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如懿伝15・16・17・18話のあらすじとネタバレ感想:阿箬の裏切りで如懿はピンチ

如懿伝・如意伝あらすじネタバレ 如懿伝

こんにちはフミヤです。ご訪問ありがとうございます!

中国史の中でも特に清朝に興味があり『如懿伝』は全話視聴済み。

この記事では歴史的な視点も入れつつ、中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」第15話から18話のあらすじとネタバレ感想を紹介します。

それでは15話からお楽しみください。

※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

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如懿伝15話 あらすじと感想

あらすじ:新妻の妙計

玫貴人の流産と乾隆帝の疑念

玫貴人が流産した後、乾隆帝は彼女を安華殿に蟄居させることにします。乾隆帝は赤子を運び出した王欽が「誰かに見られたのでは?」と疑念をもち、宮中は不穏な雰囲気に包まれます。でも富察皇后が「王欽は長年仕えてきたのだから大丈夫」と否定しました。

阿箬の不満と嘉貴人の唆し

阿箬は儀貴人の昇進が不満でなりません。そこにに嘉貴人が来て「如懿が邪魔をしている」と唆します。嘉貴人の言葉を聞いた阿箬は如懿への不信感を強めていくのでした。

復讐を願う玫貴人と皇太后の影

玫貴人は仏前で復讐を誓っていると、皇太后が来て「これ以上自分を苦しめるな」とサとします。玫貴人は自傷行為が同情を得るための作戦だったと白状すると、皇太后は安華殿から出る方法は自分で探すようにと促すのでした。

如懿が疑いを受けて謹慎処分になる

如懿が囲碁を打ちながら静かに時を過ごしていると。王欽が玫貴人の流産の噂の出所が「延禧宮だった」と偽証。乾隆帝は如懿を一時的に出入り禁止にします。如懿は王欽が怪しいと感じて李玉に命じ蓮心とともに真相を探らせました。

蓮心が王欽に策略をしかける

やがて蓮心と李玉は王欽に禁薬を過剰に服用させ、錯乱した王欽は高貴妃に襲いかかり、宦官たちに取り押さえられます。蓮心は作戦が成功して笑みを浮かべていました。

その後、皇帝から尋問を受けた蓮心は王欽から虐待を受けていたことを告白、全身にある傷を皇帝に見せるのでした。

 

感想:如懿と蓮心の連携で達成した復讐

如懿が謹慎中にもかかわらず、李玉を通して蓮心に連絡を取るという策士ぶりには驚きました。普通なら自分のことで精一杯だと思いますが、蓮心のためにここまで動けるとは部下思いだし有能ですよね。こういう上司が欲しい。
そして驚いたのが薬のせい王欽が貴妃に抱きついてしまったこと!普段から高飛車で嫌味な貴妃だったので笑えましたね。

王欽のこれまでの虐待がようやく表沙汰になって、蓮心も少しは救われるでしょうか。

 

解説:中国最強の媚薬・阿肌蘇丸とは?

劇中で王欽が飲まされた「阿肌蘇丸」は清朝時代に実在した薬。強力な媚薬です。中国には様々な媚薬がありますが「阿肌蘇丸」は最強といわれます。

効果が強いので過剰摂取すると幻覚を見るようです。ただしドラマの王欽のように1、2粒でああなるかは疑問です。

上手に使えば人の命を救うとされ。体力の衰えたドルゴンがラマ僧の調合した薬を服用すると元気になり、88歳まで生きた乾隆帝も晩年は使っていました。

こういう薬は胡散臭いのが多いですが、実際に使われていたんですね。

 

如懿伝16話 あらすじと感想

あらすじ:取り戻した信頼

王欽の末路

蓮心の勇気ある告白によって王欽が玫貴人の子に関する嘘をでっちあげて、如懿を陥れていた事実が明らかになりました。真相を知った乾隆帝は激怒。王欽に最も重い刑罰「貼加官」を科して処刑されました。

蓮心は長春宮に戻ることになりますが、皇后は殿外で働かせることにしたので蓮心はがっかりしてしまいます。

貴妃の焦りと儀貴人の懐妊

王欽の件で皇帝の信頼を失った貴妃は再び寵愛を得ようと動き出しますが、皇帝に面会すら拒まれてしまいます。そこで実家に助けを求めることにしました。太后はそんな貴妃を愚かだと突き放す一方で、儀貴人の懐妊には喜び「子宝の麒麟」の金の錠を授けます。

