◀ 風起西州31-33話あらすじ | 風起西州 最終回のあらすじ▶
中国ドラマ 風起西州~烈風に舞う花衣~ 34・35・36話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。
兵糧を使った蘇海政の目論見も裴行倹たちによって阻止されました。でもこれで諦める蘇海政ではありません。次は裴行倹に反逆者の罪をかぶせて包囲してしまいます。
この記事では34~36話のあらすじとネタバレ、感想と気になる歴史的話題を解説。他の風起西州は 風起西州 あらすじネタバレ全話一覧 からもご覧いただけます。
※この記事はドラマ『風起西州』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
- 庫狄琉璃(こてき・るり)
演:グーリーナーザー - 裴行倹(はい・こうけん)
演:ティミー・シュー - 臨海大長公主(りんかいだいちょうこうしゅ)
演:ジュー・ルイ - 麴崇裕(きく・すうゆう)
演:劉端端(リウ・ドワンドワン)
風起西州34話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 蘇海政は、裴行倹を「反逆者」として捕らえるために護督府を包囲するが、裴行倹は動じない。
- 琉璃は持ち前の機転と洞察力で蘇家の目的が可汗殺害にあることを見抜く。
- 琉璃は張敏娘の横暴な態度に激怒し、彼女に平手打ちを食らわせて一矢報いる。
あらすじ:逆賊とその一味
護督府の包囲と蘇家の企み
蘇海政は聖旨を受け取り、兵糧輸送作戦で自分の精鋭兵600人を失ったことを根に持っていました。そこ蘇海政は裴行倹を「反逆者」にしたてあげ、蘇南瑾とともに兵を率いて護督府を厳重に包囲しました。
護督府の兵士たちと蘇海政の兵たちが睨みあい、膠着状態になりました。しかし裴行倹は動揺する様子はなく、碁をうちながら事態の成り行きを見守っていました。
琉璃の機転と真相の追求
琉璃は参軍に「蘇海政は反乱を企てているのか」と問い詰めたものの、剣を抜いてきました。それでも琉璃はひるむことなく「暴力には暴力で対抗する」と宣言、群衆たちも瑠璃を指示しました。蘇家の兵士は琉璃の堂々とした態度とかつて皇后に仕えていたことを知って、彼女に手を出せずに引き下がります。
蘇府での対決
琉璃は帰宅後、蘇海政がすでに可汗を殺害して裴行倹を反逆者に仕立て上げようとしていると察します。すると琉璃は鏡娘と雲伊を連れて蘇府に向かいました。そこで張敏娘に自分の夫と麴崇裕がいつ戻るのか尋ねさせ、高慢な態度の雲伊に張敏娘の顔を二度平手打ち。張敏娘は倍返しすると言いますが、その脅しも琉璃には通用しません。
一方、護督府では裴行倹は包囲する蘇南瑾にわざとらしく「昼食は何を食べるか」と問いかけるのでした。
感想
蘇海政は皇帝から軍事行動は控えるようにと命令が出ているのに、勝手に軍を動かしてますね。何が何でも裴行倹たちに報復したいのでしょう。言いがかりもいいところですが、裴行倹は余裕です。蘇南瑾に食事をたべたのかと挑発するようなことまで言うとは、自分たちは大丈夫という自信があるのでしょう。
さすがに護督府を攻撃したら大事になりますから、そう簡単には攻めて来ないでしょうが。このまま包囲されたらいつまで耐えられるでしょうか。こうなると根競べですね。
風起西州35話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 蘇南瑾は護督府を包囲、情報戦と心理戦で裴行倹と麴崇裕を追い詰める。
- 麴崇裕は父親の病状悪化の知らせに動揺するが裴行倹の冷静な助言で危機を乗り越える。
- 庭州の危機という予期せぬ事態が勃発し、麴崇裕と裴行倹は事態解決の主導権を握る。
あらすじ:分断作戦
蘇家の情報戦と麴家の反撃
護督府を包囲した蘇南瑾は、侍女を使って麴崇裕と裴行倹に彼らが孤立していると伝えます。それに対して麴崇裕はわざと外出しようとして、外部と連絡をとろうとします。
一方、琉璃は護督府を包囲する兵士に夜食を差し入れ、彼らを懐柔しようとします。蘇南瑾の部下が差し入れを受け取ると、校尉に厳しく叱られるのでした。
権力争いから身を引く人々
やがて張参軍は、彼らの権力争いに巻き込まれることを恐れてわざと腕を骨折。その場から逃れようとしました。王参軍は自分の家が巻き込まれるのを恐れて侍女を使って琉璃に情報を流し、事態を収拾しようとします。
新たな危機と麴崇裕の決意
麴崇裕は父親の病状が悪化したという知らせを受けて動揺します。その場を飛び出そうとしますが、裴行倹に止められました。裴行倹は今動けば蘇家の思う壺にはまってかえって事態が悪化すると忠告。
その時、北部の人々が庭州に侵攻。刺史の来済が戦死したという知らせが届きました。蘇南瑾は蘇海政が可汗を殺害したことが明らかになるのを恐れました。そんな彼に麴崇裕は自分が庭州へ向かってこの問題を解決すると持ち掛けます。蘇南瑾は麴崇裕の提案を受け入れるのでした。
感想
やはり力攻めのできない蘇海政は長期戦になりました。外との連絡手段も立って孤立させるつもりです。でも蘇海政のやっていることはただの個人的な恨みです。そんなことで護督府を攻めることはできません。
さすがに王参軍もこれはまずいと思ったようです。もともと彼らは日和見主義者で都合のいい方についてるだけ。こうして粘っていれば蘇海政の側も内側から崩れていく。裴行倹はそれもわかっているのでしょう。
それにしても北方の軍(突厥)が動き出しました。蘇海政が可汗を殺すからこうなってしまうのですが。いったいどうやって収拾するのでしょうか?
