中国ドラマ 塵縁(じんえん)最終回 33・34・35・36話の感想とネタバレ・あらすじ の紹介です。
紀若塵の父親が九幽の魔君だったとは。しかもその仇が太一上仙というラスボス候補みたいですよね。紀若塵が背負う宿命がますます重くなってしまいましたね。
人間界では引き裂かれてた紀若塵と張殷殷が九幽の地で再会して記憶が戻るっていうのは、ちょっとご都合主義な気もしますが。まあファンタジードラマですからね。
でも、一番の見どころはやぱり魔君化した紀若塵の圧倒的な強さですね。西玄派のピンチに現れて、敵を圧倒的な力でなぎ倒す姿は、反則レベル。でも、そのおかげで長年の争いが終わるなら、それもいいのかもしれません。
ただ、魔君になった紀若塵はこれからどうなってしまうのでしょうか?女媧の涙の呪いを解くために、またとんでもないことを企んでるみたいですし…。
個人的には吟風が顧清のために自分の仙力を譲り渡してただの人間になってしまったのが切ないです。
さて、紀若塵の企んだ通りになるのでしょうか?そして張殷殷の記憶は今度こそ戻るのでしょうか?
それでは塵縁(じんえん) 33話から最終回までお楽しみください。
・紀若塵(ジー・ルオチェン) 演:マー・ティエンユー
・張殷殷(ジャン・インイン)演:アンジェラベイビー
・吟風(イン・フォン) 演:ワン・ジュオチョン
・顧清(グー・チン) 演:シュエン・ルー
サブタイトルは当サイトで独自に付けたものです。正式な内容や放送スケジュールは公式サイトを御覧ください。
33話 紀若塵の決断の行方
済天下の正体
紀若塵を陰ながら助けてきた済天下こそ無尽海の主であり、人間界での仮の姿でした。彼はかつて仙界の天牢から逃げ出した大天妖でもあったのです。太一上仙が築いた修羅塔が九幽から現れ、人間界を脅かすのを防ぐため、噬情尊者が集めた人間の涙を利用して無尽海を作り、修羅塔の出現を抑えていたのでした。
紀若塵の決断と代償
張殷殷の記憶を取り戻すため、紀若塵は無尽海を干上がらせました。女媧の涙の呪いが解け、張殷殷は無事に記憶を取り戻しましたが、無尽海の主が念力で創り出した零と洪荒衛たちは、無尽海の消滅と共に一瞬にして消えてしまいました。
張殷殷は記憶を取り戻しましたが、そのせいで零と洪荒衛たちが消滅したことに深く悲しみ、紀若塵と顔を合わせることを拒むのでした。
第34話 干上がる無尽海
無尽海の主の正体
蘇姀の口から彼女と無尽海の主との切ない過去が語られました。遥か昔、二人は恋人同士でしたが無尽海の主が生涯を修羅塔の封印に捧げたため、蘇姀は無尽海を離れ、鎮心殿に囚われたのです。
そして無尽海が干上がり修羅塔の出現が迫る中、顧清は自分の仙力を吟風に託して、自らは青い仙石となるのでした。
紀若塵の意図
第35話 紀若塵の計画と修羅塔の破壊
太一上仙が三界を統一しようとしたその時、修羅塔には既に紀若塵によって九幽溟炎が仕込まれていたことに気づきました。強大な霊力の助けによって九幽溟炎は修羅塔を破壊しました。
実は紀若塵は九幽で塔の破壊を諦めた時からこの計画を立てていました。だからだからこそ人間界に戻って無尽海を干上がらせたのです。
紫微真人の登場と、太一上仙との最終決戦の幕開け
太一上仙は紀若塵を捕らえるために仙人を派遣しましたが、紀若塵はそれを倒しました。
太一上仙はついに自ら姿を現しました。紀若塵と張殷殷は共に中太一上仙と戦いますが、魔法を封じる宝器で二人を捕らえようとします。劣勢になりながらも戦う紀若塵。孫果が紀若塵を暗殺しようとしますがあっけなく最期を迎えます。
紫微真人と西玄の師尊たち雲中金山ら登仙台に集結。
紀若塵は仲間たちの力を得ていよいよ太一上仙との決着をつけるために戦います。
36話(最終回)
師の犠牲と愛の力
張殷殷と紀若塵を守るため西玄の師尊たちは命を懸けて祭仙鎮を開きます。結界の中で二人は師たちが犠牲になるのを見守るしかありません。
