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風起西州19・20・21話のあらすじとネタバレ

中国ドラマ 風起西州~烈風に舞う花衣~ 19・20・21話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。

裴行倹は西州の税が滞納されている問題に取り組むものの。無茶な役人の取り立てに苦しむ民の苦しみを知ることに。そして大長公主に人質にされた麴崇裕の妻子の奪還作戦が始まる。

この記事では各話のあらすじを振り返り、感想と気になる歴史的話題を解説。全話の概要は 風起西州 あらすじネタバレ全話一覧 からもご覧いただけます。

※この記事はドラマ『風起西州』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

風起西州 あらすじ紹介

風起西州 キャスト・登場人物
詳しい登場人物とキャスト紹介は風起西州 キャスト・登場人物紹介をご覧ください。
 
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風起西州19話 あらすじとネタバレ

あらすじ: 長史の沙汰 

裴行倹は全ての民に今日から税を治めることを命じました。民は裴行倹を無理解な役人だと思い反発します。実は税務台帳に記された住民の土地が実際には作物の育たない砂地でした。それなのに高額の税を課せられ借金まみれになっていました。もし税の徴収を強行すれば民は路頭に迷い、かといって税を集めなければ裴行倹の立場が危うくなります。

すると裴行倹は民たちの前で、彼らの借金の借用書をすべて燃やしてしまいました。民達は大喜び、裴行倹は心からの信頼を勝ち取りました。

そのころ琉璃が屋敷に押し入った暴漢に刺されるという事件が起こります。琉璃が重傷を負ったという知らせを聞いた裴行倹は激怒。都護府へ殴り込みに生きます。しかし兵士たちに取り囲まれ、追い出されてしまいます。

琉璃が重傷を追ったという知らせは長安の大長公主にも届きました。蘇定方夫妻も瑠璃の負傷を知って心配しますが、無事に長安にやって来た瑠璃を見て安心するのでした。

瑠璃は裴行倹の妻・慕容儀に刺された件は裴行倹と琉璃、麴家の人々が仕組んだ芝居だったのです。琉璃が流した血も事前に用意した血袋を使った偽装だったと明かし、大長公主に囚われている麴家の妻子を西州に連れて帰ると話すのでした。

一方、大長公主は瑠璃が意識不明だと知らされたものの、何かがおかしいと思い始めていました。

歴史解説: 唐代の税「租庸調」

ドラマでは唐の朝廷に治める税が問題になっています。高昌国から唐に変わって税の仕組みも変化しました。唐のこの時代では「租庸調(そようちょう)」という税の仕組みが行われていました。土地(田租)、労役(庸)、特産品(調)を納めるという制度です。ドラマで問題になってるのは土地にかかる税「田租」ですね。でも北部の土地は農作には向いてない場所も多いです。その場合は無理に田租は収めさせずに兵役=「庸」でその代わりにしていました。
でもドラマでは無理に地租を集めようとしたので民の負担が大きくなったのですね。裴行倹は今回は溜まった借金を棒引きして民の負担を軽くしましたが、今後も難しい運営を迫られそうです。

 

風起西州20話 あらすじとネタバレ

あらすじ「因縁の決着」

臨海大長公主は何かがおかしいと思い、麴崇裕の妻子の監視を強めました。

麴崇裕の妻・慕容儀は麴都護の印象と手紙を受け取り、瑠璃に会いました。琉璃は慕容儀に大長公主には協力せず、武后と手を組むようお願いしますが。そこに大長公主が部下を率いてやって来ました。

大長公主は慕容儀親子を人質にして琉璃を殺そうとします。すると琉璃は麴都護からの「皇帝宛ての手紙」の存在をちらつかせ、もし自分が殺されれば蘇定方がその手紙を皇帝に渡すと脅します。大長公主は琉璃を帰すことを渋々認めますが、慕容儀親子は人質として屋敷に残すのでした。

翌日、琉璃は大長公主の屋敷を再訪しますが居留守を使われます。琉璃は大長公主が慕容儀親子を隠したと考えて手紙を見せずに帰ろうとすると、皇帝が琉璃を宮殿に招いているという知らせが届きます。

