中国ドラマ『度華年(どかねん)The Princess Royal』のあらすじとネタバレを紹介。
大夏王朝を舞台に憎み合って死んだ長公主・李蓉(リー・ロン)と裴文宣(ペイ・ウェンシュエン)の夫婦が結婚前に戻り、もう一度人生をやり直すことに。二人の選択ははたしてハッピーエンドになるのでしょうか?
この記事では全話視聴済みの管理人が『度華年』第1話から最終話のあらすじと結末をネタバレ込みで紹介。二人の結果がどうなるかも紹介します。
この記事でわかること
- ドラマ『度華年』の基本情報と全40話の流れ
- 最終話でハッピーエンドとなった結末の紹介(ネタバレあり)
- 主要人物 皇族・後宮・世家・寒門の勢力関係のポイント
- 魏晋南北朝をモデルにした時代設定と背景
- 転生×改革というテーマと、李蓉と裴文宣の関係の変化
度華年 はどんなドラマ?ハッピーエンド?
どんなドラマ?
『度華年(どかねん)』は大夏という架空王朝を舞台にした全40話の中国時代劇です。敵対し合いながらも夫婦となり、悲劇の末に命を落とした公主・李蓉と裴文宣が、そろって20年前に戻り記憶を抱えたまま人生をやり直していく物語です。
主要人物早見表
(あらすじの前にこれだけは知っておきましょう)
- 李蓉=平楽公主/長公主・皇帝の姉・裴文宣の妻
- 裴文宣=駙馬/首輔(宰相)・李蓉の夫
- 蘇容卿=世家側の中心人物
- 李川=李蓉の弟・皇太子/皇帝
度華年はハッピーエンド?
度華年はハッピーエンドです。
途中には苦しい場面もあり、二人はもう終わり?と思うこともありましたが。最後に李蓉と裴文宣は3度結婚し本当の夫婦となりました。
主要人物の結末がどうなるかは
←ここをクリックすると見られます。
- 李蓉:監国長公主となり事実上の国のトップに。
- 裴文宣:重臣として李蓉を支える立場に。共に改革改革を進めます。
- 蘇容卿:最終回直前で挙兵。命を落とします。
- 李川:即位直後に政治から引退。政治を李蓉に任せ愛する人とともに都を離れる道を選ぶ
最終回の詳しい流れは ▶ 度華年 40話(最終回)をご覧ください。
二人は協力して大夏国を盛りたてます。李蓉と裴文宣にとってはこれで良かったのではないでしょうか?
蘇容卿については悲しい部分もあり。
李川については考えさせられる部分もありますね。
なぜそうなるかは以下のあらすじから確認できます。
中国ドラマ 度華年 あらすじ ネタバレ全40話一覧
度華年の1話から最後の40話まであらすじを紹介します。
序盤(第1〜12話)再会と誓い
第1–4話:再会と出発
李蓉と裴文宣は前世で愛し合いつつもお互いを殺めてしまった。しかし二人は18歳の姿で生まれ変わります。宮廷で再び出会い「今度こそ運命を変えよう」と誓い合いました。政略結婚を受け入れ、うわべだけの夫婦として新たな人生をスタートさせます。
第5–8話:協力と潜入
裴文宣は皇帝の命令で力を持つ西北の楊家を討伐することに。李蓉と力を合わせ、悪事の証拠となる帳簿を探しますが仕掛けられた罠にはまり牢屋へ。窮地で二人は互いの信頼を再確認して弟の李川に未来を託しました。兄妹と朝廷の運命をかけた大きな戦いが始まります。
→ 度華年 5~8話:楊家滅亡・早すぎた李川と秦真真の出会い
