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中国ドラマ「灼灼風流(しゃくしゃくふうりゅう) 宮中に咲く愛の華」 25・26・27・28話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。
慕灼華は母方の祖父の屋敷を譲られ、そこで重大な発見をする。そして皇太后の罪が明らかに。
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※この記事はドラマ『灼灼風流』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
オリジナル版を見た感想をもとに書いています。BS版は編集されて話数が変わっている場合があるのでご注意ください。
- 慕灼華(ぼ・しゃくか)/慕琦(ぼ・き)
演:ジン・ティエン - 劉衍(りゅうえん)/定王
演:ウィリアム・フォン - 劉皎(りゅう きょう)/柔嘉公主
演:ワン・リークン - 劉琛(りゅうしん)/第一皇子
演:ジョウ・イーラン - 沈驚鴻(しんきょうこう)
演:シュー・ハイチャオ
灼灼風流 25話 ネタバレとあらすじ
簡単要約
- 劉衍が慕灼華に彼女の外祖父の旧宅を贈る。
- 拒馬河の戦の真実が判明。太后が劉衍を陥れようとしていたことが明らかになった。
- 慕灼華の外祖父の無実と雲妃殺害の真相が露呈。
あらすじ:祖父からの手紙
急接近する二人の関係
小秦宮の酒宴後、慕灼華は劉衍の馬車へ。劉衍が言った「爛桃花(悪い恋のお相手)」発言の真意を問い詰めていると馬車の揺れで慕灼華は劉衍の胸に飛び込んでしまいます。この偶然で劉衍は酔ってキスをした過去を思い出し、二人の関係は一気に進展。
一方、孫雲峰は妹に慕灼華の素晴らしい人柄を素直に認めるようたしなめるのでした。
外祖父からの贈り物と衝撃の真実
慕灼華は雪塵丹を柔嘉公主から譲り受けて薛笑棠を治療。薛笑棠の容体は回復に向かいます。
その後、劉衍は慕灼華に外祖父の旧宅を贈りました。
その後、慕灼華は旧宅で見つけた書物から母親の手巾の杏花が特別な薬水で描かれていることに気づき、杏の木の下を掘り起こしました。そこから発見された羊皮巻には衝撃の真実が記されていました。
危険な薬「換陽散(かんようさん)」は外祖父の発明でしたが、太后に阻止されました。そして太后こそが換陽散で劉衍の母・雲妃を殺害し外祖父を冤罪で処罰した張本人だったのです。
露呈した太后の策略
意識を取り戻した薛笑棠は劉衍の質問に答え「拒馬河の戦い」の本当の事情を告白します。
太后は劉衍に反逆の意図があるとして戦場に留めるよう密命を下していたこと、薛笑棠は家族を人質にとられ行軍図を太后側に渡したことを明かしたのです。
全ての真実を知った劉衍は慕灼華と薛笑棠を連れて宮中へ。しかし太后は真実の発覚を恐れ劉衍を都から遠ざけるため地方行きを命じるのでした。
感想・見どころ
劉衍が外祖父の旧宅をプレゼント。さすが定王やることが違う。でも、単に慕灼華が好きだからというのもあるけど、彼女の過去を癒やして二人で未来を築いていこうという強い思いがあるのかなと思いました。
慕灼華が「あなたも私に任せて?」と尋ねるのも、彼女らしい積極的さがよく出ててよかったと思います。
そして拒馬河の戦と雲妃殺害が太后の陰謀だったことがわかりました。まさかそこまでしますか?太后が息子が大事なのはわかるけど、国を危機に陥れる危険な行いですよ。これでも太后を庇わないといけないのでしょうか。ほんと「孝行」の考え方って厄介。
灼灼風流 26話 ネタバレとあらすじ
簡単要約
- 皇帝・劉俱が太后と対立の末に憤死。
- 柔嘉公主が薛笑棠を刺殺、北涼の暗躍者としての正体を現す。
- 柔嘉公主の目的は太后が殺害した実母の復讐。
