独孤伽羅 11・12・13・14・15話のネタバレ・感想の紹介です。
独孤家の三姉妹がそれぞれの運命を歩む中で、11話から15話は次女・曼陀の結婚を巡る大きな騒動と家族や朝廷の混乱、三姉妹それぞれの思惑が深く描かれるターニングポイントとなる話が続きます。
この期間に巻き起こる出来事は、今後の物語に決定的な影響を与えます。印象に残ったシーンを振り返りながら、ネタバレありで感想をお届けします。
独孤伽羅 主な登場人物
- 独孤伽羅(どっこ から)演:フー・ビンチン
独孤家の三女。賢く心優しいが、様々な困難に巻き込まれる。 - 独孤般若(どっこ はんじゃく)演:アン・アン
独孤家の長女。聡明で野心家。皇后の座を目指す。 - 独孤曼陀(どっこ ばんだ)演:リー・イーシャオ
独孤家の次女。美しくプライドが高いが、歪んだ感情を持つ。 - 独孤信(どっこ しん)演:ホァン・ウェンハオ
三姉妹の父。北周の柱国大将軍。 - 楊堅(よう けん)演:チャン・ダンフォン
曼陀の婚約者。誠実な青年。 - 宇文護(うぶん ご)演:シュー・ジェンシー
北周の権力者。般若と特別な関係を持つ。 - 宇文邕(うぶん よう)演:イン・ハオミン
宇文護の甥。伽羅と心を通わせる。 - 宇文毓(うぶん いく)演:ゾウ・ティンウェイ
寧都王。般若の結婚相手。
第11話 誘惑の罠
曼陀と馬氏の恐ろしい陰謀
伽羅が李家への輿入れを控えています。楊堅は曼陀のために心を砕いています。
その裏で曼陀と乳母の馬氏は恐ろしい陰謀を進めていました。馬氏は曼陀を李澄に嫁がせるため、伽羅に罪を着せようとしているのです。しかしこの計画は馬氏が部屋を間違えるというまさかのミスで大狂い。
まさかの凡ミス
狙っていた李澄ではなく、その父である李昞の元へ曼陀が行ってしまいます。そんなのありえないでしょうという凡ミス。衝撃の展開ですね。
馬氏も曼陀も慌てふためくものの、後戻りできなくなって結局曼陀は李昞と一夜を共にすることに。
翌朝。馬氏のでっち上げによって全ての罪が伽羅に着せられました。伽羅は弁解もできず追い詰められます。でも長女・般若が夏歌を問い詰めて馬氏が黒幕だと突き止めます。追い詰められた馬氏は宇文護が指示したと偽って自殺。真相は一部闇に葬られます。
曼陀の結婚と楊堅の憤慨
この騒動の結果、独孤信は曼陀を李昞に嫁がせることを決断。楊堅は憤慨しますが独孤信は家柄を重んじます。曼陀の行動が多くの人の運命を狂わせた、後味の悪い幕引きとなった回でした。
第12話 未練と執着
楊堅の失意と曼陀の報復の誓い
楊堅は曼陀との婚約破談にショックを受け駆け落ちまで考えます。でも曼陀は地位を選び楊堅を振り切りました。そして自分の不幸を般若と伽羅のせいだと逆恨みするのです。
伽羅の機転と宇文護の意外な一面
馬氏の供述を信じた楊堅は宇文護に詰め寄りますが、伽羅の機転で事なきを得ます。この時の宇文護が般若を思っていた描写は意外な一面でした。
伽羅は真相を知りながらも、独孤家の体面を守るために沈黙を選びます。
曼陀の婚礼が進む一方、伽羅は李家父子に会いたくないと慈済院へ行きます。
宇文邕と再会した伽羅は真相を知っていることを打ち明け、般若の意向に従うと言うのでした。
家族を思う伽羅の姿には応援したくなります。
般若も伽羅が真相に気づいていることを理解し馬氏の言葉にも半信半疑。一方、李昞は曼陀を手に入れたことに満足。
宇文護は般若への情から自暴自棄になり、般若が見舞いに来ると変わり果てた姿を見せます。
曼陀の婚礼と独孤家の複雑な感情
曼陀の婚礼の日、独孤信は冷たく突き放し楊堅が見送りに。曼陀は涙を流すものの地位を選んだのは彼女自身。独孤信は曼陀への失望を隠しません。曼陀は父に縁を切られて般若からも厳しく警告されます。でも曼陀に反省はなく、逆に復讐を誓うのでした。
第13話 危険な噂
不穏な噂
曼陀が里帰りしたころ。朝廷では独孤信に関する不穏な噂が広まります。伽羅を宇文邕に嫁がせ、宇文邕を皇帝に擁立しようとしているというのです。その噂に独孤信は命の危機を感じます。皇帝・宇文覚は独孤信を疑い、趙貴を重用しようとします。
