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度華年 5・6・7・8話:楊家滅亡と早すぎた李川と秦真真の出会い

中国ドラマ「度華年5・6・7・8話のあらすじとネタバレ感想を紹介。

皇帝の密命で裴文宣が楊家を討ち、李蓉と協調。潜入や入獄を経て冤罪を晴らし、李川の出征と楊家が滅亡。

この記事では第5話から8話までのあらすじとの見どころ・歴史的解説をまとめて振り返ります。

度華年(どかねん)全40話あらすじ一覧

※この記事はドラマ『度華年』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

この記事の要点

裴文宣は皇帝の密命で楊泉を討ち、李蓉は楊家排除を主導。二人の絆が深まる一方、拓跋燕事件で裴文宣が拘束されるが、真実が暴かれ釈放。最終的に皇太子・李川が出征し勝利を収め、楊家は滅亡。朝廷は新たな秩序へと動き出しました。

 

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度華年5話 あらすじ:皇帝が裴文宣を使い楊家を粛清

裴文宣は皇帝の信頼を得るため、楊家の陰謀を暴露し、楊泉を討ち取る密命を受けます。李蓉は皇帝の意向を見極めつつ、楊家排除に踏み込みます。楊泉の死で朝廷は動揺し、李蓉と裴文宣の同盟は新たな局面を迎えました。

5話 あらすじ

皇帝と裴文宣の密談

皇帝は裴文宣をひとり裏庭に呼び出し、楊家についての考えを尋ねました。裴文宣は楊家が辺境の軍権を握り国庫を圧迫していると進言します。さらに最近の敗戦は敵国との通謀による「見せかけの戦い」だと断言。皇帝は表向きは叱りつけながらも、その洞察を高く評価し密かに楊泉の暗殺を命じました。

(史実では宦官や重臣を通じた密命は稀です)

楊泉殺害と李蓉の決断

裴文宣は密命を受けて楊泉の命を絶ちました。それを知った楊婉は怒りに震え華京からの撤退と報復の準備に動きます。

一方で李蓉は皇帝に拝謁。楊氏事件の主審を自ら務めたいと申し出ました。そして監察役として蘇容卿の名を挙げます。裴文宣は彼女の胸の内を探りつつ表向きはこれまで通りの同盟を保ち続けました。

朝廷の動揺と新たな火種

楊泉の死により朝廷は凍りついたように静まり返ります。皇帝は楊家の罪を明らかにするよう命じ、李蓉と裴文宣は殿上にて証言しました。そのやり取りが朝廷全体の流れを左右します。

やがて皇帝は李蓉に裴文宣との婚姻をほのめかすのでした。

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感想と考察

皇帝が裴文宣を単独で呼び出したのはなぜ?

皇帝が裴文宣を呼び出したのは彼の忠誠と政略判断を確かめるためでした。あえて密談の場を「裏庭」に決めたのも、公の議場では決して口にできない粛清の意志を確かめるためです。その結果、裴文宣は楊家を討つ先鋒として選ばれました。静かな庭に潜むその一言がやがて朝廷全体を震わせる始まりとなったのです。

 

李蓉が蘇容卿を監察役に指名した理由は?

李蓉は楊氏事件を「公正に裁く」という名目を掲げ、世家の出ですが中立を保つ蘇容卿を監察役に選びました。でもその人選には裴文宣への牽制という計算も潜んでいました。彼女はあくまで政治的バランスを最優先したと考えられます。

注目の人物・勢力

  • 裴文宣:皇帝の密命を受け楊泉を討伐。忠誠と策略の両面を見せる。
  • 李蓉(平楽公主):皇帝の娘。楊家排除を主導し、裴文宣と協調関係を築く。
  • 楊婉:楊家の中心人物。弟の死で報復を決意。
  • 蘇容卿:刑部所属。事件監察役として両陣営の間に立つ。

 

度華年6話 あらすじ

李蓉と裴文宣は「富豪夫婦」に扮し、楊氏の裏金を暴く鍵となる帳簿を奪取する密命に挑みます。拓跋燕邸での潜入中、李蓉は蘇容卿に救われるが、その光景を見た裴文宣の嫉妬が爆発。二人の絆が深まる一方、楊婉は「拓跋燕抹殺」を決意します。

 

第6話 あらすじ:公主と駙馬が捜査し帳簿を盗む

裴文宣の弁舌と皇帝の采配

朝堂に立った裴文宣は楊氏一族の不正を容赦なく抉り出しました。群臣がざわめき、非難の声を上げても彼は一歩も退かず、一喝してその場を鎮めます。
皇帝は満足げに口元を緩め、静かに頷くと、李蓉を主審、裴文宣を監察御史、そして蘇容卿を補佐として任命しました。

