中国ドラマ「卿卿日常(きょうきょうにちじょう)宮廷を彩る幸せレシピ」の最終回。あらすじとネタバレ感想の紹介です。
新川主は巡幸に出かける間、尹崢は政務代行を尹崢に命じるとともに、李薇を正室に迎える許可を出しました。
尹崢は結婚の許しを得るために李薇の実家を訪れ、無事結婚の許しを得ました。
月明かりの下。尹崢と李薇はずっと一緒にいると誓うのでした。
登場人物
・尹崢(いんそう)
白敬亭(バイ・ジンティン)
・李薇(りび)
田曦薇(ティエン・シーウェイ)
第39話 太子夫人の務め
月夜の下、李文弼は婿の尹崢に酒を飲ませて試そうとしたが、逆に自分が飲み過ぎて互いの不満を語り合う羽目に。李文弼は尹崢と元英の結婚時、李薇の手紙がなければ尹崢を問い詰めていたと打ち明けるのでした。
尹崢は李薇を大切にすると約束し、李文弼は満足して眠るのでした。
結婚式当日。六少主府は祝いの装飾で華やいでいました。新川主夫妻や李家の人々が見守る中、李薇と尹峥は夫婦となり、李薇は正式に六少主府の女主人となりました。
儀式を終え合歓酒を酌み交わした二人は甘い雰囲気の中で熱いキスを交わし、花燭を吹き消して新婚初夜を迎えました。
尹崢は太子になって父の代理として政務を行なっていました。李薇もまた太子夫人となり内苑書堂の改革に取り組むことになります。
李薇はすでに多くの女性が外に出て働いているのを知っています。北苑書堂で夫を支え子を育てるだけの教育をするのではなく、生活の糧を得る方法を教えるべきだと考えました。和夫人の賛成を得て上奏文を書きますが、厳女官からは批判を受けます。
第40話(最終回)新しい日常
改革の始まり
尹崢は新川主に自分の考えを提案しました。
新川は和親制度を廃止し、各地から女性を無理に新川に嫁がせる必要はなく、女官を募集する方式にしたほうがいいのではないかというのです。
新川主は尹崢の提案を認め、彼に実行を命じました。
女官の選抜と王子たちの思惑
選抜の日が近づき、三少主 尹岸は家を旅館にして家賃収入を得ようと考えていましたが、海棠に悪徳な金儲けだと叱られ止めました。
女官の選抜が勧められています。
まだ結婚相手を決める選抜だと思っている九少主 尹崡は今にも逃げそうな感じ。十一少主 尹崽は美しい女性を探しています。
すると和夫人と淳夫人が今年から結婚相手選びはしない。いましているのは女官選びだと伝えます。
親が勝手に結婚相手を決めるのが嫌だった九少主 尹崡は大喜び。結婚願望の強い十少主 尹岳は残念がって泣き叫ぶのでした。
今年の選抜では李薇のような活発な子、郝葭のような淑やかな子、上官婧のようなさっぱりした子たちが集まっていました。彼女たちは女官になれると知って皆喜びました。
それを見て李薇はかつての自分を思い出すのでした。
尹峥がいつから李薇を好きになったのかはわからない。ただ、彼にとって李薇は特別な存在となり、彼女のいない生活は考えられない。日々は過ぎ、多くのことが変化するが、尹岸だけは依然として二十四節気の娘たちを見分けられず、テストの度に娘たちに叩かれる羽目になる。
李薇のサプライズ
李薇は翌日も仕事で忙しく、尹峥は寂しさを感じていました。でも李薇は尹峥の誕生日を忘れていたのではありません。彼女はサプライズを計画していたのです。
その日、李薇は仕事の帰り道で車が故障。宮中では中秋の宴が始まろうとしており、人々が集まって楽しんでいました。
李薇がなかなか帰ってこず、尹峥は寂しさを募らせています。ようやく李薇が到着。長寿麺を運んで尹峥の前に置きました。皆で杯を上げ、中秋の団欒と尹峥の誕生日を祝った。そして、李薇はさらにサプライズを用意していた――彼女は妊娠したのです。
宴の後、皆で屋根に登り寄り添い合いながら美しい花火をみながら平和な世の中を分かち合うのでした。
「終わり」
卿卿日常 最終回の感想
ほのぼのラブコメ
ほのぼのとした感じで終わりました。
宮廷ドラマというと女たちの争い。陰謀渦巻く宮中というイメージがありますが。このドラマは今までの宮中ドラマとは大きく違う和やかな雰囲気が特徴でした。
もちろん悪巧みやトラブルはありますが、それほど多くはありません。
キャラたちもお互いの足を引っ張り合ったり、陥れたりするのではなく。協力したりするほうが多かったですね。
とはいえ、宮廷もの後宮ものとしてみると違和感あるのですが。
それともこういう作品が中国で受けてるということは今の中国の若者って疲弊しているの?
あと。ドラマを彩る料理も見ていて楽しめました。やっぱり中国ドラマは料理がきれいで美味しそう。
現代的すぎ
時代劇なのに男女平等が実現している地域が存在しているのは違和感あります。いや中国王朝では無理でしょ。
ないから憧れるというのもあると思いますけれど。
これは原作小説が現代人が清朝にタイムスリップする話だったのを、タイムスリップをなしにしてヒロインをこの時代の人にしたからこういう設定になったのですね。
なんだか当局の検閲の跡が透けて見えてしまってシラケます。
瓔珞が中国で放送中止になった経緯を知ってるとよけいに当局の思惑を感じてしまいますね。このドラマもその影響を強く受けたドラマですよね。
このスタイルにすれば当局の検閲もクリアできる見本のようなドラマです。
だって原作では清朝が舞台ですし。尹崢は四阿哥・愛新覚羅 胤禛(雍正帝)ですからね。
ここまで原作を改ざんするなら、いっそのことオリジナル作品作れば?と思います。
気楽に見られるラブコメ時代劇を見たい人にオススメ
舞台が宮廷になってるだけで、やってることはラブコメファンタジー。そう思えばこれはこれで面白いかも。とくに残酷なシーンやドロドロ、険悪な場面が少ないので和やかに見れます。
そういえば中国ドラマの後宮ものは陰謀とか争いとかあっても、一部の清朝ものを除けば日本の大奥や韓国時代劇ほど面白いと思ったことがない。不思議です。
そういうつまらない足の引っ張りあい見るくらいなら、こういう路線もアリかもしれないですね。
このドラマは本格的な歴史もの。ドキドキハラハラ。人の不幸は蜜の味な宮廷ものが見たいという人には向いてないですが。
何も考えずにボーッと見て楽しめる。そんな中国宮廷ドラマが見たい。そんなときにはいいかもしれません。
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