中国ドラマ「風起洛陽(ふうきらくよう)」のあらすじと見どころを紹介します。
このドラマは武則天が統治する武周を舞台に、身分も性格も異なる3人が神都・洛陽で巻き起こる陰謀に立ち向かうアクション&サスペンス超大作です。
この記事では「風起洛陽」の見どころ。時代背景。用語解説。あらすじを紹介します。
それでは風起洛陽の世界を体験してみてください。
中国ドラマ 風起洛陽の見どころ
原題:風起洛陽
簡体:风起洛阳
2021年中国、全39話
人気作のスタッフが集結
「風起洛陽」は人気作家・馬伯庸(マー・ボーヨン)の小説「洛陽」
歴史を題材にした緻密で凝った仕掛けのドラマが得意。馬伯庸の作品は幾つもドラマ化され高い評価を受けています。
・風起隴西(風起隴西 SPY of Three Kingdoms)
・三國機密(三国志 Secret of Three Kingdoms、秘密の皇帝)
・長安十二時辰(長安二十四時)
・洛陽(風起洛陽)
監督は話題作「扶揺」「ミーユエ」の謝沢(シエ・ゾー)。
ドラマの制作には「長安二十四時」のスタッフが参加。
リアルな洛陽の街並みを再現。迫力のあるアクションシーンが見られます。
見どころは?
- 豪華キャスト:ホアン・シュエン、ワン・イーボー、ソン・チエンなど、人気俳優たちが集結!
- 緻密な世界観:人気作家・馬伯庸の小説を原作に、歴史考証に基づいたリアリティあふれる世界観が魅力です。
- 緊迫感あふれるストーリー:謎の暗殺事件、影のある主人公、そして身分を超えた友情と絆。目が離せない展開が続きます。
- 美しい映像美:神都・洛陽の街並みを美しく再現した映像美も必見です。
どんな人にオススメ?
- 中国歴史ドラマが好き
- ミステリーやサスペンスが好き
- 壮大なスケールのドラマが好き
- ホアン・シュエンやワン・イーボーのファン
風起洛陽(ふうきらくよう)の時代背景
舞台になるのは中国史上唯一の女帝・武則天が統治していた武周の時代。
武則天はかつて唐の太宗の側室でした。
太宗の死後は、高宗の側室になり。王皇后を陥れて皇后になりました。
武則天が皇后だったころ。特に力を入れたのが「密告制度」でした。首都・洛陽の街では密告の嵐が吹き荒れました。密告制度によって武則天は敵対者を排除していきました。
謀反をたくらむ者、不正を働く者がいれば誰でも都に来て密告することができました。密告者には罰はありません。
酷吏(こくり)と呼ばれる厳しい官僚たちによって次々に冤罪が仕立て上げられ、少しでも武則天への反感を口にすれば容赦のない粛清が行われました。
高宗の死後。息子の中宗が即位。しかし武則天は息子から皇位を奪い自ら皇帝に即位しました。権力を手にした武則天は評判の悪かった酷吏達を粛清。酷吏を罰することで民の怒りを臣下に押し付けました。
密告制度はようやく収まったかに思えました。
ところがある日。神都・洛陽に密告者が現れたのです。
それは洛陽に吹き荒れる嵐の前ぶれでした。
風起洛陽を知るキーワード
武周(ぶしゅう)
武則天が統治した国。正式な国名は「周」。
他の同じ名前の国と区別するために「武周」と呼ばれます。
もともとは唐ですし。武則天は高宗皇帝の皇后だったのですが。中国では「父方の姓が変わると国名が変わる」という制度があります。皇帝が李氏から武氏に変わったので国名も変わりました。
武周は武則天が即位した690年から、退位した705年まで続きます。
神都(しんと)
洛陽のこと。
唐では都の長安と並び、副都とされました。
武則天はそれまで副都だった洛陽を首都にしました。名前も「神都」に変えます。
武則天の退位後、唐が復活すると街の名前も「洛陽」に戻ります。
聯昉(れんほう)
架空の諜報機関。
皇族を護衛する内衛の中に存在。一般には秘密にされていて謎の多い組織とされます。聯昉の最高位はトップは「公子楚」と呼ばれます。現在の公子楚は皇帝の孫・東川王 李譯忱。
内衛(ないえい)
皇族の護衛を担当する組織。
大理寺(だいりじ)
刑罰と司法を担当する国の役所。
検察庁と最高裁判所をあわせたようなもの。
「寺」はもともとは「仏教施設」ではなく「役所」の意味。
不良井(ふりょうせい)
架空の場所。
神都の一角にある貧しい人たちが暮らす地域。不良井で暮らすのは賤民、罪人や流人。華やかな神都の中でも忘れられた人々が暮らす場所とされます。
不良井で暮らす人は勝手に不良井の外に出ることはできません。多くの井民(ここで暮らす民)は一生を不良井で終えます。
