◀ 浮図縁25-28話あらすじ |
中国ドラマ「浮図縁(ふとえん) 乱世に咲く真実の愛」29話・30話・31話・32話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。
肖鐸の弟を殺した真犯人の正体が判明。でも音樓にとってはショックな事実でした。愛する人と父に挟まれた音樓は悩みます。そして南苑王が反乱を起こし皇帝・慕容高鞏と音樓がピンチに。
浮図縁29話から浮図縁32話のあらすじとネタバレを詳しく解説していきます。
他のエピソードを見たい方は 浮図縁(ふとえん)あらすじ全話一覧 へ
※この記事はドラマ『浮図縁』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
浮図縁29話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 歩音樓の父・歩馭魯が肖鐸の弟を殺した真犯人だった。
- 肖鐸は復讐のため歩馭魯を暗殺しようとするが見逃す。
- 歩馭魯は南苑王を都に呼び寄せ肖鐸を皇陵へ左遷させる。
あらすじ:真犯人を救え
真実の告白と父娘の対立
歩音樓に問い詰められ、父 歩馭魯はついに本性を現しました。6年前に少年が「見てはいけないものを見た」ので殺害したと白状したのです。
歩音樓は歩馭魯が南苑王と結託していると暴くと父は激怒。歩馭魯は音樓を打とうとします。でも歩音樓は天妃の立場を盾にして一歩も引きません。さすがの歩馭魯も引き下がるしかありませんでした。
肖鐸の嫉妬と復讐の決意
父と会った後、音樓は肖鐸と再会。お互いの愛を確かめます。
夜。慕容高鞏が音樓の部屋を訪れ彼女を宮中に迎えることを告げました。それを隠れて聞いていた肖鐸は嫉妬し、音樓を必ず連れ出すと約束しました。
その後、肖鐸は弟殺しの犯人が歩馭魯だと知り、讐のため彼の暗殺計画を立てまるのでした。
見送られた復讐と権力争いの激化
肖鐸の計画を知った音樓は彼を止めようとしますが、屋敷に閉じ込められてしまいました。何とか抜け出した音樓が現場に駆けつけると肖鐸はすでに歩馭魯を殺害したかに見えます。でも実際には見逃していました。
肖鐸は音樓の悲しむ姿を想像して復讐を諦めたのです。
でも逃げ延びた歩馭魯は慕容高鞏に肖鐸を弾劾。皇陵の監督という名目で彼を都から追放すると南苑王を都に呼び寄せるのでした。
感想・見どころ
前回の話で分かっていたことですが歩馭魯が認めたので肖鐸の復讐の相手が歩馭魯だと確定。さすがに歩馭魯も認めるしかないでしょう。
これまで歩馭魯は権力に媚びる小物っぽく描かれてましたが。ここまで醜い男だったとは。歩馭魯もショックでしょう。音樓の母への仕打ちもひどいし。
それでも歩馭魯は愛する人の家族を殺し、母をひどい目に合わせた酷い父でも庇うんですね。何で?やっぱり儒教の価値観が支配する世界ではどんな毒親でも大切なのでしょうね。
解説:中国における「名分」の重要さ
音樓が激怒した父の歩馭魯に対し「私は天妃、あなたはただの臣下」と告げる場面があります。ただ肩書で脅しているように見えますが。中国では名分が大事です。名分とは儒教の考え方で、社会の個人の立場や役割をはっきりと決め、その身分にふさわしい行動が大事だとする考え方です。
皇帝を頂点とした厳しい序列社会では実の親子であっても、立場が上位にある者が権威を持ちます。音樓はこの「名分」を盾にしました。音樓も宮廷のルールをよく知って利用できるほどになったと言うことです。
出典: 『礼記』、朱熹著『四書集注』
浮図縁30話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 南苑王が慕容高鞏の信頼を得て狩場で騎射の機会を獲得。
- 歩音閣が南苑王の反乱に加担。慕容高鞏に接近して御林軍の令牌を盗む。
