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如懿伝43・44・45・46話のあらすじとネタバレ

如懿伝39-42話あらすじ |如懿伝47-50話あらすじ ▶

中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~43・44・45・46話のあらすじとネタバレ感想を紹介。

富察皇后の死後、皇后争いが激しくなりました。純妃の脱落後、如懿の脅威になったのが嘉妃でした。嘉妃は如懿を陥れて皇后争いから脱落させようとするのですが。

43話から46話のあらすじとネタバレ解説を紹介します。

※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

他のエピソードを見たい方は 如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧 をどうぞ。

 

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如懿伝43話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 宮中に刺客が現れ、如懿と安吉大師の密通疑惑が浮上する。
  • 嘉妃の策略で如懿は恋文と数珠を証拠として突きつけられるが否定する。
  • 太后の調査で嘉妃の女官が不審な仏珠を持っていたことが発覚。

あらすじ:翊坤宮の刺客

嘉妃の策略

安吉大師の祈祷が執り行われていました。すると嘉妃は啓祥宮の女官・艾児が彼から仏珠を授かったことを知ります。ちょうどそのころ宮中に刺客が現れる騒ぎが起こり、その際に如懿の筆跡に似た恋文と、安吉大師から贈られたとされる数珠が発見されました。

嘉妃はこれを証拠だとして如懿が安吉大師と密通していると皇帝に訴えました。「証拠」を突き付けられた皇帝は如懿を信じたい気持ちとの間で大きく揺れ動くのでした。

太后の介入と事態の転換

皇帝は如懿をかばいますが、真相究明のため太后に相談を持ちかけまする。太后は、この機会に後宮の風紀を正すため女官全員の身辺調査を命じました。

この調査によって嘉妃の宮にいた艾児が、安吉大師から授かった貴重な仏珠を持っていたことがわかります。嘉妃は企みがばれそうになり、艾児を利用してさらに騒動を大きくしようと考えるのでした。

濡れ衣と絶望の淵

身に覚えのない罪を着せられた如懿は、無力感を感じていました。

牢に入れられた艾児は安多大師を巻き込んだことを悔やむものの、嘉妃の策略の道具にされてしまうのでした。

 

感想と考察:嘉妃の思惑

嘉妃が狙っているのは罪ででっちあげることはもちろんですが。嘉妃が壊そうとしているのは皇后に必要な品格でした。皇后になるためには「清廉潔白」で「国母」にふさわしい人物だと想わせること。逆にそれが欠けていればふさわしくない。だから嘉妃の策略は如懿の「人徳」という最大の武器を奪うことが目的なのですね。最悪、罪が確定しなくても評判を落とすことができればよい。という考えのようですね。

 

解説:仏教と清朝宮廷

清朝の皇帝や后妃は、仏教、特にチベット仏教(ラマ教)を深く信仰していました。雍正帝や乾隆帝は熱心な仏教徒でした。また清朝はチベット仏教を政治的に利用してチベット・モンゴル地域の支配を強化しようとしていました。だから清朝の皇帝はチベット仏教を保護していました。そのため安吉大師のような高僧が宮廷に出入りすることは珍しいことではありませんでした。

 

如懿伝44話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 嘉妃の策略で如懿が濡れ衣を着せられ、皇帝は真相究明のため惢心への拷問を決断。
  • 如懿は密かに海蘭に助けを求め、海蘭は凌雲徹と李玉に協力を依頼する。
  • 如懿の機転により皇帝は証拠に不審な点があることに気づき、嘉妃の宮の調査に乗り出す。

あらすじ:対句の意味

惢心の拷問と如懿の孤立

嘉妃の策略によって如懿が安吉大師と密通したという噂が宮中に広がりました。皇帝は真相究明のため惢心の尋問を決定しました。

惢心は如懿の潔白を証明するため自ら拷問に向かいました。如懿は惢心を慎刑司から出すのを約束するものの、自分も翊坤宮に軟禁され孤立してしまいます。

 

海蘭の機転と謎解き

万寿節の夜、如懿は海蘭に寿桃の形をした菓子を送りました。海蘭は箱に書かれた文字と中に隠された数珠に不審な点があるのに気づきます。如懿がかつて語った「琴の音の美しさは、弦にあるのではなく、木にある、木の音の素晴らしさは、実にあるのではなく、空虚さにある」という言葉から、中が空洞になっているのを突き止めました。

