『度華年』第9話〜第16話のあらすじをまとめました。
李蓉と裴文宣の政略結婚から物語は始まります。そこに皇后の陰謀が重なり、七夕の宴では巧みな駆け引きが続きました。さらに秦家の冤罪事件へと展開は一気に加速していきます。
長公主として権力を得た李蓉が、愛と信義のあいだで揺れながらも真実を追い続ける。そんな姿が描かれた回です。この記事では、二人の関係の深まりと、権力闘争の行方をていねいに振り返っていきます。
※この記事はドラマ『度華年』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
この記事で分かること
- 李蓉と裴文宣の関係が政略から信頼と愛へ変化した経緯
- 皇后や世家との権力闘争の構造と背景
- 督察司設立に至る政治的駆け引きと李蓉の成長
- 秦家冤罪事件を巡る新たな対立
度華年9話:長公主李蓉と裴文宣が結婚
あらすじ
裴文宣は暗殺組織を設立するという名目で李蓉に金を要求。彼女は前世の記憶から彼に投資します。二人は激しいやりとりの後、裴文宣が「必ず守る」と誓ったため李蓉の心が揺れます。
皇帝は二人の仲を誤解して結婚を命じます。李蓉は表向き従順を装うものの。裴文宣の貧しさと母の不安、蘇容卿への複雑な感情が重って婚礼前夜の空気は張り詰めていたのでした。
盛大な婚礼の末、李蓉と裴文宣は正式に夫婦となりました。それぞれの胸に秘めた思惑と未練が新たな波乱の始まりを告げるのでした。
9話の注目ポイント
A1:暗殺組織「暗網」を設立する名目で、彼女の信頼と支援を確かめるため。
A2:前世で彼が作った詩であり、李蓉に過去の因縁と未練を思い出させる象徴となった。
A3:蘇容卿が粛王の師となることで、公主と対立する立場に立つ可能性を暗に示していた。
度華年10話:皇后が太子と上官雅の婚姻を計画
あらすじ
裴文宣は蘇容卿の心の奥を見抜き、李蓉の抱える想いも理解していました。彼は蘇容卿を李川の味方に引き入れる策を提案します。
二人は旧縁をもう一度つなげようと冗談まじりに語り合い、夫婦というより“同志”としての信頼を築いていきました。
そのころ皇后は上官雅を太子妃に据える計画を進めています。李蓉はその動きを止めようと賭場「聚財館」で男装した上官雅と遭遇。そこで彼女の意外な一面を目の当たりにするのでした。
皇后が太子と上官雅の婚姻を強行するなか李蓉は再び皇室と世家の権力争いに巻き込まれます。そして彼女は弟・李川の未来を守るため覚悟を固めたのです。
10話の注目ポイント
A1:太子妃候補の上官雅の素行を確かめ、皇后の婚姻計画を阻止するためだった。
A2:家の束縛と自由への願望の衝突であり、彼女が従来の「理想的皇后像」から離れた存在であることを示していた。
A3:李川が理想に囚われて破滅した未来を避けさせ、李蓉に冷静な選択を促すためだった。
度華年11話:七夕の宴での調香と三人の決意
あらすじ
李川は秦真々に想いを打ち明けました。しかし彼女は太子妃という立場の重さを知って静かに距離を取ります。
七夕の宴。李蓉、秦真々、上官雅は胸の内に策を抱えていました。皇后と柔妃が推す娘たちの思惑が入り混じり華やかな宴の裏では静かな駆け引きが続きます。
香袋の入れ替え、暗号めいた伝言、それらが巧みに仕組まれた策でした。最終的に李蓉と裴文宣の協力によって皇后の思惑は見事にかわされたのです。
宴が終わった後、裴文宣は李蓉に本当の想いを打ち明けます。誤解が解け雨の中で心を通わせる二人。その瞬間、ようやくかつての絆が取り戻されました。
11話の注目ポイント
A:七夕の宴前、李川が愛を告白したが、秦真々が冷静に拒み、二人の関係は決定的に離れた。
A:上官雅が玉佩を落として秦真々と香袋を入れ替えた場面は、表面上の協調と裏の計算を象徴していた。
A:誤解が解けたことで互いの信頼が深まり、今後は政略を超えた真の協力関係へ進む可能性が高い。
度華年12話 秦家が陥れられ囚人になる
あらすじ
皇帝のもとで行われた論功行賞をめぐって世家と寒門の対立が表面化。
李蓉は弟・李川を守ろうとしますが、かつての過ちを思い出し「力を持つことの意味」を改めて痛感します。
世家は秦家を陥れるため冤罪を仕掛けました。夜、刑部が秦家を急襲しますが李蓉は負傷した秦真々を救い出します。そこへ蘇容卿が介入。秦家の父子はなんとか助かりました。
結果
の事件を通して、李川は「強さこそが自由を得る鍵」だと悟ります。そして新たに皇帝直属の監察機関「督察司」の設立を構想。李蓉と裴文宣は再び手を取り合い、信頼と協力の絆を深めていくのでした。
12話の注目ポイント
A:上官旭が世家の利益を守るため、楊氏事件を口実に秦家を冤罪で陥れた。
A:秦家老紳士が託した品は家の清廉を象徴し、彼女に生き延びて真実を伝える使命を託す印だった。
A:李川は督察司を設立して皇帝の信任を得ようとし、李蓉は裴文宣と共に世家支配を崩す戦いへ踏み出す。
度華年13話 李蓉が督察司を設立し力を得る
