中国ドラマ『度華年(どかねん)』は人生をやり直す公主の物語。架空の王朝・大夏を舞台に、前世で悲劇の結末を迎えた二人が再び巡り合い運命を変えようとするのでした。複雑な人間関係や様々な勢力の思惑が絡み合い、見る者を引き込む緊張感と切なさが魅力。
この記事では主要キャストや人物相関、作品の注目ポイントを徹底紹介します。
この記事でわかること
- 『度華年』の物語概要と世界観
- 主要キャスト・登場人物の関係性
- 人物相関図
- 皇室・寒門・名門・後宮の四勢力
- 視聴前に押さえたい注目ポイント
『度華年』とは?作品の概要と注目ポイント
舞台は架空の王朝・大夏。
長公主・李蓉は皇帝の命を受け、寒門出身の青年・裴文宣と政略結婚をすることになります。
身分も立場も違う二人。はじめは心を通わせようとするものの、誤解と政治の思惑が重なり、愛し合いながらも互いに憎しみを抱くようになっていきます。そして、悲しい運命の果てに命を落としてしまうのです。
でも二人が目を覚ますとそこは婚姻前の若き日々。まるで時が巻き戻されたかのように、彼らは再び人生をやり直すことになります。
「今度こそ、同じ過ちは繰り返さない」。そう誓いつつも、宮廷に渦巻く陰謀と前世の記憶が再び二人を引き裂いていくのです。
『度華年』登場人物・キャスト一覧
主要キャストを一覧で整理。人物の立場と関係性がひと目でわかるようにしました。
(※表内の役職・関係は劇中設定に基づきます)
| 登場人物 | 俳優 | 立場・関係 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| 李蓉 (リー・ロン) |
趙今麥 (チャオ・ジンマイ) 子役:李洛伊 |
大夏朝 長公主、皇帝の娘 | 前世で毒殺されるが、18歳の姿で転生。運命を変えるために奮闘するヒロイン。 |
| 裴文宣 (ペイ・ウェンシュエン) |
張凌赫 (ジャン・リンホー) |
宰相、李蓉の夫 | 寒門出身の天才官吏。前世では誤解から妻と敵対。今世で真実を追う。 |
| 蘇容卿 (スー・ロンチン) |
陳鶴一 (チェン・ホーイー) |
名門蘇家の次男 | 聡明な策略家。転生後も記憶を保持し、再び権謀に挑む。 |
| 李川 (リー・チュワン) |
劉旭威 (リウ・シューウェイ) |
皇太子、李蓉の弟 | 聡明だが葛藤する若き皇太子。姉への忠義と国への責務の間で揺れる。 |
| 上官雅 (シャングワン・ヤー) |
成果 (チェン・グオ) |
皇后の姪、太子妃候補 | 優雅で計算高い貴族令嬢。愛よりも立場を選ぶ女性。 |
| 秦真真/荀川 (チン・ジェンジェン) |
鶴秋 (ホー・チウ) |
李蓉の侍女 → 督察司巡察使 | 冤罪で没落した秦家の娘。李蓉に仕え忠義を尽くす。 |
| 蕭柔 (シャオロウ) |
趙柯 | 貴妃、柔妃 蕭肅の姉 |
皇后派に対抗する野心家。宮廷の権力闘争を動かす鍵。 |
| 李明 (リー・ミン) |
于謹維 | 皇帝 | 冷徹な支配者。娘と宰相を巻き込む政治の渦の中心。 |
| 上官玥 (シャングワン・ユエ) |
趙培琳 | 皇后、上官雅の叔母 | 王朝を支える実力者。娘のように李蓉を導くが、政略の渦にも関わる。 |
| 楊婉 (ヤン・ワン) |
孫芮 | 貴妃、寧妃 楊泉の姉 |
|
| 李川 (リー・チュワン) |
劉旭威 子役:王俊喆 |
皇太子 | |
| 上官旭 (シャングワン・シュー) |
宗峰岩 | 上官雅の父 上官玥の兄 |
|
| 楊泉 (ヤン・チュエン) |
劉一宏 | 寧妃の弟 少将軍 |
人物相関図
度華年に登場する主な登場人物の相関図を紹介します。

度華年 人物 相関図
主要キャストと登場人物を詳しく紹介
『度華年』の登場人物は皇室・宰相府・外戚・蘇家など複数勢力が交錯する群像劇。
主人公ふたりの愛と政治の物語を中心に、人間関係の奥行きを理解するとより深く楽しめます。
李蓉(リー・ロン)
二度目の人生で愛と誇りを取り戻す長公主
演:チャオ・ジンマイ(趙今麥)
- 2002年9月29日生
- 他の出演作:「ロマンスの降る街」「開端」「幻想神国記 運命の旅路」
李蓉とは?
