明蘭才媛の春 46・47・48・49・50話のあらすじネタバレをお届けします。
顧廷燁は皇太后から皇帝に玉璽の返還に貢献。しかし投獄された親族を救うため皇帝を怒らせてしまいます。兄・廷煜の死と家督の継承、そして執念深い朱曼娘の再来という波乱の展開が続きます。
この記事では、宮廷での権力争いが顧家の争いとどのように結びついているのか分かりやすく解説します。
※この記事はドラマ『明蘭』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
この記事で分かること
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46~50話のあらすじとネタバレ
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皇太后から玉璽を奪還し、皇帝の親政を確立させた顧廷燁の危険な立ち回り
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兄・顧廷煜が最期に残した「父の遺言」の内容
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朱曼娘の凶行から娘を救い、背後の陰謀を暴こうとする明蘭の冷静な軍師としての手腕
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明蘭あらすじ46話
皇太后による侍女の下賜という難題を明蘭が機転で切り抜けたものの。斉衡の告発で顧家の従弟たちが連行されてしまいます。
あらすじ 残党の粛清
盛明蘭は皇后の妹である沈氏と一緒に宮中へ上がり、皇太后に初めてお目見えします。皇太后は自分の側に仕える侍女たちを兵士に嫁がせるという、一歩間違えれば角が立つ提案を二人に投げかけました。
沈氏が答えに詰まるなか、明蘭は「独り身の兵士に妻を与えれば、彼らはより一層忠義を尽くして戦うようになります」と、答えました。この賢明な回答によって明蘭は皇太后の警戒を解くことに成功します。
その頃、朝廷ではかつての兗王(えんおう)による反乱の残党狩りが続いていました。
侍御史となった斉衡は職務に忠実であろうとするあまり、顧家の従弟である顧廷狄(こていてき)と顧廷炳(こていへい)の過去の罪を告発します。二人は宮廷の門前で連行され、尋問を受けることになりました。
息子を捕らえられた叔父たちは、かつて冷遇していた顧廷燁のもとへ押しかけ、なりふり構わず助けを求めます。
顧家内部の混乱と斉衡の冷徹な正義感が廷燁を追い詰めていくのでした。
注目点:顧廷燁はなぜ身勝手な叔父を助けなければいけないの?
叔父たちはかつて顧廷燁を顧家から追い出し、財産を奪おうとしました。でも彼らの息子たちが逆賊の仲間として連行されたため、皇帝の側近である顧廷燁の影響力にすがってきました。
今度は涙ながらに「家族の情」を訴え。廷燁は身勝手な親族たちうんざりしますが、顧家全体の連座を防ぐために対応を迫られます。
また叔父たちは一族の長老格です。家制度の中では高い序列にいます。彼らが困っている時に力のある顧廷燁が助けないと、世間からは「一族の恩を忘れた薄情者」「不孝者」という強烈なレッテルを貼られます。このレッテルは当時の官僚社会では致命的なスキャンダルになり顧廷燁の将来も危うくするのです。
明蘭あらすじ47話 明蘭への脅迫と皇太后の怒り
顧家の親族による明蘭への脅迫を廷燁と明蘭は退けました。ところが宮廷では玉璽が皇帝に返還され、廷燁は皇太后から激しい怒りを買います。
あらすじ 47話 過去の醜聞
顧家の従弟たちが逮捕された件で、叔母たちは明蘭のもとへ押しかけました。明蘭がかつて医者の賀家と縁談があったことを持ち出して「斉衡に口添えしなければ醜聞を広める」と脅します。
しかし、明蘭は動じず筆頭にすべての発言を記録させ証拠とし。顧廷燁も「婚約など存在しない」とはねのけ、夫婦で叔母たちを退散させました。
一方、朝廷では大きな政変が起きていました。廷燁の献策により、これまで皇太后が握っていた「玉璽」が皇帝・趙宗全の手に戻ります。
権力の象徴を失った皇太后は激怒。廷燁を呼び出して杖刑に処そうとしますが、彼の背中に刻まれた数々の戦傷を見て、かつて国を救った功績を思い出し辛うじて手を止めます。
その後、廷燁は本家で親族を助ける代償として非業の死を遂げた生母・白氏の名誉回復と族譜への記載を要求しますが、家主である兄・廷煜との対立は深まるばかりでした。
注目点:「賀家との縁談」は、なぜ明蘭の弱みになるの?
当時の名門の女性にとって、一度進んだ縁談が壊れることは「何らかの問題がある女性」というレッテルを貼られるリスクがありました。
叔母たちは明蘭が「別の男(賀弘文)と結婚しかけた過去」を蒸し返して顧廷燁との離縁をちらつかせて彼女をコントロールしようとしたのです。
注目点:明蘭が発言を記録させたのはなぜ?
