「風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~」の1話・2話・3話・4話のあらすじとネタバレを感想つきで紹介します。
唐の時代を舞台に、運命に翻弄される主人公・庫狄琉璃の物語を描く中国ドラマです。
唐の貞観11年。服作りの達人 安四娘は娘の琉璃と暮らしていました。ところが安四娘は弟子の卓錦娘に陥れられ投獄されてしまいます。安四娘は娘を守るために自害、琉璃は母の旧友・孫徳成の養子となり性別と素性を隠して宮中で医官となるのですが。
それでは風起花抄の1話からお楽しみください。
風起花抄 1~4話に登場する人物
- 庫狄琉璃(こてきるり)
演:グーリーナーザー
子役:アクダ・アディリジャン
幼い頃から刺繍の才に恵まれる - 裴行倹(はいこうけん) 演:ティミー・シュー
科挙を目指す若者 - 安氏(あんし) 演:麥迪娜(マイディーナ)
琉璃の母 - 卓錦娘(たくきんじょう) 演:リー・シンイー
安氏の元弟子
林尚服(りんしょうふく) 演:ジャン・ジン(張静) 尚服局の主任 - 武才人 演:シー・シー
太宗の側室
第1話 金針の因縁
安氏の店・如意夾纈店
物語は唐の繁栄期、長安の活気ある都から始まります。安氏とその弟・安四郎は都で有名な仕立屋「如意夾纈店」を営んでいます。安氏は宮廷の陰謀から逃れ、娘の琉璃とひっそりと暮らしているのです。
安氏が「皇宮」という言葉に胸騒ぎを覚えるのは、過去に嫌な思い出があるからなのでしょうか。
尚服局の権力争い
宮廷の尚服局では林尚服が権力を振りかざしています。楊妃が皇后になるかもしれないという噂を聞いて慌ててご機嫌を取ろうとするあたり、いかにも権力に媚びる人物という感じがします。
卓錦娘は楊妃の褘衣製作に名乗り出ますが、自分では底までの腕はありません。そこで安氏に頼みに行きます。彼女は安氏の弟子なのですが、恩師を敬ってる様子がありません。自己の出世のためにやってる感じがありありですね。恩師を脅すとは、なんとも恩知らずな弟子です。
裴行倹と蘇定方
安氏は琉璃の神業のような刺繍の腕前を心配。彼女が宮廷の争いに巻き込まれるのを恐れて厳しく叱ります。
裴行倹は科挙のために都にやって来ました。そして憧れの大将軍・蘇定方に弟子にして欲しいと頼み込みます。蘇定方が椿の花を射るように指示すると、裴行倹はあの琉璃の手巾を射抜いてしまいます。
蘇定方が裴行倹を「見かけ倒し」と評しましたが、頼み込まれて仕方なく感がてみることに。
歴史的には裴行倹は蘇定方の弟子になるんですよね。
第2話 母娘の別れ
卓錦娘の陰謀と安氏の悲劇
卓錦娘が安氏から完璧に修正された褘衣を受け取りました。その素晴らしい出来栄えに改めて驚きます。天下一の腕前は伊達ではないようですね。
卓錦娘は林尚服と共に楊妃に褘衣を店に行きました。ところがそこに太宗 李世民がやってきます。太宗は楊妃が皇后の位を狙ったと判断して激怒。
楊妃と卓錦娘たちは窮地に立たされます。ここで林尚服と卓錦娘がすべての罪を安氏になすりつけてしまいました。
なんと卑劣な行為です。しかも安氏が宮廷に戻りたくて褘衣を作ったとまで言うとは。結局、安氏は捕縛されてしまいました。
琉璃の危機と裴行倹の機転
卓錦娘は金針を見つ蹴ることができず、琉璃をとらえようとします。裴行倹が琉璃を書物用の箱に隠して、衛兵から逃れました。
この間、ハラハラしましたね。
でも琉璃は金針と秘訣を箱に隠して自分は馬から落ちました。幼いのにそこまでする?金針を見つけられない卓錦娘は激怒して琉璃を牢獄に閉じ込めてしまいまいた。
安氏の最期
安氏は孫徳成に琉璃を助けて欲しいと懇願。親としては子供だけは助けたい一心なのでしょうね。
そして琉璃に仮死状態になる薬を飲ませ、自らの手で首を締めつけ死んだように見せかける。母の愛なのでしょうけど、あまりにも辛い決断です。
そして、自ら首を吊って自害するとは…衝撃的でした。
卓錦娘と林尚服が安氏母娘の死を知って不禄院へ駆けつけて金針を探すために遺体を焼くよう命じます。
第3話 欲望の成就
琉璃の新たな運命
安氏はなくなりましたが、琉璃は生き残りました。孫徳成がひきとり弟子にして「小豆子」と名付けられました。
この日以来、琉璃は不禄院の医官「小豆子」として宮中に留まることになりました。そして卓錦娘は尚服局の「大家」に。なんという対照的な展開でしょうか。
11年後の再会と新たな波紋
11年の歳月が流れました。琉璃は成長して医官として宮中に溶け込んでいます。
そして武才人が登場。後の武則天ですね。武才人が琉璃の刺繍した豪華な服に感心して「小豆子」に会いたがっています。武才人と繋がりができるのでしょうか?