あらすじ:最期の願い
皇帝の帰還と太后との対決
行宮から急ぎ戻った皇帝・劉俱は、劉衍と太后の対立の場に乗り込みます。太后は夫の先帝が雲妃だけを愛した激しい嫉妬から、劉衍を何度も殺そうとした過去を告白しました。
三万の将士の命と皇帝の死
劉衍は個人的な恨みで三万の将士の命を弄んだ太后の罪を厳しく批判。太后が開き直る中、劉俱は劉衍に「太后を許せるか」と尋ねますが劉衍は犠牲を理由に「許せない」と答えます。激しい口論の末、劉俱は血を吐いて倒れ。彼は劉衍に太后を許し自分の子を頼み、生き延びるよう言い残して亡くなるのでした。
柔嘉公主の復讐と北涼の暗探
その場を逃げ出した薛笑棠は柔嘉公主と出くわしますが、彼女は隠し持った匕首で薛笑棠を刺殺。「約束通りよ」と冷たく言い放ちます。
皇帝の死を知った柔嘉公主は宮中へ戻り、太后に毒を盛った薬を飲ませました。太后を突き飛ばした柔嘉はこれまでの従順な態度は全て偽りだと明かします。
太后が信頼していた侍女・佩蘭までもが彼女の配下。なんと、柔嘉公主こそが長年定京に潜伏していた北涼のスパイだったのです。
柔嘉公主の恨み
彼女は太后が自分の生母・杏児を殺した復讐のためだけに生きてきました。劉俱は柔嘉を守るため彼女を遠方に預けていましたが、成人した柔嘉は周到な計画で太后の懐に潜り込んでいたのです。行軍図の流出も全て彼女の仕業。
劉俱は柔嘉を愛するあまり、彼女の安全のために薛笑棠を先に始末してしまい復讐計画は中断されていたのでした。
感想
いやもう滅茶苦茶です。南宸はもう終わりだなと思えてきます。
劉俱がおかしいと思って帰ってきたのはさすがですけど。そこで吐血して倒れますか?何しに帰ってきたのでしょう。そこで臨終の際に「太后を許せ」と劉衍に言うなんて。彼も気の毒とは思いますが、そんな甘いこと言ってるから太后が好き勝手するのだなと納得。
太后以上に衝撃的なのは柔嘉公主の正体。これまで心優しい皇女として振舞っていましたが。それがすべて偽りの姿だったとは。愛を誓った薛笑棠を刺殺、ただ利用していただけとは。サイコパスですね。
でも彼女にも母の恨みがあるのはわかりますが。太后すら手玉に取るとは恐ろしいほどの周到さです。
灼灼風流 27話 ネタバレとあらすじ
簡単要約
- 柔嘉公主が太后への復讐計画の全貌を語る。
- 劉衍は劉琛の皇帝即位を実現する。
- 沈驚鴻が柔嘉公主に協力、偽の詔書を作成。公主は女帝となる野望を抱く。
あらすじ:思慕
柔嘉公主、陰謀の全貌を告白
薬で言葉を失わせた太后に対し、柔嘉公主は自らの復讐計画を全て明かします。彼女は「済善堂」で情報を集め、太后と劉衍の対立を利用して都を混乱させるのが狙いでした。
劉衍の追跡を逸らすために、耶沐憬に求婚させたり、慕灼華を利用したりすべてが計算ずくです。計算外だったのは、劉俱が急いで帰京し、憤死という形で亡くなったことだけ。
劉衍の決意
劉俱の死に自責の念で臥せった劉衍を慕灼華は「誰にも予測できない死だった」と慰めます。慕灼華は薛笑棠の死が太后によるものではないと推測を伝え、劉衍は沈んだ心を奮い立たせ、「降伏しない」と決意を固めます。
沈驚鴻の協力と女帝への野望
沈驚鴻が柔嘉のもとを訪れ復讐達成を祝います。しかし柔嘉は「私には心がない」と冷たく突き放し、彼に先帝の筆跡を真似た偽の遺詔を作成するよう命じます。彼女は定京の女帝となる野望を抱いていたのです。
新皇帝の即位
大殿で読み上げられた遺詔は二皇子・劉瑜が皇位を継承するというもので大臣たちは偽の詔書だと疑います。劉衍は自身が持つ二通目の真の遺詔を公表。その内容は劉琛を皇帝に指名するというものでした。劉衍は遺詔の改ざんが北涼のスパイの仕業だと考え混乱を防ぐため議論を禁じます。こうして劉琛が新皇帝として即位したのでした。
感想・見どころ
