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楽游原 23・24・25・26話|崔琳の真実と別離・運命を賭けた楽游原の決断とは

中国ドラマ『楽游原』第23・24・25・26話のあらすじをまとめました。

崔倚が柳承鋒の裏切りを暴き、衆人の前で崔琳の本当の身分を明かす場面から、朝廷と崔家の対立。そして崔琳と李嶷の別離までを描く重要な回です。

この記事では、崔家と皇室の駆け引き、柳承鋒の暴走、そして楽游原が象徴する“別れ”の意味を詳しく振り返ります。

 

この記事で分かること

  • 崔倚が崔琳の真の身分を明かした理由とその影響
  • 柳承鋒の裏切りと愛執がもたらした悲劇
  • 李嶷と崔琳が選んだ「愛より義」という決断
  • 楽游原が象徴する“再会と別離”の歴史的・文学的意味
  •  

※この記事はドラマ『楽游原』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

他のエピソードを見たい方は 楽游原(らくゆうげん)あらすじとネタバレをどうぞ。

 

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楽游原23話 あらすじ:崔倚が崔琳の真の身分を明かす

崔倚は昏睡状態から目を覚ました。歓喜する将兵を前に突如として柳承鋒の逮捕を命じ、軍中に動揺が広がる。

あらすじ

柳承鋒は陰謀が露見したと知って激しく怒ります。父の崔倚を討とうと兵をけしかけました。ところが崔倚も黙ってはいません。阿恕が不意を突いて刃を振るうものの、崔琳が間に入り、父をかばって一命をとりとめます。

混乱のさなか、崔倚は柳承鋒が敵の揭碩人と通じていたことを見抜きます。その怒りは頂点に達し、なんと自分の実子が何校尉であると公言してしまいました。柳承鋒が実は女であり、崔琳の名で軍にいたことを明らかにしてしまったのです。

柳承鋒は脅しで崔府を危機に追い込みますが、李嶷の伏兵に追われて命からがら逃げ延びます。崔倚はその場に倒れ、血を吐きました。

結果:
崔琳は李嶷の助けを得て父を救います。崔倚は兵権を立て直す決意を固めました。一方、柳承鋒は姿をくらまし、朝廷と崔家の間の緊張は、いっそう深まっていくのでした。

 

今回の注目点

  • 誰が事態を変えたのか?
    崔倚が柳承鋒の裏切りを見抜き、衆人の前で崔琳の真の身分を明かした。
  • 「洛陽」と「長州」は何を意味するのか?
    崔家軍の勢力範囲と朝廷の統制を巡る駆け引きの象徴であり、李嶷は崔倚に両府掌握を提案した。
  • 次にどんな対立が起きるのか?
    孫靖が太孫を捕らえたことで李嶷と崔琳が再び戦場で共闘し、朝廷との新たな駆け引きが始まる。

 

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楽游原24話 あらすじ:崔倚が崔琳の真の身分を明かす

李嶷が率いる崔家軍は峝関へ夜襲を仕掛け、孫靖の乱を最終決戦へと追い詰めた。

あらすじ

孫靖は太孫を人質に取り、李嶷に退兵と譲位を迫りました。しかし崔琳が放った矢が偽の太孫の正体を暴きます。混乱の中で韓将軍が突入し、本物の太孫を救い出しました。孫靖は自決し、乱は終わります。

ところが太孫は再び姿を消してしまいました。そのことがきっかけで、李嶷と崔琳の間には深い溝ができてしまいます。その後、柳承鋒は李嶷を誘い出すため、崔琳に揭碩の毒を盛りました。李嶷はそれを桃子の仕業だと誤解して、夜中に崔家軍へと忍び込みます。けれどもその前に柳承鋒が解毒しており、崔琳はすでに回復していたのでした。

結果:
崔琳と李嶷は互いの心を語り合いました。けれども太孫の行方、そして天下の行く末をめぐって、二人の思いはまたすれ違ってしまうのでした。

 


今回の注目点

崔琳はなぜ偽の太孫を使ったのか?
孫靖を欺き、太孫救出の隙を作るためでしたが、のちに本物の太孫を失う結果となりました。

柳承鋒の毒にはどんな意味があったのか?
李嶷を動揺させる策略でしたが、最終的に彼自身が解毒薬を与え、未練を残す行動を見せました。

李嶷と崔琳のすれ違いはなぜ続くのか?
信義を重んじる李嶷と、現実を読む崔琳の価値観の違いが、愛情よりも深い溝を生んでいます。

 

楽游原25話 あらすじ:崔家と皇室の駆け引き

戦乱が収まり、李嶷は権力を捨てて崔琳と静かな生活を望むが、崔琳は天下のためその想いを断つ。

あらすじ

崔琳は李嶷の愛を受け入れず、涙をこらえて別れを告げました。凱旋した李嶷は褒美や称賛をすべて辞退し、再び民の中へ戻ろうとします。

一方、新皇帝は李崃の進言を受け、崔琳を皇子の妃にしようと考えました。しかし崔琳はこの策を逆に利用し、「自ら皇子を選びます」と上奏して政治の主導権を握ります。

やがて宮廷では三皇子の間で対立が生まれ、崔家の名が再び政局の中心に上がりました。
そのころ、崔琳と李嶷は楽遊原で再会します。けれども、愛よりも義を選ぶ崔琳の姿に、李嶷は苦悩を隠せませんでした。彼女の言葉によって李嶷は皇太子としての運命を受け入れる決意を固めます。

その後
信王府で火災が発生します。李崃の陰謀と皇室の権力争いが、新たな嵐を呼び込もうとしていたのです。

 

