中国ドラマ「琅琊榜」27・28・29・30・31話のあらすじとネタバレ・感想を紹介します。
太子の幽閉から静妃の捕縛まで『琅琊榜』第27〜31話は各勢力のバランスが崩れ、信頼の糸が次々と断たれていく緊迫の章です。梅長蘇の周到な策が揺らぎ、誉王と夏江の陰謀が牙をむきます。
・梅長蘇(ばい・ちょうそ)/林殊(りんしゅ): 演:胡歌(フー・ゴー)
・靖王(せいおう) 蕭景琰(しょう・けいえん): 演:王凱(ワン・カイ)
・穆霓凰(ぼく・げいおう): 演:劉濤(リウ・タオ)
・誉王(よおう) 蕭景桓(しょう・けいかん): 演:黄維徳(ビクター・ホァン)
琅琊榜 27話:太子の幽閉

要約
太子の失言が梁帝の逆鱗に触れ、東宮が封鎖される。梅長蘇・靖王・誉王がそれぞれ静かに次の一手を探る回。
太子が梁帝を怒らせ幽閉
梁帝は太子の宮殿を訪問。喪中でありながら酒宴を催している様子に激怒します。さらに太子の投げやりな言葉に怒りを爆発。
太子を幽閉するよう命じますが。蒙摯は口頭で実行するのは難しいので正式な勅書が必要と返答。驚いた太子が詰め寄りますが、梁帝は激怒のまま立ち去り東宮は封鎖されるのでした。
水牛のあだ名に驚く
誉王と皇后の動向
誉王は太子の失脚を好機とみますが、うかつな行動は避け様子を見ることにします。皇后は中秋の宴で梁帝の意向を確かめ、太子幽閉の確定に満足の笑みを浮かべるのでした。
琅琊榜 28話 次なる対抗者

要約
靖王が親王に昇格し誉王との均衡が崩れ始める。誉王は疑いを持ち始め二人の対立がついに表面化する。
誉王が警戒し始める
静妃は「翔地記」を読み林殊の正体は梅長蘇だと疑うように。そして靖王に蘇先生を大事にするように諭すのでした。
靖王は親王になり五珠冠を授けられました。誉王との差はわずか二珠となり、この昇格に誉王は激怒するのですが。梅長蘇は靖王の昇格は良いことだと言うのでした。
宮中ではすでに靖王の評判が高まり、誉王と比較する者も出ました。皇后は苛立ち、誉王も梅長蘇を疑い始めます。
救済の主導権
沈追は靖王のもとへ行き、各地で深刻な干ばつと蝗害が発生。多くの人々が飢餓に苦しんでいる現状を伝えました。
過去の災害では太子と誉王が救済金を横領。十分な救済が行われなかったことを指摘。今回は靖王に救済を主導して、人々を救うよう請願するのでした。
琅琊榜 29話 榛子の菓子

要約
梅長蘇の策により誉王の収賄が露見。靖王が救済を主導して名声を得る。誉王は「釜底抽薪」の策で靖王の根幹を断とうと動き出す。
靖王の評価が高まる
江左盟は誉王への賄賂を運ぶ輸送隊を襲撃。梅長蘇は被災地域の知府が誉王に高額な賄賂を送っていたことを広め民衆の怒りを煽りました。
皇室の対面を傷つけられた梁帝は激怒。救済事業の主導権を靖王に任せました。靖王は救済活動を成功させて称賛され。誉王は怒ります。
秦般弱の正体
秦般弱は自分が滑族・璇玑公主の後継者だとを明かし、夏江との接触を請け負います。一方、夏江も自らの罪を覆い隠すため、莅陽長公主暗殺を画策していました。
正体に気づいた静妃
静妃は『翔地記』を読んで以来、靖王に菓子を二つずつ持たせるようになりました。しかし梅長蘇は菓子箱に榛子酥が入っていないことに気づき。自分の正体が静妃にバレたのではないかと心配します。
梅長蘇は子供の頃からの持病のせいで榛子が食べられません。静妃はそれを知ってることになるのです。
琅琊榜 30話 切り札