あらすじ
皇帝への奏請を経て、李蓉はついに監察機関の設立を認められました。
しかしそれを実現するには秦家の冤罪を利用した“世論の流れ”を作り出す必要があります。
李蓉は秦真々を「荀川」という名で偽装し西北の地で新たな勢力を築かせます。その一方で自身は京城に留まり芝居を使って世家の悪行を暴くという大胆な策を打ち出しました。
やがて血書を掲げて命を絶った“秦真々”の死が都に衝撃を与えます。民の同情と怒りが広がる中、皇帝はついに李蓉に大権を授け監察機関「督察司(とくさつし)」の設立を正式に許可しました。
皇帝の信任と令牌を手にした李蓉は、荀川と裴文宣を伴い、権力の中心へと歩み出します。それは新たな政治闘争の幕開けでした。
13話の注目ポイント
A:裴文宣の助言で、自らを守るには権力の核を築くしかないと悟ったことが決定的だった。
A:荀川の正体は死を偽装した秦真々であり、李蓉の密命を受けて西北の安定と新勢力の形成に動いている。
A:刑部で李蓉の手を包んだ蘇容卿を見た裴文宣が嫉妬し、彼女を自らの手ぬぐいで包み直す場面で緊張が高まった。
度華年14話:長公主が裴文宣を擁護する
あらすじ
裴文宣は李蓉が蘇容卿と親しくする様子を見て、胸の奥に複雑な感情を抱えていました。
一方、李蓉は調査のため、温平と羅倦に関わる事件を追っていました。その裏で裴文宣は職務に奔走。彼女を陰から支え続けます。
しかし裴家では、彼が「督察司」の設立に関わったことが問題視され、家法によって彼を罰しようとする動きまで出ていました。
その知らせを受けた李蓉は激しい怒りを抑えきれず裴府に乗り込みます。堂々と裴文宣を庇い、長公主としての威厳を見せつけました。彼女の言葉に一族は沈黙。この一件をきっかけに二人の絆はより強く、確かなものへと変わっていったのです。
14話の注目ポイント
A:督察司設立で皇帝の信任を得た李蓉を支持したことが、裴家の利害と対立したためだった。
A:裴叔父を公衆の面前で平手打ちし、駙馬である裴文宣への不敬を断固許さないと宣言したこと。
A:李蓉が公然と彼を守ったことで、二人の絆は主従を超えた信頼と愛情の関係へと深化した。
度華年15話:裴文宣が裴家の偽りを暴く
あらすじ
李蓉の行動は瞬く間に都中へ広がり、裴家と皇室の確執が公然の話題となりました。朝廷では「督察司」の設立をめぐる論争が激しさを増し、世家と寒門の対立はさらに深まっていきます。
その頃、裴文宣は母に真実を打ち明けました。父の死後、叔父たちが遺産を奪い、彼を陥れようとしていたことを。それを知った裴母は長く信じてきた家族の欺瞞を悟り、静かに涙を流します。
彼女は過去の過ちを悔い改め、息子と李蓉を支えることを誓いました。その瞬間、裴家の内部で長く続いていた力のバランスが大きく揺らぎ始めたのです。
裴文宣は母を味方につけ、裴家の腐敗を正すための第一歩を踏み出しました。そして李蓉と共に、世家に立ち向かう強固な陣を築き上げていくのです。
15話の注目ポイント
A:裴文宣が叔父たちの裏切りと遺産の不正を暴き、彼女に真実を悟らせたからだった。
A:裴家の非道を涙ながらに訴え、皇帝に両家の私事として処理させ、督察司への攻撃を封じたこと。
A:李蓉が彼を守り、裴文宣が自ら家族と対峙したことで、互いを支える真の伴侶としての絆が強まった。
度華年16話:李蓉が秦家事件の真相を追う
あらすじ
証人が全員殺害された。その報せを受けた李蓉は「督察司」の存在そのものが脅かされていることを知りました。
皇帝はそんな彼女の覚悟を見極めるため、調査の継続を許可します。李蓉は自ら軍令状を掲げ、秦家の真実を二十日以内に明らかにすると誓いました。
しかし蘇容卿は李蓉の行動を危険と見なし、公主府を包囲。ついに二人は正面から対立することになりました。それでも李蓉は一歩も退かず信念を貫き通します。
調査を進めていた裴文宣は上官旭の放った刺客に襲われ、崖から転落。その行方はわからず都には不安と悲嘆が広がります。一方その頃、李蓉は北燕塔で読経に入り静かに祈りを捧げていました。
16話の注目ポイント
A:秦家事件を二十日以内に解明しなければ自ら都を去るという覚悟を皇帝に示すためだった。
A:秦家の安全確保と、黄平県の軍費横領を証言できる人物の探索を上官雅と共に行うことだった。
A:上官旭の差し向けた刺客に襲われ、激闘の末に崖から転落し、生死不明となった。
まとめ
第16話は李蓉が制度を守るために自分のすべてを懸ける姿が描かれた前半の山場といえる回でしたでした。皇帝はまだ均衡を保っていますが、裴文宣の失踪によって督察司の中は揺らぎ始めています。
次回は、いよいよ秦家事件の核心・軍糧横領の黒幕が明らかになるのでしょうか?李蓉が大きな試練に立ち向かうことになります。
制度と愛、理と情。そのどちらを選ぶのでしょうか?
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