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風起西州 13・14・15話のあらすじとネタバレを感想:早くも麴一族の妨害を受ける裴行倹

風起西州 あらすじネタバレ 風起花抄・風起西州

中国ドラマ 風起西州~烈風に舞う花衣~ 13・14・15話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介。

裴行倹は西州長史として西州にやってきました。瑠璃とも和解してこれから西州の統治にとりかかりたいところですが。地元勢力の麴一族が早くも反発。裴行倹はどのように切り抜けるのでしょうか?

他の風起西州を見たい方は風起西州 あらすじネタバレ全話一覧 をご覧ください。

※この記事はドラマ『風起西州』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

風起西州 あらすじ紹介

風起西州 キャスト・登場人物
詳しい登場人物とキャスト紹介は風起西州 キャスト・登場人物紹介をご覧ください。
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風起西州13話 あらすじ

「失われた技術」ネタバレ解説

西州長史として赴任した裴行倹はいきなり経費削減に手を付けました。小さな削減だったので皆も文句は言わず、王君孟も感心していました。でも麴崇裕は自分の地位が奪われると内心では焦っていました。

そんな中、裴行倹は自分の周囲に盗聴者がいることに気づきます。彼は柳娘子との将棋の最中にわざと「明日、城外に出る」と口にしました。密偵は戻って麴崇裕に報告します。

一方、妻の琉璃は裴行倹を心配しつつも自分にできることを探していました。市場の様子を調べてみると西州の布市場を麴崇裕が独占していることがわかりました。琉璃は麴崇裕の妹の鏡娘を訪問。すると彼女はご機嫌ななめでした。事情を聞いた瑠璃はお粥を作って出します。鏡娘はその粥に亡き母の作った味を思い出しました。

瑠璃は幼いころに西州で過ごしたことがあるので、西州の粥の味を再現できたのです。二人とも亡き母の思い出を語り合って心を通わせ、鏡娘は琉璃に心を許し夫の裴行倹が西州の事情に深入りしないよう忠告するのでした。

裴行倹は毎日城外に出て村人の暮らしぶりを調査しました。麴崇裕の施策で改善された部分もありましたが、貧しい人々は未だに税に苦しんでいました。また彼は仏教経典をいくつか購入。調査結果と経典の書写を通して紙の必要な量を知ろうとしていたのです。

 

感想と見どころ:戦う男と共感の女

早くも裴行倹と麴崇裕の間で静かな戦いが始まってますね。その一方で、琉璃は市場の様子を調べるだけでなく、麴崇裕の妹 鏡娘の孤独な心に寄り添いました。亡き母を思う鏡娘の気持ちを理解してお粥を再現あげるなんて。心優しいですし共感力も高いです。
男たちは早速権力闘争を開始してますが、女たちは心の交流を通してわかり合おうとしています。この対比が面白いですね。

 

風起西州14話

あらすじ「紙の使い道」

安三娘は大量の黄麻紙を運んできましたが、麴崇裕は買い取りませんでした。そこで裴行倹の屋敷で引き取ることにします。

琉璃と裴行倹は三娘が抱える大量の紙の在庫を有効活用するため使い道を探しました。そこで琉璃は彫版印刷という画期的な方法を提案。この技術を使えば大量の仏典を効率よく複製して三娘の紙を価値あるものに変えることができるのです。

ところが琉璃が試し刷りした彫版印刷の仏典は麴崇裕の手先に盗まれてしまい、その技術が麴崇裕に知られてしまいます。彼はこの技術を考案したのが琉璃だと知って驚きました。

琉璃は彫版印刷の技術を麴崇裕に教えますが、意図的に肝心な部分を隠して自分の身を守ろうとしました。

一方、麴崇裕の妹 麴鏡唐は琉璃と親しくなっていました。鏡唐は王君孟が琉璃を遠ざけようとすると、彼女を守るために激しく反発。兄や夫とは違う行動を取り始めるのでした。