- 南苑王が反乱を起こして行宮が襲撃される。
あらすじ:動き出す黒い影
南苑王の暗躍と歩音閣の接近
南苑王は朝廷で剣術の腕前と忠誠心をアピール。慕容高鞏から狩場での騎射の許可を得まました。その裏で歩音閣は音樓の服を盗んで「鹿鳴蒹葭」を訪れ、病気のふりを続ける音樓に代わって慕容高鞏の注意を引きます。
慕容高鞏は音樓の仮病を見破って怒りますが、音樓の服を着た歩音閣に出会い彼女を音樓の身代わりとするのでした。この様子を見た音樓は慕容高鞏の変化と歩音閣の企みに気づくのですが、何も言えないのでした。
狩場での陰謀と婉婉の決意
狩場では慕容高鞏が歩音閣と親密ぶりを見せつけましたが、その様子に婉婉は厚かましいと怒りだします。でも音樓も肖鐸も似たようなものだと思わず笑ってしまいます。
音樓は婉婉と別れ密かに歩音閣を尾行。すると歩音閣が南苑王と密会しているのを目撃し、二人が反乱を企んでいることを知ります。音樓は慕容高鞏に知らせようとしますが歩音閣に阻止され。音樓は婉婉に南苑王と歩馭魯が共謀して反乱を起こすと伝えるのでした。
行宮の襲撃とそれぞれの戦い
月が昇り、南苑王率いる反乱軍が闇夜に紛れて行宮を襲撃しました。婉婉は帝姫としての使命を胸に兵を率いて応戦。
一方、皇陵に左遷されていた肖鐸も刺客に襲われますが、なんとか包囲を切り抜けるのでした。
感想
ついに南苑王が反乱を起こしましたね。ここで意外と目立ってるのが歩音閣です。今まで存在感が薄かった歩音閣でしたが、慕容高鞏を誘惑して音樓の地位を奪ったり、南苑王の反乱に加担したりとが悪女っぷりを発揮。やっぱりヒロインのライバルはこうでないと。面白くありませんからね。
慕容高鞏の音樓への執着も相変わらずです。でも音樓が思い通りにならないと分かると歩音閣を代用にしたりと。これって歩音閣が好きなのではなくあくまでも、音樓への気持ちの裏返しですよね。ちょっと哀れです。
浮図縁31話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 肖鐸は弟の復讐と南苑王の反乱の鎮圧のため行宮へ向かう。
- 音樓は機転を利かせて慕容高鞏の危機を救う。
- 肖鐸は南苑王を捕らえ、歩馭魯を討ち弟の復讐を果たす。
あらすじ:反乱の渦
肖鐸の葛藤と決断
皇陵で阿鐸の位牌を前に肖鐸は復讐の目的と、それによって引き起こされた多くの犠牲に悩んでいました。そこに歩馭魯が送り込んだ刺客が襲撃します。肖鐸は試薬を撃退すると、音樓が行宮にいることを知り皇帝の命令に背いてでも彼女を助けに行くのでした。
音樓の機転と皇帝の危機
南苑王と歩馭魯が兵を率いて行宮を包囲、慕容高鞏に退位を迫ります。動揺した大臣たちは退位を要求しました。すると音樓は自分の簪を慕容高鞏の首に突きつけて「皇帝をここで殺せば、南苑王は英雄だと」と叫び大臣たちを沈黙させます。
その後、音樓は外に援軍を求めるため、反乱軍の服を借りて脱出しようとしますが。ところが父の歩馭魯が自分と慕容高鞏の殺害を計画しているのを聞きいて失望するのでした。
反乱の終結と復讐の完遂
行宮へ向かう途中、肖鐸は于尊の伏兵に襲われますが、事情を説明して協力して行宮へ向かいます。そこに音樓が皇帝の勅命を持って現れ、御林軍に反乱鎮圧を命じるのでした。肖鐸と音樓は逃亡は諦めて反乱鎮圧を決意。
南苑王は婉婉と宇文良序を追い詰めますが、駆けつけた肖鐸によって捕らえられます。一方、歩馭魯は慕容高鞏を崖に追い詰めたものの慕容高鞏が崖から転落。歩馭魯は駆け付けた于尊に捕らえられました。
肖鐸は歩馭魯に短刀を投げつけ弟の復讐を果たしました。音樓は肖鐸の行動を理解するものの彼にどう接していいか分からなくなります。
感想
音樓は慕容高鞏を殺すふりをしましたよね。なぜここで重臣たちは黙ったのでしょうか?