第9–12話:婚礼と対立
李蓉と裴文宣は二度目の結婚をします。しかし皇后の裏工作が動き出し皇太子妃の座を巡る争いが激化。そんな中、裴文宣は李蓉に愛を告白。さらに親友の実家が冤罪で捕まる事件が発生し、二人と李川の覚悟が再び問われます。
→ 度華年 9~12話:李蓉が裴文宣と結婚し秦家の冤罪に挑む
中盤(第13〜28話)権力と理想の対立
第13–16話:捜査の本格化
秦家の冤罪を晴らすため、李蓉は監察司を立ち上げ真相究明に乗り出します。秦真真は仮面をつけた護衛となって生き延び李蓉を支えます。裴文宣は李蓉を守るため家族と対立。李蓉も裴家に乗り込んで夫への信頼を貫きます。証人が次々に暗殺される中、李蓉は皇帝に二十日間の猶予をもらい、孤立無援の戦いを続けます。
第17–20話:喪失と帰還
裴文宣は襲撃を装い敵を欺いて証拠を集めついに朝廷に復帰します。李蓉は監察司を完全に掌握。生まれて初めて政治の主導権を握りました。愛を確かめ合う二人に新たな陰謀が迫り裴文宣は再び負傷。お互いを想いながらも立場の違いが亀裂を生み、李蓉は自分の信念を貫くことを決意します。
第21–24話:和解と駆け引き
李蓉は裴文宣と和解し、謝家の陰謀を暴いて監察司の正当性を認めさせました。二人は花火を見上げ、来世までの愛を誓い合います。その裏で太子・李川を狙う動きが始まり、柔妃の毒によって裴文宣が倒れてしまうのです。李蓉は夫と国を守るため、再び政治の中心へ飛び込んでいきます。
第25–28話:離縁と同盟
李蓉は蘇容卿が自分たちと同じ転生者だと気づきます。裴文宣と疑いを抱えながらも、柔妃の動きを探り始めます。裴文宣は敵を欺くため偽装離縁をし、影で李蓉と連携。崔玉郎を柔妃の仲間に入れて、太子失脚に見せかけながら内部に潜入させます。政略と愛に引き裂かれそうになりながら、二人の信頼関係が試されます。
終盤(第29〜40話)崩壊と再生
第29–32話:疑惑の連鎖と反撃
李蓉は替え玉受験事件から柔妃の陰謀を察知しますが、かえって皇帝陛下の怒りを買って謹慎処分に。仕方なく監察司のポストを辞め、後任に粛王を推薦します。柔妃が実権を握る中、李蓉は水面下で崔玉郎を使って反撃の準備を進めました。捕らえられた裴文宣は、逆に不正の決定的な証拠を入手し、ついに柔妃を失脚へと追い詰めます。一方、上官雅は愛と政治の板挟みになり、重大な選択を迫られます。
第33–36話:前世の真相
宴の最中に起きた混乱で李蓉と蘇容卿は崖から転落。洞窟で目を覚ました李蓉は蘇容卿から前世で何が起こったのか全てを聞かされます。弟・李川の暴走、上官雅の裏切り、そして家族の崩壊。全ての悲劇の真相が明らかに。裴文宣は李蓉を必死で探し出し救出。その時、彼女の妊娠を知ります。粛王の急死と柔妃の錯乱で王朝が混乱する中、李蓉は愛する者たちのために運命を変えると改めて心に誓います。
第37–39話:蘇容卿の反乱
李蓉は弟・李川と和解。彼に監察司を託して都を離れようと決意します。しかし蘇容卿がまさかの反乱を起こし父を毒殺して権力を握り、ついに反乱を起こしてしまうのでした。
第40話(最終話):結末と再生