大夏王朝の皇女で冷静で知恵にあふれ、誇り高い性格でした。けれどもその心の奥には、誰にも見せない深い孤独を抱えていたのです。
彼女は政略結婚によって寒門出身の宰相・裴文宣と結婚します。けれども誤解と政治の思惑が重なり、二人の愛はすれ違ってしまいました。やがて互いに憎しみを抱くようになり、悲しい結末を迎えることになります。
けれど、運命はそれで終わりではありませんでした。目を覚ますと李蓉は婚姻前の十八歳の自分に戻っていたのです。「今度こそ運命を変える」。そう強く誓った彼女は、前世の記憶を胸に、再び裴文宣と出会い、宮廷に渦巻く陰謀と愛憎の中へと歩み出していきます。
皇族の血と、ひとりの女性としての自由。その二つを背負いながら生きる李蓉は「愛の犠牲になるのではなく。愛と誇りを両立させようと決意するのでした。
李蓉は時代劇のプリンセスを現代風にアレンジした存在なのです。
裴文宣(ペイ・ウェンシュエン)
冷徹な宰相。理性の裏に、誰より深い愛を隠す男。
ジャン・リンホー(張凌赫)
- 1997年12月30日生
- 他の出演作:「探偵麗女」「寧安如夢」「蒼蘭訣」
裴文宣とは?
大夏王朝の名宰相であり、長公主・李蓉の前世での夫です。寒門の出身ですが若くして政界で頭角を現しました。前世ではついに大夏の首輔(しゅほ/宰相)にまで上りつめた人物です。
しかし彼は宮廷を揺るがす陰謀に巻き込まれていきます。妻の李蓉に“毒殺の疑い”をかけられ、さらに反乱の罪を着せられてしまうのです。
そして包囲討伐されるという、あまりにも悲しい最期を迎えました。
ところが死後、彼も李蓉と同じように転生します。目を覚ますと、そこは二十歳の自分。今度の人生では八品御史台の納言として仕官、やがて吏部右侍郎へと昇進していきます。
冷静で感情をあまり表に出さない彼ですが、その胸の奥には強い正義心と、かつて愛した女性への深い想いがあります。
裴文宣は『度華年』における“理性と情熱”の象徴です。
蘇容卿(スー・ロンチン)
愛か野心か。再び運命を操ろうとする策士。
演:チェン・ホーイー(陳鶴一)
- 2000年10月12日生。
- 他の出演作:「五福の娘たち」「想いの温度差・九霄寒夜暖」など。
蘇容卿とは?
大夏王朝の名門・蘇家に生まれた次男です。端正な顔立ちと抜け目ない頭脳を持つ、冷静沈着な策略家でした。
前世では李蓉を死に追いやった“真犯人”とされる人物。皇室と宰相府の対立を陰で操っていた黒幕です。
しかし彼も前世の記憶をそのまま抱えたまま蘇ります。兄・蘇容華(そ・ようか)の忠義を利用して、
蘇家の威信と権力を取り戻そうと動き始めるのです。
同時に李蓉と裴文宣の関係にも鋭く目を光らせ、ふたたび宮廷の権力争いの渦へと身を投じていきます。
蘇容卿在はもう一人の転生者。主人公と対になる存在です。冷たい策の裏には、かつて報われなかった愛と抑えきれない羨望が隠れているのです。
上官雅(シャンガン・ヤー)
笑顔の裏に野心を隠す、宮廷一の“優雅な策士”。
演:チェン・グオ(成果)
- 1995年5月23日生。
- 他の出演作:「笑門来福」「婚内婚外」
上官雅とは?
皇后・上官玥の姪。名門に生まれた若き貴女です。外見は気品にあふれ礼儀正しく、いつも穏やかな笑みを浮かべています。けれどもその微笑みの奥には「太子妃の座を手に入れる」という強い野心が隠されているのです。
表向きは李蓉とも親しい関係を保ち、常に周囲の動きを見極め宮廷内の力関係を冷静に観察しています。
その慎重な一手一手が、やがて皇后派と柔妃派の対立をさらに深めていくことになります。
上官雅は、静かな笑みの裏で誰よりも鋭く時代を読んでいる。そんな“策士”ともいえる存在です。
秦真真(チン・ジェンジェン)/荀川(じゅんせん)
不遇から立ち上がる忠義の花。李蓉に仕える女性巡察使。
演:鶴秋(ホー・チウ)
- 2004年3月30日
- 他の出演作:「樹下有片紅房子」
秦真真とは?
