中国ドラマ 鹿苑記(ろくえんき)~僕の生意気な彼女~ はラブコメ時代劇。
ヒロイン鹿南一と林清秋はかつては深く愛し合っていました。でもある誤解がきっかけで別れてしまい、それぞれの道を歩むことになってしまいます。
数年後、再会を果たした二人が遭遇したのは物語の内容と一致する殺人事件。犯人とされされたのは鹿南一でした。二人は協力して事件を解決しようとするのですが。
この記事では中国ドラマ 鹿苑記(ろくえんき)の全話あらすじとドラマの見どころを紹介します。
中国ドラマ 鹿苑記(ろくえんき)のあらすじ
ドラマが始まるまでの経緯
鹿南一は都の商家の娘。 林清秋は名門の御曹司。身分の違いを越えて惹かれ合った二人は、やがて将来を誓い合う仲に。
ところが、ある日突然、清秋から一通の「訣別書」が届きます。あまりに一方的な別れの言葉に南一は呆然とするしかありません。 傷ついた南一は、すべてを忘れるように都を離れ遠く金州へと旅立ちました。 鹿南一は「薄情男・林清秋」をモデルに物語を作り、説話人(物語作家)として活動を始めます。皮肉にも物語が受けて人気になるのでした。
林清秋と鹿南一の再会
林清秋は科挙に合格して知府(地方官)として金州に赴任。ようやく鹿南一に出会ったものの、鹿南一は容赦なく平手打ちを食らわせてその場を去ってしまいます。
ところが鹿南一の書いた物語とそっくりな殺人事件が発生。鹿南一は殺人容疑で捕らえられてしまいます。そんな彼女を尋問したのは林清秋でした。彼は鹿南一の無実を信じて真犯人を探し始めました。親友の付文淵も彼女を救い出そうと奔走しますが、林清秋は譲りません。
鹿南一の無実が証明された後も新たな事件が発生。付文淵が逮捕されてしまいます。酒甕に隠された死体の謎、毒による幻覚……。二人は力を合わせて事件を解決しようとするのでした。
さらに「訣別書」は互いを別れさせるために仕組まれたものだったことが明らかに。長年の誤解は消えて「ずっと君を探していた。二度と君を離さない」と林清秋の愛の告白に鹿南一も自分の過ちを認めて素直に心を開きます。
二人はついに誤解を解いて和解。固く抱き締め合って唇を重ねるのでした。
京城での事件、婚約者
捜査資料を調べるため林清秋は鹿南一とともにいったん京城に戻ります。林清秋は実家には戻らず、親友で京城の役人である陸白の屋敷に泊まりました。
京城では林清秋の母と婚約者の聞若夕が待ち構えていました。母は林清秋と聞若夕を結婚させようとします。
そんな折、京城で富商が「仙女の絵」に触れて焼死するという事件が発生。林清秋と鹿南一は協力して捜査を進めていきます。
そして絵にまつわる事件の真相が明らかに。事件の裏には絵師と幼馴染の妾の切ない愛がありました。林清秋は事件を見事に解決し、陸白も自身の敗北を認めるのでした。
金州事件の全貌が明らかに
林清秋と鹿南一は金州で起きた事件を解き明かすため危険な烏衣鎮へと潜入。そこで捉えた言滄海からただ盗掘者の生き乗り存在を知り。その人物を探します。
一方、陸白の師爺は高齢を理由を引退。送別会当日。何者かに玉杯が盗まれます。そして鹿南一は師爺の秘密を知ってしまうのでした。
鹿南一は自身の夢と記憶の断片を繋ぎ合わせ、盗掘事件と女性の窒息死事件が一本の線で結ばれていることを確信。そして驚くべき真実が明らかになるのでした。
しかしその真実が明かされた直後、師爺は何者かによって命を奪われました。全ての盗掘者がいなくなってしまいました。そこで鹿南一は誰も予想しなかった一手に出ます。その罠にかかったのは事件の真犯人でした。
鹿南一と林清秋:最後の試練
金州と京城での事件を解決後、林清秋は親の決めた婚約者 聞若夕との婚約を破棄。鹿南一との結婚を決めます。
しかし林清秋に最後の試練が残っていました。鹿南一の両親が課した「婿選びの試験」です。林清秋はその試練を乗り越えることができるのでしょうか?林清秋と鹿南一の運命は?
