中国ドラマ「後宮の涙」は、6世紀の中国の南北朝時代を舞台にした宮廷ドラマです。
主人公の陸貞(りくてい)は継母の陰謀で父を失い復讐を誓って後宮入り。そこで出会った皇子・高湛と惹かれ合うも、身分違いや権力争いが二人の愛を阻みます。
陸貞は持ち前の知恵と勇気で困難を乗り越え、中国史上初の女性宰相へと上り詰めていくのでした。
「後宮の涙」は単なる宮廷の愛憎劇に留まらず、陸貞の成長、彼女を取り巻く人間模様を丁寧に描いています。史実とは異なる部分も多いですが、ドラマティックな展開と、チャオ・リーイン、チェン・シャオをはじめとするキャスト陣の熱演も注目です。
この記事では中国ドラマ「後宮の涙」のあらすじ全話一覧を紹介します。
中国ドラマ 後宮の涙 とは?
ドラマ「後宮の涙」の舞台は6世紀、中国北斉時代の宮廷。主人公の陸貞は、代々役人の家柄に生まれ、聡明で美しい娘に育ちます。しかし継母の陰謀によって父を殺害され、復讐を誓い宮廷入りを目指すことになります。
困難を乗り越え、宮廷へ
官籍を持たない陸貞は女官の試験に落ちてしまいます。そんな中、皇后に命を狙われていた皇子・高湛を救ったことで彼から特別な玉飾を授かります。その玉飾のおかげで陸貞は宮女として後宮入りを果たすことができました。
陰謀渦巻く後宮での生活
後宮に入った陸貞は様々な困難に直面します。陰謀や策略が渦巻く後宮で、陸貞は持ち前の知恵と勇気を振り絞り生き抜いていくのでした。
皇子との禁断の愛
陸貞は皇子・高湛と互いに惹かれあいます。しかし二人の間には身分違いや権力争いなど様々な障害が立ちはだかります。
女官から宰相へ
陸貞は、持ち前の知恵と努力で次第に頭角を現し、下級の宮女から高位の女官へと昇りつめます。そして、ついに中国史上初で最後の女宰相となるのでした。
後宮の涙 時代背景
ドラマの舞台になるのは6世紀中ごろの中国南北朝時代。日本では古墳時代の終わりごろ。そろそろ飛鳥時代になるかなという時期です。
この地図でピンクで塗った斉(北斉)が舞台です。

6世紀中ごろの東アジア
西(図では左)にある周(北周)はドラマの中では「魏」と呼ばれています。実際にはこの時期は魏から周に変わっているのですけど。なぜかドラマでは魏のまま。
同じ時期の北周を舞台にしたドラマが「独孤伽羅」「独孤皇后」。
ドラマ「後宮の涙」の後の北斉を舞台にしたのが「蘭陵王」「蘭陵王妃」になります。
北に陳がいるのは史実通り。
あと北には柔然がいるようです。史実ではこの時期は、柔然の力は弱まり突厥が強くなっている時期です。
史実とはかなり違う人間関係
と史実と違う部分は多いです。
でもドラマのほうが人間関係が分かりやすくなってると思います。
後宮の涙 登場人物・キャスト
・陸貞(りく・てい)
北斉の豪商・陸家の長女。後に北斉の女官。
演:趙麗穎(チャオ・リーイン)
・高湛(こう・たん)/長広王
北斉の皇太弟
演:陳曉(チェン・シャオ)
・陸珠(りく・しゅ)
陸貞の妹。陸賈と趙瑛蘭の娘。
演:袁暁旭
・陸賈(りく・か)
豪商。陸貞の養父
演:岳躍利
・趙瑛蘭(ちょう・えいらん)
陸賈の妻。陸珠の母。陸貞の継母。
演:王琳
・高演(こう・えん)常山王/孝昭皇帝
演:喬任梁(キミー・チャオ)
・婁昭君(ろうしょうくん)/皇后→皇太后
演:劉雪華(リウ・シュエホア)
後宮の涙 番組情報
2013年、中国
原題:(簡)女相 陆贞传奇
(繁)女相 陸貞傳奇
英題:Legend of Lu Zhen
オリジナル:59話
DVD・台湾放送版 45話
日本版は台湾版と同じ全45話
香港版 41話
後宮の涙 第1話あらすじと感想
皇位をめぐる婁皇后の陰謀
北斉の皇帝が昭陽殿で遊んでいたところ、突然倒れてしまいます。駆けつけた皇后に対し、太医は皇帝が脳卒中を起こしたと告げます。婁皇后(ろうこうごう)は側にいた鄭美人を杖刑にするのでした。
有力な後継者は郁皇后(いくこうごう)の息子・高湛(こうたん)でしたが。
婁昭君は自分が産んだ高演(こうえん)を皇帝にしてしまいます。そして刺客を放ち高湛を殺害しようとするのでした。
陸貞、一族の危機を救う!
