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中国ドラマ「浮図縁(ふとえん) 乱世に咲く真実の愛」25話・26話・27話・28話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。
歩音楼は栄安を拉致して6年前の状況を聞き出しました。栄安は解放されたもののこの件については追及しないことにします。戻った歩音楼は慕容高鞏の狂信的な独占欲に悩まされついに従兄を失ってしまうのでした。
浮図縁25話から浮図縁28話のあらすじとネタバレを詳しく解説していきます。
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※この記事はドラマ『浮図縁』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
浮図縁25話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 婉婉が栄安に人質になった件を口外しないよう釘を刺す。
- 連城公子が慕容高鞏によって殺害される。
- 婉婉が肖鐸の步音楼への想いを探り、反対する。
あらすじ:陛下の異常な愛情
栄安が宮殿に戻ると、婉婉は今日の出来事を慕容高鞏に話せば誰のためにもならないと釘を刺します。栄安もっそのことは理解しているので、これ以上追求しないことにしました。内情を知る素槐については家族を人質にとって口外しないように脅しました。
肖鐸は步音楼が栄安を人質に取った理由を知って自分への想いが変わっていないことを知り喜びます。でも彼女の行いはあまりにも危険だと怖くなるのでした。すると肖鐸は慕容高鞏に呼び出されます。
その頃、慕容高鞏は步音楼に薬を飲ませて木芙蓉の首飾りを贈ろうとします。さらに連城公子を連れてこられたので步音楼が驚きました。彼女は必死に慕容高鞏に連城公子との関係を説明しますが、慕容高鞏は二人の関係を疑い、步音楼の手に短刀を握らせて連城公子を刺し殺します。連城公子は「幸せに生きてほしい」と言い残して命を落としました。
鹿鳴蒹葭に到着した肖鐸は連城公子の遺体を目にして驚きます。すると慕容高鞏は「彼女の心にいる人物は排除した」と言います。肖鐸は怒りを抑えつつ、慕容高鞏に従うしかありませんでした。
その後、婉婉は肖鐸が步音楼を想っているいることを知ると、皇帝と争ってはならないと警告。しかし肖鐸は諦めません。
浴仏節の日。肖鐸は栄安の名を騙って步音楼を船に誘い出し彼女の思いを探るのですが。
感想:慕容高鞏の歪んだ愛のカタチ
慕容高鞏は連城公子と步音楼が男女の関係にあると疑っています。連城への疑いは21話から引きずっているのですけれど。まだ諦めてなかったとは。しかもこの間に連城を捕まえ、步音楼の目の前で彼女に刀を持たせ従兄を殺させるとは。愛が歪みすぎて暴力に変わる姿が恐ろしいですね。
彼は証拠もないのに一方的に決めつけているのですが、慕容高鞏は自分が步音楼から愛されないのは連城のせいだと責任転嫁しているのでしょう。そんなことをしても步音楼の心は得られないばかりか、ますます嫌われるだけなのに。慕容高鞏は皇帝になってすっかり傲慢になってしまいましたね。
浮図縁26話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 慕容高鞏による監視の中、步音楼と肖鐸が密会に成功。
- 婉婉が二人の関係を黙認し、步音楼の窮地を救う。
- 栄安公主が肖鐸を追い詰めるため、さらなる危険な企みに手を染め始める。
あらすじ:妃の朝帰り
仏陀浴びの祝祭が終わり、太后は步音楼が宮殿に戻ることに反対。それに対して慕容高鞏は反論できませんでした。
その後、慕容高鞏は步音楼を探しましたが見つけられません。栄安は小舟から出てくる肖鐸の姿を目撃。栄安が小舟に残された木芙蓉の首飾りを慕容高鞏に渡そうとしますが肖鐸に脅されて、引き下がるしかありませんでした。