楊家は過去の功績で処刑を免れましたが屋敷に軟禁。李蓉らはただちに兵部の帳簿調査へと乗り出します。

潜入作戦と三者の駆け引き

裏金の流れを追う中で李蓉はその鍵を握る商人・拓跋燕に辿り着きます。彼女は裴文宣と“富豪夫婦”に返送して宴に潜入。蘇容卿も密かに行動を開始しました。

裴文宣が拓跋燕を庭へ誘い出す間に李蓉は帳簿を手にしますが、すぐに見つかって追われます。そのとき蘇容卿が彼女を救い出し、踊り子へと装わせて逃走。

その姿を目にした裴文宣の胸中で抑えていた嫉妬が噴き上がりました。
再会の瞬間、彼は何も言わず李蓉を抱き寄せただ強く連れ出します。

拓跋燕抹殺と愛情の転換点

夜空を染める花火の下、二人は互いの真意を確かめ合い静かな口づけで絆を結びました。しかしその裏で楊婉は激昂していました。帳簿が奪われたと知るやいなや「拓跋燕を生かすな」と命じその死を裴文宣の罪として仕立て上げる策を練るのでした。

 

感想:李蓉と蘇容卿の関係はどうなる?

前世では恋愛感情のあった蘇容卿ですが。今の李蓉は彼が脅威になることを知りました。でも今世の蘇容卿もすでに恋愛感情を持ち始めています。彼の正義感が後に葛藤を生み、李蓉との距離を広げていくことになるかもしれませんが。すでにその兆しがありますね。

 

注目の人物・勢力

  • 李蓉(平楽公主):冷静な判断力を保ちつつ、裴文宣への感情を抑えきれなくなる。
  • 裴文宣:監察御史として調査を主導し、李蓉への恋慕と嫉妬に揺れる。
  • 蘇容卿:理知的な監察官。李蓉への想いを明かし、裴文宣と対立の予兆。
  • 拓跋燕:商人として楊家の裏金を管理。帳簿が事件の核心を握る。

 

度華年7話 あらすじ

拓跋燕事件の余波で、裴文宣が殺人容疑により拘束され、李蓉も自ら牢に入り調査を続けます。秦家を味方につけようと奔走する中、弟・李川は秦真真と運命的に出会い、物語は新たな縁と対立を迎えました。李蓉と裴文宣は牢の中で、かつての誤解を解き始めます。

 

『度華年』第7話 あらすじ:李蓉と裴文宣、揃って入獄する

秦家への道と未来の改変

李蓉と裴文宣は拓跋燕邸を離れ、秦家の隠居地・九廬山へ向かいました。李蓉は前世での悲劇を避けるため、秦臨を早期に登用しようとします。しかし秦臨は面会を拒否。裴文宣は彼の性格を説明し、無理強いしないよう諭します。道中、疲労した李蓉を裴文宣が背負い、二人の距離は静かに縮まりました。

拓跋燕殺害の報と李蓉の決断

屋敷に戻ると、刑部督捕司郎中・黎奎が待ち構えており、裴文宣を殺人容疑で拘束。李蓉はすぐに李川へ書簡を送り、秦臨への接触を命じました。自身は刑部へ赴き、裴文宣の隣室に入獄。牢内で調査を続け、拓跋燕の帳簿・証言・兵部の金流を照合し楊家の軍資金横領を立証し始めます。

李川と秦真真の出会い牢内の真実

李川は九廬山で秦真真と偶然出会い、喧嘩をきっかけに惹かれ合います。秦真真は裴文宣との婚約破棄が誤解だったと明かし、李蓉は牢の中でそれを聞き笑みを浮かべました。別れ際、李蓉は弟に「西北督戦命を拒むように」と忠告。秦家と皇室、そして楊家の思惑が再び動き始めます。

李蓉の不安は歴史の流れが再び変わりつつあることでした。

 

感想と考察:李川と秦真真の出会いは何を意味する?

前世では李川は寵愛した秦真真を失って人が変わり暴君になりました。李蓉は李川が秦真真と出会わなければ暴君にはならなかったのでは?と思っていますが。秦真真が寵愛を受けなければ、あるいは生きていれば。暴君にならない可能性もあるわけで。まだこれからいくらでも変えられる可能性があります。二人の関係がどうなるか注目ですね。

 

注目の人物・勢力

  • 李蓉(平楽公主):自ら入獄し、裴文宣を救うため楊家の証拠を収集。
  • 裴文宣:拓跋燕殺害の嫌疑で拘束。冷静さを保ちつつ李蓉を信頼。
  • 秦臨:隠遁中の武将。皇帝との対立構造を左右する鍵となる。
  • 秦真真:裴文宣の元婚約者。李川との出会いで新たな縁を結ぶ。

 

