中国ドラマ「与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~」最終回(第49話)のあらすじと結末のネタバレ、感想を紹介します。
宦官に権力を握られた大興王朝を舞台に皇帝・斉焱と彼を守る女護衛・程若魚の切ない愛と王朝を巡る権力闘争が描かれた歴史ラブストーリー。
最後の戦いの行方、そして彼らの愛の結末とは?この記事では、最終回のくわしい展開と心に残ったシーンをわかりやすく解説します。
与君歌の主要人物
・斉焱(せい えん)/武宗
演:成毅(チョン・イー)
・程若魚(てい じゃくぎょ)/淩泠/王若泠
演:張予曦(チャン・ユーシー)
・仇煙織(きゅう えんしょく)/王若清
演:宣璐(シュエン・ルー)
・仇子梁(きゅう しりょう)
演:何晟銘(ミッキー・ホー)
・珖王 斉宸(せい しん)
演:韓棟(ハン・ドン)
第48話までのあらすじ
長い仇子梁との戦いに決着がつきました。しかしその戦いの中で仇煙織も力尽きてしまいます。
仇子梁という強敵を排除したものの、斉焱はまだ安心はできません。斉宸がいるからです。斉宸を皇帝にしようとする勢力がいる以上。斉焱の孤独な戦いは続きます。
斉焱と斉宸は朝議の場に現れ、重臣たちも勢揃いしています。臣下たちは仇子梁の残党を厳しく処罰することを斉焱に求めました。斉宸だけは微動だにしません。
程若魚と厳修は仇煙織を弔っていましたが、そこに将棋営の袁都が指揮する兵士たちが押し寄せ、彼らを包囲します。程若魚は仇煙織が生前準備していた仕掛けを作動させ逃げました。しかし袁都は仇煙織の棺を人質に取って程若魚に遺詔を渡すよう迫ると、程若魚は遺詔を渡しました。袁都はそれを受け取ると棺を残して立ち去りました。
斉焱は韓定を呼び出し、神才軍の大将軍に任命しますが韓定は言うことを聞きません。その時、斉焱は様子がおかしいと気付きます。
斉焱は斉宸と二人だけになって話し合いました。
そのころ外では袁都が先帝の斉宸に皇位を譲るという遺詔を持ち出し臣下たちに署名を強要していました。
袁都は斉宸に皇位を継ぐように求めますが斉宸は拒否。斉焱を皇帝だと認めて忠誠を誓い、遺詔を破ろうとします。ところが斉焱はそれを止めさせるのでした。
最終回 第49話 終局の末に
仇子梁が排除され、大興の権力争いはひとまずは決着を迎えました。
しかし斉焱の前には、もう一人の難敵 珖王・斉宸がいました。先帝の遺詔によって斉宸が皇位継承者だという声が根強く残っていたからです。
朝議の場で、斉焱は重臣たちとともに、遺詔の真偽について討議します。その場で彼は、ついに先帝の残した遺詔を公開。水に浸すと、そこには二重の仕掛けが施されており、「斉宸が継ぐ」と同時に「斉焱が継ぐ」とも読める巧妙な細工が施されていたことが明らかになります。
この遺詔は先帝の策略だったことが明かされました。仇子梁の矛先を斉宸へ向けさせるためだというのです。斉焱はこれまでの争いの裏にあった真実を語り、斉宸の存在が政治のバランスを保つための生きた盾だったことを説明します。
その後、斉宸は正式に斉焱への忠誠を誓い遺詔を破棄しようとしました。でも斉焱はそれを引き止めました。そして自らの後継者として、斉宸を太子に任命したのです。
その後、程若魚と斉焱は穏やかなひとときを過ごしました。灯籠祭りの夜、ふたりは来年も一緒にこの景色を見ようと約束を交わします。しかしその裏で斉焱は自らの命が残り少ないことを悟っていました。
その後、斉焱は宮中で倒れ意識を取り戻したのち、程若魚に別れを告げます。そして最後の力を振り絞って正式に斉宸へ譲位を宣言。大興の皇帝としての生涯を終えました。
新たな皇帝となった斉宸は紫衣局の象徴 青光剣を玉娘に託し、彼女を新たな持剣人に任命しました。
程若魚は宮を離れ民間での暮らしを選び、小さな麺屋を営みながら静かに日々を送ります。斉焱の望んだ平和な世を見守りつつ心の中で彼を想い続けていました。
最終回の結末をわかりやすく解説
『与君歌』の最終回はハッピーエンドともバッドエンドとも言えない、登場人物たちの選択と決断が積み重なった静かな幕引きでした。その注目点を解説します。
遺詔に仕掛けられた真実
斉焱と斉宸のどちらが皇位を継ぐべきなのか?その答えは先帝の遺詔の中に隠されていました。
一見すると「斉宸が後継者」と書かれている遺詔ですが、斉焱が水に浸すと「斉焱が継ぐ」という別の文が浮かび上がります。
これは仇子梁の目を斉宸に向けるための偽装でした。先帝は本当の後継者は最初から斉焱だと残していたのです。