南苑王は慕容高鞏が即位したのが不満で反乱を起こしました。でも反乱の成功には武力だけでなく、世の中に「なぜ自分たちが反乱を起こしたか」を納得させる理由が必要でした。世の人が納得するかどうかはともかく、反乱を正当化するための大義名分が必要なのです。
もしその場にいた者が自己保身のため慕容高鞏を殺害すれば、南苑王に利用され「君主を弑した反逆者」という汚名を着せられ、用済みとされ処刑さ危険がありました。音樓はそれをわかっていたのでしょう。宮中に入ってこんな政治の駆け引きまで覚えたのでしょうね。
浮図縁32話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 肖鐸は意識不明の慕容高鞏の隙を突いて音樓との逃亡を計画。
- 音樓は歩馭魯との最後の対面で決別し、慕容高鞏の心境の変化を耳にする。
- 慕容高鞏が肖鐸と音樓の密通を目の当たりにして復讐を決意。
あらすじ:父への思い
最後の別れと新たな決意
反乱鎮圧後。意識を失った慕容高鞏は鹿鳴蒹葭で療養することになりました。
その間、肖鐸は音樓との逃亡計画を進めます。音樓は父の歩馭魯に最後の別れを告げに牢獄へ向かいますが、歩馭魯に「恩知らず」と罵倒され失望します。
音樓は自分も音閣も父の掌で操られていたと言うと、歩馭魯もようやく自分の行いに気づきます。でももう遅すぎました。
皇帝の孤独と嫉妬
意識を取り戻した慕容高鞏は、子をなせない体になったと知らされます。彼は肖鐸にひざまずき子ができないことを秘密にさせると、宇文一族の虐殺を命じようとします。でも肖鐸が宇文一族を粛清すれば西蜀で反乱が起きると説得、慕容高鞏は諦めました。
音樓は、慕容高鞏の暴挙を止めるため自分で薬を煎じようとしました。それを見た肖鐸は嫉妬して腹が立ちましたが。怒りをこらえて音樓に薬を煎じるよう言います。
密会が招いた悲劇
夜。音樓は肖鐸の部屋へ行き二人で皇城を出て一緒に生きていこうと話し合いました。ところが二人が密会しているところを、意識を回復した慕容高鞏が目撃してしまいます。
肖鐸が偽の宦官で音樓と密通していたことを知った慕容高鞏は、激しく怒り出します。翌日、慕容高鞏は音樓を後花園に呼び出して彼女と肖鐸の死を演じる芝居を見せつけるのでした。
感想
ついに慕容高鞏が肖鐸が偽宦官で音樓とデキているのを知ってしまいましたね。
彼の気持ちは怒りや嫉妬なんて生易しいものじゃないでしょう。彼は皇帝なのに、音樓だけが手に入らなかった。その音樓が愛する相手が、自分の側近の宦官ですよ。しかも肖鐸は偽宦官。
もう自分は最初から最後まで騙され弄ばれていたと思ったのではないでしょうか。しかも自分が宦官みたいになってしまうし。惨めですよね。肖鐸を殺したいほど恨んでも不思議ではありませんよ。
浮図縁29~32話の登場人物
- 肖鐸(しょう たく) 演:ワン・ホーディー
- 步音楼(ほ いんろう) 演:チェン・ユーチー
- 皇帝 慕容高鞏(ぼよう こうきょう) 演:ピーター・ホー
- 南苑王 宇文良時(うぶん りょうじ) 演:カン・カン
- 秋月白(しゅう げつはく) 演:モン ゴー ジュゥ ラー
さらに詳しいキャストはこちらで紹介しています。
・浮図縁 乱世に咲く真実の愛のキャストと登場人物を紹介
浮図縁29~32話の感想まとめ
肖鐸の復讐がついに終わりました。音樓にとっては愛する人の復讐の相手が父というのは辛いでしょうが。あの毒親ですから仕方ありません。
肖鐸と音樓の関係がどうなるのか心配でしたが、破局することなく乗り越えましたね。
そしてついに慕容高鞏が肖鐸と音樓の密通を知ってしまいました。さんざんコケにされたと思っているので、これからどう復讐していくのでしょうか?慕容高鞏が仕掛けた芝居は、彼らを殺す気があるということでしょう。今後の展開が気になります。
浮図縁(ふとえん) 関連記事
この話の前後にあたるエピソードのあらすじ感想、全話一覧記事へのリンクを紹介。ストーリー全体の流れを把握するのにお役立てください。
コメント