度華年8話 あらすじ:皇太子 李川が出征して功績を立てる

皇太子・李川が出征し、秦臨を副将として楊家討伐に向かいます。拓跋燕の告発で楊氏の罪が明らかになり、李蓉と裴文宣は釈放。宮廷では楊婉が最期まで抵抗し、父・楊燁も罪を認めました。楊家滅亡の一方で、李川の勝利が新たな政治の波乱を呼びます。

 

第8話 あらすじ

東宮婚姻と秦真真の運命

前世では皇后によって皇太子妃選びが行われ、上官雅が正妃、秦真真が側妃になりました。寒門出身の秦真真は冷遇されますが、裴文宣の助けを経て李川の寵愛を得ます。前世では秦真真は毒で亡くなり李川が暴君化しました。李蓉は今世ではそうならないよう弟の運命を変えることを決意しました。

出征決断と楊家の没落

皇帝が楊家の上奏に激怒。李川に決断を迫ると、李川は一度辞退したものの最終的に出征を受け入れます。秦臨と崔清河が副将に選ばれ、秦真真から芷蘭剣を贈られて戦場へ向かいました。

楊婉は危機感を募らせ侍女・梅香を通してて父・楊燁に「敵軍と結んで皇太子を討て」と進言しました。

一方、前線では李川が次々と勝利を報告し、皇帝の信頼を得ていました。

告発と裁きの朝堂

拓跋燕が突然姿を現し楊家の汚職と通敵を暴露。証拠が揃い李蓉と裴文宣は釈放されます。やがて皇帝自らが楊燁を審問しました。楊婉は逆上し、李蓉に襲いかかりますが侍衛に討たれます。楊燁は全てを自白し楊家は滅亡。

裴文宣はかつて尊敬した文人・楊燁の転落を前に、政の残酷さを噛みしめるのでした。

感想と考察:李川の出征はどんな意味を持つの?

李川が親征するのは、李川が「次期皇帝」としての能力を国内外に示すための重要な試練の儀式です。目的は二つ。一つは、皇帝から絶対的な信頼を得ること。もう一つは、後継者としての力量と、統治者としての器を臣下に見せつけることです。

注目の人物・勢力

  • 李川(皇太子):初の出征で軍功を立て、次代の皇帝としての存在感を示す。
  • 秦真真:前世では李川の側妃から寵妃へ。李川の感情を変える転機の人物。
  • 楊婉・楊燁:滅亡する旧勢力。親子の末路が政治の非情さを象徴。
  • 裴文宣と李蓉:冤罪を晴らし、政治的信頼関係を取り戻す。

 

歴史解説

 皇太子の出征と政治的意義

唐代において皇太子の出征は稀でしたが、後継者教育の一環として象徴的に行われることがありました。李川の出征は、軍事力を通じた統治能力の証明であり、史実では玄宗期の太子・李亨(のちの粛宗)や、北宋の仁宗の若年時にも類例が見られます。皇帝の命令に抗えず、しかし功を立てねばならない立場が彼の悲劇性を強めます。

 

 

解説

監察御史とはどんな役職?

裴文宣が任命された「監察御史」は皇帝直属の調査係です。職務は官僚たちの不正を暴き皇帝に報告すること。ときには高官をも弾劾し地方の実態を密かに視察。御史たちは賄賂や職務怠慢を見つければ糾弾できる立場にありました。そのため朝廷の官僚たちは監察御史を恐れたといいます。

ドラマでは李蓉が主審、蘇容卿が補佐として任命されているので、三人は「皇帝直属の調査チーム」といえますね。

 

楊氏の没落は世家の衰退の前触れ

唐代初期から中期にかけて「関隴貴族」(かんろうきぞく)と呼ばれる名門が政治の中枢を占めていました。代表格が「裴・崔・楊・盧」の四姓でいずれも北朝以来の名家で皇室と婚姻で結びついていました。

しかし玄宗以降、宦官の台頭、科挙出身官僚の増加、藩鎮の独立化で世家は次第に力を失いました。特に安史の乱で失脚した楊貴妃一族は有名です。奇しくもドラマも「」一族でした。

後の宋代で大幅に科挙出身官僚が増えたため世家は壊滅状態になります。

度華年ではこの長い制度変化を短期間でやってしまおうという内容ですが。楊家の没落はその始まりと言えるかもしれません。

 

度華年の登場人物

  • 李蓉(リー・ロン)/チャオ・ジンマイ
  • 裴文宣(ペイ・ウェンシュエン)/ジャン・リンホー
  • 蘇容卿(スー・ロンチン)/チェン・ホーイー
  • 李川(リー・チュワン/リウ・シューウェイ
  • 秦真真(チン・ジェンジェン)/ホー・チウ

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続きのあらすじや全話一覧、相関・考察は下記のリンクからご覧ください。

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

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京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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