中国ドラマ「琅琊榜」12・13・14・15・16話のあらすじとネタバレ・感想を紹介します。
謝玉は太子に年末の祭礼で越妃を復位を実現するよう提案。梁帝は越妃の復位を決定しました。
この件について誉王は儒家を招いて朝堂で議論するよう要求。梅長蘇は誉王のために儒家の権威 周玄清を招き誉王を勝たせます。
梅長蘇は太子と誉王の対立を煽りつつ、かといって片方を一方的に勝たせたりはしない。少しずつ両方の勢力を削ぎ落とそうとしているのでした。
一部ネタバレを含みますので、まだ観ていない方はご注意くださいね。
※この記事は『琅琊榜(ろうやぼう)』を全話視聴した著者が執筆しています。
私は歴史ドラマが大好きで策略・復讐系も好物です。今まで観た中国ドラマの中でも『琅琊榜』は特に印象に残った作品のひとつです。梅長蘇の緻密な策と揺れる人間模様や朝廷内の権力争いにぐいぐい引き込まれました。
この記事では各話ごとの展開を整理しながら物語の見どころをわかりやすく紹介しています。
琅琊榜の登場人物
・梅長蘇(ばい・ちょうそ)/林殊(りんしゅ)
演:胡歌(フー・ゴー)
・靖王(せいおう) 蕭景琰(しょう・けいえん)
演:王凱(ワン・カイ)
・穆霓凰(ぼく・げいおう)
演:劉濤(リウ・タオ)
・皇帝・蕭選(しょう・せん)
演:丁勇岱(ディン・ヨンダイ)
・誉王(よおう) 蕭景桓(しょう・けいかん)
演:黄維徳(ビクター・ホァン)
・東宮(皇太子) 蕭景宣(しょう・けいせん)
演:高鑫(ガオ・シン)
詳しいキャスト紹介はこちら。
琅琊榜12話 あらすじとネタバレ
あらすじ:痕跡なくとも
梅長蘇は黎舵主に霓凰郡主が自分の正体を疑い始めていると相談。さすがにもと許嫁の霓凰郡主を騙し続けるのは難しいようです。しかしもし梅長蘇の正体が林殊だと知られれば彼の身は危ない。それを知った霓凰郡主にも危険が及ぶかもしれません。梅長蘇は迷った末に自分が林殊だと明かすのでした。
林殊の目的は赤焔軍の冤罪を晴らすこと。しかし太子と誉王がそれをすることはないでしょう。彼らも関わっているのですから。可能性があるとすれば靖王だけなのです。それが林殊が靖王を選んだ理由のひとつでした。
江左盟では火薬の密売が行われていることを突き止めました。戸部尚書の沈追もその件を調べています。そこで梅長蘇は童路を沈追に協力させることにするのでした。
宮中では皇后が体調を崩しました。梅長蘇は誰かが仕組んだものだと考えるのですが。
感想
南北朝の梁に火薬はないでしょう。でもこのドラマは梁をモデルにしつつも架空王朝の設定ですから。火薬が存在してるのでしょうね。
それはともかく、大量の火薬がなくなったとなれば大事です。誰が何のために行ってるのでしょうか。
皇后の病気が自然なものでないなら越貴妃が仕組んだ可能性はありますね。でも梅長蘇は可能性はそれだけとは限らないと思っているようです。確かに体調を崩しただけで命が危ないわけではなさそうですし。何か妙ですね。
琅琊榜13話 あらすじとネタバレ
あらすじ:消えた火薬
梅長蘇が病気だと聞いて景睿と豫津はお見舞いに来ました。豫津はみかんを持参。梅長蘇はそのみかんに異常があるのに気付きます。匂いや味に敏感な飛流も食べませんでした。梅長蘇はそれが火薬の匂いだと判断します。
そのみかんは豫津の父が南方から取り寄せたものでしたが。豫津は気づかなかったようです。
梅長蘇は密売で失われた火薬は爆竹製造ではなく、何かを破壊するためのものだと判断。これが年末の祭祀で使われるのではないかと考えます。
そして外出した梅長蘇は言侯が祭壇に火薬を隠しているのを知ってしまいます。
感想
言侯が火薬を入手して事件を起こそうとしているのですね。言侯は梁帝に恨みがあるのですね。確かに腹が立つでしょう。でもここで皇帝を殺せば国は大混乱ですし、豫津の将来も断たれてしまいます。言侯が大人しく諦めてくれるといいのですが。
琅琊榜14話 あらすじとネタバレ
あらすじ:大みそかの夜
梅長蘇は言侯を信じて見逃しました。言侯も思いとどまることにします。
一方、何文新の死刑が確定。父の何敬中は心労で寝込んでいます。誉王は何文新に似た流浪者を替え玉にしました。それを知った梅長蘇はその情報を謝玉に漏らすのでした。
大晦日。梁帝は各家庭に料理を送り届けさせました。