反乱の最中、裴文宣が命がけで李蓉を救出。蘇容卿は自ら火を放ち悲劇的な最期を遂げます。それから三年後。李蓉は監国長公主として政務を執り、愛する裴文宣と再び結ばれます。
度華年 最終話の結末を簡単に
注意:ここから先はネタバレがあります。
ドラマ終盤では柔妃と蘇容卿が手を組み粛王を即位させようと反乱を起こします。
最終話の要点
血なまぐさい政変を経て多くの犠牲が出るものの、李蓉と裴文宣はもう一度向き合い国と愛の両方を守る道を選びます。
完全な大団円というより、ほろ苦い部分はありますが。それでも前に進んでいくタイプのハッピーエンドといった結末です。
主要人物の結末
今世では前世と違い以下のような結末となります。
- 李川は暴君にならない:李川は自分が暴君になることを恐れ、権力を手放し。愛する秦真真とともに余生を過ごす選択をしました。その結果、前世で起きた粛清は起きません。
- 李蓉は女性君主へ:監国長公主となって皇帝から権限を引き継いだ彼女は事実上の君主となりました。
- 愛し合う夫婦へ:様々なすれ違いを経て李蓉と裴文宣は三度結婚。今度こそお互いを思いやる本当の夫婦となります。
二人の関係は恋が実ったというより一度壊れた信頼をもう一度築き直したパートナーとして落ち着く形です。前世の失敗を踏まえたうえで、それでも一緒に未来を選ぶというころにこのドラマなりの救いがあります。
詳しくは最終回のページをご覧ください。
→ 度華年 最終回のあらすじとネタバレ:李蓉と蘇容卿の結末
度華年 登場人物の各勢力とキャスト紹介
主な登場人物
- 李蓉(リー・ロン)
大夏朝の監国長公主。前世では誤解と陰謀の中で命を落とすが、記憶を持ったまま若き日に戻り再び運命に挑む。政治的洞察と行動力を兼ね備えた主人公。- 演:チャオ・ジンマイ
「ロマンスの降る街」「開端」
- 演:チャオ・ジンマイ
- 裴文宣(ペイ・ウェンシュエン)
寒門出身の首補(宰相)。理知的で清廉、李蓉の政敵であり恋人でもある。前世の悲劇を背負いつつも、今世では制度改革と李蓉の未来の両立を目指す。- ジャン・リンホー
「探偵麗女」「寧安如夢」「蒼蘭訣」
- ジャン・リンホー
- 李川(リー・チュワン)
太子。李蓉の弟で前世では暴君と化した存在。今世では純粋で理想を抱く少年として描かれる。- 演:リウ・シューウェイ
「雁回時」
- 演:リウ・シューウェイ
- 蘇容卿(スー・ロンチン)
名門・蘇家の次男。聡明だが野心的で家族と国の板挟みになる悲劇の策士。- 演:チェン・ホーイー
「五福の娘たち」
- 演:チェン・ホーイー
- 上官雅(シャングワン・ヤー)
名家の娘。冷静沈着な政治家。婚姻と権力の駆け引きを通じて愛よりも家を選ぶ知的女性。
- 演:チェン・グオ
「笑門来福」「婚内婚外」
- 演:チェン・グオ
- 秦真真(チン・ジェンジェン)
寒門の娘。前世では李川の寵愛を受けた側室だったが死亡。今世では別の道を歩む。- 演:ホー・チウ
「樹下有片紅房子」
- 演:ホー・チウ
- 柔妃
皇帝の寵妃であり、李川・華楽の母。愛と権力の間で暴走する。 - 華楽
柔妃の娘。母の執念と愛の間で翻弄される。
注目したい4つの勢力
このドラマを動かしているのは主にこの4つの勢力です。彼らの考えや狙いを知ると物語が何倍も面白くなりますよ!