今回の注目点

崔琳はなぜ自ら皇子を選ぶと上奏したのか?
婚姻を政治の駆け引きに変え、崔家への疑念を払拭しながらも主導権を握るためです。

李嶷はなぜ皇太子になる決意をしたのか?
愛する崔琳の覚悟を見て、理想を守るには自ら権力の頂に立つしかないと悟ったためです。

信王府の火災は何を意味するのか?
皇子間の婚姻争いを覆う陰謀であり、政権の再編と次なる動乱の序章を示しています。

 

楽游原26話 あらすじ:柳承鋒の待ち伏せと誘拐

李嶷は信王の放火を暴露し、朝廷を震撼させるが、権力争いの醜さに深い絶望を覚える。

あらすじ

顧婉娘の機転によって火災の真相を突き止めた李嶷は、朝議で信王の罪を告発しました。
その結果、皇帝の怒りを買った李俊は謹慎を命じられます。けれども李嶷の胸に残ったのは、達成感ではなく深い虚しさでした。

そんな彼を慰めようと、崔琳は楽遊原を訪れます。しかし帰り道で柳承鋒の待ち伏せに遭い、捕らえられてしまいました。柳承鋒は揭碩人の力を借りて崔琳に薬を盛り、彼女を監禁します。

桃子は「引子」を使って必死に捜索しますが、手がかりは得られません。李嶷は崔琳が大裕と揭碩の境にいると推測し、救出に向かおうとします。囚われの身となった崔琳は、柳承鋒に向かって静かに言いました。どんな状況でも、あなたを愛することはないと。

結果:
柳承鋒は絶望の中でなお執念を募らせます。崔琳を奪うことでしか自らの存在を確かめられないと思い込んでいたのです。けれども、彼女の心は最後まで揺らぐことはありませんでした。

 

今回の注目点

信王の火災事件は何を暴いたのか?
皇族内部の腐敗と、地位のために倫理を捨てる権力構造の恐ろしさを浮き彫りにしました。

柳承鋒はなぜ崔琳を連れ去ったのか?
愛というよりも、過去の絆と執念に囚われ、自らの敗北を受け入れられなかったためです。

「引子」が効かなかった理由は?
揭碩の地に持ち込まれたため、符術の効力が及ばず、異域の地理と文化が障壁になったと推測されます。

 

歴史の解説

別れの場所としての楽游原

25話で崔琳と李嶷は楽游原で会いました。でも今回は楽しい場所ではありません。苦悩する場所です。

李商隠の詩にはつぎのようなものがあります。

向晩意不適,驅車登古原。

夕陽無限好,只是近黄昏。

出典:李商隠

(意味:夕暮れが近づくにつれ心が沈み、古い丘(=楽遊原)に登ってみる。
沈む太陽は限りなく美しいが、その美しさの裏に、すでに夜の訪れが迫っている。)

これは李商隠が失意と人生の無情さを歌った詩です。楽游原は楽園のイメージで語られることもありますが。寂しい場所・物悲しい場所の代名詞でもあるのです。

 

潼関の戦いと軍略的意義

潼関(峝関)は古来より長安防衛の要でした。『資治通鑑』によれば、唐玄宗期の安史の乱でも潼関の失陥が都陥落を招いています。崔琳と李嶷が峝関を奪取する描写は、中央政権の命運を左右する戦略戦に基づいています。

峝関は東西交通の要衝であり、ここを制する者が「天下の門」を握るとも言われました。劇中の夜襲戦術は、史実の「潼関夜襲」(李晟軍による反撃戦)を想起させる構成です。

 

 

23~26話:李嶷・崔琳たちの動向

今回の主要人物の行動と考え方をまとめてみました。

李嶷

  • 23話:崔倚を救出し、崔家軍再編を提案。政治的調停者として朝廷と軍の均衡を図る。
  • 24話:太孫救出で孫靖の乱を平定。理想を貫くが、崔琳との理念の違いが深まる。
  • 25話:愛よりも国家を選び、皇太子としての道を受け入れる。信王の陰謀を探知。
  • 26話:信王の放火を暴き、皇族の腐敗を告発。崔琳誘拐を知り救出へ向かう決意。

コメント:理想を現実に移すため、行動する知略家としての側面が強まり、物語の政治軸を牽引する存在となった。

 

崔琳

  • 23話:父の実子として公表され、崔家の正統後継として立つ覚悟を固める。
  • 24話:偽の太孫を利用して戦を収束させるが、柳承鋒に毒を盛られ昏睡。
  • 25話:政略婚を利用し崔家の立場を守る。愛を胸に秘めながら国家を優先。
  • 26話:李嶷を慰めた帰途で柳承鋒に待ち伏せされ拉致される。信義を貫く姿勢を崩さない。

コメント:感情より理を選び、女性ながら政治の主導権を握る姿が、物語の“新たな君主像”を体現している。

 

柳承鋒

  • 23話:鋒父への反逆が露見し、揭碩人を率いて逃亡。家族と決裂する。
  • 24話:崔琳に毒を盛るが、直後に解毒薬を与える。
  • 25話:愛と後悔の狭間で揺れる。潜伏しつつ朝廷の混乱を利用し、復権の機を窺う。
  • 26話:崔琳を連れ去り、揭碩との境へ逃亡。愛執の末に破滅の道を進む。
コメント:愛を力に変えようとしたが、支配に転じた時点で破滅が始まり、“情の暴走”を象徴する人物となった。
総評:
李嶷は理想と現実の間で苦悩しつつも、ついに権力の頂を目指す決意を固めました。
崔琳は愛を封じ、国家の安定を優先する政治的主体へと成長。
柳承鋒はその二人の対極として、愛に囚われ堕ちていく「過去の亡霊」として描かれています。
 
楽游原
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールをご覧ください。

運営者SNS: X(旧Twitter)

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