風起西州36話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 蘇南瑾はすべての連絡手段を遮断するが、琉璃の機転で裴行倹は伝令符を確保。
- 裴行倹は庭州で敵と交渉、和平協定を結んで戦いを回避する。
- 蘇南瑾は失脚して捕らえられ、裴行倹と琉璃、麴崇裕と雲伊は再会を果たす。
あらすじ: 護身符
決死の出発と琉璃の策
蘇南瑾は裴行倹と麴崇裕を孤立させるため、朝廷との連絡できないように印章を破壊しました。しかし裴行倹たちは物資を調達して庭州に出発。琉璃は裴行倹が持っていく靴の中に拓本を取った伝令符を隠していました。これで裴行倹は軍営内での移動の自由を確保することができました。
庭州での交渉と和平の成立
庭州に到着した裴行倹は、突厥軍の吐屯(ととん)に対し5万の食料を譲り渡す代わりに、戦いをやめて撤退するよう交渉。さらに彼は蘇海政を朝廷から撤退させ、彼らの安全を保障すると約束します。吐屯は裴行倹の言葉を信じて提案を受け入れました。
その間、西州では蘇家の兵士が護督府の門前を固めていましたが。琉璃が強硬な態度で入ろうとすると、兵士たちも撤退しました。
蘇家の失脚と喜ばしい再会
王君孟が麴崇裕の父親のもとを訪れ、北部の軍が撤退したことを伝えました。さらに蘇海政と蘇南瑾は自分たちのしたことを認めようとしないでしょうが。彼らの行いは秘密裏に朝廷に報告され、北部の部族たちは彼らに報復を求めることになります。
こうして蘇海政と蘇南瑾は捕らえられました。
裴行倹と麴崇裕は無事に戻ってきて麴崇裕の父親に迎えられました。裴行倹は琉璃と、麴崇裕は雲伊と再会して喜びを分かち合うのでした。
解説:史実の蘇海政
裴行倹の敵として登場する蘇海政は実在の人物です。史実では662年に吐蕃が亀茲や疏勒を扇動して反乱を起こしました。このとき蘇海政は𫘊海道行軍大総管に任命され出兵。阿史那弥射を陥れるため偽の情報を使って酋長を皆殺しにしました。さらに吐蕃軍との直接対決を避けて軍資金を賄賂として渡して和睦しました。
この結果、突厥の唐への感情が悪化。唐が西域を守ることができなくなってしまいます。その後、彼の名は史書から姿を消しました。失脚したと考えられています。
ドラマのストーリーとは違いますが。横領したり、突厥の指導者を殺したりするのは一緒。最後は失脚するのも史実と同じです。
解説:吐屯とは?
ドラマで裴行倹と交渉した吐屯は突厥の役職。中国王朝の監察官と同じ役目。各地を監督する役職です。リーダーが殺害されたので、この地方を監督しているのは吐屯なのでしょうね。
まとめ
裴行倹たちと蘇家との権力争いが終わりました。裴行倹の冷静な判断とここぞという時の行動力。琉璃の頭の良さと立ち回りのうまさがも
さんざん悪事を働いた蘇海政は今までの悪事がばれて失脚。これだけのことをしてきたのですから、彼らはもっと罰を受けるのでしょうか?
これで敵がいなきなり、主人公たちが再会。でもドラマはまだ終わっていません。次はいよいよ最終回です。彼らが西州を去る時がやってくるのでしょうか?次回が楽しみです。
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