度華年に登場するのは皇族・後宮・世家・寒門の勢力
皇族:一番偉いけど、一番悩んでいる人たち
- 主なメンバー:李蓉/李川/李明/皇后
- 立場: 国のトップに立つ血筋。一番偉いのに内部は兄弟や親子で揉めている。
- 信条: 国と家族、両方のバランスを保ちたい。でも、責任感と愛情の板挟みで常に苦しみます。
- 主な動き:
李蓉(長公主):家族のしがらみを断ち切り、「自分のやり方」で国を守ろうと奮闘します。
李川(太子):優しさと権力への欲望の間で揺れ、物語の悲劇の鍵を握ります。
後宮:政治を裏側から操る女性たち
- 主なメンバー:柔妃/上官雅/華楽
- 立場: 皇帝の妃たち。表向きは政治権力ゼロ。
- 信条: 愛されたい、自分の息子を守りたい、地位が欲しいという、強い欲望と野心が同居しています。
- 主な動き:
柔妃を筆頭に彼女たちは表には出ないけれども影響力はあるという勢力となっています。情報と策略を武器に朝廷の政治を裏側から操り、李蓉を翻弄します。
世家:古い権力で政治を牛耳る名家
- 主なメンバー:蘇家、上官家、楊家
- 立場: 代々続く超名門。血筋と家柄だけで政治を牛耳る、昔からの既得権益の持ち主。
- 信条: 国家より「家」が一番大事。古い秩序を維持することが正しいと信じています。
- 主な動き:李蓉や裴文宣の改革に猛反対。裏で反乱や暗殺などの汚い仕事も厭いません。
蘇容卿:前世の記憶に囚われていますが「家を守る」という使命と理想の間で苦しみます。
寒門(かんもん):実力と理想で未来を変えるエリート集団
- 主なメンバー:裴家、蕭家、秦家
- 立場:下っ端貴族。庶民ではないが世家ほど力はない。家柄ではなく学問と実力だけで出世した新しいエリート集団。
- 信条:「家柄じゃなく才能で政治を動かす!」という実力主義の理想を掲げています。
- 主な動き:
裴文宣:科挙制度で国を良くしようと奮闘。世家の妨害や皇族に利用されることに苦しみます。李蓉との関係を通じて「理想か、愛か」という究極の選択を迫られます。

度華年の人物紹介
さらに詳しい登場人物・キャスト紹介はこちらをご覧ください。
度華年の見どころ3つ
1.夫婦そろって転生する構図が面白い
『度華年』はヒロインだけでなく夫婦そろって転生するところが特徴です。前の人生で互いに深く傷つけ合った二人が、記憶を共有したまま若き日へ戻るため、「復讐」「後悔」「信頼」のすべてが二重に積み重なった状態から物語が始まります。視聴者は、二人がどこで選択を変えようとするのか、その一手一手を見守ることになります。
2.恋愛と政局がきちんと両立している
李蓉と裴文宣の関係は、宮廷と世家と寒門という三つの勢力図の中で常に揺れています。互いへの想いが高まるほど、政治的な立場の違いが重くのしかかる構図です。甘いシーンのあとに、権力闘争や粛清の場面が続くことも多く、恋愛だけでも政局だけでもない、「生活と政治が地続きのドラマ」として最後まで緊張感があります。
3.皇族・世家・寒門の三すくみが分かりやすい
大夏の皇族、代々の特権階級である世家、実力でのし上がろうとする寒門。『度華年』は、この三つの立場がどのように衝突し、妥協し、ときに手を組むのかを丁寧に描いています。視聴者は李蓉たちの恋を追いながら、「百年続いた王朝の限界」と、その先にある選択肢についても自然と考えさせられる構成になっています。
度華年の感想と考察(ネタバレあり)
転生を「やり直し」ではなく「選び直し」として描く点
普通の転生ドラマは「死んでやり直せば幸せになれる」という安易な流れが多いですよね。でもこのドラマの転生は「都合の良いリセット」ではなく「過去の失敗と向き合うための再試験」といえると想います。
転生は救いではなく試練として始まる
李蓉と裴文宣は前の人生で経験した悲劇を知ったまま若い日々に戻ります。でも嬉しくない。過去を知っているからこそ相手を信じきれない。再び同じ過ちをたどるかもしれないという不安があるのです。