上機嫌で步音楼が部屋に戻ると慕容高鞏がすでにいました。彼は木芙蓉の首飾りが無くなっていることを問いただします。そこに婉婉が駆けつけて、步音楼と一緒にいたと嘘をついて助けました。さらに栄安が首飾りを拾ったと証言して步音楼は助かりました。
婉婉が步音楼に肖鐸への想いを問いただすと、步音楼は肖鐸への気持ちを認めます。婉婉はこれ以上の援助はしないと言いつつも、二人の関係を黙認することにするのでした。
夜、步音楼は肖鐸と小舟で密会。肖鐸は彤雲を迎えに行くと言いますが、音樓は彼を危険に晒したくないと考えて自力で彤雲を助け出すことにします。
翌日、步音楼は婉婉を誘って、慕容高鞏の目の前で芝居を打ち彤雲を解放させることに成功。しかし彤雲を迎えに来たのは栄安の部下でした。
感想:木芙蓉の首飾りの意味
木芙蓉の首飾りは慕容高鞏が步音楼に与えた物ですが。善意のプレゼントではなく、慕容高鞏の独占欲と所有欲を表現するアイテムになってますよね。
肖鐸が引きちぎって捨てたのは、肖鐸が慕容高鞏の支配から步音楼を解放しようという決意の表現なのですけど。それを見つけた栄安が慕容高鞏に「步音楼の裏切り」の証として利用しようとします。これは肖鐸と婉婉に阻止され、步音楼のもとに戻りました。
おかげで步音楼はおとがめはなかったのですが、結局は慕容高鞏の支配からは逃れられない。という象徴的なアイテムになってしまいます。木芙蓉の首飾りをめぐる駆け引きが緊張感がありましたね。
浮図縁27話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 栄安の策略により、步音楼は妖怪の仕業に見せかけた呪詛の罪を着せられる。
- 彤雲の裏切りが露呈するが、それが栄安の罠だったことが明らかに。
- 肖鐸は步音楼を守るため、事態を逆手に取りって真相解明に乗り出す。
あらすじ:憂うつな裏切り
步音楼は彤雲と久しぶりに再会しました。でも彤雲はどこか思い詰めている様子でした。その日の昼間、彤雲は栄安に呼び出され、家族を人質に取られて步音楼を陥れる罠に加担するよう脅されていたのです。
街では美しい女性が通り過ぎた後に男性の死体が見つかるという噂が広まり、人々は狐の妖怪の仕業だと噂していました。被害者が皆「鹿鳴蒹葭」の近くで亡くなっているので肖鐸は皇族を狙った事件だと疑います。しかし慕容高鞏はこの捜査を歩馭魯に任せました。
そんな中、彤雲は栄安の指示で呪詛の人形が入った箱を步音楼の部屋に置くよう命じられます。彤雲は罪悪感に苛まれながら音樓のベッドの下に箱を隠します。
歩馭魯が「鹿鳴蒹葭」を捜索すると音樓の部屋で箱を発見。步音楼は呪詛をかけた「妖妃」として連行されそうになりました。そこに肖鐸が現れ強引に彼女を昭定司の監獄へ連れていきます。
監獄で彤雲は全てを打ち明けますが、音樓はすでにその箱に気づいていました。肖鐸もまた栄安の企みに気づいており、二人はこれを逆手に取って反撃しようと考えます。
大臣たちは音樓の処刑を要求。栄安は音樓を「妖妃」と罵り、太后の権威を借りて慕容高鞏に処刑を迫ります。肖鐸は3日以内に事件の真相を突き止めると宣言。
肖鐸の調査によって死因が曼陀羅の過剰摂取であったことが判明。昭定司は瓊水閣の店主を逮捕する。栄安は肖鐸に激怒するのでした。
解説:中国の呪詛文化と人形
人形を使った呪いは時代劇ではおなじみ。これは「厭勝(えんしょう)」という呪術の一種で、人形に人物の生年月日や名前を書き込み針を刺すことで、その人物に苦痛を与えたり、災いを引き起こしたりすると信じられていました。このような呪術は王朝時代にはよく行われていました。実際に効果があると信じられていたので法律でも禁止されています。見つかれば処罰を受けます。逆にそれを利用して相手を陥れる手段として使われました。
現代では呪術は効果がないと知られているので、ドラマでは敵を陥れる手段として描かれます。