柔嘉公主の計算高さに驚きました。太后と劉衍の対立を利用し、慕灼華や耶沐憬までも道具としていたとは。母の復讐なのはわかりますが。そこまでしますか。もうくるっているとしか思えませんね。
沈驚鴻が柔嘉公主に盲目的に従ってるのが、なんだか痛々しい。著書まで偽造するとは、立派な謀反ですよ。報われることのない恋心なのに、本人はそれでも公主のためならという思いがあるのでしょうね。シュー・ハイチャオ演じるキャラでここまで痛々しいのは珍しいです。
灼灼風流 28話 ネタバレとあらすじ
簡単要約
- 劉衍は三皇子を謹慎させ、劉琛の即位後の混乱を収拾するが、自らの命が残り少ないことを知る。
- 劉衍は慕灼華を愛ゆえに遠ざけ、病を隠して「不告の別れ」を選択。慕灼華は劉衍からの別れの手紙を受け取る。
- 柔嘉公主は偽の遺詔の真相が劉衍に露見することを恐れ、叔父を利用して自殺に追い込み、証拠の隠滅を図る。
あらすじ:残して逝くもの
皇子たちの処遇と劉衍の体調
劉衍は、劉瑜ら反発する皇子たちに先帝・劉俱の想いを冷静に説明、都の混乱を防ぐため領地に戻り穏やかに暮らすよう命じました。しかし直後に劉衍は倒れ命が尽きかけていると宣告されます。
劉衍の決意
劉衍は病状を隠して見舞いに来た慕灼華を帰らせます。彼は慕灼華から離れることが最善だと決意。「懐かしむより、憎まれた方がましだ」と考え政権の安定のためにも都を離れることを選びます。
一方、柔嘉公主は偽の遺詔の証拠が露見するのを恐れて叔父を巧みに誘導。柔嘉を守ろうとした叔父は自ら命を絶ち証拠は劉衍の追及から逃れました。
劉衍の旅立ちと手紙
劉衍は全財産を慕灼華の名義にした後、書斎で待つ彼女に声をかけず定王府を去ります。執剣から劉衍が去ったことを知らされた慕灼華は数日後、劉衍が「周遊列国」の旅に出たことを知ります。帰宅後、慕灼華は郭巨力から別れの手紙を受け取りました。そこには彼女を想いあえて別れを選んだ苦しい心情が綴られていたのです。慕灼華は屋敷を巡り、劉衍との思い出を噛みしめるのでした。
感想
劉衍の決断が重い。彼は慕灼華を愛しているだけでなくて、自分が死ぬとかろうじて保たれている定京の勢力図が崩壊。劉琛を支える政権が危なくなると判断したのですよね。
それだけ劉衍の存在の大きさがわかるのですけど、だからこそいなくなった時の反動が恐ろしい。
でもそのおかげで慕灼華にはつらい思いをさせてしまう。「恨まれた方がましだ」というのは自分勝手な気もするけど、彼女の夢を尊重しているからこそ。自分に捕らわれないで生きて欲しいという決断なのかもしれません。
灼灼風流 25から28話のまとめと今後の展開
太后の罪と劉俱の葛藤
太后の罪は個人的な嫉妬から三万の将士の命を弄び、国を危機に陥れたこと、為政者として罪を追及されるべきで劉衍が太后を「許せない」と答えたのは当然です。
一方、皇帝・劉俱が太后を許そうとしたのは「皇帝」としての義務と「息子」としての「孝」の間に引き裂かれた結果でしょう。彼が太后を付けあがらせた面はありますが。
ここで劉衍が太后を処刑すれば、批判が劉衍に向かい朝廷が混乱に陥る可能性もあります。朝廷の重しとして定王が崩れれば次の政権も危ない。劉俱は自身の命を投げ打ってでも国の安定のを望んだのかもしれません。
柔嘉公主の変わりようにもショックですよね。彼女は復讐が唯一の生きる意味になってしまったかのようです。幼少期から受けた仕打ちのせいで、人の温もりや感情が麻痺してしまているのでしょう。
今後の予想:劉衍の回復と柔嘉の破滅
このあと劉衍の体はどこまでもつのでしょうか?慕灼華との再会はいつ果たされるのでしょうか。
一方、柔嘉公主は女帝を狙っています。新皇帝・劉琛の政権は彼女に操られてしまうのでしょうか。次の展開が気になります。
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