また「春」と「奏」の二文字が示す「偷天換日(天地を欺く)」という言葉から、如懿が何者かによって証拠を入れ替えられたと考えます。

 

李玉と凌雲徹の協力

海蘭は凌雲徹と李玉に助けを求めました。李玉は皇帝が隠していた証拠品を入れ替えるため、皇帝を足止めするように凌雲徹に指示。その間、李玉は証拠品の数珠をすり替えることに成功しました。入れ替えられた数珠を持って如懿の元を訪れた皇帝は、彼女の潔白を信じたいと語ります。

如懿の反撃

如懿は皇帝に数珠は紅玉髄で作られており、瑪瑙ではないことを指摘しました。修行を積んだ高僧が二つの石を間違えることはないので偽物だと説明します。

さらに如懿は自身が書いた「寿」の字が皇帝の筆跡に似ていることを示して、筆跡はいくらでも真似できると伝えました。

皇帝は如懿の言葉に納得。李玉に命じて啓祥宮の女官たちに七宝の名前を書かせ、筆跡を調べるように命じるのでした。

 

歴史解説:寿桃と祝寿文化

万寿節とは皇帝の誕生日のことです。この日には宮中では盛大な祝賀行事が開かれました。長寿を願う品々が献上されます。その代表的なものが「寿桃」です。桃は古代より仙人が住むと信じられる「崑崙山」に生えると信じられ、不老不死の象徴とされてきました。

このため寿桃は長寿を願う縁起物として皇帝や年長者の誕生日に贈られる習わしがありました。

 

如懿伝45話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 嘉貴妃の策略が暴かれ彼女は嬪に降格、故郷の王も罰を受ける。
  • 如懿をかばった惢心は拷問により足を負傷するが、江太医と結婚が叶う。
  • 嘉妃は息子たちや故郷の王を失い絶望する。

 

あらすじ:七宝の赤い石

嘉妃の企みの露見と貞淑の自白

皇帝は啓祥宮へ紅玉髄の簪を届けさせ、嘉貴妃に七宝の名前を書かせるよう命じました。ところが嘉貴妃の侍女 貞淑の筆跡が手紙の筆跡と全く違うことがわかります。彼女は追及を受け、如懿の筆跡を真似ていたことが明らかになりました。

さらに皇帝は貞淑が紅玉髄と瑪瑙の違いを区別できないことから、彼女が安吉大師と如懿の密通をでっち上げた張本人だと考えます。

皇帝は貞淑を慎刑司へ送り拷問にかけました。彼女はついに如懿を音しれるため筆跡を真似たと自白しましたが、嘉貴妃とは無関係だと主張するのでした。

惢心の負傷と愛の成就

惢心は慎刑司から運び出されました。でも拷問で重傷をおって歩けなくなる可能性があります。如懿は惢心の痛ましい姿に心を痛め、彼女と江太医の結婚を叶えることを約束します。江太医も一生涯惢心を愛して支えると誓うのでした。

嘉妃の転落と悲劇

皇帝は嘉貴妃を嬪に降格。啓祥宮での謹慎を命じました。彼女の故郷の玉氏の王も罪を問われ罰を受けます。

嘉妃は息子たちを奪われ、故郷の王も遠く離れていくことを知り絶望。九皇子は早産となって生まれてすぐに息を引き取ってしまいます。

嘉妃はせめて一目故郷の王に会おうと必死に追いかけますが、王はただ一度振り返っただけで去ってしまいます。嘉妃は王と再会するためには、生きるしかないと決意するのでした。

 

解説:嘉妃は朝鮮出身?