浮図縁28話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 栄安は肖鐸の正体を調べ上げて脅迫。
- 音樓に毒酒を飲ませるよう迫るが、肖鐸は逆手に取って彼女の悪事を暴く。
- 物語の鍵となる6年前の事件の真相が明らかになり始める。
あらすじ:紅の装い
栄安は肖鐸の素性を調べさせ、彼が偽の宦官だと突き止めました。そして肖鐸を脅迫して自らの手で步音楼を殺すよう命じ、断れば正体を慕容高鞏にバラすと脅します。
肖鐸は毒酒を持って步音楼のもとを訪れました。彼女は肖鐸に絶望して毒酒を飲み干します。步音楼が死んで得意げになる栄安に対し、肖鐸は恭しく口紅を差し出すと栄安はその口紅を使い枚ました。ところが肖鐸が毒入りだと明かすと栄安は慌てて解毒剤を飲みますが、肖鐸に気絶させられるのでした。
駆けつけた慕容高鞏は肖鐸から真相を聞いて栄安に死刑を命令。
肖鐸は步音楼に許しを請おうと急ぎますが、步音楼は背を向けたまま震えていました。肖鐸が慌てて振り返らせると、彼女の顔に涙はなく逆に得意げな表情を浮かべていました。步音楼は肖鐸の意図を理解して毒酒を飲んだふりをしていたのでした。二人がじゃれ合っていると、曹春盎が駆け込んできて、彤雲が流刑に処されたと知らされます。
肖鐸の策により彤雲は流刑を装い曹春盎と偽りの婚礼を挙げました。最初は戸惑う彤雲でしたが失望して立ち去ろうとする曹春盎を追いかけ彼が好きだと告白。二人はようやく結ばれます。
一方、栄安は臨終の間際に6年前の事件の真相を語り始めます。彼女は肖鐸が真の肖鐸を殺した犯人を探していたことを初めて知る。そして栄安は真犯人は歩馭魯であると告げて狂ったように笑うのでした。
步音楼はなぜ栄安が父の絹の帯を持っていたのか疑問に感じ、6年前に何があったか父に問いただしました。歩馭魯は帯を見て驚きの表情を浮かべるのでした。
感想
宿敵・栄安の死によってひとつの区切りができたように思えました。でも勝利の陰で明らかになったのは6年前に肖鐸の弟を殺した真犯人が步音楼の父 歩馭魯だったという驚きの事実です。
なぜ步音楼の父が?という謎はあるものの。それ以上に、栄安の狂ったような笑いが象徴するように、愛し合っている步音楼の肖鐸を土台から壊してしまいそうな衝撃の事実です。
肖鐸は復讐のためだけに正体を偽って生きてきました。それなのに愛する人の家族を仇にしなければいけない時、彼の決意はどうなるのでしょうか。步音楼にとって父はそれほど愛情深い存在ではありませんが。それでも肖鐸にとって仇の娘という事実は変わりません。栄安という共通の敵を倒したことでかえって二人の関係に危機が訪れるとは皮肉です。
浮図縁25~280話の登場人物
- 肖鐸(しょう たく) 演:ワン・ホーディー
- 步音楼(ほ いんろう) 演:チェン・ユーチー
- 皇帝 慕容高鞏(ぼよう こうきょう) 演:ピーター・ホー
- 南苑王 宇文良時(うぶん りょうじ) 演:カン・カン
- 秋月白(しゅう げつはく) 演:モン ゴー ジュゥ ラー
さらに詳しいキャストはこちらで紹介しています。
・浮図縁 乱世に咲く真実の愛のキャストと登場人物を紹介
浮図縁25~28話の感想まとめ
慕容高鞏の狂信的な独占欲はついに步音楼の従兄 連城公子の命を奪ってしまいました。彼と步音楼はただのいとこの関係にすぎません。愛されない現実を受け入れられず、怒りを他のものにむけてしまったかのようです。
対照的に步音楼と肖鐸の関係はますます強くなるばかり。栄安の妨害にも負けず、逆に栄安を死に追いやることに成功しました。
しかし栄安の口から出たのは肖鐸の弟を殺したのは步音楼の父だという衝撃の事実。まったくの嘘とも思えません。步音楼と肖鐸の関係はいったいどうなるのでしょうか?
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