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度華年(どかねん)全40話あらすじ一覧・転生再生ロマンスの見どころ解説

中国ドラマ 度華年(The Princess Royal)は、前世の記憶を背負って生き直す長公主・李蓉と宰相・裴文宣の“転生政変ロマンス”。

魏晋南北朝風の王朝を舞台に恋や権力争いが描かれ、前世で命を落とした夫婦が二度目の人生で関係を築き直す物語となってます。全40話。

この記事ではドラマの見どころ・人物相関・時代背景を総まとめで解説します。

 

この記事でわかること

  • ドラマ 度華年の基本情報と全40話の展開
  • 魏晋南北朝をモデルにした時代設定と背景
  • 「転生×改革」という独自のテーマ性と見どころ
  • 李蓉と裴文宣が辿る信頼再生の意味

 

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『度華年』の基本情報

度華年

度華年(出典:Amazon)

原題 度华年
英題 The Princess Royal
原作 墨書白『長公主』
主演 趙今麦(李蓉)/張凌赫(裴文宣)
話数 全40話
時代設定 架空の大夏(魏晋風の意匠)

総合あらすじ:長公主・李蓉と首輔・裴文宣は過去のすれ違いから破局へ向かった夫婦。二人は若き日に戻り、権力の渦と家門の対立を越えて結末を書き換えようとする。

 

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全40話あらすじ一覧(4話ごと)

序盤(第1〜12話)再会と誓い

前世の悲劇を背負いながら再び若き日に戻った李蓉と裴文宣が出会い直す。

第1–4話:再会と出発

李蓉と裴文宣は前世で愛し合いつつもお互いを殺めてしまった。しかし二人は18歳の姿で生まれ変わります。宮廷で再び出会い「今度こそ運命を変えよう」と誓い合いました。政略結婚を受け入れ、うわべだけの夫婦として新たな人生をスタートさせます。

▶ 第1–4話の詳細へ

第5–8話:協力と潜入

裴文宣は皇帝の命令で力を持つ西北の楊家を討伐することに。李蓉と力を合わせ、悪事の証拠となる帳簿を探しますが仕掛けられた罠にはまり牢屋へ。窮地で二人は互いの信頼を再確認して弟の李川に未来を託しました。兄妹と朝廷の運命をかけた大きな戦いが始まります。

第9–12話:婚礼と対立

李蓉と裴文宣は二度目の結婚をします。しかし皇后の裏工作が動き出し皇太子妃の座を巡る争いが激化。そんな中、裴文宣は李蓉に愛を告白。さらに親友の実家が冤罪で捕まる事件が発生し、二人と李川の覚悟が再び問われます。

 

中盤(第13〜28話)権力と理想の対立

宮廷の権力闘争が本格化。李蓉と裴文宣が国家改革に踏み出す。一方で、太子・蘇容卿・柔妃らの思惑が動き出す。

第13–16話:捜査の本格化

秦家の冤罪を晴らすため、李蓉は監察司を立ち上げ真相究明に乗り出します。秦真真は仮面をつけた護衛となって生き延び李蓉を支えます。裴文宣は李蓉を守るため家族と対立。李蓉も裴家に乗り込んで夫への信頼を貫きます。証人が次々に暗殺される中、李蓉は皇帝に二十日間の猶予をもらい、孤立無援の戦いを続けます。

第17–20話:喪失と帰還

裴文宣は襲撃を装い敵を欺いて証拠を集めついに朝廷に復帰します。李蓉は監察司を完全に掌握。生まれて初めて政治の主導権を握りました。愛を確かめ合う二人に新たな陰謀が迫り裴文宣は再び負傷。お互いを想いながらも立場の違いが亀裂を生み、李蓉は自分の信念を貫くことを決意します。

第21–24話:和解の駆け引き

李蓉は裴文宣と和解し、謝家の陰謀を暴いて監察司の正当性を認めさせました。二人は花火を見上げ、来世までの愛を誓い合います。その裏で太子・李川を狙う動きが始まり、柔妃の毒によって裴文宣が倒れてしまうのです。李蓉は夫と国を守るため、再び政治の中心へ飛び込んでいきます。

