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楽游原 第3・4・5・6話 あらすじ・ネタバレ感想

中国ドラマ『楽游原(らくゆうげん)』楽游原3〜6話のあらすじとネタバレ。

皇孫・李嶷と女将軍・崔琳は、山賊や官兵の追跡を逃れ、韓立の虎符奪取に挑む。偽装夫婦としての潜入作戦や命懸けの駆け引きを通じ、二人は互いの秘密と絆を深めていくのだった。

 

【ドラマ紹介】
大裕国で謀反が発生。孫靖によって皇族が殺害される中、牢蘭関に左遷されていた鎮西軍の元帥・李嶷は国を救うという重大な任務を負うことになった。李嶷は軍糧確保のために食糧商人を狙ったところ崔琳(さいりん)と出会う。互いの素性を探り合い、時に戦い、時に協力し合う二人の運命は?

※この記事はドラマ『楽游原』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

他のエピソードを見たい方は 楽游原(らくゆうげん)あらすじとネタバレ をどうぞ。

 
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ドラマ『楽游原(らくゆうげん)』作品データ

楽游原(らくゆうげん) あらすじ ネタバレ

  • 原題:乐游原(Le You Yuan)
  • 制作国:中国(2024年)/全42話
  • 放送:BS12 月曜・火曜 各2話(週4話)
  • 主演:許凱(シュー・カイ)、景甜(ジン・ティエン)
  • ジャンル:歴史ロマンス・宮廷政治劇

楽游原キャスト・相関図はこちら

 

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楽游原3話 あらすじネタバレ 

要約

崔琳と李嶷が山賊に囚われ、機転で命をつなぐ。山賊の中に旧鎮西軍兵が現れ、李嶷の正体が明らかに。
 

第3話 昨日の敵は今日の友

山賊の洞窟

崔琳(さいりん)は山賊・黄有義(こうゆうぎ)に捕らえられ、洞窟に監禁されていました。彼女に食事を運んだのは偶然同行していた李嶷(りぎょく)。山賊たちは崔琳をどう扱うかで揉め、黄有義が苛立って問いただします。崔琳は咄嗟に「私は皇孫の愛妾」と嘘をついて李嶷も護衛と名乗ってその場を収めるのでした。

旧鎮西軍の再会

そこへ、元鎮西軍兵の趙有徳(ちょうゆうとく)が現れ、李嶷を「十七郎」と呼んで再会を喜ぶ。崔琳はその瞬間、同行の男が本物の皇孫だと悟る。李嶷は縛めを解かれ、逆に崔琳をきつく縛らせるが、山賊らの忠誠心は純粋すぎて、今度は崔琳に刀を向けて「血盟」を誓おうとする。李嶷は機転を利かせ、二人は駆け落ちの恋人だとごまかし、場を収めた。

救出と別離

一方、崔琳の侍女・桃子(とうこ)は薬粉の痕跡を追って山へ入り、李嶷を敵と誤認して弩を放つ。直後に謝長耳(しゃちょうじ)が駆けつけ、郭直(かくちょく)軍が山を包囲。李嶷と崔琳は急ぎ山を下り、桃子と謝長耳を残してそれぞれの軍営に戻ることに。

逃避行と老夫婦

足を痛めた崔琳を背負い、李嶷は山道を進む。途中、善良な老夫婦に助けられ、安息の夜を過ごすが、翌朝、官兵の襲来で二人は地下に隠される。難を逃れ外へ出ると、老夫婦は矢に倒れていた。李嶷は怒り、崔琳が気絶させたせいで助けられなかったと責める。悲しみと無力感だけが山に残った。

 

感想

老夫婦の遺体を見つめる崔琳の顔が、あんなに静かなのは悲しいですね。夜、あの人に珠を渡したときの優しい手つきがまだ残っているのに、朝にはもう冷たい体になっていたとは。
李嶷の怒りも無理はないけれど、崔琳の震える指先を見たら責める言葉なんて飲み込むしかないでしょ。あの静かな山の朝が、こんなにも残酷に感じるなんて思いませんでした。

 

楽游原4話 あらすじネタバレ

要約

李嶷と崔琳が偽装夫婦として潜入し、韓立の屋敷への手がかりを掴む一方、崔琳の過去と二人の絆が静かに深まる。
 

 

