中国ドラマ「尚食」 1・2・3・4・5話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介。
舞台は明の永楽帝の時代。食を司る尚食局を巡る人間模様、未来の皇帝となる皇太孫との出会いが、ヒロイン 姚子衿たちの運命を大きく揺り動かしていきます。
この物語の序盤、1話から5話では、主人公である姚子衿が尚食局の宮女として足を踏み入れ様々な試練や人間関係に直面します。
食を通して描かれる宮廷の厳しさや、かすかに芽生える恋心など見どころ満載の序盤戦でした。
この記事ではドラマ「尚食」の1話から5話までのネタバレと、そこで感じたことを振り返っていきたいと思います。
この記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。
尚食 主な登場人物・キャスト
- 姚子衿(ようしきん) 演:ウー・ジンイエン(呉謹言)
尚食局の新入り宮女。 - 朱瞻基(しゅせんき) 演:シュー・カイ(許凱)
皇太孫。 - 殷紫萍(いんしへい) 演:ホー・ルイシエン(何瑞賢)
尚食局の新入り宮女。 - 蘇月華(そげつか) 演:ワン・チューラン(王楚然)
尚食局の新入り宮女。 - 游一帆(ゆういつはん) 演:ワン・イージョー(王一哲)
錦衣衛の侍衛。 - 孟紫沄(もうしぶん) 演:ワン・イエン(王艳)
尚食局の首席女官である尚食。 - 朱棣(しゅてい) 演:ユー・ロングァン(于荣光)
明の永楽帝。 - 朱高熾(しゅこうし) 演:ホン・ジエンタオ(洪剑涛)
皇太子。 - 張氏(ちょうし) 演:程莉莎
皇太子妃。 - 朱高煦(しゅこうく) 演:ワン・ドン(王東)
漢王。 - 胡善囲(こぜんい) 演:チャン・ジージー(張芷溪)
尚食局の司膳。 - 胡善祥(こぜんしょう) 演:ジャン・ナン(張南)
皇太孫妃。
尚食 第1話 飲食の道
尚食局の新人選抜で幕を開けた第1話。主人公の姚子衿、そして殷紫萍、蘇月華といった面々が登場します。
新人選抜と尚食局の危機
尚食局の孟尚食が皇太子に献上した料理に骨が混入するという事件が発生。
これは尚食の座を狙う司膳の策略でしたが、太子妃の機転で孟尚食は救われます。宮中の権力争いは食の場にも及ぶのかと、いきなりの緊迫感でしたね。
太子妃の機転と皇太孫の帰京
太子妃の張氏が冷静に事態を見抜く様子は賢い女性だなと感じます。一方、皇太孫の朱瞻基は漢王の不穏な動きを察知して急ぎ帰京。
道中で自ら馬車を引き出す姿に民を思う優しさが垣間見えました。汚れを気にしないあたり、立派な皇太孫になりそうです。
永楽帝の宴と姚子衿の活躍
永楽帝の凱旋宴では皇帝の食欲がないという尚食局最大の危機が訪れます。選抜では変わった志望理由で怒りを買っていた姚子衿ですが、この危機でその才能が爆発。
兵士向け皇帝向けと状況に応じた献立を提案し機転で尚食局を救います。孟尚食も彼女に一目置くようになり、ただ者ではないと思わせる活躍でした。
とはいえ兵士は何千人いたのでしょうね?尚食局で何とかできる人数ではないと思うのですが?