 

解説:最先端技術の彫版印刷

今回は彫版印刷という技術がテーマになっています。彫版印刷は木版印刷とも呼ばれ、木の板に文字や絵を掘って印刷する技術。版画と同じ原理ですが凸版なのが特徴です。唐代に発展して文化や情報の広まりに革命をもたらしました。
ドラマでは琉璃がこの技術を西州に伝えたことになっています。史実では仏教の経典を複製する目的で唐の後半・8世紀ごろから広く用いられるようになりました。高宗の時代ならまだ一部の者しか知らない貴重な技術のはずです。ドラマで瑠璃が知っているのは脚色でしょう。

 

風起西州15話 ネタバレ

あらすじ「誰の仕業か」

麴鏡唐は何年たっても子供に恵まれないため、心を閉ざしがちでした。夫の王君孟は優しいいものの、その優しさがかえって彼女にとっては心苦しいのです。そんな彼女に寄り添ったのが琉璃でした。琉璃は鏡唐の苦しみを分かち合って一緒に仏前で子宝を祈願します。

その帰り道、琉璃の乗る馬車が何者かの手によって暴走させられてしまいます。間一髪のところで鏡唐が琉璃を守り瑠璃は軽傷で済みました。この卑劣な行いに裴行倹は激怒して麴崇裕のもとへ乗り込み、二度と琉璃に危害を加えないよう警告しました。鏡唐も夫の王君孟を責め立てて麴一族の卑劣なやり方を批判します。

麴崇裕はよそ者を嫌っていましたが、卑怯な手段を使うのは嫌いでした。彼はかつて高昌国の王族であった誇りをわすれず、父に対しても正々堂々とよそ者と戦うと宣言。麴都護も麴崇裕の決意を認めます。

しかし、この事件の首謀者は都護に密命を送った大長公主でした。

感想:公的な対立から私怨へ

今までは裴行倹と麴一族の対立。つまり征服した唐の者と征服された高昌国の者との対立でした。それがついに琉璃を奪う所に発展か?と思いましたが、裏で都護に指示を出していたのは臨海大長公主なのですね。
臨海大長公主は財産目当ての個人的な恨みで琉璃の命を狙っているのですけど。都からはるか遠く離れた西州の都護までその影響が及んでいるとは、いったいどれだけの力を持っているんでしょうね。
 

解説:高昌国の誇りと唐の支配

麴崇裕のは裴行倹を「外から来た官僚」と言って嫌い。「高昌国の王族の誇り」を口にしています。
高昌国はもともと西州の地にあったオアシス国家。太宗の時代に唐に滅ぼされるまでは独立した王国でした。麴崇裕の一族は高昌国の王族でした。麴一族は唐に滅ぼされた高昌国の王族でした。崇裕は国が続いていれば王位継承者。崇裕の父は国王でした。国を奪われて恨んでいるのは当然です。
麴崇裕と裴行倹の対立はただの主導権争いではなく滅亡した国の誇りと新しい支配者に対する反発という歴史的な事情が背景にあるのです。

 

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まとめ

西州にやってきた裴行倹と琉璃は、早くも地元勢力の反発を受けています。瑠璃は女同士の交流を深めて味方を増やしていますが。そんな瑠璃の命まで狙われてしまいました。

これで裴行倹と麴氏一族の対立がさらに激しくなりそうな不安もありますし。背後で動いているのは臨海大長公主というのがやっかいですね。

麴氏一族は正々堂々とした戦いを望んでいるものの。大長公主は卑劣な手段も厭わない人物です。麴崇裕は正々堂々と戦うつもりでも、大長公主の影響がある限りは瑠璃の命も危険にさらされるかもしれません。

裴行倹は琉璃の安全を守りながら麴崇裕との対立をどのように解決していくのか、麴鏡唐と瑠璃の良い関係は今後も続くのか、今後の展開に期待が膨らみます。

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風起花抄・風起西州
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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