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鳳凰の飛翔は実話?人物と天盛王朝のモデルを解説

『鳳凰の飛翔』に登場する天盛王朝や大成王朝は実在した国ではなく架空世界のお話です。なのでドラマは実話とは言えません。

でも、寧世征が前王朝を倒して建国したり寧弈と皇子たちの後継者争いは隋から唐への王朝交代や李淵・李世民を思わせる要素があります。

この記事ではそんな鳳凰の飛翔の実話的な要素を紹介、人物や王朝・出来事のモデルになった部分を解説します。

 

この記事で分かること

  • 『鳳凰の飛翔』が実話ではなく架空王朝の物語であること
  • 天盛王朝・大成王朝が唐の成立期を思わせる理由
  • 寧世征・寧弈・鳳知微のモデル候補
  • 血浮屠や大成の遺児が史実にある設定なのか

ドラマのストーリーを知りたい方は鳳凰の飛翔 あらすじ ネタバレ一覧をご覧ください。

 

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鳳凰の飛翔は実話そのものではなく歴史風の創作ドラマ

『鳳凰の飛翔』は架空の世界を舞台にしたドラマ。

なので、史実をそのまま再現した実話ドラマではありません。 ドラマに登場する天盛王朝や大成王朝といった国名も架空のものですし、特殊機関の血浮屠や火鳳幇も実在しない作品独自の設定です。

また、寧世征、寧弈、鳳知微、寧川、寧斉といったキャラクターたちも歴史上に実在した人物ではありません。物語の展開も特定の歴史的事件を忠実に再現しているわけではなく、作られた物語です。

でも『鳳凰の飛翔』がすべて空想だけで作られているとはいえません。架空王朝であっても歴史上に存在した中国王朝の要素を様々に組み合わせて作られています。

中国史で何度もて繰り返されてきた王朝交代や敗れた側の前王朝の遺児、新王朝内で必ずと言っていいほど発生する皇子たちの後継者争いといった歴史的テーマがうまくストーリーの中に取り入れています。

 

天盛王朝と大成王朝のモデルは?

すでにお話した通り『鳳凰の飛翔』は架空世界ですから天盛王朝や大成王朝は存在しません。

ドラマの設定では腐敗した大成王朝が滅び、寧世征が新たに天盛王朝を建国したことになっています。

この前王朝の混乱期に挙兵して新王朝を建国するというのは中国史上で何度も繰り返されてきた出来事です。

とくに『鳳凰の飛翔』の世界は歴史上で有名な王朝交代の一つである隋から唐への交代と似ています。

もちろん「大成=隋。天盛=唐」そのままではありませんが。設定や画面から受ける印象を見る限りでは唐が成立した当時の雰囲気や社会情勢を借りて、名称や人物、国の仕組み文化、事件の細かいところはドラマオリジナルの世界として作られているように見受けられます。

 

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天盛帝 寧世征のモデルは唐高祖 李淵?

天盛帝 寧世征は天盛王朝の初代皇帝です。かつて寧世征は大成王朝の縁戚で要職についていました。しかし天盛王朝が腐敗して混乱すると挙兵して大成を滅ぼし天盛を建国しました。建国後は皇帝として国を治めます。

この点では寧世征は唐の高祖 李淵に似ています。

高祖 李淵は母が楊堅の正妻・独孤伽羅の姉で、隋の皇室とは縁戚にありました。そのため皇帝からも信頼されて重臣として高い地位を与えられています。しかし隋末期の混乱の中で挙兵し唐を建国。林立する様々な勢力を倒して再び統一しました。

寧世征と李淵は前王朝の縁戚で重要な地位にいたのに王朝の混乱を受けて新王朝を作った建国皇帝という点で似ています。

晩年に皇子たちの争いが起こり、退位してしまうのも似ています。

でも違う所もあります。ドラマの寧世征はかなり疑い深い皇帝として描かれます。息子たちを簡単には信用しませんし、寧世征は皇子たちを試して互いに争わせ常に自分が主導権を握ろうとします。

史実の李淵も皇太子を決めて起きながら李世民を優遇したりと、混乱を招くような部分もありますが。どちらかというと実績のある皇子を粗末に扱えないという甘さが皇子たちの争いを招いた部分もあります。

息子に甘い李淵と厳しい寧世征とはずいぶんと性格が違います。

 

比較項目 寧世征 唐高祖 李淵
立場 天盛王朝の初代皇帝 唐王朝の初代皇帝
前王朝との関係 大成王朝を倒して天盛を建てた 隋末の混乱の中で唐を建てた
息子たちとの関係 皇子たちを疑い、試し、皇位争いを利用する 李建成、李世民ら息子たちの争いを止めきれなかった
作品上の役割 寧弈たち皇子を動かす権力者 寧世征のモデル候補として連想される人物

 

寧世征については 天盛帝 寧世征は実在する?鳳凰の飛翔の皇帝のモデルは誰?でさらに詳しく紹介しています。

 

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寧弈のモデルは唐太宗 李世民?