あらすじ:起死回生の戦略

再会と看病

崔琳が力尽きて倒れると、李嶷(りぎょく)は迷わず医師を呼び、薬を煎じて看病しました。眠る彼女の額には汗がにじみ、悪夢にうなされます。幼い日の崔琳は城を襲う賊の中で家族を次々と失っていました。母が敵に立ち向かう姿が脳裏に焼きついて離れません。目覚めた崔琳は李嶷の姿を見てとっさに暗器を放ちますが、彼は動じず薬を塗り続けます。その静けさに、崔琳の警戒は少しずつ溶けていくのでした。

 

心を語らう夜

夜、火の明かりの中で二人は過去を語ります。崔琳は母の最期と自分の「生きる」という誓いを打ち明けました。李嶷はただ黙って聞き、崔琳の信念を尊重するように見つめます。敗戦の地を行く道中、民の嘆きを耳にした李嶷の表情には王族としての無力感と決意が入り混じっていました。

潜入の策

並州の城主・韓立(かんりつ)は反骨の将。彼の孫の誕生祝いを機に、李嶷は潜入作戦を立てます。韓家の乳母に近づくため、崔琳と夫婦のふりをして市場の豆乳屋台に座りました。崔琳は妊婦に扮し、徐娘子(じょじょうし)と会話を重ねて信頼を得ます。孫の病気と屋敷に医者が招かれる予定を聞き出すと、二人はそこに突破口を見出しました。崔琳の薬学の知識が、次の作戦の鍵となるのです。

 

感想

李嶷と崔琳が「夫婦ごっこ」で潜入とかありがちだけど、この二人がするといいですね。崔琳のお腹に詰め物して妊婦のふりとか可愛すぎる。でも何でわざわざ妊婦の設定?
でも李嶷も本物の夫みたいな世話っぷり。薬煎じて文句言いながらも手は止めないとか、いくら任務でもできますか?崔琳も最初は疑ってたくせに、だんだん心が揺れてるし。これ、もう任務よりお互いの気持ちの方が危険なのでは?
 

楽游原5話 あらすじネタバレ

要約

李嶷と崔琳は韓立の虎符を狙って駆け引きを仕掛けるが、韓立の逆襲により囚われ、互いの信頼だけを頼りに脱出の策を練る。

 

あらすじ:三つ巴の暗闘

韓立邸への潜入

夜の韓立邸。李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)は侍女を気絶させ、姿を偽って奥方に仕えます。孫の洗児(せんじ)の祝いに乗じ、赤子を連れ去ることに成功。李嶷は、崔琳を妊婦に見せかけた策が功を奏したと胸をなで下ろします。

虎符の行方

韓立は孫の誘拐が虎符を狙った計略と察し、偽の虎符を囮に放ちます。しかし李嶷たちはそれを先に見抜き、火計でその情報網を混乱させました。夜の屋根上で二人は虎符の隠し場所を突き止めますが、南院は堅固な防御に守られ、強奪は不可能と判断します。

智略の駆け引き

崔琳は鎮西軍の名を借りて韓立を揺さぶる策を提案。李嶷は崔家軍を装うほうが自然だと疑いますが、崔琳は「警戒を逆手に取る」と言い返します。二人は互いに「虎符と韓立、どちらを先に制すか」で建州・并州の領有を賭けた約定を交わしました。

兄弟の野心

一方、崔琳の兄・三郎は妹の動きを怪しみ、苛立ちを露わにします。「崔公子は病弱で長くはもたぬ」と言い放ち、家督を奪う野心を隠しません。兄弟の絆は完全に断たれました。

反転の罠

李嶷と崔琳は韓立の前に再登場し、鎮西軍の使者として交渉を試みます。李嶷は商人税の免除を餌に協力を求めますが、韓立は笑みの裏で警戒を強めていました。やがて彼は李嶷を「崔公子本人」と誤認し、もてなしの宴を開きます。だが裏では孫靖の使節が兵を率いて到着。酒宴の最中、韓立は二人を捕縛させ、厳重な仕掛けの部屋に幽閉しました。浴槽の湯気の中で、崔琳は自らの乳名「阿瑩(あえい)」を打ち明け、二人は心を交わします。

 

感想

なにこの「浴槽」で密談とか。命が危ないはずなのに空気が完全に恋愛モードなんですよね。危機感どこ置いてきたの?捕まってるのに視線は優しいし、湯気の中だけ別ジャンル始まってるような。緊迫感よりも甘さが勝ってて「今それ言う!?」って思いました。もう任務も作戦もどうでもよくなってるんじゃ。
 

