中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」23・24・25・26話のあらすじとネタバレ感想を紹介。
いよいよ衛嬿婉が愛よりも野心を選び、凌雲徹と別れてしまいます。冷宮にいる如懿にはあいかわらず貴妃たちの嫌がらせが続くのでした。この記事では歴史的な解説も入れつつ、各話のあらすじを振り返ります。
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※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
如懿伝23話 ネタバレとあらすじ
あらすじ「出会いと別れ」
乾隆帝は嘉嬪が産んだ如懿伝四皇子・永珹をことのほか可愛がっていました。このところ皇子を失っていた乾隆帝にとっては、久しぶりの嬉しい出来事です。でも純嬪は他の皇子が忘れられたのではないかと心配していたのでした。そこで海蘭は純嬪に皇帝との関係を深めるため皇子たちを連れて如懿伝四皇子を見舞うよう勧めました。すると乾隆帝は2人の皇子を育てる純嬪をねぎらい妃の位に昇格させます。
純妃に仕える宮女の衛嬿婉は乾隆帝に如懿伝一皇子が如懿伝三皇子に勉強を教えていることをさりげなく伝えると、皇帝は如懿伝三皇子を褒めました。しかし海蘭は乾隆帝の言葉に愛情が籠もっているように感じ、如懿伝二の阿箬が誕生するのではないかと警戒心をもつのでした。
衛嬿婉は自分の母親に送金していましたが、母親からもっと銀子を送るよう催促されていました。貧しい暮らしから抜け出したいと思う衛嬿婉は、ついに凌雲徹と別れる決心をします。
凌雲徹は衛嬿婉に捨てられた悲しみで酒に溺れていましたが、如懿は彼を励まします。一方、危険を承知で冷宮に忍び込んだ江与彬は如懿の脈を診て体調が回復に向かっていることを確認するのでした。
皇后は娘を失った悲しみから立ち直りかけていました。ところが貴妃から冷宮から飛んできた紙銭が永璉を呪うものだと吹き込まれまれて如懿への憎しみを燃やすのでした。
解説:清朝宮女の退職制度
如懿伝24話 ネタバレとあらすじ
あらすじ「ひそかな見守り」
ある日。冷宮にいる如懿の部屋に毒蛇が現れ、噛まれてしまいます。凌雲徹が駆けつけて如懿を襲う蛇を酒で追い払い、如懿の傷口から毒を吸い出して命を救いました。凌雲徹は部屋の瓦が剥がされていることに気づき、ここから誰かがヘビを入れたのだと考えます。
貴妃は如懿暗殺が失敗したので怒って凌雲徹を罰しようとしますが、皇帝は毓瑚を派遣して如懿の保護を命じます。凌雲徹は貴妃と皇帝の板挟みになってしまいました。
如懿は凌雲徹から「皇子を持つ身分」の者が関わっていると聞き、誰が自分を陥れようとしているのか察しがつきました。江太医の診察によって如懿に出される食事が体を冷やすものばかりで、病にかかるよう仕向けられていることもわかります。でも如懿はまだ反撃の時ではないと思い耐えるのでした。
その頃、如懿の父であるナルブが河川の堤防工事中に事故で亡くなります。海蘭は乾隆帝に如懿を冷宮から出して葬儀に出席させるよう懇願しますが、乾隆帝は拒否。如懿に父の死を知らせないように命じました。ところが皇后が手を回して海蘭の名を使って父の死を伝えてしまいます。悲しみに暮れる如懿は自分を責め、凌雲徹に実家の様子を見に行かせて父の死を確認するのでした。
如懿の夢に叔母が現れ「無能なままだと冷宮で一生を終える」と厳しく言われ、如懿は冷宮から出る決意をするのでした。
解説:如懿の父・那爾布(ナルブ)は実在の人物
如懿伝25話ネタバレとあらすじ
あらすじ「身ごもらぬ理由」
如懿はなくなった父を弔うため、冷宮で「六字真言」を燃やしていました。ところが太后は侍従の成翰から「如懿が太后を呪っている」と聞かされ激怒。冷宮に乗り込んできます。如懿は機転を利かせて「六字真言」であるのを証明。太后は成翰に騙されたことに気がついて彼を厳罰に処しました。
太后が立ち去ろうとしたその時、太后を恨んでいる吉太嬪が刃物を手に襲いかかりました。すると如懿が身を挺して太后をかばい、侍衛が吉太嬪を押さえつけました。太后は吉太嬪を処分するよう命じるのでした。
一方、海蘭は妊娠していたのですが、危害を加えられるのを恐れてまだ発表してませんでした。実は彼女は自分の子供を理由に如懿を救おうと考えていました。
如懿と貴妃が皇帝の側室となった記念日、貴妃は如懿への嫉妬から、皇帝が大切にしている如懿との思い出の絵を燃やすよう懇願します。皇帝は貴妃をなだめるため絵を燃やすよう命じましたが、侍従の李玉はこっそり絵師に預け、保管させていました。