陸家は皇帝の即位に使う慶事用磁器を作っていましたが失敗。このままで一族の命が危なくなってしまいます。
すると陸貞が原因を突き止めました。無事に美しい磁器が完成。陸貞の功績に皆が称賛しました。
ミスをした趙安は過ちを認め謝罪しますが、陸賈は激怒。陸賈は趙安から帳簿と仕入れの権限を剥奪、陸貞に与えることを決めまたのでした。
陸賈が下した処分はおもすぎるようにも思えますが。一族の命がかかっているから仕方ないんでしょうね。
後宮の涙 第2話 あらすじ
刺客から逃れた高湛は柔然人になりすまして都に入ろうと縞板が兵士に足止めされました。陸貞はそれを見て高湛を大食の商人に変装させて城内に入れました。
大食(たいしょく):アラビア人、西域のイスラム教徒を意味吸う場合もあります。
葬儀が行われるなか、高湛が帰還。皇帝 高演は喜んでおもわず高湛に地位を譲ろうとしますが、婁昭君は止めました。高湛が皇太弟になるのですが。婁昭君は早く高演に子を作らせようとします。
趙夫人は陸貞が家の財産の管理をしているのが不満でした。趙夫人は陸家の財産を狙っていたのです。そこで茶に毒をもって殺害しようとしました。ところが陸賈(りくか)が飲んでしまい死亡しました。
夫人は陸貞に罪をなすりつけ、裏庭の池に沈めてしまおうとするのでした。
後宮の涙 あらすじ全話一覧
→1・2話を見る
第1話 皇位をめぐる陰謀
第2話 奪われた幸せ
第3話 運命の逃避行
第4話 二人を結ぶ絆
第5話 厳しい修業の始まり
第6話 思いがけない罪状
第7話 冷宮での試練
第8話 仕掛けられた罠
第9話 最期の願い
第10話 通じあう想い
第11話 愛の証
第12話 女官への道
第13話 踏み出した一歩
第14話 貴妃との確執
第15話 宣戦布告
第16話 重すぎる真実
第17話 初めての嫉妬
第18話 不条理な苦難
第19話 事件の謎
第20話 新たな挑戦
第21話 忍び寄る陰謀
第22話 挫折と焦燥
第23話 すれ違う心
第24話 交錯する想い
第25話 新たなる決意
第26話 決死の行動
第27話 悲しい運命
第28話 秘密と嘘
第29話 結婚の約束
第30話 絶体絶命
第31話 消えかかる命
第32話 絶望の淵
第33話 再生への道
第34話 父の敵討ち
第35 話 出生の秘密
第36 話 全面対決
第37 話 卑劣な罠
第38 話 忍耐の日々
第39 話 驚愕の事実
第40 話 対決の結末
第41 話 敵の反撃
第42 話 反乱軍との戦い
第43話 悲しき別れ
第44話 果たされた復讐
第45話(最終回)最後の選択
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