焦った大長公主は琉璃を屋敷に引き戻して手紙を奪おうとしますが、琉璃はその手紙が皇帝宛ての報告書だと言って解放させるのでした。

実はその手紙は裴行倹が麴都護の筆跡を真似て書いた偽物でした。琉璃が事前に手配していた王内侍の協力もあり、琉璃は慕容儀親子と共に無事に解放され西州へと向かいます。

大長公主は瑠璃に騙されたと知って激怒。吐血してしまうのでした。

 

感想:裴行倹と麴崇裕の友情

瑠璃の策略も見事ですが、その裏では裴行倹と麴崇裕の関係の変化も注目したいです。今まで二人は敵対関係にありました。でも麴崇裕は自分の命が危ないのに民のことを第一に考える姿に感心したようです。裴行倹も麴崇裕のことは最初から敵だとは思っていなかったようですね。二人がお互いの正直な気持ちを話して信頼し合う姿は感動的でしたね。二人の友情も今後の注目だと思います。

 

風起西州21話 あらすじとネタバレ

仏像の涙

裴行倹はある事件の捜査をしていました。僧侶の義照は貧しい農家の女性・孔氏を騙して息子の善行が足りないから病気になったと寺に多額の寄付を収めさせていました。彼女は寺で仏像が涙を流す奇跡を見て信じていたのです。ところが裁判で義照は彼女と面識がないと主張、嘘の証言を繰り返します。

捜査を進めていくと義照には双子の弟・孟二がいることがわかりました。しかし寺の捜索中に崖から転落した遺体が発見。裴行倹は目の前にいるのは義照ではなく、弟の孟二ではないかと疑います。

翌日、寡婦の李氏が遺体を確認、足にアザがないので亡くなったのは孟二ではなく兄の義照だったことがわかりました。孟二は兄を殺していないと主張しますが、裴行倹は3か月前に義照が亡くなっていたことを証明できれば、孟二の殺意を立証できると考えます。

一方、麴崇裕は仏像が涙を流す奇跡が怪しいと思い寺に泊まり込みます。彼は仏像の中が空洞になっていて、孟二の部屋の裏に氷室があるのを発見。これがトリックだと考えます。同じ頃、裴行倹も銅の壷が冷たいものに触れると水滴がつく現象を見て仏像の涙の謎を解き明かすのでした。

再審理の日。裴行倹は仏像の涙のトリックを再現、これは奇跡ではなく孟二の仕業だと人々の前で暴くのでした。

そして瑠璃と慕容儀母子も長安から戻ってきました。麴家の者たちは琉璃に感謝します。帰宅した裴行倹も無事な琉璃を抱きしめ喜びを分かち合うのでした。

 

感想:結露現象で涙?

仏像や聖なる像が涙を流すというトリックは世界中にあります。今回の孟二が使ったトリックは結露現象を利用して仏像に水滴を作るというものでした。この時代にそんな知識があるのかと疑問に思いますし。涙ではなく汗になるのではないかとも思いますが。そこはドラマですね。

解説: 唐代における仏教と庶民信仰

唐では様々な宗教がありました。中でも仏教は広く信じられ庶民の生活にも深く根付いています。西域でも仏教は人気がありました。むしろ道教や儒教が主流の中原よりは遊牧民社会や西域の方が仏教を信じる人の割合が多かったかも知れません。

当時の仏教は病気や不幸に対する精神的な支えとなっていました。ドラマの孔氏のように、僧侶の言葉を信じて多額の寄付をする人々もいました。人々の信仰心を利用して金銭をだまし取るような腐敗した僧侶も存在しました。それは現代も同じですが、迷信や奇跡を信じる人が多い当時では被害も多かったでしょうね。

そうした詐欺を取り締まるのも裴行倹の重要な役目です。

 

風起西州19~21話 まとめ

瑠璃は1000km以上離れた長安と西州を往復。片道40日以上かかりますから。相当な苦労です。瑠璃の行動力は凄まじいですね。というより距離は無視されてると思いますけれど。

でもその甲斐あって臨海大長公主によって人質にされていた麴崇裕の妻子が無事救出されました。これで麴家が裴行倹の命を狙う理由も亡くなりました。中央への反発はあるかも知れませんが、少なくとも裴行倹と麴崇裕の間には友情も生まれました。今後の二人の活躍が楽しみです。

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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