要約
言侯が靖王側に加わり、梅長蘇の陣営が固まる。夏江と誉王が結託、赤焰旧案の生存者・衛峥を囮に靖王を誘い出す策を仕掛ける。
言侯の協力
梅長蘇は自分が靖王を支持していることを言侯に伝え協力を求めます。言侯は勝算が薄いと思いながらも協力姿勢に心を動かされ協力を引き受けます。
ふと会話の中で言侯は梅長蘇が祁王府に仕えていたのではないかと疑いますが、梅長蘇はかつて皇太子に憧れていた者だとと答え、言侯はそれ以上追及しませんでした。
言侯は皇后の兄ですが、仲はよくありません。言侯は甥の誉王ではなく靖王の味方になりました。また言侯は梅長蘇の正体に気づきつつあったのです。
誉王と夏江の同盟
夏江は誉王の協力依頼を引き受けました。
夏江はこの機会に赤焔軍の残党を再び追及しようと画策。衛峥についての情報を提供しました。
林殊の副将だった衛峥は今は素玄と名乗り、ひっそりと暮らしています。夏江は精鋭部隊を派遣して衛峥を捕らえる計画を進めていました。
琅琊榜 31話 布石

要約
誉王と夏江が策略をしかける。衛峥捕縛・静妃幽閉・江左盟の偽装と罠が重なり、梅長蘇陣営が危機に陥る。
静妃が捕らわれる
夏江によって衛峥は捉えられました。
誉王は皇后と共謀して、静妃を幽閉させようと画策。皇后は静妃を捕らえさせた。
静妃に仕えていた小新は誉王の手引きで靖王府に助けを求めるために行きました。そして小新は戚猛ともに皇陵に行き梁帝に直接訴える事になりました。
ところが江左盟を装った者に出会い、戻る事になってしまいます。
梅長蘇の昏倒
そのころ梅長蘇は重病で昏睡状態に陥っていました。黎綱と甄平は彼を守るため、衛峥捕縛や静妃幽閉の報を内緒にし。宗主不在のまま江左盟は混乱。連携が崩れ始めます。
偽の江左盟と童路の裏切り
誉王は江左盟を偽装した部下を差し向け、靖王側の伝令を欺きました。戚猛は疑いつつも撤退。訴状は皇帝に届きません。
一方、捕らえられた童路は隽娘(四姐)の命を人質に取られ、拷問の末に情報を漏らしてしまいます。だが十三先生の機転で証拠は隠滅され、誉王は確証を得られずに終わります。
感想と考察
忠義と罠、そして崩壊する信頼の構造
第31話のテーマは、ずばり「忠義が崩れていく様子」です。
誉王と夏江が仕掛けた「連環毒計」は敵を真っ向から力で打ち負かすのが目的ではありません。彼らが狙ったのは信頼関係を壊すことでした。静妃への濡れ衣、童路の裏切、偽の江左盟など、一つ一つが梅長蘇チームをじわじわと侵食していく毒のようなものです。
梅長蘇の作戦は、「人を信じる」という土台の上に成り立っていました。しかし彼が病で動けなくなり、外部からの情報が遮断されて信頼のシステムが一時的に麻痺してしまったんです。
このエピソードを通して見えてくるのは国であれ組織であれ、最終的には「信じ合う心」がエネルギーになっているということです。毒が先に回るのは、体よりもむしろ人の心の中。それは私たちの日常にも通じるものですよね。
琅琊榜 27話から31話のまとめ
前回までで謝玉が失脚、今回は太子が自滅。誉王と太子の戦いは誉王が勝ったとみていいのでしょうか?それとも太子が復活するのでしょうか?靖王が昇格して、誉王の競争相手になりました。
誉王ももう梅長蘇に騙されなくなり。はっきりと敵対しています。
今まで梅長蘇の作戦はうまく行っていましたが。ここにきてピンチがやってきました。梅長蘇側が追い詰められるのはドラマの中では初めてといってもいいくらい。
誉王の作戦通り、梅長蘇と靖王の仲は壊れてしまうのでしょうか?
このドラマの舞台となる南北朝時代の梁については、琅琊榜の史実と時代背景。モデルになった人・国をご覧ください。
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