鹿苑記(ろくえんき) あらすじ各話一覧(全24話)
オリジナル版24話の一覧と2話以降のあらすじを紹介します。
日本でのテレビ・BS放送版は全18話に編集されています。
1~10話 金州での出会い
- 第1話:運命の再会と物語が現実になる恐怖
(BS:第1話 絶縁した薄情者はどっち?) - 第2話:連続殺人の濡れ衣と逆転の罠
(BS:第2話 二つの事件が残した謎) - 第3話:衝撃のキスと新たな謎の幕開け
(BS:第3話 縁結びの神様のいたずら?) - 第4話:酒樽からの死体と親友の逮捕
(BS:第4話 仙女になれなかった花嫁)
鹿南一の小説通りの殺人事件が発生して容疑者になってしまい書斎が火事に見舞われてしまう。林清秋は南一の無実を証明しようと調査を開始するのだった。林清秋の推理で姫信石による養父殺しが暴かれるが、彼は共犯者の存在をほのめかして自害してしまった。さらに新たな殺人事件が発生して今度は付聞淵が逮捕されてしまう。
- 第5話:酒蔵の危機と深まる絆
- 第6話:浴室ハプニングと衝撃の真犯人判明!
(BS:第5話 玉佩に隠された秘密) - 第7話:解けた誤解と林清秋の告白
(BS:第6話 愛を誓う甘い口づけ)
林清秋と鹿南一は付聞淵の冤罪を晴らすため孫夫人の死を探す。ある手がかりから毒殺を疑うのだが雷羽が誤って毒汁を飲んで暴れてしまう。宮北音が毒の正体を突き止め。林清秋らは孫家の父親を疑う。疑いが晴れて付聞淵が釈放されるものの、孫家の父親の死体が池の棺から発見されてしまう。
- 第8話:正体判明!京城で始まる新たな試練
(BS:第7話 都に戻って捜査開始) - 第9話:新たな連続殺人事件
- 第10話:恋のライバル登場
(BS:第8話 恋を知らないお嬢様)
林清秋と鹿南一は誤解が解けて和解。互いの気持ちを確かめ合う。事件究明のため京城へ向かい、林清秋は陸白に協力を求める。南一は実家に戻ったものの家族はすでに去った後だった。
京城で富商の怪死事件が発生。陸白は官職を賭けて林清秋と対決するのでした。
11~16話 京城での富商殺人事件
- 第11話:深まる溝と芽生える想い
(BS:第9話 運命が決めた相手は誰?) - 第12話:恋の試練と「画中仙」の謎
(BS:第10話 欲望を映しだす青い毒) - 第13話:妖画の呪いと隠された想い
林清秋は母から鹿南一との結婚を反対され口論になってしまいう。母は聞若夕を嫁に推すものの、林清秋は拒否。黒衣の男人が「画中仙」を盗もうとするものの鹿南一が気づき男は逃走。絵画に触れた鹿南一は意識が朦朧としてしまう。呪いの絵画を追う清秋と南一は、絵師の弟子 洛寒水に会うのだったが。
- 第14話:絵画事件の真相
- 第15話:烏衣鎮の罠
(BS:第11話 妖しく輝く闇夜市) - 第16話:仮面の男
絵画事件の犯人は洛寒水だった。林清秋との推理勝負に敗れた陸白だったが。何とか辞官の危機を回避する。烏衣鎮の卷宗が消え失せた事件を調査するため、林清秋と鹿南一は烏衣鎮に潜入。しかしな街で罠にはまり拉致監禁されてしまう。そこに付聞淵と陸白が駆けつけ激戦に。捕えた言滄海を尋問して十年前の事件との関わりを知る。
17~24話 金州事件の謎が明らかに
- 第17話:明かされる過去
- 第18話:波乱の宴と蘇る記憶の謎
- 第19話:過去からの解放
言滄海が自らの過去を語り、墓泥棒の生存者がいることが明かされる。林清秋の母は南一が有名な作家だと知り態度を改め、林清秋と聞若夕の婚約が解消される。師爺の送別会が開かれ、玉佩を盗まれてしまう。鹿南一は師爺が過去の記憶にある者と同じだと気がつく。しかし師爺も遺体で発見されるのだった。付聞淵は過去への執着を捨て新たな人生を歩み始める。
・20・21・22話のあらすじ
- 第20話:危険な賭けと鹿南一の誘拐
- 第21話:秘密の通路
- 第22話:トリプルウェディング計画
師爺殺しの真相を追う陸白は林清秋に協力を依頼。鹿南一は盗墓事件の真犯人を炙り出そうとするが誘拐されてしまう。林清秋は地下の秘密通路を発見し後を追う。一方、拉致された南一は恐るべき光景を目にするのだった。そして犯人の正体が明らかになる。
事件解決後、鹿南一、宮北音、聞若夕の結婚の準備が進むのだったが。南一の両親は結婚に反対するのだった。
・23・24話のあらすじ
- 第23話:試練と新たな恋の予感
- 第24話(最終回):明かされる秘密
