中国ドラマ「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」の大宋宮詞33・34・35・36話あらすじとネタバレ紹介記事です。
皇后の座を巡る争いや、流産という悲劇を経て、ついに動き出してしまう「替え玉計画」の行方。
ドラマの劇的な展開と、気になる史実との違いについても、あわせて紹介します。
この記事で分かること
- 李婉児の懐妊と異例の「宸妃」昇進が招いた後宮の波乱
- 劉娥の皇后即位と、その後に起きたあまりにも悲劇的な流産の経緯
- 真宗が下した、李婉児の子を劉娥の子と偽る「替え玉計画」の全貌
- ドラマの描写と史実における道観建設や遼の蕭皇太后に関する歴史解説
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→ 大宋宮詞(だいそうぐうし) あらすじとネタバレ全話一覧
注:この記事にはネタバレが含まれています。ご注意ください。
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大宋宮詞 33話 あらすじ
李婉児が懐妊して宸妃に昇進。劉娥の懐妊も判明して趙恒が歓喜します。
あらすじ
李婉児(りえんじ)が懐妊したことがわかりました。真宗 趙恒は李婉児を宸妃に格上げ。褒美を与えて玉宸宮に住まわせました。
ひとり取り残された徳妃 劉娥は趙吉を思い出し、もう子供はできないかもしれないと胸が張り裂けそうになるのでした。そして劉娥は李婉児に真宗のことを任せようと考えます。
でも真宗 趙恒は皇后にふさわしいのは劉娥だと告白。後継ぎの養育も劉娥に任せたいと願うのでした。
宸妃 李婉児の懐妊を祝う宴会が行われました。後宮の人々は宸妃を祝います。でも貴妃 潘玉姝は遅れてやってきて李婉児を侮辱して転倒させ、劉娥も巻き込まれて負傷してしまいます。趙恒は激怒。潘玉姝を充媛に降格しました。
ところが手当をした侍医から劉娥が懐妊していることが知らされ真宗は大喜びするのでした。
注目点:宸妃になったのは仁祖の時代
李婉児の懐妊はおめでたいのですが、それだけで妃にするのはありえません。このドラマの真宗は「妃」を乱発し過ぎです。そんなに軽い地位ではありません。
李婉児のモデルになった李氏は生前は婉儀(従一品嬪)が最高位。真宗彼女が宸妃になったのは仁宗の時代。亡くなる直前か死後のことでした。
ドラマでは物語を盛り上げるために、懐妊のタイミングで一気に異例の昇進をさせています。
史実では劉皇后(劉妃)には実の子はいませんでしたが。このドラマでは史実よりも物語の「狸猫換太子」に近い展開になりそうです。だとするとこの後、李婉児がたどる運命は悲惨なものになりそうですが。
大宋宮詞 34話 あらすじ
劉娥が皇后に即位しました。遼では反乱平定後に蕭皇太后が倒れ政務を聖宗へ託します。
あらすじ
劉娥は様々な困難を乗り越えついに皇后になりました。
充媛に格下げになった潘玉姝は宮中で鳴り響く鐘や太鼓の音に苛立ち、化粧台をひっくり返し、様々な装飾品が床に散らばりました。潘玉姝は鐘樵からもらった耳飾りを見て悲しみに打ちひしがれ、自分と劉娥の格差に嘆くのでした。
皇后になった劉娥は側室たちの挨拶をうけます。劉娥は側室たちに匂い袋をプレゼント。彼女たちは喜びます。
王欽若(おう きんじゃく)と丁謂(てい い)は劉娥と李婉児の懐妊を祝い。皇子の誕生を祈願するため道観・玉清昭応宮(ぎょくせいしょうおうきゅう)の建設を提案。寇準たちは反対しますが真宗 趙恒は道観の建設を認め建設の監督に丁謂を任命しました。
そのころ遼では蕭皇太后が姉・蕭胡輦(しょう これん)の反乱を鎮圧。姉を殺害しました。しかし姉たちを手にかけたことをくやみ泣き崩れます。蕭皇太后は閲兵式で倒れ、聖宗・耶律隆緒(やりつ りゅうしょ)に国の統治を任せて意識を失います。
史実解説:史実の真宗も道観建設に熱心だった
道観(どうかん):道教の神を祀る建物。仏教でいうと寺院になります。祠レベルの小さなものから寺レベルの大きなものまで様々。道教で祈願するのは現世利益のみ。死後やあの世のことは道教では祈願しません。歴史上の真宗も道教施設の建設に熱心でした。
史実解説:蕭皇太后と蕭胡輦の対立
蕭皇太后が姉を粛清した部分は「燕雲台」の最終回と同じ事件です。燕雲台では蕭胡輦の最期をぼかしていましたが、記録によれば蕭皇太后は蕭胡輦を幽閉した後、賜死しています。(出典:『遼史·第十四卷·本紀第十四』)