如懿の台頭と皇后の不安

乾隆帝は如懿に六宮の補佐と儀貴人の世話を任せました。乾隆帝の信頼を取り戻し地位を上げる如懿に皇后は焦ります。如懿は帳簿の整理でもその才覚を発揮し、乾隆帝から高く評価されるのでした。

二阿哥の苦悩

その頃、皇后の嫡子 二阿哥は疲労とプレッシャーで体調を壊し、喘息を悪化させました。大医からは完治は難しいと診断されます。二阿哥は嫡子なのに武術を習えなくなり、希望が絶たれたと落胆するのでした。

毒蛇騒ぎ

貴妃の部屋では宦官たちが蛇を訓練していました。やがて如懿と阿箬が儀貴人を見舞おうとした矢先、部屋から悲鳴が響きます。なんと蛇が現れたのでした。

 

感想:親に潰される二阿哥

二阿哥は喘息を患っていますが、皇后の大きすぎる期待のせいで、さらに体調を悪くしてしまったようです。清朝は皇太子をはっきり決めず最適な者を皇帝が選びます。皇后の子だからといって安心できません。皇帝候補としての道も閉ざされていくようで、やるせない気持ちになりますね。
現代でも子どもに教育や躾を押し付けすぎて子どもをダメにしてしまう親っています。親は子のためと言いますが、結局は自分の為なんですよね。苦い現実を見せつけられた気がしました。

解説:痕跡を残さずに人を殺す技・貼加官

今回、王欽に科された「貼加官(ちょうかかん)」という刑罰は、明・清朝の宮廷で実際に用いられた刑罰の一つ。明の建国者・朱元璋が発明した方法とされます。

これは受刑者の顔に濡らした厚紙や布を何重にも貼り付け、徐々に窒息させて死に至らしめるというものでした。

ドラマの説明は史実の貼加官とちょっと違うような気もしますが。中国では様々な拷問や殺害法が考案されました。このような残酷な刑罰は皇帝の絶対的な権力と、逆らう者への容赦ない処罰のため。中国王朝の闇の一部です。
 

如懿伝17話 あらすじと感想

あらすじ:啓蟄の悪夢

ヘビ騒ぎ

儀貴人の部屋に蛇が現れるという騒ぎがありましたが、如懿の冷静な指示で大事にはなりませんでした。

嘉貴人の提案で儀貴人は如懿のいる延禧宮に移ることになります。如懿は妊婦の世話に慣れていないと断ろうとしたものの、最終的に受け入れました。でも阿箬は内心では面白くありません。

一方、貴妃は蛇の件で双喜を問い詰めますが、自分の蛇ではないと知り安心します。トラブルを避けるため、蛇を処分するよう命じました。

如懿は蛇が来た理由に気が付きました。顔料に混ざったヘビイチゴの匂いに誘われたためだというのです。景陽宮の修繕に使った顔料に混ぜるのは計画的なものとしか思えません。でも関係者が多いので犯人の特定は難しいと乾隆帝に報告しました。

嘉貴人の企み

嘉貴人は皇后に阿箬の父親が貴妃の父の部下であるのを利用して阿箬を巻き込もうと画策。病に苦しむ二阿哥を思う皇后は、自身の命を削ってでも回復を願い、皇帝も見舞いに訪れました。

儀貴人の子が犠牲になる

その夜、儀貴人が頭痛を訴え、太医が呼ばれます。寒がる儀貴人のために炭盆を増やした結果、部屋が乾燥し体調が悪化していると如懿は指摘しますが、儀貴人はさらに炭盆を増やすよう命じました。

その後、延禧宮で如懿が大阿哥と過ごしていると、儀貴人が出血し意識を失ったとの報告が入ります。儀貴人の胎児はすでに動いていませんでした。皇帝も急ぎ駆けつけ、またしても子を失った深い悲しみに沈むのでした。

感想:またしても起きた悲劇

今回の犠牲者は儀貴人です。如懿がどんなに気をつけて世話をしていても、こんな結果になってしまったのは誰かが仕組んだとしか思えません。
炭盆を増やしすぎたことと関係があるのかもしれませんね。嘉貴人が阿箬を巻き込み、皇后の母が如懿の失脚を狙ってますから、複数の者が関わっているのでしょう。直接、工作を行っていたのは阿箬としても、指示を出していたのは嘉貴人でしょうか。だいたい、嘉貴人は如懿に儀貴人を押し付けようとした時点で怪しいですよね。
 

解説:ヘビよけに使った雄黄粉(ゆうおうふん)とは?