作中、貞淑が嘉妃の母国語を話すので漢字はわからないと主張する場面がありました。嘉妃の一族は清朝の属国になった玉氏の出身という設定。玉氏の王も朝鮮王をイメージしています。

原作小説では「朝鮮」と書かれているのですが。ドラマではなぜか「朝鮮」とは言わずに思わせぶりな表現だけになっているのです。

史実では嘉妃本人は朝鮮生まれではありません。彼女の祖先が朝鮮出身。ホンタイジの挑戦振興の時に朝鮮に連れてこられ、清朝に帰化した人たちです。

 

如懿伝46話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 惢心と江太医が結婚、李玉や如懿の祝福を受けて宮殿を去る。
  • 嘉貴妃は嘉嬪に戻り嬿婉は嬪に昇進、如懿は皇帝の決定に複雑な思いを抱く。
  • 第一皇子が病で亡くなり、死の直前に嘉嬪が彼を扇動していたことを如懿に明かす。

あらすじ:侍女の門出

惢心と江太医の結婚

江太医の献身的な看病のおかげで惢心の足は回復に向かっていました。でも惢心は体が不自由になったことを気にして江太医との結婚をためらいます。でも如懿に説得され結婚を決めます。そして惢心と江太医は如懿や李玉の祝福を受けて宮殿を後にしました。

 

嘉妃の復位と嬿婉の昇進

貴人に落とされていた金玉妍は嘉嬪に復位。皇帝が玉氏への配慮と、金玉妍への罰は十分にしたと判断したからでした。一方、如懿の冤罪を晴らすために協力した嬿婉は嬪に昇進。自分の宮を持つことになりました。

嬿婉は嘉嬪が復位してまた虐められるのではないかと心配しています。如懿は嬿婉に寵愛を得るために無理に張り合う必要はないと言うのでした。

 

第一皇子 永璜の死と嘉妃の罪

如懿は第一皇子 永璜の病状を心配して皇帝に面会するよう言います。第一皇子は病が重くなり、死の直前に如懿を呼び、孝賢皇后が自分の母親を殺したと信じ込まされたことを告白します。彼は自分を陥れた人物が嘉嬪だと如懿に明かし息を引き取りました。皇帝は間に合いませんでした。

皇帝は息子の死に動揺しますが、永璜に会いたくなかったと複雑な心境を如懿に打ち明けるのでした。

解説:第一皇子 永璜の死

第一皇子 永璜は乾隆帝が即位する前の側室だった富察氏の息子。死後・哲憫皇貴妃の称号を受けています。富察皇后(孝賢皇后)とは別人。永璜が孝賢皇后の葬儀で涙を流さなかったのは事実で、そこのことで乾隆帝の怒りをうけて行為争いから脱落。その後、病になって死亡しました。

金氏の策略はドラマの脚色ですが。乾隆帝を怒らせて破滅した経緯は同じです。

如懿伝:第一皇子(大阿哥) 永璜・乾隆帝に身はなされた皇子の史実とは?

 

解説: 満州族の「訥親」と清朝の軍事

ドラマに登場する訥親(ナチン)は実在の人物。皇太后と同じ鈕祜祿(ニオフル)氏の一族。雍正帝・乾隆帝に仕えた大臣でした。乾隆帝は彼を第一の功臣と高く評価していましたが。1748年の大小金川の戦いで敗北を重ね、清に大きな損害を与えました。

乾隆帝は訥親に失望して解任。訥親は北京に護送され、反乱鎮圧の失敗と規律違反を理由に自決を命じられました。

訥親の代わりに司令官になったのが富察傅恒。彼は反乱鎮圧に成功しています。

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如懿伝35~38話 まとめ

皇后の座を狙う嘉妃は如懿を陥れましたが、如懿と海蘭、李玉や凌雲徹といった仲間たちの協力と機転で乗り切ることができました。

漢詩を使った暗号や、紅玉髄と瑪瑙の違いといったマニアックな知識も使っての作戦で徐徐々に形勢逆転するのは見ごたえありましたね。個人的には如懿と金玉妍の争いはこのドラマでも印象に残っているエピソードです。

惢心は気の毒でしたが江太医と一緒になって宮中を出ることができました。激しい争いが続く中では、一安心できる場面でした。

嘉妃は破滅を招きましたが、完全に力を失ったわけではありませんし、彼女の憎しみは消えていません。次はどのような形で復讐を企てるのか、そして昇進した嬿婉がどのように勢力を広げていくのかが気になります。

 

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如懿伝の登場人物

  • 如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン/貴妃
  • 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
  • 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
  • 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
  • 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉妃(かひ) 演:シン・ジーレイ
  • 衛嬿婉(えい えんえん)/炩嬪(れいひん)  演:リー・チュン

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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