歴史解説:虎符と軍権の象徴

虎符とは古代中国で軍を動かすために使われた金属製の符節です。左右に分割され、片方を中央(皇帝)、もう片方を地方将軍が所有。両方がピッタリあって初めて出兵が許可されました。古代には本当に虎の形をしていたのでこの名があります。後の時代にはもっと無機質な形になりました。
韓立が虎符を死守するのは当然。これは命と領地を支配する鍵なのです。虎符を狙う者は軍の支配権を奪おうとする者。李嶷と崔琳がこの虎符に執着する理由も地方軍を動かす権限を手に入れるためなんですね。

 

楽游原6話 あらすじネタバレ

要約

李嶷が剣舞で孫靖の使者を斬り、崔琳を救い出すが、正体露見で韓立に命を狙われ、知略と胆力で死地を切り抜ける。

 

あらすじ:以心伝心の好敵手

孫靖の圧力

韓立(かんりつ)の屋敷に、大都督・孫靖(そんせい)の部下たちが押し入ります。彼らは韓立が崔家軍と密会したと詰問し屋敷の裏庭に監禁された人物がいると追及しました。韓立は仕方なく李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)を呼び出しますが、二人は危険を察して先制攻撃。戦いの末、捕縛を免れます。

 

剣舞の一撃

李嶷が姿を現すと孫靖の側近は「京へ出頭せよ」と命じます。でも李嶷は崔琳の怪我ばかりを気にかけ、挑発的な態度を取ります。激昂した側近は崔琳に舞を命じて恥をかかせようとしました。李嶷は彼女を庇い自ら剣舞を披露。韓立の佩刀を借り、舞の終盤で一瞬の隙を突き、側近を斬り伏せます。

血飛沫の中でも李嶷は冷静に剣を返し「これで屋敷の難が去った」と言い残しました。韓立もまた彼に感心して約束どおり崔琳を解放します。

別れの簪

去り際、李嶷は崔琳に「傷を治せ」と声をかけ、彼女は母の形見の簪を渡しました。李嶷は冗談めかして「首が飛んだら、誰か泣いてくれるか」と笑いますが、崔琳は「泣きはしない」と冷ややかに返し、感情を隠しました。

家門の不穏

崔琳が帰陣すると崔公子が簪の喪失に気づきます。彼は新しい簪を贈ると言いますが、侍女の桃子はその答えを信じません。崔琳が意図的に簪を隠したことを察して胸に不安を覚えます。

正体露見

その頃、韓立は李嶷が偽の崔公子だと知り激怒して処刑を命じます。李嶷は書生を名乗り、崔家軍の兵糧の在り処を知っていると申し出て延命を図ります。彼は「韓立が鎮西軍と組めば崔家軍を滅ぼせる」と提案しますが韓立は信用せず人を派遣して殺害を試みましたが、李嶷はその使者を返り討ちにして生き延びたのでした。

 

感想・見どころ

剣舞の場面で大都督の部下殺して、あの場のノリで「痛快だった」とか言ってるけど相手は天下の逆臣ですよ。孫靖の勢力ナメすぎでは?李嶷は確かに頭キレるけど、あれは計算ってよりも一種の覚悟の暴走っぽい。大丈夫?
あと崔琳が簪を渡しましたね。中国では簪はただの髪飾りじゃなくて、「心を結ぶ」って意味があります。だから女性が自分の簪を男性に渡すのは、ほぼプロポーズ級の行為。しかも崔琳のは母親の形見だから命より大事なものを託したってこと。
静かに差し出すだけで何も言わないのも憎い。戦の中で言葉にできない想いを一本の簪に全部込めるとかずるいです。

 

歴史・文化の解説:剣舞(けんぶ)と文人武芸の美学

剣舞は古代中国で武将や文人が行った芸能。漢代には李白の詩『侠客行』にもその描写がありました。剣は「心と技の象徴」でした。
特に宴席で剣舞を披露するのは勇気と詩情を兼ね備えた者のみが許される行為です。また剣舞と琴の伴奏の組み合わせは、唐代以降の“文武両道”の理想形です。ドラマの演出も唐代の美学を表現してると言いえますね。
楽游原
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールをご覧ください。

運営者SNS: X(旧Twitter)

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