第25–28話:離縁と同盟

李蓉は蘇容卿が自分たちと同じ転生者だと気づきます。裴文宣と疑いを抱えながらも、柔妃の動きを探り始めます。裴文宣は敵を欺くため偽装離縁をし、影で李蓉と連携。崔玉郎を柔妃の仲間に入れて、太子失脚に見せかけながら内部に潜入させます。政略と愛に引き裂かれそうになりながら、二人の信頼関係が試されます。

 

終盤(第29〜40話)崩壊と再生

皇帝の病、太子の覚醒、蘇容卿の謀反。すべての因縁が一気に収束。李蓉は玉璽を受け継ぎ、裴文宣とともに「新しい国の形」を築こうとする。

第29–32話:疑惑の連鎖と反撃

李蓉は替え玉受験事件から柔妃の陰謀を察知しますが、かえって皇帝陛下の怒りを買って謹慎処分に。仕方なく監察司のポストを辞め、後任に粛王を推薦します。柔妃が実権を握る中、李蓉は水面下で崔玉郎を使って反撃の準備を進めました。捕らえられた裴文宣は、逆に不正の決定的な証拠を入手し、ついに柔妃を失脚へと追い詰めます。一方、上官雅は愛と政治の板挟みになり、重大な選択を迫られます。

第33–36話:前世の真相

宴の最中に起きた混乱で李蓉と蘇容卿は崖から転落。洞窟で目を覚ました李蓉は蘇容卿から前世で何が起こったのか全てを聞かされます。弟・李川の暴走、上官雅の裏切り、そして家族の崩壊。全ての悲劇の真相が明らかに。裴文宣は李蓉を必死で探し出し救出。その時、彼女の妊娠を知ります。粛王の急死と柔妃の錯乱で王朝が混乱する中、李蓉は愛する者たちのために運命を変えると改めて心に誓います。

第37–40話(最終):結末と再生

李蓉は弟・李川と和解。彼に監察司を託して都を離れようと決意します。しかし蘇容卿がまさかの反乱を起こし父を毒殺して権力を掌握! 皇帝崩御後、李蓉は玉璽を受け継ぎ王朝再建を誓いました。乱軍の最中、裴文宣が命がけで李蓉を救出。蘇容卿は自ら火を放ち悲劇的な最期を遂げます。それから三年後。李蓉は監国長公主として政務を執り、愛する裴文宣と再び結ばれ、共に平和な世を築いていくのです。

 

登場人物と勢力の相関

主な登場人物

  • 李蓉
    大夏朝の監国長公主。前世では誤解と陰謀の中で命を落とすが、記憶を持ったまま若き日に戻り再び運命に挑む。政治的洞察と行動力を兼ね備えた主人公。
  • 裴文宣
    寒門出身の首補(宰相)。理知的で清廉、李蓉の政敵であり恋人でもある。前世の悲劇を背負いつつも、今世では制度改革と李蓉の未来の両立を目指す。
  • 李川
    太子。李蓉の弟で前世では暴君と化した存在。今世では純粋で理想を抱く少年として描かれる。
  • 蘇容卿
    名門・蘇家の次男。聡明だが野心的で家族と国の板挟みになる悲劇の策士。
  • 上官雅
    名家の娘で、冷静沈着な政治家。婚姻と権力の駆け引きを通じて、愛よりも家を選ぶ知的女性。
  • 柔妃
    皇帝の寵妃であり、李川・華楽の母。愛と権力の間で暴走する。
  • 華楽
    柔妃の娘。母の執念と愛の狭間で翻弄される。

 

注目したい4つの勢力

このドラマを動かしているのは主にこの4つの勢力です。彼らの考えや狙いを知ると物語が何倍も面白くなりますよ!

