨害に遭う可能性はあったでしょう。

でも江太医は脈診とかわずかな手掛かりで性別を判定して当てました。いつも思うのですが、中国韓国ドラマの脈診は超能力です。

科学的には根拠は根拠はありませんが。たまたま江太医の判定が当たったということでしょうね。

 

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如懿伝 51~54話 まとめ

凌雲徹が陥れられ木蘭囲場送りになり増した。残念です。

玫嬪の最後。最初は恐れ知らずで凄い側室だなと思ってましたが。いつの間にか存在感もなくなってました。でも最後は目立ってましたね。惜しいキャラでした。

そして如懿が十二阿哥を出産。嘉貴妃たちライバルはショックでしょう。特に四阿哥の将来に大きな影響を与えましたね。

今後、嘉貴妃がどのように反撃を仕掛けてくるのか気になります。才能を隠す五阿哥が、いつその本領を発揮するのか。そして木蘭囲場で再会した凌雲徹が、今後の物語にどのように絡んでいくのか期待して見守りたいと思います。

 

如懿伝の登場人物

  • 如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン/貴妃
  • 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
  • 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
  • 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
  • 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉妃(かひ) 演:シン・ジーレイ
  • 衛嬿婉(えい えんえん)/炩嬪(れいひん)  演:リー・チュン

 

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この話の前後にあたるエピソードのあらすじ感想、全話一覧記事へのリンクを紹介。ストーリー全体の流れを把握するのにお役立てください。

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

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京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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