鹿南一の両親は林清秋が娘にふさわしいか見極めるため試練を課す。さらに南一に想いを寄せる黄少侠が現れて結婚を迫る。さらに試練の最中に鹿南一が誘拐される。犯人は黄少侠だった。試練の期限が近づく中、林清秋は鹿南一の救出を優先させるのだった。林清秋と南一の恋の行方とは?そして最後に付聞淵の秘密が明かされる。
鹿苑記(ろくえんき) 僕の生意気な彼女 登場人物とキャスト
- 鹿南一(ろく・なんいつ)人気の講談師。
演: ホアン・イー - 林清秋(りん・せいしゅう) 金州の知府。
演: ディン・ジアウェン - 付文淵(ふ・ぶんえん) 富商
演: ドン・ユー - 宮北音(きゅう・ほくいん) 検死官。
演: シャン・シュエン(尚璇) - 雷羽(らい・う) 捕頭
演: ウェン・ユエン
詳しいキャストと登場人物は 中国ドラマ【 鹿苑記(ろくえんき)】キャスト登場人物紹介 を御覧ください。
鹿苑記相関図

鹿苑記相関図
鹿苑記を最後まで見た感想と見所
よりを戻す所から始まる恋愛
鹿南一と林清秋はもともと二人は将来を誓いあった仲。そこからどうやってよりを戻すのかが注目でした。幼馴染設定は多いですが、一度破局してそこから復活させるパターンは珍しいかも。
「決別書」の件は最初から何かおかしいなと思っていました。結婚を誓いあった二人がそんなもの送るわけ無いでしょ。それを信じる方もどうかと思いますけれど。
最初の方は意地を張ったり、すれ違いが多くてじれったくも感じましたね。
いい味出してる脇役に注目
付文淵には本当に同情してしまいます。鹿南一のために奔走し、身の潔白を証明しようと頑張っていたのに最終的には恋が実らなかったのは気の毒。中国ドラマによくある「ヒロインを救けるけど報われない助っ人キャラ」のパターンか?と思ってました。でも彼には鹿南一にも言えない秘密があるんですね。それを知ると、まあこの結末は仕方ないかなと思ったりもします。
宮北音と雷羽は殺人事件が起きてるシリアスな展開なのに、その中でのやり取りには何度か笑わせてもらいました。雷羽が幻覚を見てお風呂で騒ぎ、宮北音が死体に慣れてるからと言うシーンは笑えました。
そして、林清秋と鹿南一に立ちふさがるのが林清秋の母と許嫁の聞若夕。聞若夕は最初は嫌なお嬢様キャラかと思ったら。すぐに陸白に恋してしまって、ただ世間知らずなだけだったのですね。なかなか可愛いキャラだと思います。
王府の軽さと御曹司に試練を課す民
林清秋は王府の世子なんですけれど。世子らしさが薄いんですよね。何で王府の跡継ぎが別の地域の知府になるんでしょうね。王府を継がなくていいの?と最初は思いました。後で家には近づきたくないようだというのがわかるんですが。そんな不器用で人間味があるところが親近感湧きますね。
それにしても林清秋の母はわざわざ屋敷を出て息子の恋人に会いに来たり、鹿南一が奥様連中の間で人気の説話人だと知ったら掌返しするし。王妃感があまりないんですよね。ちょっと家柄のいい奥さんみたいな感じ。「あの態度にイラッとする」という意見もあるようですが。私はあの“母親らしさ”がリアルで好きですね。
鹿南一の両親も意外でした。商人なのに王府の跡継ぎに試練を与えるなんて恐れ知らずな。でも身分違いの恋は苦労が多いですし「林清秋は娘を本当に幸せにできるのか?」と見極めたかったのでしょうね。
ノリの軽さについてこられるなら楽しめる
でも鹿苑記は深く考えずにキャラ同士のイチャイチャやドタバタを楽しむドラマだと思います。時代考証とか考えだしたら負けのような気がします。
キャラの面白さ。とくに鹿南一と林清秋のラブラブっぷりや、宮北音と雷羽の真面目なんだかふざけてるんだか分からない掛け合いも最高。
個人的には聞若夕の“すぐ落ちる高慢キャラ”っぷりもいい味出してる。
真面目に考えず、このノリの軽さについていける人なら楽しめる作品だと思います!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
「鹿苑記~僕の生意気な彼女~」はミステリーや人間ドラマが絶妙に絡み合ったラブコメ。過去には、本人たちのせいではないのに、何者かの企てによって別れ傷ついてしまいました。でもそのふたりが再会、事件を通して信頼と愛を取り戻していく様子には胸が熱くなります。
宮北音や聞若夕など、脇役たちにもいいキャラがいて。そちらも応援したくなります。
この記事が、あなたの「鹿苑記」鑑賞の参考になれば嬉しいです。
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