中国ドラマ 惜花芷(せきかし)~星が照らす道~
名家の令嬢・花芷(かし)は、一夜にして没落した家を救うために立ち上がる。智略と誇りを胸に、商業の世界へと踏み出す彼女の奮闘を描くロマンス時代劇。
この記事では『惜花芷』のあらすじネタバレ全話一覧を紹介します。
惜花芷(せきかし)とは?
原作:空留『惜花芷』
ジャンル:ロマンス時代劇、愛と成長の物語
放送情報:2024年4月2日~優酷(Youku)独占配信
演出:チュー・ユイパン(総演出)、朱鋭斌、藍志偉、古志威
脚本:何妨、曹聴月、張煒煒
ストーリー:イントロ
名家・花家の嫡女である花芷(か・し)は祖父で当主の花屹正(か・きつせい)の巡察に同行して多くのことを学び、知識を蓄えていました。
ところが花屹正が諫言の罪で流刑となり、一族の男たちは辺境の北地へ送られてしまったのです。財産は没収され残されたのは女子供だけ。花家は存続の危機に追い込まれます。
この絶体絶命のピンチに立ち上がったのが花芷でした。
彼女は冷静な知恵と知識を武器に家を立て直すことを決意します。まずは商業で資金を確保しようと、試行錯誤を繰り返し。家を盛り返すための挑戦が始まったのです。
主要キャスト・登場人物一覧
- 花芷(か し)/張婧儀(ヂャン・ジンイー)
- 顧晏惜(こ あんせき)/演:胡一天(フー・イーティエン)
- 芍薬(しゃくやく)/演:盧昱暁(ルー・ユーシャオ)
- 沈淇(しん き)/演:呉希澤(ウー・シーザー)
惜花芷 あらすじ ネタバレ
第1話 嵐の幕開け
七宿司に疑われた顧晏惜を花屹正が庇う。しかし花屹正への諫言により花家が一夜にして失脚する。
あらすじ
嵐の夜の船上
暴風雨の夜、御史・花屹正(か・きつせい)は船上で筆を走らせていました。波が荒れ狂い水が船に流れ込み人足たちは作業を放棄しました。幼い花芷(か・し)は一瞬の迷いもなく短剣を手に取り、マストを登り、帆を切り裂いて船を救うのでした。
澄園の女たち
翌日、花家では沈家との結納を控え、侍女の抱夏(ほうか)は慌てますが、花芷は冷静でした。「結婚しても志を曲げぬ」と語る彼女の眼差しには、すでに一族の重みが宿っています。澄園(ちょうえん)では三夫人・夏金娥(か・きんが)が帳簿を取り仕切り、他の夫人たちは火鉢や窓の開閉ひとつで静かな権力争いを繰り広げていました。
街中の混乱と出会い
七宿衛(しちしゅくえい)の陳情(ちんじょう)が街を捜索、花芷の図面を押収。馬車を止めて沈淇(しん・き)と衝突します。そこへ顧晏惜(こ・あんせき)が介入。混乱を鎮めようとしますが、身元を疑われます。花芷はためらわず馬車を降り顧晏惜を弁護しました。彼の正体が凌王世子だと知ると、陳情は慌てて謝罪します。
深夜の朝議
その夜、皇帝・顧成燾(こ・せいとう)は花屹正を召し出します。七宿司の専横と皇太子選定の件をめぐり、花屹正は「これは陛下の私事ではなく天下のこと」と断言。顧成燾は激怒して花家三族を北地へ流罪としました。さらに七宿司史・斉如海(せい・じょかい)が現れ、私鋳事件の黒幕は顧晏惜だと告げ、宮廷は凍りつきます。
感想
いや、初回から重いですね。冒頭の嵐のシーンは花芷のこれからを表現しているのかな思いました。周囲がためらう中、真っ先に行動する。これも今後の彼女の生き方を表現しているのかも。
一方で澄園の夫人たちの会話劇は戦場ですね。夏金娥の狡猾さ、斉蕙蘭の計算高さ、老夫人の沈黙。火鉢や窓を巡るやりとりから女たちの序列がわかります。
解説「七宿司」とは
ドラマに登場する「七宿司(しちしゅくし)」は、架空の組織ですが実在した「錦衣衛(きんいえい)」や「東廠(とうしょう)」に近い組織ですね。どちらも明代に実在した皇帝直属の秘密警察で、諜報・監察・拷問権を持つ非常に恐ろしい官機構でした。
劇中で陳情が市中を自由に検問するのも、この“皇帝の耳目”という役目を意識しているのでしょう。七宿の名は古代天文学の「七宿星」に由来、天命や宿命を暗示する象徴的な設定だと考えられます。
第2話 諸行無常
要約
顧晏惜が身の潔白を示すため七宿司に入り、血に染まった面具で花家を捜索、花芷は没落の中で家の誇りを守り抜く。
あらすじ 諸行無常
誣告と裁き
七宿司史・斉如海(せい・じょかい)は顧晏惜(こ・あんせき)が北軍を操り皇太子の位を狙う逆臣だと訴え密書を差し出しました。しかし皇帝・顧成燾(こ・せいとう)は筆跡を見破り斉如海の偽証だと突き止め激怒。彼を処刑しました。顧成燾の疑いを払うため、顧晏惜は自ら顔を傷つけ「陛下のため七宿司に入り、命を捧げます」と誓います。