度華年 勢力図

度華年 勢力図

皇族:一番偉いけど、一番悩んでいる人たち

  • 主なメンバー:李蓉/李川/李明/皇后
  • 立場: 国のトップに立つ血筋。一番偉いのに内部は兄弟や親子で揉めている。
  • 信条: 国と家族、両方のバランスを保ちたい。でも、責任感と愛情の板挟みで常に苦しみます。
  • 主な動き:
    李蓉(長公主):家族のしがらみを断ち切り、「自分のやり方」で国を守ろうと奮闘します。
    李川(太子):優しさと権力への欲望の間で揺れ、物語の悲劇の鍵を握ります。

後宮:政治を裏側から操る女性たち

  • 主なメンバー:柔妃/上官雅/華楽
  • 立場: 皇帝の妃たち。表向きは政治権力ゼロ。
  • 信条: 愛されたい、自分の息子を守りたい、地位が欲しいという、強い欲望と野心が同居しています。
  • 主な動き:
    柔妃を筆頭に彼女たちは表には出ないけれども影響力はあるという勢力となっています。情報と策略を武器に朝廷の政治を裏側から操り、李蓉を翻弄します。

世家:古い権力で政治を牛耳る名家

  • 主なメンバー:蘇家、上官家
  • 立場: 代々続く超名門。血筋と家柄だけで政治を牛耳る、昔からの既得権益の持ち主。
  • 信条: 国家より「家」が一番大事。古い秩序を維持することが正しいと信じています。
  • 主な動き:李蓉や裴文宣の改革に猛反対。裏で反乱や暗殺などの汚い仕事も厭いません。
    蘇容卿:前世の記憶に囚われていますが「家を守る」という使命と理想の間で苦しみます。

寒門(かんもん):実力と理想で未来を変えるエリート集団

  • 主なメンバー:裴文宣
  • 立場:下っ端貴族。庶民ではないが世家ほど力はない。家柄ではなく学問と実力だけで出世した新しいエリート集団。
  • 信条:「家柄じゃなく才能で政治を動かす!」という実力主義の理想を掲げています。
  • 主な動き:
    裴文宣:科挙制度で国を良くしようと奮闘。世家の妨害や皇族に利用されることに苦しみます。李蓉との関係を通じて「理想か、愛か」という究極の選択を迫られます。

 

度華年 人物 相関図

度華年 人物 相関図


さらに詳しい登場人物・キャスト紹介はこちらをご覧ください。

 

時代背景:架空王朝「大夏」のモデルと世界観

ドラマ『度華年』の舞台・大夏王朝は実在の国ではありませんが、政治構造や文化の雰囲気から見ると魏晋南北朝〜六朝期(3〜6世紀)がモデルになっています。

後漢の滅亡後、中国は南北に分かれ、名門貴族(世家)が権力を握る「貴族政治」の時代が続きました。皇帝は形式的な存在となり、国家は貴族の合議で動く——この構造が作中の「皇族・世家・寒門」の三層社会に反映されています。李蓉=皇族、裴文宣=寒門、蘇家=世家という配置は、六朝時代の典型的な縮図です。

大夏には史実よりも早く「科挙」が導入されています。これは隋唐期の制度を先取りした王朝といえます。さらに裴文宣らは「才能で登用される国家」を目指しています。

思想的には戦乱で儒教が一時退き、仏教・道教・老荘思想が広がった魏晋文化が下地。転生や再生のモチーフは、当時盛んだった「無常」「輪廻」の世界観と重なります。

服飾や建築の意匠は南朝梁の影響が強く、上品で柔らかな色合いが特徴。李蓉の衣装も階位と礼を重んじた貴族文化を象徴しています。

大夏は「魏晋の思想」「六朝の貴族社会」「隋唐の制度改革」を融合した“改革期ある理想の漢民族王朝”。南北対立が続く時代に秩序と愛を再生しようとする物語世界といえます。

 

度華年の見どころは何?