「世界は変わらない」という現実
転生しても、王朝の制度や家柄の差、貴族と庶民の対立はそのまま残っています。同じ世界なのだから当たり前。立場は変わらないのに本人たちの記憶だけが変わってる。結局、李蓉と裴文宣は「自分の行動を変えなければ未来は変わらない」と気づきます。
「都合のいいやり直し」ではなく「因果を試す実験”として転生が描かれている点が印象的でした。
恋と改革、ふたつの再生
たいていの転生ものは恋のやり直しがテーマで、それに権力争いが絡んでる構成が多いです。もちろんこのドラマでも恋や権力争いは健在ですが。それだけではないのですね。
李蓉が目指すのは国そのものを変えることでした。前世で経験した滅びを繰り返さないために彼女は制度の改革を進めます。血筋より才能が大切にされる国に作り変えようとするのです。
個人の転生が国の再生物語へと繋がるのが、他の転生ものと違うところだと思います。
転生ものでも「覆流年」とははっきり違う再生の仕方
『度華年』と同じく精神だけが転生するドラマに『覆流年(ふくりゅうねん)』がありました。
記憶を持ったヒロインが再び過去に戻り、復讐を誓う物語。設定面では『度華年』と共通点が多いです。でも展開はかなり違います。
『覆流年』では未来の記憶を持っていても思うように運命を変えられず、危機を回避してもまた新たな悲劇が訪れる。という重い展開が続きました。復讐劇なのに権力の前では報われない展開が続き少しフラストレーションの残るドラマでした。
でも『度華年』の李蓉は前世の悲劇を糧に行動を変え政治と愛の両面で成果を手にしていくヒロイン。試練を経ても「選択によって未来を変えられる」と希望が描かれます。こちらのほうが転生劇としての爽快感と満足感があります。
同じ転生でも、こちらは“前へ進む物語”です。
伏線と回収シーンのポイント
主な伏線と回収を少しだけネタばらし。
- 香袋(香美人の香)
前世では、李蓉を毒殺した「死の象徴」として登場した香袋です。今世では、同じ香りが逆に「解毒薬」として扱われ、命を救う側に回ります。同じ小道具を使っていますが二人の関係と運命の向きがひっくり返ったことを分かりやすく見せている場面です。 - 竹とんぼ
幼い頃に蘇容卿がこっそり隠してしまった竹とんぼは、最終話で李蓉の手に戻ってきます。幼い日のまっすぐな好意と過ぎ去ってしまった時間が重なっていて「あの頃には戻れないけれど、気持ちだけは受け取り直せる」という苦さと優しさが同居した小物です。 - 二つの玉璽(印章)
皇権の象徴である玉璽は、前世では「誰が握るか」をめぐる奪い合いの道具でした。今世では信頼する相手に託したり預けたりする場面が増え、「権力を独り占めするための印」から「責任を共有するための印」に意味合いが変わっていきます。ここにも二度目の人生で李蓉たちが選び直した政治のかたちがよく現れています。
このあたりの小道具は派手な種明かしというより、人物の気持ちや関係の変化を静かに示すサインとして使われています。二度目の人生だからこそ同じ物が前世と今世でどう役割を変えているかに注目して見ると、度華年の伏線の細かさがよく見えてきますね。
李蓉と裴文宣の関係の変化と対等さ
前世の悲劇
前世では李蓉と裴文宣は愛してはいましたが、結局は殺し合う関係になってしまいました。原因は誤解と外圧、愛情よりも立場が勝った形です。
今世でも複雑に変わる二人の関係
今世では二人は最初からお互いに転生を自覚。感情はひとまずは置いといて、生きていくため、目的を達成するために同盟を結びます。
関係の変化:疑念 → 共闘 → 分断 → 再和解 → 生涯の伴侶。
結末:信頼再生のドラマ
最終的に李蓉と裴文宣は再婚し穏やかな結末を迎えます。でもそれは恋愛が成就したというより、新しく関係を作りなし信頼を獲得した形です。
度華年にはどんな意味があるの?