権力争いの始まり
皇太子と漢王の関係、朱瞻基の立ち回りなど、皇位を巡る権力争いの匂いも漂い始め、今後の展開が気になります。
史実の永楽帝の後継者争いも熾烈だったのでドラマでもどう描かれるのか注目です。朱高熾が少し頼りなく見える分、余計にハラハラさせられます。
史実では明の皇宮には女性の料理人は存在せず、歴史上の尚食局は別の部署で作った料理の配膳と皇族が食事するときのお世話が仕事。でもこのドラマではチャングムを意識したのか女性が料理を作る係という設定ですね。
尚食 第2話 皇太孫の帰京
第2話では前話で孟尚食に認められた姚子衿が思わぬ形で罰を受けることに。
姚子衿、思わぬ罰を受ける
皇帝への献立を言い当てたことで孟尚食には評価されますが、王司膳の意向で見せしめのために「提鈴」の罰を受けることになります。
何で成果を出したのに罰を受けるのでしょうね。理不尽です。
毎晩重い鈴を持って宮中を歩く罰は過酷です。でも姚子衿は黙々と耐え抜きます。他の人が不平不満を言う中で彼女の芯の強さが際立ちました。
提鈴の罰と皇太孫との出会い
この提鈴の最中に運命の出会いが訪れます。姚子衿は偶然にも皇太孫の朱瞻基と遭遇して彼に助けられます。罰を免除させる朱瞻基の優しさ。これが二人の関係の始まりになるのかとドキドキしました。
皇太孫の奔走と皇太孫妃の悩み
朱瞻基は父である皇太子を助けて奸臣に嵌められた臣下を救うために奔走します。賢く行動力のある朱瞻基ですが母の皇太孫妃との間には壁がある様子。
皇太孫妃がなぜ冷たい態度をとるのか、何か過去の事情がありそうです。
尚食局の人間関係と新たな動き
尚食局では姚子衿がこっそり料理の腕を磨きつつ朱瞻基に届けた食事に「酔っ払い棗」を添えるという大胆な行動に出ます。
これが朱瞻基の興味を引いて今後の関係にどう繋がるのか楽しみです。殷紫萍の身分の偽り疑惑や、蘇月華が孟尚食の娘だと匂わせる場面もあります。尚食局の人間関係が複雑になってきましたね。
尚食 第3話 菜食の工夫
第3話は皇太子・朱高熾の受難が続きます。
皇太子の受難と游一帆の登場
馬術が苦手なのに無理やり馬に乗せられ、漢王の策略もあって落馬寸前に。朱瞻基に救われますが皇帝に肉食を禁じられる羽目になってしまいました。確かに太ってますしね。
ちなみに歴史上の朱高熾も太ってました。
でも食いしん坊の朱高熾には辛い罰です。馬に細工があったことを見抜く游一帆はただの護衛ではなさそうです。冷徹な雰囲気も漂う彼の目的は何でしょうか。
姚子衿の機転光る料理
肉が食べられず食欲のない朱高熾のために姚子衿がまたも機転を利かせます。「素汁そば」という肉を使わないのに濃厚な味わいの料理で彼を満足させるんですね。こういうアイデア、すごいなと思います。
錦衣衛の尋問と姚子衿の度胸
朱高熾への食事の一件で嵐翠と殷紫萍が錦衣衛に尋問されて游一帆の冷徹さが際立ちます。殷紫萍を水甕に押し付けるなんて、やりすぎでしょう。
そんな游一帆にも怯むことなく姚子衿が毅然と宮中の規則を説く場面は痛快でした。まだ下っ端なのに度胸があります。游一帆が彼女に興味を持った様子なのも気になりますね。
皇太孫との文通と新たな競争
朱瞻基は油染みを消した件で手柄を横取りしようとした者をすぐに見抜きます。賢いですね。姚子衿への感謝の気持ちを、ネズミの絵で示すあたりが洒落ています。言葉を交わさずとも通じ合う、二人の特別な関係が始まりそうです。
尚食局では典膳の欠員補充と孟尚食の嫡伝弟子選びが発表され、新たな競争が勃発の予感。
姚子衿、殷紫萍、蘇月華の三人がどう争っていくのかも見ものです。
尚食 第4話 錦衣衛の取り調べ
第4話では姚子衿と朱瞻基の距離が、ちょっとした出来事を通して縮まっていく様子が描かれます。
皇太孫との距離と小さなきっかけ
姚子衿が朱瞻基の蟋蟀を死なせてしまい、代わりに捕まえた目立たない蟋蟀がまさかの連勝!朱瞻基が姚子衿の存在を意識するきっかけになります。
小さな出来事が大きな運命を動かすドラマらしい展開ですね。このあたりから二人の間に特別な雰囲気が漂い始めます。
殷紫萍の焦りと身代わり疑惑
一方、殷紫萍は身代わり宮女の捜索に怯えて姚子衿に罪を着せようと焦ります。親友を売ろうとするなんてひどい。でも彼女の過去に何があるのか気になります。
皇太子の苦悩と皇太孫の優しさ
朱高熾は相変わらず食いしん坊ですが、災害救援の件で漢王に怒りを燃やすなど民を思う気持ちも持っているようです。朱瞻基が父を気遣うシーンは親子の愛情を感じさせます。
皇太孫の中毒
尚食局への錦衣衛の尋問は緊迫しました。孟尚食の対応は堂々としていましたが游一帆は姚子衿の身元調査を命じます。鋭いですね。
そして衝撃の展開。朱瞻基が病気の皇太孫妃を見舞った後、中毒症状が出ます。原因は皇太孫妃の蜜柑なのでしょうか?心配です。
姚子衿のピンチ
さらに、殷紫萍が身代わりがばれるのを恐れて姚子衿に襲いかかります!いくらなんでもそこまでしますか?友情崩壊かと思いきやそこへ錦衣衛が!