寧弈は鳳凰の飛翔の主人公。寧弈は天盛王朝の六皇子で楚王の称号を与えられています。

彼は幼いころに大成の遺児の追跡に関わりましたが、兄の寧川が功績を奪いました。その後は寧弈は母と兄の死、冤罪、宗正寺での幽閉を経験します。

寧弈は唐の宗 李世民を思わせる人物です。

李世民は唐高祖 李淵の息子。李世民は唐の建国戦争で大きな功績をあげました。その後は兄の李建成や弟の李元吉と対立して玄武門の変を経て皇帝になります。

寧弈も皇太子 寧川や他の皇子たちとの争い皇位に近づいていきます。兄弟同士の権力争いや優れた才能を持つ皇子、父である皇帝との緊張関係という点では李世民に似た人物です。

でも寧弈と李世民には違う部分もあります。

李世民は戦場で功績をあげた皇子で、自分の軍隊と部下を持ち唐の建国に貢献しました。

でも寧弈は李世民のような戦う英雄としては描かれていません。寧弈は幼いころの事件で功績を奪われ母と兄を失い、長く幽閉されました。彼は後継者争いの中で知略を駆使して朝廷に戻り復讐を行い、皇位を勝ち取るのです。

 

比較項目 寧弈 唐太宗 李世民
天盛帝 寧世征 唐高祖 李淵
立場 天盛王朝の六皇子、楚王 唐高祖の息子、秦王
皇位への道 冤罪と幽閉を経て朝廷に戻り、皇子たちの争いを勝ち抜く 建国戦争で軍功を立て、玄武門の変を経て皇帝になる
強み 知略、忍耐、人を読む力 軍事力、政治力、部下を使う力
大きな違い 戦場の英雄よりも、傷を背負った策略家として描かれる 唐の建国を支えた実在の軍事指導者

 

 

鳳知微のモデルは長孫皇后?楊妃?

鳳知微は鳳凰の飛翔のヒロインです。

鳳知微は秋家に身を寄せ男装して魏知と名乗り、青溟書院に入ります。やがて朝廷に入り寧弈の運命にも大きく関わります。

鳳知微は前朝の遺児だったり男装して朝廷に入ったりと。かなりドラマ向けに作られた人物です。直接モデルになったと思える人物はいません。

でも部分的には似た人物はいます。

長孫皇后がモデル?

寧弈のモデルを李世民だと考えると。鳳知微は長孫皇后のポジションになるかもしれません。

長孫皇后は唐太宗 李世民の皇后です。彼女は名門の出身で李世民を支えた賢い女性として知られています。長孫皇后は唐太宗の治世を支えた人物といわれます。

しかし長孫皇后は李世民に愛されたものの途中で病気で亡くなってしまい。李世民は大変悲しんだといいます。

鳳知微も寧弈のそばで物語の大きな選択に関わります。寧弈にとって鳳知微は恋愛相手というだけではなくて、政治と人生の両方に関わる存在です。

鳳知微もドラマ終盤で命を落とし寧弈は孤独な皇帝として生きることになります。

しかも鳳知微の本当の姓は「長孫」という設定。これが偶然なのか、作者が意図したのかはわかりませんが。長孫皇后を思い出さずにはいられない要素になっています。

 

前朝の遺児という立場は楊妃に近い

でも鳳知微には長孫皇后だけでは説明できない要素もあります。

鳳知微は大成の遺児と関係する人物として描かれます。前王朝の血を引く女性というのは太宗李世民の妃の一人である楊妃を思わせる要素もあります。

楊妃は隋の煬帝の娘で隋滅亡後に唐の皇室に入った人物です。前王朝の血筋を持つ女性が新王朝の皇族と関わるという点では鳳知微の設定と似ています。

 

比較項目 鳳知微 長孫皇后 楊妃
立場 寧弈と深く関わる創作上のヒロイン 唐太宗 李世民の皇后 唐太宗の妃
連想しやすい点 寧弈を支える賢い女性 李世民を支えた賢后 前王朝の血筋を持つ女性
ドラマ上の役割 恋愛、政治、出生の秘密をつなぐ人物 皇后として李世民を支えた実在人物 前王朝と新王朝をつなぐ要素を持つ実在人物

 

鳳知微は架空の人物ですが、長孫皇后を思わせる部分があります。さらに、前王朝の血筋を持つ女性という点では、楊妃を連想できる部分もあります。

 

まとめ

天盛王朝も大成王朝も架空の王朝です。寧世征、寧弈、鳳知微も、史実上にそのまま存在した人物ではありません。なので鳳凰の飛翔は歴史の実話をそのまま描いた作品ではありませんが、それでもドラマの演出や設定には中国史を思わせる要素が多くあります。

寧世征は唐高祖 李淵を思わせる建国皇帝ですし、寧弈は唐太宗 李世民を思わせる部分があります。鳳知微は長孫皇后や楊妃の要素が取り入れられているようです。

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

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京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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