度華年とはちょっと変わったタイトルですよね。でもちゃんと意味があります。中国語の表現としては「度華年」は「素晴らしい日々を越える」「輝かしい年月を越える」といった意味を持ちます。
- 度 (dù): 経験する、渡る、過ごす。
- 華 (huá): 華やか、美しい、輝かしい。
- 年 (nián): 年月、歳月。

度華年の意味
ただ単に時間を過ごすだけでなくて美しく充実した価値のある年月を共に送るという、ロマンチックでポジティブなニュアンスが込められています。
これは李蓉と裴文宣が最後にたどり着く状態を表現しているのですね。
さらに詳しい意味は『度華年』タイトルの意味と由来 で説明しているのでご覧ください。
時代背景:架空王朝「大夏」のモデルと世界観
大夏=六朝の“見た目”と唐の“制度”
- 見た目は六朝寄り。
白壁黒瓦の回廊、細い欄干、淡い色(薄桃・浅青・象牙)の重ね衣、細帯・軽い冠飾が多い。
例:李蓉の礼装は淡色の重ね+金糸の縁取り、当時の壁画などをもとに再現。 - 制度は一部唐の先取り。
科挙(試験で官吏登用)を前倒し導入=家柄より実力を評価する国づくり。
国を動かす勢力
- 当時の中国は皇族/世家(名門)/寒門(新興・庶出)の三つの勢力が存在。
- 劇中の対応:李蓉=皇族、蘇家=世家、裴文宣=寒門。
→ 貴族主導の政治に能力主義で採用された裴文宣たちが対立する形です。
なんで科挙が“前倒し”なの?
- 史実では科挙の実施は隋から。
- 大夏では早期に試験登用を試す=貴族政治への対抗策。
→ ドラマの「血筋>実力」の世界を壊すための装置。
時代背景をまとめると?
ドラマの大夏は魏晋の思想+六朝の貴族社会+隋唐の制度改革をブレンドした理想王朝です。
時代背景をさらに詳しく知りたい方は 度華年の時代背景|六朝の見た目と唐の制度が合体した理想王朝「大夏」 を御覧ください。
度華年の情報
| 原題 | 度华年 |
|---|---|
| 邦題 | 度華年 The Princess Royal |
| 英題 | The Princess Royal |
| 制作国 | 中国 |
| 制作年 | 2024年 |
| 話数 | 全40話 |
| 原作 | 墨書白(モ・シューバイ)『長公主』 |
| 脚本 | 饒俊(ラオ・ジュン) |
| 監督 | 高翊浚(ガオ・イージュン) |
| 主演 | 趙今麦(李蓉)/張凌赫(裴文宣) |
| 時代設定 | 架空の大夏(魏晋風の意匠) |
原作小説『長公主』とドラマ版『度華年』の違い
『度華年』は、墨書白(モ・シューバイ)の小説『長公主』を原作としたドラマです。ただし小説とドラマでは物語の見せ方や重点の置き方に違いがあります。ここでは視聴して感じた主な違いを3つに整理します。
1.政治パートの比重と見せ方
原作小説は文章ならではの内面描写や政治の駆け引きを通じて、長公主・李蓉の視点から世界を描いていきます。ドラマ版では同じ出来事でも会話劇や場面転換を使ってテンポよく見せる場面が多く、皇帝や上官家、蘇家などの動きが画面上でわかりやすく再構成されています。
2.ロマンスの温度とコメディ要素
ドラマ版『度華年』は二人の夫婦喧嘩やすれ違いをコミカルに描く場面が多く軽やかなロマンス時代劇としても楽しめるバランスになっています。小説の方がしっとりとした心理戦の印象が強く。ドラマでは「本音」や嫉妬が会話として表現されており、視聴者が感情の変化を追いやすくなっています。
3.脇役たちのエピソードの膨らませ方
上官雅や蘇容卿、李川など、脇を固める面々については、ドラマで追加・再構成されたエピソードも多い印象です。原作でさらっと触れられていた背景が、ドラマ版では事件として具体化されていたり、関係性の変化がはっきりと描かれていたりします。
これにより李蓉と裴文宣の選択が周囲の人生にどのような影響を与えるのかが見えやすくなっています。
原作とドラマのどちらが正しいという話ではなく「長公主」という骨格を元に、映像作品としての分かりやすさや、カップルドラマとしての楽しさを意識したアレンジが加えられているように思います。
