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風起西州 16・17・18話のあらすじとネタバレ:麴家の妨害に大長公主の影

中国ドラマ 風起西州~烈風に舞う花衣~ 16・17・18話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。

西州に着任したばかりの裴行倹は3カ月間未解決のままだった牛の窃盗事件の解決を処理することに。瑠璃は民のため綿織物の技術を広めようとするのですが。

この記事では各話のあらすじを振り返り、感想と気になる歴史的話題を解説。全話の概要は 風起西州 あらすじネタバレ全話一覧 からもご覧いただけます。

※この記事はドラマ『風起西州』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

風起西州 あらすじ紹介

風起西州 キャスト・登場人物
詳しい登場人物とキャスト紹介は風起西州 キャスト・登場人物紹介をご覧ください。
 
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風起西州16話 あらすじとネタバレ

あらすじ「消えた子牛」

裴行倹は麴崇裕から3カ月間未解決のままだった牛の窃盗事件を処理することになりました。裴行倹は張二が犯人だと突き止めましたが、事件を管轄する王君孟はすぐには処理できないと協力的ではありません。

すると裴行倹は解決できないのなら3日後に自分が案件を審理すると提案。麴崇裕たちの反発を招きます。

琉璃は西州の庶民が今より収入を得られるように綿の細布を作るための道具の図面を考えていました。瑠璃はこの技術が欲しくて必ず麴崇裕が接触してくると考えていたのです。

一方、麴崇裕も母の悲願である細布を作りたくて悩んでいました。

瑠璃の予想通り麴崇裕が彼女のもとを訪れ、綿花から種を取り除くことはできたがそれだけでは不十分だと相談。しかし琉璃は冷たくあしらいました。琉璃は細布を作るために必要なノウハウをまだ隠しているのです。

さらに琉璃は麴崇裕が大長公主とつながりがあるのではと問いかけます。麴崇裕もそれは認めますが親密ではないと否定。そのやりとりで琉璃はどうやら麴崇裕は詳しいことは知らなさそうだ思うのでした。

そんな中、裴行倹は獣医の韓四と護衛の白三の間に騒動が起きたことを知ります。韓四は張二に襲われ白三が怪我を負いながらも彼らを撃退したのでした。

裴行倹は家畜窃盗事件の公開審理を開催しました。麴崇裕は麴一族の張二を公開で裁くことに不満でした。張二は窃盗を認めずとぼけますが、裴行倹は巧みな話術で尋問しました。すると嘘をついていたことが次々と明らかになりるのでした。

解説:瑠璃のモデル史実の庫狄夫人は綿花を知らなかった?

劇中では綿花から種を取り出し綿の糸を作る行程に苦労している様子が描かれています。この時代は西域でも綿花が栽培されていたようなので麴崇裕の母が知ってる可能性はあります。
それに対して中原で綿が栽培されるようになったのは唐末期~宋時代。庫狄氏が生きた時代から100~200年くらい後。ほぼ中原育ちの瑠璃が綿花から糸を作る技術を知っているのは不思議です。それとも安氏(彼らは西域育ちのソグド人)のネットワークで知ったのでしょうか?
ちなみに史実の庫狄氏は西域系でなく鮮卑系なので綿花の技術は知らなかったはずです。

 

風起西州17話 あらすじとネタバレ

あらすじ「牛泥棒の正体」

琉璃は王君孟を呼び出して麴家が抱える秘密について探り始めました。王君孟は最初は話そうとはしませんでしたが、琉璃が麴家が長公主に弱みを握られているのではないかと問い詰めると動揺してしまいます。

琉璃はさらに裴行倹の任務が皇帝の密命だと明かし、もし裴行倹と自分が西州で命を落とせば王君孟たちも無事では済まないと告げます。驚いた王君孟は臨海大長公主が家族の命を盾に麴家を脅していたことを打ち明け、麴崇裕には隠していたことを告白するのでした。