姚子衿が身分を偽ったと疑われ逮捕されてしまい、絶体絶命のピンチに。どうなるのでしょうか。
尚食 第5話 運命の2人
第5話、姚子衿の身代わり疑惑の尋問から始まります。
姚子衿の疑惑が晴れる
錦衣衛による尋問で姚子衿は手のひらに証がないことを示して無事に嫌疑は晴れます。でもその直後、殷紫萍の手に身代わりの証があることが判明します。
殷紫萍の告白と友情
殷紫萍は姚子衿に過去を打ち明けます。賤民の身分から抜け出すための悲しい経緯を聞いて姚子衿は同情。彼女を抱きしめて慰めるのでした。危機を乗り越えて二人の友情が深まったのは良かったです。
蘇月華の告発と皇太孫妃の事情
でもその会話を偶然聞いていた蘇月華が殷紫萍を告発。尚食局内の規律を守るためなのかもしれませんが、親友を売るような行為は見ていて良い気はしませんね。
蘇月華の手段を選ばない性格が露呈したように感じました。皇太孫妃の抱える過去の傷も少し明らかに。誤診が家族に利用されたという話は、彼女が心を閉ざしている理由に関係ありそうです。
皇太孫の優しさと孟尚食の秘密
朱瞻基が中毒の原因が皇太孫妃の蜜柑だと気づきつつも、彼女を責められない優しさも印象的でした。
一方、孟尚食と漢王の間に隠された過去が明らかに。孟尚食が漢王に弱みを握られている様子ですね。
太子妃の言葉から孟尚食が漢王の企みを探ろうとしている可能性も出てきました。尚食局のトップも宮廷の権力争いと無縁ではいられないようです。
朱高熾が漢王に不満を漏らすシーンもありました。皇太子としての苦悩が伝わってきて彼の置かれた状況が心配になります。
まとめ
ドラマ「尚食」の序盤1話から5話は、主人公・姚子衿が尚食局に入り、様々な人物と出会い、宮廷の洗礼を受ける波乱の幕開けでした。
食を巡る宮中の厳しい規律や人間関係、そして皇位を巡る権力争いが描かれつつ、主人公たちの成長や絆、そしてかすかなロマンスの予感も盛り込まれていました。
姚子衿の聡明さや料理の腕前は序盤から光っており、彼女がどう尚食局で出世していくのか楽しみです。殷紫萍、蘇月華との友情とライバル関係も今後の見どころとなりそうですね。
特に殷紫萍の過去と葛藤は応援したくなります。蘇月華の容赦ない一面には少し引いてしまいましたが、彼女自身の背景も気になるところです。
皇太孫・朱瞻基は優しく聡明で魅力的なキャラクターですが、彼を取り巻く環境は厳しく、皇太孫妃の問題や自身の毒殺未遂など、目が離せません。姚子衿との身分違いの恋が、果たして成就するのか、ドラマ最大の注目ポイントと言えるでしょう。
游一帆や漢王、孟尚食など、主要人物以外のキャラクターもそれぞれ思惑を抱えているようです。
宮廷内の策略や人間ドラマがどのように展開していくのか、そして美味しい料理の数々も楽しめるのか、今後の物語にも期待が高まります。
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