斉宸の選択と“真の忠誠”
遺詔を前にしても斉宸は皇位を望むそぶりを見せませんでした。
むしろ斉焱を真の皇帝として認めて忠誠を誓おうとします。彼の言葉がどこまで本心か最終回まで疑問に感じていましたが、最終的には彼が信頼できる人物であると自分の行動で示しました。
斉焱はそんな斉宸の姿を見て、彼を信用して太子に任命したのです。
程若魚のその後と平和な世の中の象徴
斉焱亡き後、程若魚は宮廷を離れて民間人として静かに暮らす道を選びました。
彼女が麺屋を営む場面は短いシーンでしたが印象的でした。争いの末に訪れた普通の生活が、どれほど尊いものか感じさせてくれます。
これは程若魚一人の問題ではなく、斉焱が願った「民が安心して暮らせる世の中」が来たことを表現しているのかも知れませんね。
『与君歌』の最終回は悲しい部分もありますが、希望も残したエンディングでした。
与君歌を最終回まで観た感想と考察
史実とは違う武宗の描かれ方
『与君歌』の主人公・斉焱は、唐の武宗がモデルです。実際の武宗は厳しい道教政策や仏教弾圧で知られていますが、このドラマの斉焱は最後に自己犠牲的な決断を下す人物として描かれました。
ドラマでは「君主である前に一人の人間であろうとした男の選択」として美化されているように思えます。ドラマならではの作り話と割り切りが必要かもしれません。
ただ、エンタメ作品ですから史実に縛られずに面白さを優先するのは、当然。そのぶん、ドラマのメッセージ性やキャラクターの想いが伝わりやすくなっているのではないでしょうか。
おバカなヒロイン 程若魚について
ヒロインの程若魚については、個人的にはおバカで感情的な感じがしました。女の護衛という設定もぶっ飛んでいますけれど。皇帝の護衛という設定からすると、もう少し冷静沈着な一面があっても良かったかもしれません。
でも人間味あふれる部分が逆に彼女を魅力的なキャラクターにしているのかもしれませんね。
ミッキー・ホーの怪演が光った仇子梁
仇子梁を演じたミッキー・ホーの怪演はよかったですね。もともと世界観が武侠ものというかファンタジーっぽい世界観ですし。こういう敵キャラがいたほうが面白いと思います。ミッキー・ホーがいなかったらこのドママはつまらないものになっていたかもしれません。
最後までヒヤヒヤしたハン・ドン=斉宸
斉宸もどこか掴みどころのない魅力的なキャラクターでした。最後まで敵か味方か分からない謎めいた存在感が印象的でしたね。ハン・ドン=「長安賢后伝」の蕭承睿ですからね。野心があるのではないかとヒヤヒヤしましたよ。
報われない主役が板についてきた?チョン・イー
斉焱 を演じるチョン・イーが「長安賢后伝」の蕭承煦だから地位を奪われるんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。もちろん関係ありませんけれどね。
そういえば「永楽帝」は晩年まで描いたドラマなのでチョン・イーは若い時代だけの出演でしたし。与君歌では最後に死んでるし。
本人がまともにハッピーエンドにならない主役が多いですね。
「与君歌」最終回まで観た評価とまとめ
『与君歌』全49話を最終回を見終えて思ったのは、政治と愛、忠誠と裏切りの間で揺れ動く人間模様を丁寧に描いた作品だったなということ。
ツッコミどころ満載でご都合主義的な展開、複雑な人間関係もあり理解が難しいところもあります。とくに中盤以降はやや展開が複雑になり、登場人物の動機や行動がよくわからないと思った人もいたかもしれません。それでもラストに向けて軌道修正されてきれいに物語をまとめた点は評価できます。
こんな方におすすめ
- 中国ラブ史劇が好きな方
- 政治的駆け引きや陰謀劇に興味がある方
- 恋愛だけでなく、ヒロインの成長や戦いのスリルを楽しみたい方
特に恋愛だけでなく戦うヒロインも見たいという方には方には特におすすめできるドラマです。
史実と作り話のバランス感
『与君歌』の斉焱は唐の武宗がモデル。宦官が指揮する禁軍や、当時の権力争いや政治情勢などが下敷きになっています。でもドラマは架空王朝に設定して大胆な脚色が行われています。史実を正確に再現した作品ではありません。
視聴する際はあくまでも「歴史は参考程度にした物語」として楽しむのが良いと思います。
全体としては歴史と脚色された部分がうまくバランスを保ちつつ、エンタメ作品として面白いドラマになっていると思います。
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