秦真真は、もともと名家・秦家の令嬢として生まれました。けれども一族が冤罪によって失脚し、家名も地位もすべて失ってしまいます。
身分を隠して生きていた彼女を救ったのが李蓉でした。その恩に報いるため真真は李蓉に忠誠を誓います。李蓉は彼女に「荀川」という名を与えました。
のちに荀川は督察司の巡察使として活躍します。冷静で正義感が強く、どんな危険の中でも決して怯まない女性でした。李蓉の盾となり、時には彼女の代わりに主張する。そんな荀川は女性の友情と忠義の象徴のようです。
終盤では秦家の汚名をそそぎ、己の誇りを取り戻す展開が描かれます。
勢力と相関関係
『度華年』の舞台は王家や家柄、愛憎が渦巻く複雑な政治の世界。 主人公は、生まれ変わった李蓉と裴文宣です。 二人の恋はそう簡単にはいきません。四つの勢力がそれぞれの思惑で二人を揺さぶるのです。 彼らがどう関わりあい、何を狙っているのか。その関係をスッキリ整理してみましょう。
皇室勢力:王権を維持しようとする者たち
李明は国家の安定を最優先に考える冷静な君主でした。でも娘の李蓉を政治の駒として扱い、寒門出身の裴文宣に嫁がせます。でもその決断が後に王朝を揺るがす転生のドラマを生み出すことになるのです。
李蓉のように束縛を嫌い自分の意思で生きていこうとする人もいます。
皇后・上官玥は上官家の威信を守るため、姪の上官雅を太子妃にしようと画策します。「皇后派」と「柔妃派」の対立が、後宮の中だけでなく政治の世界にも影響していくのです。
王権維持 vs 個人の自由、血統の維持、生まれ持った宿命
寒門勢力:理想を掲げる新しい力
寒門とは名門の血ではなく。家柄の低い人達。かつては名門でも没落した家。科挙に合格して役人になった人など。立場は様々。
この勢力を代表するのが裴文宣と秦真真。裴文宣は皇帝に信頼され、宰相まで登りつめた人物でした。
けれども貴族たちからは軽んじられ、李蓉との政略結婚によって宮廷の渦に巻き込まれていきます。
秦真真は冤罪で没落した寒門の娘。李蓉に救われて忠誠を誓い、後に正義を貫く巡察使として登場します。彼女は“寒門の良心”と呼ばれ、裴文宣とは違う形で理想を守り抜くのです。
理想と現実、世の中を新しくしたい、自分たちの正義を貫きたい
名門勢力:既得権を守ろうとする者たち
古くから王朝を支えてきたのが名門・蘇家や上官家。いわゆる貴族。
その中心にいるのが蘇容卿と兄の蘇容華です。
蘇容卿は前世で李蓉の命を奪った人物。そして転生後もその記憶を持つ、もう一人の転生者なのです。
彼の野心と復讐心は、物語を揺るがす最大の脅威となります。
一方の蘇容華は、弟を支えていましたが、次第にその狂気から離れていきます。兄弟の関係は血縁関係と権力の両立の難しさを表しているようです。
地位の維持、権力への執着、変化を恐れる。
後宮勢力:それぞれの立場を背負った女の闘い
宮廷内でもうひとつの戦場となるのが後宮です。中心になるのは、皇后・上官玥と柔妃(蕭柔)。
柔妃は一見おだやかに見えますが、実は皇后にも劣らない策略家。息子を皇太子にするために「蕭家派」を築き、上官家に対抗します。その策はやがて皇帝すら巻き込むことになり、後宮も政治の舞台というのを思い知らせてくれます。
彼女たちはただ個人の欲望のためだけに争っているのでは有りません。子供や家を背負っているのです。そのため立場も複雑。皇家・名門勢力・寒門勢力の代理戦争のようにもなっています。
自分の生き残りをかけた戦い、子供や実家のため
四つの勢力に注目すればドラマがわかりやすい
度華年は登場人物が多くて混乱しそうですが。ここで紹介したような大まかな覚え方をすると、ドラマがわかりやすくなります。
でも一人の人間が様々な立場に所属しているときもあります。上官玥は皇后で皇室の人間ですが、上官家のものでもあります。李蓉も皇族ですが、その縛りから抜け出そうともがきます。
この四つの勢力と前世の因縁や今世の人間関係もからまっているのが『度華年』最大の見どころです。
ドラマが進むにつれて、愛憎劇から様々な人の人生が複雑にからみあう物語へ。そして政治劇へと深化していきます。ヒロインたちの価値観や言動は現代的ですが、魏晋南北朝風の宮廷劇を現代風にアレンジした作品と言えるかもしれません。



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