度華年の視聴方法(日本での放送・配信)
『度華年 The Princess Royal』は、日本でも地上波・CS・配信サービスで順次放送・配信されています。ここでは主な視聴ルートを整理します(内容は執筆時点のものです。最新情報は各公式サイトで確認してください)。
テレビ放送
- BS11:日本語タイトル「度華年(どかねん)The Princess Royal」として放送中。
月~木曜(午後3:59~5:00)。
- 衛星劇場:特設サイトが組まれ、連続放送が行われました。
- アジアドラマチックTV:CS放送枠でも編成されています。
動画配信サービス
執筆時点では、U-NEXT・Hulu・Prime Video(レンタル)・Disney+・Netflixなど、複数の配信サービスで視聴可能です。配信状況や課金形態(見放題/レンタル)は随時変わるため、視聴前に各サービスの作品ページで確認してください。
Amazon Primeでも常時配信中です。
Amazon Prime:度華年(字幕版)
地上波やCS放送を録画してゆっくり視聴するか、配信で一気見するかは生活スタイル次第です。あなたに合った方法で大夏の宮廷世界をじっくり味わってくださいね。
度華年に関するよくある質問
Q1.『度華年』は何話構成ですか?
A.全40話構成です。中国では2024年6月26日から7月23日にかけて配信されました。
Q2. 「度華年」は何と読みますか?
A. 「どかねん」と読みます。
Q3.『度華年』はハッピーエンドですか?
A.前の人生では悲劇に終わった夫婦が、二度目の人生で少しずつ誤解を解き、別の選択肢を選び直していく物語です。最終回では、二人なりの答えにたどり着いたと感じられる、希望のある結末になっています。
Q4.どんなジャンルのドラマですか?重い作品ですか?
A.タイムスリップ要素を持つロマンス時代劇です。宮廷と世家と寒門の権力争いが背景にあるため、処刑や粛清などシビアな場面もありますが、夫婦のやりとりにはコミカルな空気も多く、政治劇と恋愛劇の両方を楽しめる作りになっています。
Q5.蘇容卿(スー・ロンチン)の結末は?
A. 最終回で蘇容卿は自分の選択に決着をつける形で命を落とします(詳細は最終回記事で紹介しています)。
Q6.原作小説『長公主』は日本語で読めますか?
A.原作は墨書白による中国語小説『長公主』で、現時点では日本語訳は出ておらず、中国語版(簡体字)での読書が基本になります。電子書籍サイトや中国の書店サイトで入手可能です。
Q7.どの時代がモデルになっていますか?
A.物語の舞台は架空の「大夏」王朝ですが、服飾や政治制度、家柄の対立構造などは魏晋南北朝~隋唐の雰囲気を強く反映しています。史実のどの王朝とも完全には一致しないものの、「百年近く続いた王朝が限界を迎えつつある時代」をイメージした作品と考えると、ドラマの描写が理解しやすくなります。
Q8. 「世家」「寒門」って何ですか?
A. 世家は代々力を持つ名門の家、寒門は家柄ではなく能力で出世した側です。作中はこの対立が政治の大きな火種になります。
Q9. シーズン2(続編)はありますか?
A. 現時点では発表されていません。続編の告知が出た場合は更新する予定です。
まとめ
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
『度華年』は愛し合っていたはずの李蓉と裴文宣が、お互いを殺し合ったあと記憶を抱えたまま若いころに戻る物語。
大夏王朝で皇族・世家・寒門の争いに巻き込まれながら、二人は前の人生の過ちと向き合い、もう一度信頼を取り戻そうとします。
転生を都合のいいリセットにせず「夫婦」と「国」の立て直しを同時に描くところが、このドラマならではの魅力です。
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