転生で始まる「記憶と選択」の再試験

普通の転生ドラマは「死んでやり直せば幸せになれる」という安易な流れが多いですよね。でもこのドラマの転生は「都合の良いリセット」ではなく「過去の失敗と向き合うための再試験」といえます。

転生は救いではなく試練として始まる

李蓉と裴文宣は前の人生で経験した悲劇を知ったまま若い日々に戻ります。でも嬉しくない。過去を知っているからこそ相手を信じきれない。再び同じ過ちをたどるかもしれないという不安があるのです。

「世界は変わらない」という現実

転生しても、王朝の制度や家柄の差、貴族と庶民の対立はそのまま残っています。同じ世界なのだから当たり前。立場は変わらないのに本人たちの記憶だけが変わってる。結局、李蓉と裴文宣は「自分の行動を変えなければ未来は変わらない」と気づきます。

「都合のいいやり直し」ではなく「因果を試す実験”として転生が描かれている点が印象的でした。

恋と改革、ふたつの再生

たいていの転生ものは恋のやり直しがテーマで、それに権力争いが絡んでる構成が多いです。もちろんこのドラマでも恋や権力争いは健在ですが。それだけではないのですね。

李蓉が目指すのは国そのものを変えることでした。前世で経験した滅びを繰り返さないために彼女は制度の改革を進めます。血筋より才能が大切にされる国に作り変えようとするのです。

個人の転生が国の再生物語へと繋がるのが、他の転生ものと違うところだと思います。

 

転生ものでも「覆流年」とははっきり違う再生の仕方

『度華年』と同じく精神だけが転生するドラマに『覆流年(ふくりゅうねん)』がありました。

記憶を持ったヒロインが再び過去に戻り、復讐を誓う物語。設定面では『度華年』と共通点が多いです。でも展開はかなり違います。

『覆流年』では未来の記憶を持っていても思うように運命を変えられず、危機を回避してもまた新たな悲劇が訪れる。という重い展開が続きました。復讐劇なのに権力の前では報われない展開が続き少しフラストレーションの残るドラマでした。

でも『度華年』の李蓉は前世の悲劇を糧に行動を変え政治と愛の両面で成果を手にしていくヒロイン。試練を経ても「選択によって未来を変えられる」と希望が描かれます。こちらのほうが転生劇としての爽快感と満足感があります。

同じ転生でも、こちらは“前へ進む物語”です。

 

伏線チェック

注意:ここから先はネタバレがあります。

主な伏線と回収を少しだけネタばらし。

  • 香袋(香美人の香)
    前世で李蓉を毒殺した象徴として登場。今世では逆に「解毒薬」として現れ、運命の反転を印象付けます。
  • 竹とんぼ
    幼少期に蘇容卿が隠した玩具、最終話で李蓉に返されます。
    「純粋な愛情」「過去を取り戻すことの不可能性」を象徴してると思います。
  • 二つの玉璽(印章)
    皇権の象徴。前世の“奪い合い”から今世の“託し合い”へと変化。

 

李蓉と裴文宣の関係の変化

前世では李蓉と裴文宣は愛してはいましたが、結局は殺し合う関係になってしまいました。原因は誤解と外圧、愛情よりも立場が勝った形です。

今世では二人は最初からお互いに転生を自覚。感情はひとまずは置いといて、生きていくため、目的を達成するために同盟を結びます。

関係の変化:疑念 → 共闘 → 分断 → 再和解 → 生涯の伴侶。

結末:信頼再生のドラマ

最終的に李蓉と裴文宣は再婚し穏やかな結末を迎えます。でもそれは恋愛が成就したというより、新しく関係を作りなし信頼を獲得した形です。

 

まとめ

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。

李蓉と裴文宣は前世で愛し合っていたはずなのに、なぜか殺し合ってしまいました。彼らはその悲しい記憶を持ったまま、若いころにタイムスリップしてしまいます。

舞台となる大夏王朝は、皇族、古い権力を持つ名門貴族(世家)、そして実力で上り詰めたエリートたち(寒門)という三つの勢力が激しくぶつかり合う世界です。

『度華年』は転生を都合の良いリセットにせず「過去の失敗と正面から向き合うための試練」として捉え、個人の信頼回復と国の再生が複雑に絡み合って信仰するのが他の転生ものと違うところだと思います。

ドラマあらすじ
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールをご覧ください。

運営者SNS: X(旧Twitter)

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