琉璃が武才人がかつての命の恩人 武元華だと気づいて、名乗り出ようとするのですが、孫徳成が止めました。
卓錦娘の気づき
そんな中、卓錦娘が鄧七娘の持つ袋の刺繍から、それが安氏の失われた技術だと気づきました。
早くも安氏の刺繍に似てると気づいてしまうとは、さすが弟子です。変な意味で感心します。
第4話 皇宮からの逃走
卓錦娘の疑惑と武才人の機転
卓錦娘が巾着について小豆子(瑠璃)と小順子を尋問。西市で買ったと誤魔化しますが、卓錦娘は安氏の縫い方との共通点を見抜いて疑いを深めます。卓錦娘の執念とというか勘の鋭さは凄い。
そこに武才人が戻ってきてうまくとりなして助かりました。
琉璃の危機と孫徳成の決断
卓錦娘は琉璃が裁縫ができること、そして狄才人のために作った死に装束がが彼女の手縫いであることを知りさらに疑いを深めます。
さらに档案局で琉璃の身元を調べて両親がなく、数年前に孫徳成が外から拾ってきたことを知ります。
宮中からの脱出と新たな困難
内侍院から琉璃を尚服局に異動させるという知らせが届きました。孫徳成が慌てて琉璃を棺桶に入れて宮中から連れ出そうとします。棺桶に穴を開けるのも芸が細かい。しかし魏林に怪しまれたり、潘宦官に小順子が捕まってしまったりと、トラブル続き。でもなんとか脱出に成功しました。
ところが華天を追跡してる裴行倹が孫徳成の馬車に出くわして棺桶から放り出された琉璃を見てしまいました。
でもここでは再開はしないのですね。
でも小順子が捕まってしまい。彼を助けるために琉璃が宮中に戻ろうとするのですが。孫徳成は瑠璃を止めました。
風起花抄 1~4話の感想
序盤からハードな展開。というか親が犠牲になるパターン多いです。それにしてもなぜ安氏が死なかければいけないのでしょうか。
卓錦娘の卑劣さが際立ちます。それにしても卓錦娘は執念深いですね。それほど「大家」の称号が欲しいのでしょうか。いや、劣等感をかかえているからこそ肩書を求めるのでしょう。既に欲に取り憑かれて、残酷なことも出来る人間性を失った人間になってるような。
そして、琉璃の才能をいち早く見抜きいて彼女の命を救った武才人もさすがです。彼女は後の武則天なのですが、いい人みたいですね。
史実では武則天が皇帝になったとき、庫狄氏(琉璃)が女官として仕えるのですが。このドラマでは若い時に知り合っているという設定なのですね。
あと孫徳成の存在は、過酷な宮中で安らぎを感じます。親みたいなものですからね。
さて、琉璃は宮中を離れて新たな生活をスタートさせましたが、卓錦娘の追跡や世間の荒波にどう立ち向かっていくのでしょうか? 彼女の才能が、今後どのように物語を動かしていくのでしょうか?そして、裴行倹との再会は?
これからの展開から目が離せませんね。
他のエピソードも知りたい。そんなときは「風起花抄」全話一覧からお好みのエピソードを選んで読むこともできます。
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