中国ドラマ「独孤伽羅~皇后の願い~」のあらすじとネタバレを紹介。
「独孤伽羅」は「独孤天下」の予言に翻弄される三姉妹の生涯を描いたドラマです。
この記事ではドラマの全体の流れ、各話ごとのあらすじや見どころ、南北朝から隋の建国へと続く時代背景をわかり易く解説。主要キャストや人物相関図も紹介します。
さらに、最終回までのネタバレも紹介しますので興味のある方はご覧ください。
これからドラマを観る方や途中まで観た方もドラマ鑑賞の参考にしてくださいね。
「独孤伽羅 皇后の願い」とはどんなドラマ?
作品の概要と話数
「独孤伽羅~皇后の願い~」(原題:独孤天下)は、2018年に中国で放送されました。
中国南北朝時代~隋の時代に、実在した皇后「独孤伽羅」とその周辺の人物を描いた時代劇です。
独孤伽羅は全55話。見ごたえのある長編作品です。
「独孤伽羅」全体のあらすじ:予言が導く三姉妹の運命
「独孤天下」という予言が武将・独孤信の三人の娘、般若、曼陀、伽羅の運命を大きく動かします。
彼女らはこの予言を「独孤を得るものが天下を得る」と解釈。ドラマ全体を通してこの予言が鍵になります。
長女・般若は皇后の座を掴むため皇室に嫁ぎますが、志半ばで亡くなります。次女・曼陀は権力への強い執着から手段を選ばず地位を築こうとし、悲劇を招きます。
一方、当初は権力に無関心だった末娘・伽羅は独孤家を守る責任を背負い、若き武将・楊堅と政略結婚します。最初は反発する二人でしたが、やがて二人の間には深い絆が生まれていきます。
宮中の激しい権力争いに巻き込まれながら伽羅は楊堅と共に困難を乗り越え、隋の建国を成し遂げました。
こうして予言は成就し伽羅は隋の初代皇后となったのですが。失うものも多くありました。
独孤の天下は本当に彼女たちが求めていたものだったでしょうか?
「独孤伽羅」登場人物とキャスト
「独孤伽羅」の主な登場人物を紹介します。
- 独孤伽羅(どっこ から)演:フー・ビンチン
独孤家の三女。 - 独孤般若(どっこ はんじゃく)演:アン・アン
独孤家の長女。寧都王妃。 - 独孤曼陀(どっこ ばんた)演:リー・イーシャオ
独孤家の次女。 - 独孤信(どっこ しん)演:ホァン・ウェンハオ
三姉妹の父。北周の柱国大将軍。 - 楊堅(よう けん)演:チャン・ダンフォン
もと曼陀の婚約者。 - 宇文護(うぶん ご)演:シュー・ジェンシー
北周の権力者。般若と特別な関係を持つ。 - 宇文邕(うぶん よう)演:イン・ハオミン
宇文護の甥。 - 宇文毓(うぶん いく)演:ゾウ・ティンウェイ
寧都王。般若の結婚相手。
登場人物とキャストのさらに詳しい紹介は 独孤伽羅の詳しいキャスト・登場人物紹介記事 をご覧ください。
独孤伽羅 人物相関図
ドラマの主要な登場人物の人物相関図を載せておきます。
独孤伽羅あらすじ 前半:天下取りが始まる
あらすじ全話を紹介。もっとくわしいあらすじネタバレは以下のリンクから選んでくださいね。
まずは北周皇帝 宇文覚の時代。1話から20話までを紹介。般若・曼陀の結婚が決まり、二人が独孤の天下を狙って動き始めます。
独孤伽羅 1話~5話のあらすじネタバレ
- 第1話 戦いの予兆
「独孤を得たものが天下を得る」の予言が下り。北周皇帝の宇文覚は独孤信を味方につけ従兄・宇文護に対抗しようとします。 - 第2話 秘めた愛
末娘・伽羅は次女・曼陀の婚約者・楊堅と喧嘩に。般若は相思相愛の宇文護との関係を隠していました。 - 第3話 姉妹の野望
伽羅誘拐の首謀者を知った般若は宇文護に別れを告げ。独孤信は丞相となり宇文覚を支持します。 - 第4話 愛の告白
