中国ドラマ「与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~」の最終回のネタバレとあらすじ感想の紹介記事です。
与君歌(よくんか)は唐をモデルにした大興王朝を舞台に権力を宦官に奪われた若き皇帝と彼を守る女護衛官の切ないラブストーリー。
宦官に権力を奪われた若き皇帝・斉焱と、彼を守る女護衛官・程若魚の切ないラブストーリー。
宦官の仇子梁が権力を握り皇帝は傀儡に。程若魚は仇子梁に両親を殺された過去を持ちながら、皇帝を守る使命を背負います。一方、仇子梁の養女となった仇煙織は複雑な思いを抱えながら運命に翻弄されていきます。
また先帝が後継者に指名したという斉宸が現れ物語はさらに複雑に。敵か味方か分からない斉宸の存在も不気味です。
果たして彼らは仇子梁を倒し王朝に平和を取り戻すことができるのでしょうか?そして斉焱と程若魚の恋の行方は…?
それでは与君歌 最終回のあらすじとネタバレ・感想をお楽しみください。
与君歌の主要人物
・斉焱(せい えん)/武宗
演:成毅(チョン・イー)
・程若魚(てい じゃくぎょ)/淩泠/王若泠
演:張予曦(チャン・ユーシー)
・仇煙織(きゅう えんしょく)/王若清
演:宣璐(シュエン・ルー)
・仇子梁(きゅう しりょう)
演:何晟銘(ミッキー・ホー)
・珖王 斉宸(せい しん)
演:韓棟(ハン・ドン)
第48話までのあらすじ
長い仇子梁との戦いに決着がつきました。しかしその戦いの中で仇煙織も力尽きてしまいます。
仇子梁という強敵を排除したものの、斉焱はまだ安心はできません。斉宸がいるからです。斉宸を皇帝にしようとする勢力がいる以上。斉焱の孤独な戦いは続きます。
斉焱と斉宸は朝議の場に現れ、重臣たちも勢揃いしています。臣下たちは仇子梁の残党を厳しく処罰することを斉焱に求めました。斉宸だけは微動だにしません。
程若魚と厳修は仇煙織を弔っていましたが、そこに将棋営の袁都が指揮する兵士たちが押し寄せ、彼らを包囲します。程若魚は仇煙織が生前準備していた仕掛けを作動させ逃げました。しかし袁都は仇煙織の棺を人質に取って程若魚に遺詔を渡すよう迫ると、程若魚は遺詔を渡しました。袁都はそれを受け取ると棺を残して立ち去りました。
斉焱は韓定を呼び出し、神才軍の大将軍に任命しますが韓定は言うことを聞きません。その時、斉焱は様子がおかしいと気付きます。
斉焱は斉宸と二人だけになって話し合いました。
そのころ外では袁都が先帝の斉宸に皇位を譲るという遺詔を持ち出し臣下たちに署名を強要していました。
袁都は斉宸に皇位を継ぐように求めますが斉宸は拒否。斉焱を皇帝だと認めて忠誠を誓い、遺詔を破ろうとします。ところが斉焱はそれを止めさせるのでした。
最終回 第49話 終局の末に
斉焱は再び珖王 斉宸と重臣たちを集めました。斉焱は先帝の遺詔を公開する。水に浸すとそのしかけが明らかになりました。
その遺詔は仇子梁の矛先を向けるために先帝が用意したもの。そして斉焱は朝露の変の経緯を詳しく説明するのでした。
遺詔のせいで斉宸が皇位を継ぐ正当性ができて、周囲の注目を集める立場になりました。それだけに彼を利用しようとする人たちが彼の周りに集まり、彼は生かされてきました。
斉焱は斉宸のわだかまりはもうありません。斉焱は斉宸をあたらためて信用できる人物と認め、彼を太子に使命しました。
程若魚と斉焱は灯籠の明かりで輝く街を楽しみ、来年も一緒に灯籠祭りを楽しみたいと話す。でも斉焱はもう長くは生きられないことを知っていました。斉焱は意識を失い倒れてしまいます。
斉焱の命は尽きようとしていました。意識を取り戻した斉焱と程若魚は二人きりになります。おたがいの願いを確認し合いました。
そして斉焱は斉宸に譲位すると宣言して息を引き取ります。
斉宸が即位。彼は青光剣を玉娘に渡し、紫衣局の新たな持剣人に任命しました。
程若魚は民間人となって生きる道を選び。麺屋を開きました。忙しい日々を送りながら、斉焱が望んだ平和な世を目の当たりにし、心の中で彼を偲ぶのでした。
「終わり
与君歌 最終回までの感想
切ない最後でした
悲しい終わり方になってしまいました。
斉焱のモデルになった唐の武宗が短命だったので敵を倒しても愛する人と長くはいられないことは分かってはいるのですが。それでも斉焱や程若魚は運命に抗い愛を育んでいき、切なさの中にも希望を見ました。
史実をベースにしながらもドラマオリジナルの要素を巧みに織り交ぜ、より深く心に響く物語に仕上がっていたと思います。
史実とフィクションの融合
史実と異なる部分が気になる人もいるかも知れませんが。ドラマとしては楽しめたと思います。なにしろ「与君歌」の国は実在した「唐」ではなく架空の「興」という設定ですから。史実どおりでないのは当然。
史実をベースにしながらも、フィクションの力でより感情を揺さぶる物語を作り上げていると感じました。
おバカなヒロイン 程若魚について
ヒロインの程若魚については、個人的にはおバカで感情的な感じがしました。女の護衛という設定もぶっ飛んでますけれど。皇帝の護衛という設定からすると、もう少し冷静沈着な一面があっても良かったかもしれません。
でも間味あふれる感情的な部分が、逆に彼女を魅力的なキャラクターにしているとも考えられます。
ミッキー・ホーの怪演が光った仇子梁
仇子梁を演じたミッキー・ホーの怪演はよかったですね。もともと世界観が武侠ものというかファンタジーっぽい世界観ですし。こういう敵キャラがいたほうが面白いと思います。ミッキー・ホーがいなかったらこのドママはつまらないものになっていたかもしれません。
最後までヒヤヒヤしたハン・ドン=斉宸
斉宸もどこか掴みどころのない魅力的なキャラクターでした。最後まで敵か味方か分からない謎めいた存在感が印象的でしたね。ハン・ドン=長安賢后伝の蕭承睿ですからね。野心があるのではないかとヒヤヒヤしましたよ。
報われない主役が板についてきた?チョン・イー
斉焱 演じるチョン・イーが長安賢后伝の蕭承煦だから地位を奪われるんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。もちろん関係ありませんけれどね。そういえば「永楽帝」は晩年まで描いたドラマなのでチョン・イーは若い時代だけの出演でしたし。与君歌では最後に死んでるし。
本人がまともにハッピーエンドにならない主役が多いですね。
ツッコミどころ満載でご都合主義的な展開、複雑な人間関係もあり理解が難しいところもありますが。「与君歌」は中国ドラマならではの壮大なスケールと美しい映像。歴史とフィクションがうまく融合した切ないラブストーリーは楽しめました。中国ドラマ、ラブ史劇が好きな方にはオススメできる作品です。
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