今回、如懿がヘビを追い出すために使った雄黄粉は、雄黄(硫化砒素を主成分とする鉱物)を粉末にした物です。古代中国では解毒剤や虫除け、特に蛇除けとして民間療法や医学で広く用いられていました。
雄黄は毒性を持つ鉱物ですが、上手く仕えば蛇を遠ざける効果があったとされています。劇中で如懿がすぐに雄黄粉を使うよう指示したのは、彼女がその効果を知っていたからでしょう。ここでも如懿の賢さがよくわかります。

 

如懿伝18話 あらすじと感想

第18話 裏切り

水銀中毒

儀貴人の流産後。胎児が水銀中毒だったことがわかりました。太后は皇后に事件の徹底調査を命じます。同じころ、嘉貴人の懐妊も判明しました。

犯人にされた如懿

皇后は如懿を呼び出して儀貴人の部屋の炭の灰や食事に朱砂が含まれていたことを告げ、如懿の化粧台からも朱砂の箱が見つかったと伝えます。

さらに宦官の小禄子、小福子、小安子が「如懿の指示で朱砂を混入した」と証言。皇帝は3人の証言だけでは信用できないと言うので皇后は阿箬の尋問を提案。

阿箬の裏切り

阿箬は過去の恨みを理由に如懿が大阿哥を利用して寵愛を得ようとし、自分に罪をかぶせたと主張しました。さらに如懿が儀貴人と玫貴人の子を毒殺したと告発します。

この証言に儀貴人や貴妃たちは激怒して如懿の厳罰を求めます。海貴人や純嬪が必死にかばいますが、如懿は無実を訴えるしかありません。

皇帝は如懿を信じつつも太后の圧力には勝てず、如懿を貴人に降格、延禧宮に幽閉することを決断するのでした。

阿箬が裏切ったわけ

一方、皇帝は事件の真相を探るため毓瑚に調査を命じます。阿箬は拷問を受けても供述を変えません。皇后は貴妃と話をしていました。かつて嘉貴人が雨の中でひざまずいていた阿箬を助けて以来、阿箬は如懿を恨み皇后に感謝するようになったというのです。

 

感想:阿箬の裏切りに唖然

やっぱりというか、阿箬は裏切りましたね。長年、如懿のそばで仕え、如懿も気にかけていたのに。あんなに嘘を塗り重ねて主人を陥れるとは、驚きというより軽蔑が先に来ます。

助けてくれなかったら恨んでるようですが。自分の傲慢さには気づいてないのでしょうかね。彼女の完璧な演技には皇帝も太后も騙されるでしょう。一番、如懿に近い所にいたからこそ説得力もあります。こういう世界では、簡単に裏返ってしまうのですね。やりきれません。

解説:朱砂とは?

今回、犯行に使われた朱砂(しゅさ)とは硫化水銀のことで、辰砂とも言います。昔は赤い顔料としても使われました。中国では錬丹術や漢方の材料としても使われました。

中国では鎮静、催眠の効果があるとされ、実際に使われています。でも多量に摂取すると水銀中毒を引き起こし神経毒性や腎臓障害、さらには胎児の奇形や流産といった重い健康被害が起きます。古代中国では、この毒性を利用して暗殺や呪術に用いられることもあったとされています。

劇中では、炭に混ぜたり、魚やエビに混入させたりといった形で朱砂が使用されています。

 

如懿伝の登場人物

如意伝 登場人物キャスト

  • 如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン
  • 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
  • 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
  • 富察氏(フチャし)/皇后(こうごう) 演:ドン・ジエ
  • 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
  • 高晞月(こうきげつ)/慧貴妃(けいきひ) 演:トン・ヤオ
  • 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉貴人(かきじん) 演:シン・ジーレイ
  • 白蕊姫(はくずいき)/玫貴人(まいきじん) 演:ハー・ホンシャン

 

詳しいキャストと登場人物は 如懿伝のキャスト登場人物一覧表 を御覧ください。

 

 

他のエピソードを見たい方は 如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧をご覧ください。

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ
京都在住。2017年より歴史ブログを運営し、これまでに他サイトを含め1500本以上の記事を執筆。

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