宮殿外で料理を運んでいた護衛隊が何者かに襲撃され、殺害されてしまいます。それを知った梁帝は激怒。禁衛軍の責任者 蒙摯が罰を受けるのでした。
感想
何敬中は息子が出獄した途端に病気が治って出仕するとは。分かりやすぎるでしょう。当然、謝玉が知ったら動き出しますよね。まあ遠くに逃がすのは失敗したようですが。
直接利害に関係ない人たちを襲って殺すとは、護衛の責任者の蒙摯の評価を貶める作戦のようですね。皇帝としてもメンツ丸つぶれなので激怒するでしょう。蒙摯が罰を受けるだけならいいのですが。彼が皇帝の信頼を失って失脚するのは避けたいですね。
琅琊榜15話 東宮側の攻勢
梅長蘇は太監を殺したのは宮中の事情に詳しいものだと判断。誉王か太子のどちらかだと思うのですが、誉王にはそれができる人材がいない。謝玉と太子が怪しいと思います。
ところが誉王が蒙摯を養護。梁帝に怪しまれてしまいます。
戸部尚書の沈追は闇炮坊の調査を続けていました。謝玉は沈追が誉王の側近だと突き止め。太子は証拠の破棄と沈追の殺害を命令します。
梅長蘇も謝玉の動きを知り阻止に動き出します。
感想
梅長蘇の推理はいい所までいったのですが遅かった。まあ誉王が梁帝から睨まれるのは自業自得ですが。ちょっと浅はかですね。
それにしてもここで蒙摯が失脚して謝玉が禁軍大統領になるのは避けたいですね。皇太子側が断然有利になります。梅長蘇もそれは望んでないでしょう。
朝廷の重臣でありながら、闇の者たち(天泉山荘)を使う謝玉は厄介ですね。蒙摯は有能ですが正規の軍隊なので非合法なやり方には対処できませんし。諜報機関の懸鏡司が動き出すのも当然かも知れません。
まあこれで蒙摯がすべて解決したらそれはそれで有能すぎて警戒されるかもしれませんけれど。
ここは江湖の者を使う梅長蘇の出番ですし、同じ江湖の者同士なら江左盟は負けられないでしょう。意地でも天泉山荘の活動は阻止したいところです。
琅琊榜16話 あらすじとネタバレ
あらすじ:苦悩
梅長蘇は江左盟の者たちを呼び寄せ、謝玉の指示で動く天泉山荘を妨害。天泉山莊の者たちは1日で次々と打ち負かされます。
江左盟の存在を知った卓鼎風は謝玉に報告。これにより、謝玉が計画していた禁軍の弱体化は一旦中断されることになりました。
卓鼎風たちより江左盟の方が勢力が大きいですし、有能な者もそろっているようですね。
謝玉としては計画が狂って悔しいでしょうが、彼にとって卓鼎風たちが便利な存在には違いありません。また別の手を考えるのでしょう。
夏冬は夫・聶鋒を弔うため山に来ました。そこに梅長蘇もやってきます。梅長蘇(林殊)はかつて聶鋒と一緒に戦ったことがあるのです。今、それを明かすわけにはいきませんが。弔うことはできました。
下山の途中、林の中で物音がしたので追跡すると靖王の配下でした。彼らは獣を探しているのだといいます。
卓鼎風が沈追を襲撃。ところが景睿が偶然その場にいて沈追を救いました。卓鼎風は景睿だと知り戦いをやめ、さらに誉王の配下が来たのでその場を去ります。
感想
景睿としてはまたショックな展開です。本人は争いとは関係のない世界で生きたいと思っていても、関係者がことごとく権力争いに関わっているとは。まあ、謝玉が一連の事件の黒幕ですからね。本人が望まなくても景睿も巻き込まれるのではないでしょうか。
琅琊榜 12話から16話の感想
ついに梅長蘇の正体が林殊だとばれてしまいました。今のところ霓凰郡主だけなので問題はなさそうですけど。彼女の行動次琅琊榜では今後、さらに正体を知る人が増える可能性もあります。
言侯が梁帝を暗殺しようとしていたとは驚きです。確かにいろいろ恨みはあるでしょう。むしろよく今まで我慢した。でもここまで来たなら今さら梁帝を殺害してもどうにもならないでしょう。思いとどまっ多様で何よりです。
野心家の謝玉の攻勢が続きますね。梅長蘇としても蒙摯の地位を失わせるわけにはいかないので。ここは阻止でしょう。それに江湖の者を使っているとなれば江左盟の意地にかけても潰したいところですよね。
さてこのところ防戦がつづきましたが、梅長蘇の反撃にも期待したいところです。
次の展開が楽しみです。
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