不良井には独特の規則があり。「不良帥」という不良井の代表者によって統治されていますが、もともと神都の法が行き届かない場所でもあるので不正がはびこっています。
春秋道(しゅんじゅうどう)
架空の組織。
宗教的な雰囲気をもつ暗殺者集団。朝廷を覆そうとしています。長い時をかけて様々な組織に侵入。メンバーは洗脳されていて死を恐れることはありません。
犯罪組織の彼らにとって朝廷の監視が行き届かない不良井は絶好の隠れ家になっています。
風起洛陽の主要登場人物
・高秉燭(こうへいしょく)
演:黄軒(ホアン・シュエン)
・百里弘毅(ひゃくりこうき)
演:王一博( ワン・イーボー)
・武思月(ぶしげつ)
演: 宋茜(ソン・チエン)
・皇帝/武則天
演:詠梅(ヨン・メイ)
・李頓/太子
演:王偉華
・李鹿/永川郡主
演: 李淑婷
・李訳忱/東川王
演: 劉端端(リウ・ドアンドアン)
詳しいキャスト紹介はこちら。
風起洛陽 あらすじとネタバレ
高秉燭(こうへいしょく/演:ホアン・シュエン)は洛陽の底辺で暮らす元不良。仲間の仇を討つため大理寺に入り、検死人になりました。
工部員外郎の百里弘毅(ひゃくりこうき/演:ワン・イーボー)は美食家として有名。彼が高い評価を出した店は繁盛するほどです。今日も当陽酒肆に来て料理の評論をしていました。
世家出身の内衛 武思月(ぶしげつ/演:ソン・チエン)は武芸に優れ、名門出身でありながら皇族の護衛をしています。今日は郡主 李鹿のお供をして南市に来ていました。
そして彼らは事件に巻き込まれるのでした。
第1話 密告者 あらすじとネタバレ
神都・洛陽の南市で百里弘毅(ひゃくりこうき)が料理を品評していると、林仲(りんちゅう)がやってきて「密告者」だと名乗りました。
ところが暗殺者が襲撃。百里弘毅が林仲を逃がしますが。暗殺者はすぐに林仲親子を追いかけます。
そのころ郡主 李鹿(りろく)がお供をつれて南市を散策。暗殺者のひとりが突然、李鹿を襲撃。武思月(ぶしげつ)たち内衛によって刺客は捕らえられました。
騒動の後。大理寺も南市に到着。多くの民が犠牲になったのを見ます。検視人の高秉燭(こうへいしょく)は暗殺者の遺体と生存者を大理寺に運ぶのでした。
その後。高秉燭は密かに捕らえられた暗殺者を痛めつけ彼らが林仲親子を殺害したことを知ります。
武思月は大理寺を訪れ、林仲親子の遺体を確認。検視官を問い詰めますが、検視官は何も知らないと答えます。暗殺者は刺された後に治療を受けましたが死亡。武思月は大理寺内に内通者がいるのではないかと疑うのでした。ところが高秉燭が自分が殺したと白状するのでした。
第1話 感想
ドラマはまだ始まったばかりですが。すでに何かの陰謀が動き出していることが分かります。朝廷側も大理寺と内衛が縄張り争いをしてお互いに協力し合うという関係ではなさそうです。
ミーユエのスタッフが作ったということもあり。神都の街並みがリアルに再現されています。他の中国ドラマのように過剰に豪華になりすぎないのもいいですね。
それにしてもホァン・シュエンちょっと老けた?考えてみればミーユエから約15年。「ミーユエ」撮影時には20歳だった彼も「風起洛陽」撮影時には36歳。歳もとりますよね。
それを考えれば年月が経った割には老けてないといえるのかも。それに歳をとった分、今回みたいに影のあるキャラを演じても似合うかもしれませんね。
高秉燭も仕事とは別に独断で動いてます。彼には彼の目的があるのはわかるのですが、あとで大きな騒動に巻き込まれそうな気がしますね。
これからどうなるのか楽しみです。
風起洛陽 あらすじ 全話一覧
第2 再び現る凶器
第3 華燭の宴
第4 永遠の罪人
第5 銅を追って
第6 問われる良心
第7 亡魂への誓い
第8 伏魔殿へ
第9 耳目の長
第10 まやかしの村
第11 途絶えた線
第12 汚された故郷
第13 兄弟の仮面
第14 命の選択
第15 密牢の囚人
第16 新たな身分
第17 父娘の足跡
第18 万象殿の暗流
第19 垂らした餌
第20 2つの涙
第21 生きる意味
第22 西域からの帰り人
第23 消えた胡人
第24 謎めく丹薬
第25 東宮の闇
第26 錬丹の秘密
第27 さらわれた麗人
第28 未曽有の神器
第29 洞窟の2人
第30 偽りの墓
第31 不協和音
第32 大典前夜
第33 隠された標的
第34 明火の爪痕
第35 人心の妙
第36 燃え盛る炎
第37 野望の継承
第38 刻まれた遺恨
最終回 それぞれの道
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