般若は宇文護からの復縁を拒否、愛より独孤家を優先すると伽羅に語るのでした。 - 第5話 残酷な運命
般若と宇文護の密会を伽羅が機転で救います。宇文護は皇后を目指す般若に協力を約束するのですが。
1話~5話をもっと詳しく
独孤伽羅 6話~10話のあらすじネタバレ
- 第6話 命懸けの帰還
李昞の息子との縁談が決まった伽羅の手紙を受取、宇文邕は病身ながら都へ急ぎます。 - 第7話 結納の日
宇文邕に振られた伽羅は李澄と結婚することに。独孤家では伽羅と曼陀の結納が同時進行するのですが。 - 第8話 ほどけた絆
宇文邕を誘惑する曼陀の野心を知った伽羅は激怒。曼陀は水に飛び込み。伽羅のせいにします。 - 第9話 新婚初夜
般若と宇文毓の婚礼が行われますが、般若を諦めきれない宇文護が初夜に乱入するのでした。 - 第10話 王妃の里帰り
寧都王妃になった般若は夫の宇文毓に功績を立てさせ。曼陀は楊堅の機嫌を取りつつも伽羅の婚約者・李澄を誘惑するのでした。
6話~10話をもっと詳しく
独孤伽羅 11話~15話のあらすじネタバレ
- 第11話 誘惑の罠
李澄の寝所に曼陀が忍び込むのですが、そこにいたのは泥酔した父・李昞でした。 - 第12話 未練と執着
曼陀が李昞に嫁ぐことになり、楊堅は駆け落ちを計画しますが曼陀に断られます。 - 第13話 危険な噂
曼陀の婚儀がひっそりと行われ。伽羅と李澄の婚約解消は独孤信が宇文邕擁立を企むためという噂が広まります。 - 第14話 疲弊した心
宇文邕と別れた伽羅は父親の看病と独孤家の切り盛りに明け暮れますが、伽羅の心は疲弊しきっていました。 - 第15話 嬉しい客人
伽羅は陸貞との交流で生きる気力を取り戻し、冬曲を侍女にするのでした。
11話~15話をもっと詳しく
独孤伽羅 16話~20話のネタバレ
- 第16話 暗殺の宴
宇文護は斉攻めを主張し兵権を手に入れ。焦った趙貴が宇文護の暗殺を企てますが、それに気づいた独孤信は… - 第17話 秘密の一夜
独孤信失脚を狙う趙貴は謀反の疑いで伽羅を拷問。般若は瀕死の妹を救うため宇文毓に挙兵を懇願。自らの体を差し出すのでした。 - 第18話 断たれた縁
宇文護は挙兵を決意しますが、宇文邕が伽羅の罪をかぶり出家する。釈放された伽羅は宇文覚への不信感を募らせます。 - 第19話 野心と誤算
宇文護の子を身ごもった般若は堕胎しようとしますが、伽羅に説得され思い止まります。 - 第20話 愛の駆け引き
曼陀は李昞の屋敷で馮氏と対立。般若は宇文護が宇文毓の命を狙っていると疑い会って腹の子の父を打ち明けます。
16話~20話をもっと詳しく
独孤伽羅あらすじ 中盤:般若が皇后になる
独孤伽羅 21話~25話のネタバレ
- 第21話 皇后の座
宇文覚による宇文護暗殺計画は失敗。宇文護は宇文覚を退位させ、宇文毓を皇帝、般若を皇后にする約束を果たします。 - 第22話 偽りの悲劇
宇文毓の危機を知った般若は、宇文護の前で階段から落ちて死産を偽装するのでした。 - 第23話 青い目の子供
般若は娘の青い目の娘に。伽羅が子供の養育を申し出て麗華と名付け可愛がります。 - 第24話 復讐の念
宇文護のせいで子を失ったと信じる宇文毓は、般若の反対を押し切り復讐を計画します。 - 第25話 屈辱の敗北
宇文毓は宇文護暗殺計画を決行するが失敗。宇文護の息子を殺した尉遅康は返り討ちに。
21話~25話をもっと詳しく
独孤伽羅 26話~30話
- 第26話 最期の願い
余命わずかな独孤信は伽羅と楊堅の縁談を決め、伽羅は悩みつつも父の願いを叶えることを決意します。 - 第27話 命の償い
楊家の屋敷に入った伽羅は家事を仕切り始めます。楊堅との結婚を知った曼陀は取り乱すのですが。 - 第28話 再燃する火種
