◀ 風起西州1~3話あらすじ | 風起西州7~9話あらすじ ▶
中国ドラマ 風起西州~烈風に舞う花衣~ 4~6話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。
この記事では実際に「風起西州」を最後まで視聴ずみの筆者が臨海大長公主の策略、雨奴の怪しい行動、琉璃の対応について解説します。
他のエピソードを見たい方は風起西州 あらすじネタバレ全話一覧 をご覧ください。
※この記事はドラマ『風起西州』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
風起西州 キャスト・登場人物
- 庫狄琉璃(こてき・るり)
演:グーリーナーザー - 裴行倹(はい・こうけん)
演:ティミー・シュー - 臨海大長公主(りんかいだいちょうこうしゅ)
演:ジュー・ルイ - 雨奴(うど)
演:マー・モンウェイ
風起西州4話 ネタバレ感想:怪しい匂い
あらすじ
臨海大長公主は裴行倹の留守を狙って荘園を管理する荘頭を送り込んできました。瑠璃はどうせやっかな者だと思い断ろうとします。でも長公主の強い要求に瑠璃も断れず会うことにしました。
琉璃は料理を用意して荘頭たちを出迎えます。彼らは屋敷の管理について口出ししますが、琉璃は的確に受け答えして逆に彼らの無知を暴露。見事に主導権を握ります。結局、彼らは瑠璃の要求を受け入れてしまいました。長公主は怒ったもののどうしようもありません。
帰ってきた裴行倹は琉璃が長公主に狙われていることを心配しますが、琉璃は彼のそばにいるだけで十分だと答えるのでした。
そんな中、屋敷では「雨奴(うど)が陸娘子の生まれ変わり」という噂が広まります。彼女は夜な夜な陸娘子が夢で語りかけてくるというのです。雨奴は裴行倹の服に自身の香りを仕込み、二人の仲を裂こうとしました。ところが香りがついたのは裴行倹ではなく部下の阿成の服でした。
琉璃と裴行倹は雨奴の部屋を調べて香料を発見。この件は大長公主に報告され、雨奴は尋問をうけますが罪を認めず、たいした罰も受けませんでした。
そこで琉璃は彼女にたくさんの仕事を押し付けました。雨奴は内心では不満なのですが従うしかありませんでした。
感想:琉璃の賢さがよくわかる対応ぶり
長公主がまた何か仕掛けてくるのかと思ったら、今回は荘園の管理人を使っての嫌がらせでした。
でも瑠璃はそう簡単には隙を見せませんね。荘園の管理について少し質問しただけで、相手が答えに詰まってしまう場面は印象的でした。相手の管理人も横領がバラされたりしての専門家というわりには、お粗末な対応でした。
それにしても瑠璃は嫁いできたばかりなのに、家の事情をよく理解していますね。さすが母方が商人というだけはあります。宮中での経験もあるせいか役人の扱いも上手い。
感想:雨奴はお騒がせキャラ?
雨奴は大長公主が瑠璃たちの仲を裂くために送り込んだ人物なのですが、空回り気味ですね。「私は裴行倹の前の妻・陸瑾娘の生まれ変わりです」という話には驚かされました。似ているという理由だけではさすがに無理があるでしょう。
もし生まれ変わりなら今、何歳なのですか?それに夢で話しかけられたという話も説得力に欠けてしまい、夫婦の仲違いをさせる作戦としてはお粗末な印象でした。
香料を使って自分と恋人関係だと疑わせる作戦も失敗。しかも香りをつけたのが阿成の服だったという展開には拍子抜けしました。裴行倹との関係をにおわせるはずが、自爆になってるのは笑えました。
風起西州5話 ネタバレ感想:身売り証文
あらすじ
琉璃と裴行倹が行こうとしていたのは裴行倹の前の妻・陸娘子のお墓でした。琉璃は雨奴にも声をかけて連れていくことにしました。琉璃は前の妻の供養もすることで、自分が心の広い人物であることを示そうとしました。
その帰り道。琉璃は雨奴の「身請け証」の話題を切り出しました。裴行倹とともに河東府へ向かい、長公主に盗賊から取り戻したという雨奴の身請け証を突きつけました。
雨奴は自分の身請け証がなぜ琉璃の手元にあるのか分からず驚きます。長公主はその証文が偽物だと知っていましたが、以前に「証文をなくした」と嘘をついていたので、その場で否定できませんでした。
その結果、雨奴は裴行倹の屋敷を出ることになります。
しかし雨奴はあきらめません。琉璃が外出しているすきに裴行倹を誘惑しようとします。でも、これも琉璃がしかけた罠でした。
琉璃は雨奴の部屋から土地の権利書を見つけ出します。それは大長公主が雨奴に与えた物でした。そして琉璃は雨奴に宮中に送り返すと脅したのです。怖くなった雨奴は二度と長安には戻らないと誓って都を去りました。
このことを知った大長公主は激怒します。まさか雨奴があっさりと去るとは思っていなかったからです。そして琉璃への恨みはさらに強くなっていったのでした。
一方、琉璃は長公主が自分のために宴を開こうとしていることを知ります。琉璃はその宴に何か裏があるのではないかと疑うのでした。
感想:雨奴が早々と退場
雨奴は意外とあっさり退場しましたね。わざわざ裴行倹の前の妻に似せた侍女を用意して瑠璃と揉めさせようとしたのに。もっとドロドロした争いになるのかと思いました。でも蓋を開けてみれば……瑠璃の鮮やかすぎる手並みであっさり撃退です。拍子抜けしました。
まあ、ドラマの本題は西州での出来事なので旅立ち前の揉め事はこのくらいでいいかも。
感想:武昭儀との関わりは吉か凶か?