花家の崩壊
そのころ、花芷(か・し)は帰宅、林婉(りん・えん)老夫人の前で罰を受けます。女子としての戒めを怠り、密かに銅烏を作った罪で祠堂に籠もらされ「女戒」を百回書き写すよう命じられました。夜が明け顧晏惜が面具をつけて七宿司を率い花家の家宅捜索を行います。皇太后の恩赦により婦女子は免罪されましたが屋敷は混乱。副司使・袁七(えん・しち)が侍女を斬ろうとするのを、顧晏惜が止めました。
残された者たち
花芷は蔵書楼で父の書と図面を守り、血の滴る顧晏惜に手ぬぐいを差し出しました。家族は財を抱え逃げ出し、夫人たちは涙とともに過去を手放します。沈家では沈中行(しん・ちゅうこう)が婚約の破棄を命じ、沈淇(しん・き)は声をかけぬまま花芷を見送ります。雨の中、一行は紫篁居(しこうきょ)へ向かいます。落ちぶれた花家の新しい日々が静かに始まるのでした。
感想
容赦ないですね。初回の余韻を引きずる間もなく、花家が一夜で崩れ落ちましたね。
顧晏惜は疑われても一切言い訳せず、むしろ自分の顔を傷つけるって…そこまでしますか?まあ命がけなのでしょう。
花芷の方は泣く暇もなく家を守る女に変わっていきますね。老夫人・林婉の毅然とした退場も印象的。群衆に笑われても背筋を伸ばして歩くその姿はさすが貴族だなと思いました。
2話まででドラマが一気に「政変」から「女性たちの生存劇」へと流れが変わりました。権力に踏みにじられた者たちがどう誇りを保ち、生き延びていくのか。花芷と顧晏惜がどう関わっていくのかも楽しみです。
惜花芷 あらすじ一覧
第1話 花家は皇帝の怒りを買い、一族流刑に。
第2話 顧晏惜が七宿司として花家を捜索。
第3話 花芷が機転で家族を救うが疑われる。
第4話 陳智に騙されて財産を奪われ、花芷が真相を暴露。
第5話 花家が困窮。花芷は沈家との縁を断ち再起を誓う。
第6話 路上で桃符を売って資金調達。
第7話 家族を庇った花芷が脊杖刑に。顧晏惜が命を救い名を明かす。
第8話 花芷が家政を握り商売を始める。
第9話 「蜜弾児」を販売。顧晏惜が買い支え二人の距離が縮まる。
第10話 顧晏惜の妹・芍薬が花家に居候。
第11話 花芷が商才を発揮し点心を大成功させる。
第12話 柏礼が母の秘密を知り家出、秦姨娘が追放される。
第13話 花芷が顧晏惜に組紐を贈り絆を深める。
第14話 李貴親子の暴行事件で花芷が身を挺す。
第15話 花芷の店「花記」が開店し大繁盛。
第16話 花芷が顧晏惜の正体に気づくが協力関係を築く。
第17話 顧晏惜が火災の真相を突き止め、王妃の陰謀を暴く。
第18話 蕭氏の死で顧晏惜が兄と対立。花芷は商売で新発想。
第19話 花静の罠で花芷が陥れられ、老夫人が激怒し吐血。
第20話 太后が葬儀に参列。顧晏惜が身分を明かし花芷に謝罪。
第21話 花芷が花家を率いる覚悟を固める。
第22話 花芷が叔母救出のため危地に赴く。顧晏惜が司使に扮し救出。
第23話 離縁訴訟で花芷が堂々と弁舌を振るい勝訴。
第24話 顧晏惜と花芷が北地行きで同行。雪中で寄り添う。
第25話 北地で家族と再会。顧晏惜は危機の中で花芷を守り抜く。
第26話 花芷が顧晏惜を救い、共に生還。それぞれの使命に向き合う。
第27話 花芷が店を守り顧晏惜は皇宮の毒事件を追う。
第28話 顧晏惜が憲王と対峙し、花芷を守る。
第29話 顧晏惜が憲王を討ち、花家を再興。
第30話 顧晏惜は花芷を案じつつも寄り添い、星の約束を果たす。
第31話 顧晏惜と花芷が正式に結ばれる。
第32話 顧晏惜が沈家を庇って陛下の怒りを買う。
第33話 花芷が顧晏惜との別れを決意、腕輪を返却。
第34話 花芷が金陽で商機を掴み奮闘。顧晏惜は密かに彼女を守る。
第35話 花芷が偽の仙使を暴き、顧晏惜が命懸けで救出。
第36話 顧晏惜が爆破の罠に巻き込まれ、花芷が命懸けで救出。
第37話 顧成燾の勅命で花芷が全財産を投じる。
第38話 顧晏惜が命懸けで宮中に突入し花芷に会う。
第39話 花芷が宮中で凧を揚げて想いを伝え、顧晏惜は見守る。
第40話 陰謀を乗り越え、顧晏惜と花芷がついに結婚。
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