一方、裴行倹は使用人たちを問い詰め帳簿の不正を明らかにしました。牛泥棒の件でも真犯人を突き止めます。牛泥棒とされていた張遠山が事実を話すと、韓四が名乗り出て貧しさから家畜の治療費が支払われず、生活のためにやむをえず子牛を盗んだことを告白。裴行倹は情状酌量の余地があると判明して判決を下し、民からは喝采を浴びます。

また白三は裴行倹の行いに感心して彼に忠誠を誓うのでした。

感想:臨海大長公主の陰謀

今まで麴家が執拗に麴崇裕の命を狙うわけが瑠璃達に明かされました。単に唐の役人への反感だけではありませんでした。長安にいる麴崇裕の妻子が臨海大長公主によって命を脅かされているのです。命を受けたのは麴崇裕の父。麴都護、その麴都護の命令を受けて王君孟が動いていました。でも麴崇裕の直情的な性格から何をしでかすかわからないので、あえて麴崇裕には黙っていたというのです。
瑠璃たちもこの件を知って麴崇裕と王君孟への考え方を変えたと思いますが。それにしても大長公主は卑劣ですね。
これはドラマの演出ですけれど。現実にも麴氏など唐の周辺勢力が征服され、中央に従わされていました。地方豪族が中央の権力に翻弄されている様子を表現しているといえるかもしれません。

 

風起西州18話 あらすじとネタバレ

あらすじ「相いれない仲」

麴都護は裴行倹に西州が滞納している税を徴収させるつもりでした。裴行倹は民衆の反発があると知りつつもその役目を引き受けます。参軍の張懐寂に税の徴収を任せます。

夜。徴税の布告が張り出されました。麴家の扇動で民衆は怒り狂い裴行倹の屋敷に押し寄せます。麴家によって護衛が撤退していたので、民衆は屋敷に突入、琉璃が民を説得しようとしますが、怒りに駆られた群衆は琉璃の言葉に耳を貸さず、彼女は怪我を負ってしまいます。

騒動の後。琉璃はこれも大長公主による麴家への脅迫が原因だと考えます。そして麴家の妻子を救出するため長安に戻ることを決意するのでした。裴行倹もそれは唯一の方法と考え琉璃の決断を受け入れます。

麴家では騒動を聞いた麴崇裕が裴行倹のもとへ駆けつけようとしますが、都護に止められます。さらに鏡唐が「首吊り騒ぎ」を起こしたため都護と麴崇裕が行ってみるとそこには瑠璃がいました。瑠璃と鏡唐が仕組んだ罠だったのです。

閉じ込められた都護はついに長公主から脅迫を受けていたことを白状します。麴崇裕はそれを知って激怒しますが、琉璃は武后との関係があるので麴家の妻子を救出すると提案、彼を落ち着かせます。

でも都護は、裴行倹が武后と対立したことを知っているので琉璃の言葉を信じることができませんでした。結局、両者は物別れに終わりました。

琉璃は長安へ向かう旅支度を始めました。その頃、裴行倹の屋敷には徴税に反発する民衆が再び集まり暴動寸前の状態になっていました。

感想

西州が朝廷に治める税を滞納していたのは怠慢にうつるかも知れませんが。高昌国が唐に滅ぼされてまだ年月があまりたっていません。民の暮らしも安定していませんし、征服されたばかりの西州から唐のために徴税すると言われれば快く思わない人もいるでしょう。
裴行倹も苦しい立場です。突厥との戦いのため、いずれ軍が派遣されるはずです。そのとき徴税できてなければ軍は動けません。そして今以上に過酷な取り立てをするのは目に見えています。理不尽に思えても裴行倹が徴税の役目を引き受けたのは、裴行倹としても仕方ないことなのでしょう。

 

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まとめ

裴行倹と琉璃は民衆の不満と中央の権力の2つの大きな壁にぶち当たりました。琉璃は大長公主のから麴家を救うため一人で長安へ向かう決意を固めました。裴行倹は民衆の怒りが自分に向いていることを知っていますが、あえてそれを引き受けようとしています。

はたして瑠璃は武后の力を借りて麴家の妻子を救い出せるのでしょうか?そして裴行倹は民衆をなだめることができるのでしょうか?次の展開も気になります。

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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