楊堅は母からの手紙で結婚を知り、破談しようとしますが独孤信の訃報を知り諦めます。 - 第29話 揺れる想い
楊家の屋敷で伽羅と楊堅は初めて一緒に過ごします。互いに謝罪するも再び口論となってしまい… - 第30話 交錯する陰謀
伽羅と楊堅は般若の出産まで仮面夫婦を続けることに。宇文護は般若暗殺を命じるものの、思い直して彼女に忠告。
26話~30話をもっと詳しく
独孤伽羅 31話~35話
- 第31話 二人の剣舞
曼陀は李澄を利用し側室とその息子を追い出します。宮廷では般若が伽羅と楊堅に宴で剣舞を披露させることに。 - 第32話 夫婦の条件
宴での誤解で伽羅と楊堅は冷戦状態に。楊堅が宇文邕を殴ったと知り怒る伽羅でしたが… - 第33話 以心伝心
宇文護の密通を疑った楊堅は屋敷に忍び込み負傷。伽羅のおかげで回復します。 - 第34話 衝撃の暴露
曼陀は李澄を罠にはめて辺境に追い払い、自分の子を嫡子にしようとします。 - 第35話 初めての口づけ
般若の秘密を知って荒れる宇文毓をなだめるため、楊堅は宇文邕に依頼しました。そして宇文毓は般若を許します。
独孤伽羅あらすじ 終盤:宇文邕~楊堅の時代
独孤伽羅 36話~40話
- 第36話 執念の仇討ち
曼陀は侍女の復讐により早産で娘を殺されました。しかし曼陀はそれを利用して李澄の叔父に罪を着せます。 - 第37話 嫉妬と悲しみ
里帰りした曼陀は楊堅と伽羅の結婚を不快に思い、二人の仲を裂こうとします。 - 第38話 失った信頼
楊堅が曼陀の世話を焼く姿に傷ついた伽羅は家出。洛州に着いた伽羅は陸貞と出会って、彼女の言葉で楊堅を信じることに。 - 第39話 試される愛
李澄の証言で曼陀の本性に気づいた楊堅は反省し伽羅に愛を誓います。麗華の存在を知った曼陀は伽羅と宇文邕の隠し子と誤解。 - 第40話 守るべき命
楊堅は伽羅と宇文邕の間に何があっても伽羅を一生愛すると決意。宇文毓は楊忠を都に戻すことに。
独孤伽羅 41話~45話
- 第41話 野望の代償
宇文護に軟禁された般若は皇子を出産しますが、哥舒の毒で母子ともに亡くなります。 - 第42話 渾身の反撃
楊堅は麗華への誤解を解き娘として引き取ります。宇文毓は余命を悟り宇文邕に皇帝を継ぐよう説得します。 - 第43話 迫る対決の時
楊堅は宇文護の秘密を知りつつ伽羅と随州へ旅立ちます。10年後。北周と北斉が突厥を味方につけようと政略結婚を企てます。 - 第44話 危険な任務
楊堅は李澄を副使に突厥の王を訪ねるが、王は北斉と組んでいました。楊堅たちは命を狙われるのですが… - 第45話 新しい皇后
曼陀は楊堅と伽羅の窮地を救いますが、楊堅を逆恨みして帰ります。楊堅と伽羅の協力で宇文邕はアシナ公主を皇后に迎えました。
独孤伽羅 46話~50話
- 第46話 それぞれの大志
曼陀は屋敷を抜け出し宇文護に取引を持ちかけ、北斉の刺客に見せかけ李澄を殺害します。 - 第47話 縁談と醜聞
宇文護に相手にされない曼陀は妊娠に気づきアシナ皇后に取り入り伽羅の悪口を吹き込みます。 - 第48話 本当の父親
随国公を継いだ楊堅は父の遺言に従い官職を返上して帰郷。宇文護は楊堅の命を狙い刺客を差し向けます。 - 第49話 嵐の後に
皇太后の宴で宇文邕は宇文護を討ち実権を取り戻しました。曼陀は待望の息子・李淵を出産します。 - 第50話 逃れられない宿命
余命わずかな宇文邕は皇帝の器ではない宇文贇に失望。伽羅は宇文贇に嫁ぐ麗華を心配します。
独孤伽羅 51話~54話
- 第51話 別れの言葉