曼陀の裏切りと独孤信の苦悩
独孤信は流言の出所が秋詞と関係があることを突き止め、「また曼陀か」と驚愕。曼陀を問い詰めると彼女は噂を広めたことを認め、父の偏愛や母の死を理由に開き直ります。
娘の心ない言葉に、独孤信は倒れてしまうのでした。
楊堅の荒れと般若の警告
楊堅は酒に荒れ伽羅に当たり散らします。
般若と伽羅が駆けつける中、独孤信は曼陀の体面を守るため体調不良で倒れたと嘘をつきます。
般若は仏堂で祈る曼陀に簪を突きつけ荷物をまとめて夫の元へ帰れと厳しく警告。般若の迫力は凄まじいですが、曼陀は怯えつつも恨みを募らせ復讐を誓うのでした。
李昞夫婦を見送る般若と宇文毓。
第14話 疲弊した心
宇文邕への理不尽な扱い
朝廷では皇帝 宇文覚は何かにつけて宇文邕に難癖をつけ、殿外で六時間ひざまずくよう罰しました。衆人の前で馬のように車を引かせ鞭打ったり。その暴虐ぶりが際立ちます。宇文邕の体はもともと弱かったのですが、罰を受けざるを得ませんでした。
楊堅との和解と伽羅の現実的な判断
楊堅は失意のまま故郷へ旅立ちますが、庭で伽羅と再会。わだかまりを解きます。伽羅の優しさに触れ、穏やかに別れを告げます。
独孤信は体調が回復した伽羅に宇文邕との縁談が難しくなったこと、安全のため距離を置くのが最善だと話します。伽羅は父の言葉に従うのでした。
宇文邕が苦しんでいると知った伽羅は駆けつけ薬を塗ります。ついに互いの気持ちを確認。伽羅も宇文邕も互いを好きだと告白するのですが、現実の厳しさを知っているので一緒になることはできません。
宇文護の意外な一面
伽羅は独孤家を代表して社交活動に出席。ところが鄭三娘が伽羅を侮辱してしまいます。
すると何と伽羅が受けた侮辱を宇文護が鄭三娘との関係を暴露するのでした。
第15話 嬉しい客人
般若の野心と独孤信との対立
病気がちな伽羅を心配する独孤信。
般若は宇文護と会い、皇后になるという野心のために趙貴を利用する計画を語ります。宇文護は般若の全てを見抜いていながらそれでも彼女を支えようとします。
陸貞との出会いと伽羅の成長
北斉の女官・陸貞が独孤信を見舞いに訪れ、伽羅に人生の困難に負けないよう助言を与えます。
「固い陶磁器に学ぶべきだ」という言葉は伽羅の心に響き、彼女はより優れた人物になることを決意します。陸貞との出会いは伽羅の成長を後押しする重要な出来事でした。
伽羅は陶磁器窯で出会った冬曲を侍女にします。冬曲の機転と計算高さは、今後の伽羅を助ける力になりそうです。
父娘の決裂
朝廷では皇帝 宇文覚が趙貴を重用して政局が混乱。独孤信は趙貴の背後に誰かいると疑いますが、それが娘の般若だとは思いもよりません。
般若は宇文毓と共に趙貴を利用して権力闘争を仕掛けようとしていたのです。全てを知った独孤信は般若に手を引けと激怒しますが、般若の野心は止まりません。
「無能な皇帝は排除されるべき」という般若に対し、独孤信は父娘の縁を切るとまで言い放ちます。
まとめ
11話から15話にかけて、独孤家の三姉妹はそれぞれの道をさらに進んでいきました。
般若は皇后の座を目指し冷徹なまでに野心を燃やしています。曼陀は欲望のために手段を選ばず、失敗しても反省もせず復讐心を募らせるばかり。伽羅は多くの困難にあいますが、賢さと芯の強さで乗り越えていきます。
朝廷では皇帝と宇文護の対立に加え、般若の策略が加わり、さらに混乱しています。
般若は最初は賢い女性だと思っていたけど、欲深さでは曼陀とあまり変わらないんじゃ?と思いました。賢いだけに暴走すると厄介ですけどね。
ここ数話で権力争いの熾烈さや、人間の欲望や感情の複雑さがよく描かれ物語が大きく動いきましたね。特に独孤家の姉妹たちが、それぞれの選択によって全く異なる未来へ向かっていく様子が印象的です。
曼陀が今後どのような悪事を働くのか、般若の野心はどこへ向かうのか、そして伽羅の成長がますます楽しみです。
独孤伽羅の物語全体を知りたい方は ドラマ独孤伽羅 あらすじ 全話まとめ もぜひチェックしてみてくださいね。
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