怒りに燃える紀若塵は魔に堕ちる危険を冒し九幽冥焰を最大限に使います。戦いの中、張殷殷は太一上仙の攻撃を受け重傷を負い紀若塵を庇いながら息絶えました。
最期に彼女は内丹を紀若塵に託し彼の霊力を増強させました。吟風が一時的に太一上仙を食い止めるも張殷殷は亡くなり復讐を誓った紀若塵の力と張殷殷の元神の守りにより太一上仙は倒れました。
新たな始まりと再会
三界の災いが去り紀若塵は悲しみに暮れますが張殷殷を救おうと自身の九幽冥焰を使います。すると張殷殷は蘇りましたが、紀若塵は倒れてしまいます。
張殷殷は自分の力を返そうとしますが、紀若塵も目を覚ましました。
二人は師匠から託された使命を終えそれぞれの道を歩み始めます。
吟風は別れを告げた後、空に現れた妖獣と再会しました。それはかつて顧清が逃がした大天妖で下界で紀先生と名乗っていました。
紀先生は過去の出来事を語り吟風の昇仙を祝福します。吟風は仙魔の区別よりも人の心のあり方が大切だと語るのでした。
それぞれの帰る場所
紀若塵は張殷殷と西玄に戻りました。二人の願いは砂漠で旅館を開くことで、周囲の祝福を受け実現へと動き出します。
まずは二人は西玄で結婚式を挙げた後、旅館に戻りました。
そして世界は平和になり紀若塵と張殷殷には子供も生まれます。
紫微の遺志は受け継がれ旅館は西玄を目指す弟子たちのが訪れました。若い彼らに紀若塵はかつての自分を見るようでした。
<終わり>
塵縁 最終回 までの感想
期待通りのビジュアル、やや気になる世界観
人気俳優のマー・ティエンユーとアンジェラベイビーの共演ということもって、このドラマのビジュアルには期待してました。二人の画面映えは文句ありません。
ただ衣装を含めて一部、ドラマの世界観にそぐわないと感じる点も。でもまあ、ファンタジー要素が強くコンピューターゲームのような世界観を表現していると考えれば許容範囲かもしれません。
徐々に面白さを増すシナリオ、魅力的な脇役たち
序盤のストーリーは登場人物たちの目的や関係性がやや掴みにくく、煩雑に感じる部分もありました。でも物語中盤、紀若塵と張殷殷の切ないながらも甘いロマンスが展開するにつれて、ドラマの中心となる軸が明確になり引き込まれるようになりました。
吟風と顧青といった魅力的な脇役カップルの存在も物語に深みを与えていました。特に顧青の身に起きた出来事は衝撃的で、その後の展開が非常に気になりました。
張殷殷が復活するなら、元々石であった顧青にも何らかの救済があっても良いのではないかと感じましたが、物語はそうはなりませんでした。
CG演出は?アクションシーンは物足りなさも
CGを多用した幻想的な仙界の描写は確かに美しく、見どころの一つと言えるでしょう。
でも過剰なCGの使用は画面を安っぽく見せてしまう印象も受けました。まるでコンピューターゲームの画面を見ているような感覚になることも。
魔法や炎、戦闘シーンでのCG合成も同じで、日本の子供向けヒーロー番組のような印象を受け、迫力に欠けると感じました。
中国ドラマにありがちなスピード感のない宙吊りアクションとCGの組み合わせも個人的には物足りなさを感じました。
中華ファンタジー好きにはおすすめできる作品
とはいえ、いくつかアラはあるものの。終盤にかけてのドラマの盛り上がりはなかなか良いと思います。最後まで楽しんで視聴することができました。
主人公カップルだけでなく魅力的なキャラクターが多くて、それぞれの物語を追いかけるのも面白いです。
個人的には数ある中国ファンタジードラマの中でも好きな作品の一つとなりました。
中華ファンタジーというジャンルが好きであれば、十分に楽しめる作品だと思います。
BS12で次に放送される番組
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