『安楽伝』9話・10話・11話・12話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。
任安楽と安寧公主が出会い、二人は意気投合。安寧公主が帝家の事件を深く悔いている様子が印象的です。
帝家の生き残りがいることがわかり。江南での災害発生。そこで韓燁と任安楽は江南に向かいました。そこでは沐天府の知事・鐘礼文の悪事が次々と明らかになります。しかし古雲年が裏で暗躍。
鐘礼文は任安楽と韓燁を宴席に誘います。
一方、安寧は翎湘楼で酒を飲んでおり、洛銘西は琳琅とともに会いに行くのでした。
鐘礼文はどんな罠を仕掛けたのでしょうか?
それでは9話からお楽しみ下さい。
安楽伝の登場人物紹介
- 帝梓元(ていしげん)/任安楽(じんあんらく) 演:ディリラバ
- 韓燁(かんよう) 演:ゴン・ジュン
- 洛銘西(らくめいせい) 演:リウ・ユーニン
- 安寧公主(あんねいこうしゅ) 演:シャー・ナン
- 嘉昌帝(かしょうてい) 演:ゾン・フォンイエン
- 古雲年(こうんねん) 演:スン・シンホン
安楽伝9話 波乱の道行き
安寧の不安
洛銘西は帝梓元が玳山で置かれている悲惨な状況を語りました。しかし安寧公主は口では会いたいと言うものの、会うのを嫌がっている様子でした。
それを見た洛銘西は彼女が帝家滅亡の真相を知っているに違いないと思い、琳琅にその件を詳しく調べるよう命じるのでした。
それに気づく洛銘西も鋭いですね。苑書と苑琴の調査も並行して進んでいるようで、帝家の生き残りが見つかるといいですね。
任安楽と韓燁は望江楼での宴席に出席し、地元の名士たちからのお世辞にも器用に対応し、まるで仲の良い夫婦のように振る舞います。
鐘礼文の差し金で多くの商人たちが任安楽と韓燁へ贈り物を渡します。これは古雲年の指示による罠でした。しかし任安楽は贈り物を受け取り全員に名前と贈り物を書くよう要求。商人たちは正直に名簿を完成させ、任安楽はその名簿を賄賂の証拠として皇帝に奏上するよう苑琴に命じるのでした。
第10話 裏帳簿を捜せ
韓燁と任安楽の共同作戦と鐘礼文の抵抗
任安楽と韓燁は裏帳簿の調査を進めていましたが、窓の外に盗聴者がいることに気づきます。そこで韓燁はわざと内帳の調査が進んでいると匂わせせ、鐘礼文を彼を動かすことにしました。
焦った鐘礼文は河工と管理人を口封じしようとします。しかし、趙家荘に押し入った部隊は禁衛軍に包囲され逮捕されました。
同じころ。韓燁は鐘礼文を訪問。鐘礼文は自分が不利になったことを悟るのでした。
裏帳簿の発見と温朔の超人的記憶力
追い詰められた鐘礼文が自室の隠し扉から帳簿を取り出そうとしたその時、韓燁と任安楽が突然現れました。焦る鐘礼文ですが帳簿を隠すことができず、苦し紛れにそれが自分の妻妾が個人的に記したものだと主張します。
しかし温朔は超人的な記憶力で帳簿の筆跡が役人のものと全く同じだと指摘。鐘礼文はもう言い逃れできなくなり逮捕。こうして江南の汚職事件は解決したのでした。
第11話 江南での収穫
蒼山での韓燁の願い
韓燁は任安楽を、大靖の太祖・韓子安の陵墓がある蒼山に連れて行きました。ここは帝家と韓家の血族以外の立ち入りが禁じられている神聖な場所です。
そこで韓燁は靖安侯が筆を執ったとされる墓碑の前で「皇太子妃としてではなく、ともに太平の世を築く友としてそばにいてほしい」と任安楽に願いを伝えます。任安楽はとくに身分にこだわりはなく、さっぱりとした態度でその言葉を受け入れました。
簡宋の裏切りと韓燁の策略
韓燁が任安楽に自分の気持を伝えた直後、突然黒装束の刺客が現れ韓燁に剣を向けました。しかし韓燁はすでに警戒しており、任安楽はハッとします。現れたのは韓燁の親衛である簡宋でした。
彼は古雲年の配下で暗衛の長、剣術の天才だったのです。実は韓燁は以前から古雲年の密偵が身近にいると疑っていて、ついに彼を炙り出したのでした。
簡宋は恩人である韓燁の命を奪うことができず、崖から飛び降りて自決するのでした。
第12話 帝梓元から帝承恩へ
偽の帝梓元が帝承恩へ改名
太后の勅命が玳山に届き、帝梓元が京へ戻ることが許されます。しかし条件として今後は「帝承恩」と名を改めることが義務付けられました。この改名は帝家にとって侮辱的なものでしたが、帝梓元の影武者はそれを名乗りさえすれば長年山に囚われていた身分から解放されるので、そのような侮辱など全く気にしません。初めて与えられたその新しい名前を喜んで受け入れます。
慕青の葛藤と帝承恩の策
慕青は帝承恩の態度に怒りを感じていました。でも彼女は8歳までは温かい食事に恵まれず、その後は10年間も帝梓元の身代わりとして玳山に囚われていた境遇を考えると、慕青も複雑です。最終的に慕青は帝承恩と共に山を下りることにするのでした。
韓燁の不安と帝梓元への複雑な思い
韓燁は帝梓元の肖像画を任安楽に似せて描き、帝梓元が改名して下山したと聞いて、その誇り高さを捨てたことに驚きと不安を覚える。
韓燁は帝梓元が改名して下山することに同意したと聞いたとき驚きます。かつて帝梓元は誇り高い女性で、そのような屈辱を受け入れるはずがないと信じていたからです。
彼は戻ってくるのが自分が知っている帝梓元ではないのではないかと不安に駆られているのでした。
安楽伝 9~12話までの感想
韓燁と任安楽の関係の変化
韓燁と任安楽の関係が徐々に深まっていますね。最初はお互いを利用しているだけでしたが。事件の解決を通して、お互いへの信頼と絆を深めていきました。
特に韓燁は任安楽を事実上の求婚をしたのは、感情的にも任安楽に惹かれているからでしょう。設定上は本物の帝梓元と任安楽は同一人物ですが、韓燁の立場では知らないはずですし。ここで本物の帝梓元が出現したらどうなるのか?と思うとちょっと興味深いです。
帝家の屈辱と復讐心
偽の帝梓元が「帝承恩」と名を変え、自由と権力を手に入れるために屈辱を受け入れる決断をしました。その一方で、本物の任安楽は復讐心を忘れていません。韓家が帝家を二度も屈辱を与えたので、彼女の復讐心が一層強まりましたね。彼女の背負うものが重いのはわかります。
ただ帝承恩にとってみればそれは帝家の都合であって。帝承恩がああ思うのも仕方ないかなという気はします。
この後、帝承恩が問題を起こすのは間違いないでしょうし。任安楽にどんな影響を与えるのか楽しみですね。
今後の展開が気になります。
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