妊娠3カ月になった海蘭は、乾隆帝に懐妊を報告。乾隆帝は大変喜びました。如懿もその知らせを聞いて喜んでいます。そして如懿が医師の診察を受けるときに皇后から贈られた腕輪が偶然落ちて中から「四零凌香」という薬が見つかりました。これは、女性が長期間服用すると妊娠しにくくなるというものです。この瞬間、如懿は皇后に陥れられたことを知り、彼女の恐ろしい本性に気づいたのでした。
感想:恐ろしい皇后の陰謀
解説:如懿が燃やしていた「六字真言」のご利益
如懿伝26話 ネタバレとあらすじ
あらすじ「止まぬ攻撃」
宮中で宴会が開かれ、諴親王の屋敷で育った恆媞長公主が戻ってきました。太后は喜び彼女の世話をしていた意歓という娘に歌と踊りを披露させました。その芸を気にった乾隆帝は意歓を貴人にすることにしますい。しかし彼女が葉赫那拉氏の出身だと知った妃嬪たちは動揺します。葉赫那拉氏はかつて清朝を呪ったと言されているからです。でも太后はその迷信を否定。意歓が詩が好きなことから彼女に「舒」の称号を与えました。
その宴会の最中、冷宮で火災が発生しました。如懿と侍女は炎に囲まれますが、駆けつけた凌雲徹によって救出されました。乾隆帝は如懿の無事を確認すると自らの上着を彼女にかけてその場を去りました。火事の原因は貴妃が上げた花火だされましたが、乾隆帝は貴妃を処罰することはしませんでした。しかし皇后は事件が再調査されるのを恐れますが、侍女の素練は慎貴人が進んで行ったことなので心配ないと言います。
如懿は冷宮の火事は放火だと思いますが、どうせ隠蔽されるだろうと考えました。江太医に海蘭の世話を頼むとともに、皇帝には上着を返すよう指示します。
海蘭は江太医から妊娠に良いとされる薬をこっそり受け取り飲みましたが、吹き出物ができて体調が悪化してしまいます。これはかつて玫嬪が経験した中毒症状と似ていました。太医は海蘭も朱砂の毒に冒されていると診断。海蘭は冷宮にいる如懿がこの毒を盛ることは不可能だと乾隆帝に主張。慎貴人を尋問べきだと提案。乾隆帝も如懿が関わったすべての事件について再調査を命じるのでした。
解説:「葉赫那拉の呪い」は作り話
新しい側室「舒貴人」が登場しました。彼女は葉赫那拉(エホナラ)氏出身。妃嬪達が「葉赫那拉の呪い」だといって気味悪がります。
「葉赫那拉の呪い」は清朝ドラマや小説でも時々出てくる話。だいたい次のような内容です。
ヌルハチが女真を統一したとき、最後まで抵抗したのがイェヘ部でした。ヌルハチに対して敗北したイェヘ部の首長ギンタイジは「清朝に一人でも葉赫那拉の女が加われば、その女がお前の一族を滅ぼすだろう」と呪いの言葉を残して死にました。清朝はこの呪いを気にして葉赫那拉氏の女を妃にしなかった。しかし咸豊帝が掟を破って葉赫那拉氏の女を妃にした。そしてその女は西太后になって清朝を滅ぼした。
というもの。
実際にはこのような言い伝えや掟はありません。葉赫那拉氏の側室は何人かいます。ホンタイジの母も葉赫那拉氏でギンタイジの妹です。
清朝滅亡後の小説やドラマにはよく出てくる伝説です。西太后が権力を握ったことを批判するために後世の人が作った作り話なので実際にはこのような出来事はありませんし。西太后を批判するための噂を、西太后が生まれる前に生きた乾隆時代の人達が口にするのもおかしな話です。
史実ではなく、あくまでもドラマの演出として割り切った方がいいですね。
如懿伝の登場人物
- 如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン
- 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
- 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
- 富察氏(フチャし)/皇后(こうごう) 演:ドン・ジエ
- 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
- 高晞月(こうきげつ)/慧貴妃(けいきひ) 演:トン・ヤオ
- 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉貴人(かきじん) 演:シン・ジーレイ
詳しいキャストと登場人物は 如懿伝のキャスト登場人物一覧表 を御覧ください。
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