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趙蛟[コウラン伝]皓鑭を裏切った王子の末路

コウラン伝 8 春秋戦国

趙蛟(ちょう こう)は趙の国の王子。

中国ドラマ「コウラン伝・始皇帝の母」に登場する架空の人物です。

趙の国王・趙丹(ちょう たん)の長男。

でも側室の子なので王位継承は決まっていません。そこで他の王子たちとの王位争いが起こります。

趙蛟は架空の人物なので人物紹介をするとあらすじのネタバレになってしまいます。ネタバレが嫌な方は最後は読まないようがよいと思います。ご注意ください。

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趙国の名前不明の太子

歴史上の趙丹・孝成王には王子が何人かいました。少なくとも3人いたことは分かっています。実際にはもっといたかもしれません。

長男が太子(王位後継者)になっていました。

太子の名前はわかっていません。母親も不明です。

おそらく幼い間に太子になったのでしょう。

ところが、紀元前256年(孝成王10年)に死亡していしまいます。

死因は不明です。

病気かもしれませんし、戦争が原因かもしれません。

というのも当時は趙と秦が戦争をしている真っ最中だったからです。趙の都は秦に包囲され危険な状態でした。戦争の混乱の最中に死亡したのでしょう。

この名前のわからない太子が趙蛟のモデルなのです。

歴史上では太子の死後、春平侯が二人目の太子になりました。

春平侯の名前は趙出。ところが秦に行き使節に人質になってしまいます。秦の宰相になっていた呂不韋の助けで趙に戻りますが、趙に戻ったときにはすでに孝成王が死亡。弟の趙偃が即位して悼襄王になっていました。

春平侯は、趙逸のモデルになりました。

趙偃はドラマ後半で登場します。

名前の蛟(こう)の意味

王子の名前は「蛟」。虫に交わるって変わった名前ですね。でも蛟には立派な意味があるんです。

蛟(こう)は冷たい水の中に住む龍の子供です。500年で龍に成長して天に登るといわれます。でもすべてが龍になれるわけでなありません。龍になれず一生を蛟の姿ですごすものもいます。龍になれなかった蛟は海にでて龍王の部下になります。

王になる素質をもっているのに、王になれずに一生を終えてしまう。どことなく王子の運命を暗示しているかのような名前ですね。

蛟は日本では訓読みで「みずち」と発音します。日本の「みずち」も水の中に住む大蛇に似た生き物、あるいは「水の神」です。もともとは「みずち」と中国の「蛟(こう)」は別モノです。形や暮らしぶりが似ているので「蛟」の漢字があてはめられました。

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ドラマの趙蛟

父は趙の国王・趙丹(ちょう たん)
歴史上は孝成王(こうせいおう)とよばれます。
女好きで大勢の側室をもっています。

母は高少妃。架空の人物。
高少妃は趙丹の側室。高猛(こうもう)の妹。高敏(こうびん)の妾。
ドラマの開始時にはすでに亡くなっています。姉の高少妃はもとは高官の妻でした。趙丹に拉致され妾にされました。ところがすぐに捨てられます。息子・蛟の将来とひきかえに、厲(れい)王妃によって自害させられました。

高少妃の不幸な一生は高敏が権力に執着する原因にもなってます。

現在の養母は厲王妃。

異母弟に羽、逸。

高昊阳の従兄弟です。

厲王妃の後ろ盾をえて王位を狙っています。

かつては李皓鑭と恋人でした。でも、皓鑭を裏切って自分の地位のため高敏の娘・李岫玉と結婚しました。岫玉が皓鑭を虐めていることを知っていますが、止めようとしません。

でも李皓鑭のことが忘れられずにいました。重臣との結婚が嫌で頭がおかしくなったふりをしている皓鑭を見て心が痛みます。

皓鑭のことが原因で蛟王子は呂不韋と口論に。その後も二人は対立します。

一方、趙羽とは王位を争っていました。

呂不韋と趙羽に毒殺されそうになりますが、皓鑭のおかげで助かりました。ところが趙王暗殺の疑いをかけられ投獄されてしまいます。拷問にかけられ衰えていく趙蛟ですが雅王女の訴えで釈放されました。

釈放後。趙蛟は秦への親善大使になった呂不韋を暗殺しようと刺客を送ります。暗殺は失敗しました。ところが皓鑭は呂不韋が死んだと思い込み。異人ととの結婚を決める原因になります。

趙蛟の最期

物語中盤。

趙蛟は子供の頃から父・趙丹が嫌いでした。国王になっても政治に無関心な父には嫌気がして自分が趙の国王になろうと思っていました。

そこで戦の最中に高猛を味方にして反乱を起こします。

義理妹の雅王女も趙蛟に協力しました。

反乱軍を率いて趙王を退位に追い込もうとします。ところが呂布偉、将軍の廉潔たちに阻止され反乱は失敗。

最後は皓鑭を道連れにしようとしますが、呂布偉の剣に刺されて命を失うのでした。

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