蕭胡輦がなぜ賜死になったのかは不明です。『契丹国志』によれは蕭胡輦が謀反を起こしたからだと書かれていますが、真偽は不明です。
大宋宮詞 35話 あらすじ
蕭皇太后の死を受け宋が弔問使を派遣。タングートの件で朝廷が紛糾。劉娥は寺を訪問して甘露を飲むのですが。
あらすじ
真宗 趙恒は大遼の蕭皇太后の死を知りました。真宗 趙恒は劉娥の意見を聞いて蕭皇太后の葬儀に曹利用と丁献容を使者として派遣すると決定します。
また宮中では別の問題が起きていました。タングートが涼州を攻め褆摩と戦いになったのです。タングートの王・李徳明から書簡が届き戦いには介入するなと伝えてきました。宋の朝廷ではタングートと褆摩の戦いに介入するかどうかで意見が割れてしまいます。
主戦派の潘伯正は意見を聞き入れない真宗に腹を立て、皇后 劉娥の子を皇太子にしたらどうかと言い出します。寇準は性別はわからないと反対。
そのやり取りを蘇義簡から聞いた劉娥は嫌がらせなのだろうと言います。故郷を心配する文伽凌がやってき劉娥に相談します。
劉娥は安産祈願のため寺を訪問。するとある人物から「男児を授かる」という甘露を渡され飲んでしまいます。
史実解説:李徳明とタングート
タングートはチベット系の勢力。宋の北西部に位置していました。史実では李徳明は父・李継遷の仇を討つため吐蕃(チベット。このドラマでは褆摩)の潘羅支(ドラマでは班若石)を攻めて討ち取りました。李徳明は宋とは戦う気はなく主に西域での戦いを続けていました。後の西夏王朝の基礎を作った人です。
注目点:ドラマの劉娥は軽率
劉娥は外出先で身元不明の人から渡された甘露をその場で飲みました。妊娠中の皇后がそのような事をするのはあまりにも危険です。宮中は食事の管理が厳しく毒見役もいます。それでも毒で危害を加えるのを完全に防ぐことはできません。それを思えば慎重になって当然です。
でもドラマの劉娥は焦りのあまり飲んでしまいました。ここは史実では劉娥には実子は誕生しなかったので、辻褄を合わせるために硫酸したことにするのでしょう。それにしても迂闊ですね。
大宋宮詞 36話 あらすじ
劉娥が流産するも、真宗は彼女の子を皇太子にすると宣言し、替え玉計画が動き出します。
あらすじ
劉娥が寺から戻ってが休んでいると太監の張景宗がやってきました。タングートは遼と同じように銀や絹を要求、さらに王に封じてほしいと要求していました。真宗 趙恒はそのタングートからの要求に怒っていました。さっそく劉娥が趙恒のもとに向かい、なだめようとしますが。真宗に口出しするなと言われます。
すると劉娥は大晦日の宴には出席しないと言ってその場を去りました。
大晦日の宴。夜は冷えて雪が振りました。皇后 劉娥が寝宮で1人で休んでいると楊瓔珞がやって励ましてくれます。ところが劉娥を突然の腹痛が襲いました。潘玉姝は劉娥の様子を見に行こうとしますが、真宗に怒られます。
劉娥は流産。劉娥の子を跡継ぎにしようと考えていた真宗はショックをうけます。乳母の王氏は他の男子を替え玉にして李婉児の子供と取り替えればいいと助言。真宗は悩みますが結局は真宗もその意見に賛成。
劉娥の生んだ子を皇太子にすると宣言してしまいます。
感想と解説
ついに宸妃の子を劉娥の子にしようという意見が出ました。認める趙恒もどうかとは思いますが。
というよりまだ生まれてもいないのに皇太子にするってあり得ないでしょう。このドラマ妃が解任するとすぐ皇子が生まれるのが決定したみたいに騒ぎますね。
解説:替え玉案は歴史的にあり得るのか?
乳母の王氏が提案した替え玉策は衝撃的です。宋代の制度では皇子誕生は厳しく管理されます。出産には多くの証人が立ち会い記録も残ります。簡単に入れ替えはできません。
ただし中国史には生母を偽る例はあります。史実の劉娥自身が仁宗の生母を名乗っていたのですから。ドラマは今からそれを再現するわけですが。実際にはドラマのような姑息な工作は行わず。
皇帝や後宮が組織的に動いて生母の改ざんを行ったのでしょう。
大宋宮詞キャスト
劉娥(りゅう・が)
演:劉濤(リウ・タオ)
趙恒(ちょう・こう)/真宗
演:周渝民(ヴィック・チョウ)
郭清漪(かく・せいい)/章穆皇后
演:斉溪(チー・シー)
李婉児(り・えんじ)
演:劉聰(リウ・ツォン)
寇準(こう・じゅん)
演:梁冠華(リャン・グァンホア)
蘇義簡(そ・ぎかん)
演:曹磊(ツァオ・レイ)

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