武昭儀の皇后即位の話題が出ましたね。前作で知り合った武才人がいよいよ皇后ですよ。瑠璃と裴行倹の皇帝や武昭儀との親密さを考えれば、強力な後ろ盾になるかもしれません。でも、すでにいる王皇后を廃しての即位ですから当然ですけど朝廷は大荒れです。二人も相当難しい立場に追い込まれるのでは…とちょっと心配です。
解説:臨海大長公主が仕組んだ「鴻門の会」
ドラマでは長公主が琉璃を宴に招待して上辺では和解しているようにみせていますが、実際には琉璃を孤立させようとしました。「鴻門の会」とは表面的な友好の裏に危険な思惑が隠されていることを意味するのですね。
中国はこういうの得意なんですよね(逆によく引っかかるのは日本人)。様々なドラマでもこういう場面は出てくるので、よく見てみると「こういう意図があるんだ」と気づくかもしれません。
風起西州6話 ネタバレ感想:陛下の怒り
あらすじ
臨海大長公主は宴の場で琉璃に裴家の荘園管理を任せると発表。さらに中眷裴一族はその利益を得られないと言って立ち去ります。大長公主は中眷裴一族らの不満を琉璃に向けさたかったのです。
でも琉璃は一族の者に団結をよびかけ、裴行倹の考えも伝えます。すると意外にも皆が賛同してしまいます。長公主はまたも琉璃に良い顔をされたと悔しがり、琉璃への恨みを募らせるのでした。
夜、裴行倹は長公主の動向を心配しますが琉璃は心配ないと言い。彼が武昭儀について何か悩みを抱えているのではと察するのでした。
一方、凱旋した方将軍を裴行倹が迎えに行く中、裴行倹は聖上と武昭儀の関係に不安を抱いていました。恩師でもある方将軍の助言を受け、裴行倹は迷いを吹っ切ります。
帰宅後、裴行倹は琉璃に、他人の目を気にせず、ただ琉璃と仲良く過ごしたいという心情を明かし、二人の心の隔たりは完全に解消されます。
夜。裴行倹は皇帝から突然呼び出されます。瑠璃は武昭儀の母が皇帝を怒らせたので裴行倹が呼び出されたと知り動揺しました。
裴行倹が「もし皇帝が武昭儀を皇后に立てるならば、天下が大乱になるだろう」と述べたという噂が広まっていました。裴行倹はそれを否定しません。武昭儀はそれを知って激怒しました。武昭儀は裴行倹を高く評価していたからです。
皇帝が怒ると裴行倹は自ら罰を求めました。皇帝は怒って西州へ行くように命じます。しかし、裴行倹はまるでそうなることを予期していたかのように冷静に受け止めるのでした。
感想:裴行倹の覚悟は?
裴行倹は何か決意を固めているような様子でした。例のごとく能面みたいで穏やかな表情なのですが、今回は表情に微妙な迷いや覚悟が見え隠れしていて、見ていて少し胸が痛みました
これは個人的な想像ですが、わざと自分から追放されるようにした。わざと自分を西州へ行かせるための策略だったんじゃないか、と思えました。
それにしても琉璃はずっと門の前で朝まで待ち続けるとは健気です。そして彼と共に西州へ行く決意を固めるのも大きな決断でしょう。確かに、かつて西州に行くと言ったことがあります。でもそれは長安の争いから逃れるためでした。今はその必要はありません。苦労するのは目に見えています。
歴史的解説:裴行倹が西州に行くことになった理由
史実では裴行倹の西州行きは「左遷」でした。でもドラマでは裴行倹に思惑があり、自らそう仕向けたように描かれていますね。あまりにもに堂々としいてて…計算ずくに見えます。
一体彼にはどんな思惑があるのでしょうか?
西州行きの不安
西州はもともと唐の領土ではなくて。太宗の時代に高昌国を服従させて征服した場所です。当然、唐に反感を持つ人もいます。裴行倹は武将だから国のために身を捧げるのはいいかも知れませんが、そんな所に琉璃も一緒に行くとなると身の危険が及ぶ可能性もありますね。二人とも西州に行くなら大長公主が土地を狙っているでしょうし、まだ波乱はありそうですね。
他の風起西州を見たい方は 風起西州 あらすじネタバレ全話一覧 をご覧ください。
コメント