麗華が自身の出生の秘密を受け入れ皇后になるつもりでした。しかし宇文贇は愛されていないと知り落胆します。 - 第52話 新皇帝の裏切り
宇文邕の死後、皇帝となった宇文贇は遺詔に背いて養母と実母を皇太后に。楊堅は起こります。 - 第53話 失望と希望
曼陀が宇文贇をそそのかしたと知った楊堅は李淵を引き取り、曼陀を山寺へ送ります。 - 第54話 天下統一
宇文贇の息子・宇文闡が譲位して楊堅が皇帝に即位。国号を隋に改めます。
独孤伽羅 55話(最終回)のネタバレを見る
- 第55話 独孤の天下
曼陀は若い頃の自分に似た宮女を楊堅に送り込み。彼と伽羅の仲を裂こうとするが失敗。それでも曼陀は諦めません。李淵に願いを託します。伽羅と楊堅は和解しますが伽羅の命は残り僅かでした。
最終回をもっと詳しく
独孤伽羅 最終話のネタバレ
【要注意】ここから先はドラマ「独孤伽羅」の結末に関するネタバレが含まれます。
まだ結末を知りたくない方やドラマを視聴途中で楽しみにしている方は、ここから下は読まないよう十分ご注意ください!
伽羅と楊堅 夫婦の天下と終わり
隋王朝を建国し権力の頂点に立った楊堅と伽羅でしたが、少しずつすれ違いが生まれ始めます。
楊堅による宇文一族への容赦ない粛清、そして誓いを破り側室を寵愛したことなどが重なり、夫婦の間に溝ができました。
強い絆で結ばれていた二人の間に亀裂が入る様子は見ていて切なくなります。
伽羅に出ていかれた楊堅はようやく間違いに気づき。二人は和解。でもすでに伽羅の命は尽きようとしていました。
そして波乱の生涯を送った独孤伽羅に人生の終わりが訪れたのでした。
楊堅は深く悲しみ、一気に老け込みました。彼もまた数年後に世を去ります。(第55話参照)
般若と曼陀の最終的な運命
独孤家の長女・般若と次女・曼陀も壮絶な人生を歩みました。
最も「独孤天下」にこだわった般若は予言通り皇后となりますが。野心のために家族を犠牲にし、最終的には自分の身も犠牲になりました。その生涯は短く激しいものでした。
曼陀は激しい野心と嫉妬心に満ちた生涯を送り、息子に天下を取るよう言い残してこの世を去ります。彼女も予言に囚われた人生を送ったのでした。(第55話)
伽羅を失った後の楊堅がどのような最期を迎えるのか、そして独孤家の血を引く者たちの運命はどうなるのかなど、物語の最後まで目が離せません。(第55話)
宇文護をはじめとする他の登場人物たちも、それぞれの信念や欲望や時代の波に翻弄されながら、それぞれの結末を迎えます。
最終回の詳しいネタバレはこちらを御覧ください。
・独孤伽羅 最終回 ネタバレとあらすじ感想
歴史背景 中国南北朝時代
この物語の舞台は5世紀から6世紀にかけての中国南北朝時代の末期です。
北朝の「北周」が力を持っていた時代が描かれます。この頃の中国は権力争いが非常に激しく、各地の有力な貴族たちが天下統一や勢力拡大を目指して争っていました。
独孤家はそんな時代の有力な貴族の一つでした。ドラマはこの北周から隋王朝が始まるまでの時代を描いています。
この世界観を頭に入れておくとドラマがより理解しやすくなりますよ。
まとめ
中国ドラマ「独孤伽羅」は独孤家の三姉妹の生涯を、隋の皇后になる独孤伽羅を中心にして描いた物語です。
この記事ではドラマの全体あらすじ、主要人物の概要、時代背景、そして最終話までのネタバレを紹介しました。
「独孤天下」という予言に翻弄される三人の姉妹。伽羅と夫・楊堅の夫婦の絆など。魅力的な要素が詰まった作品です。
この記事があなたのドラマ鑑賞の参考になれば嬉しいです。
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