明蘭は文章の上手な者を呼んで叔母たちの発言を記録させました。これは叔母たちの暴言を客観的な証拠として残すためです。当時は口約束や噂話が力を持っていました。
それを書面に記録され「後で証拠として提出する」と突きつけられると、叔母たちは自分の失言が一族の恥や罪になることを恐れて言いたいことが言えなくなってしまうのです。
明蘭は家の中の騒ぎを裁判に提出する公的な記録にすり替えることで卑劣な脅しを無効化したのです。
明蘭あらすじ 48話 兄・顧廷煜の遺言と父の真実
余命わずかな兄・顧廷煜が父の遺書を公開して継母・秦氏の悪行を暴き、自らの妻子の将来を顧廷燁に託して静かに息を引き取りました。
あらすじ 48話 最期の願い
顧家の本家では従弟たちの救出を巡り緊迫した議論が続いていました。顧廷燁が生母・白氏の名誉回復を譲らないなか、病で長くないことを悟った兄・顧廷煜が、ついに重い口を開きます。
彼は一族の前で父・顧偃開(こえんかい)が遺した本物の遺書と財産目録を公開しました。そこには白氏の持参金が廷燁に正当に引き継がれるべきことや、彼女への感謝が綴られていました。これを隠蔽して廷燁を追い出そうとしていた小秦氏らの悪行が暴露され、一同は騒然となります。
その後、廷煜は廷燁と二人きりで話して自分が余計な憎しみに囚われていたことを認めます。彼は自分が亡き後の妻子の安泰を廷燁と明蘭に託し、顧家の家督を正式に廷燁へ譲る決断をしました。
数日後、廷煜は静かにこの世を去ります。廷燁は兄の遺志を汲み、獄中にいる親族たちの赦免を皇帝に嘆願しました。
長年対立し続けた兄弟が、最期にようやく「家族」として心を通わせた瞬間でした。
注目点:顧廷煜はなぜこのタイミングで父の遺書を公開した?
顧廷煜は自分が死んだ後のことを心配しました。顧廷煜の死後、今のままでは顧家が小秦氏の思い通りに操られ、残された自分の妻子(邵氏と娘)が路頭に迷うことを恐れたのです。廷煜は廷燁がやられたらやり返す男で受けた恨みは忘れないとはいえ。一度約束した義理は必ず守る男であることも知っていました。
小秦氏という身近な敵よりも、かつて敵対したとはいえ弟の誠実さに賭ける方が家族を守れると判断した究極の選択でした。
明蘭あらすじ 49話 皇帝の激怒と顧廷燁の真意
顧廷燁が皇帝の不興を買いながらも公の場で顧家の恩赦を勝ち取り、弟の廷煒は釈放、従兄弟のひとりは流罪という裁定が下りました。
あらすじ 49話 幸と不幸
朝議の場で顧廷燁はあえて多くの家臣が見守るなか、獄中の親族への恩赦を皇帝に願い出ました。
皇帝・趙宗全は「なぜ裏で相談せず、人前で私を追い詰めるような真似をするのか」と激しく怒ります。でも、これは廷燁の計算でした。裏で手を回せば「皇帝が寵臣をひいきした」と噂されますが、公の場で議論すれば法に基づいた正当な処置として周囲を納得させられるからです。皇帝はこの真意を理解しつつも、廷燁の強引なやり方に複雑な感情を抱きます。
結果として廷燁の弟・廷煒は釈放され、他の従兄弟は流罪となることで決着がつきました。これを見た劉貴妃は廷燁の権勢を妬み、皇帝に「顧殿は皇帝よりも次期有力候補の桓王に近い」と文句を言いますが、皇帝は怒って彼女を退けます。
亡き兄・廷煜の葬儀がしめやかに行われるなか、廷燁は恩赦を得た喜びよりも、皇帝との間に生じた微かな亀裂が気がかりとなるのでした。
注目点:なぜ顧廷燁はあえて皇帝に怒られることをしたのか?
顧廷燁は皇帝が起こるのは予想していました。でもそれを承知で「公の場」での恩赦を求めます。それは 皇帝が「身内に甘い」という批判を受けるのを防ぐためです。
もし密室で話を決めてしまえば、他の家臣たちは「顧廷燁の頼みだから特別扱いした」と勘ぐり、皇帝の権威に傷がつきます。廷燁はあえて自分が「わがままな臣下」として怒られ役を買って出ることで、皇帝が「臣下の熱心な願いを聞き入れ、情けをかけた」という公明正大な形を作り出しました。自分の面目を捨てて皇帝の名誉を守る、廷燁なりの忠誠心といえます。
明蘭あらすじ 50話 狂気に走る朱曼娘の執念
顧廷燁は再会した朱曼娘に刺されました。明蘭は彼女の背後に白家の陰謀を知り、あえて泳がせて息子の行方を追う策に出ました。
あらすじ 50話 毒婦の執念
姿を消していた朱曼娘が突如現れ、顧廷燁に襲いかかり刺しました。彼女は行方不明の息子・書昌について「お前のせいで死んだ」と呪いのような言葉を吐き、廷燁を激しい怒りと動揺に突き落としました。
しかし明蘭は朱曼娘の出現が唐突すぎることに不自然さを感じます。調査の結果、廷燁の生母の遺産を狙う白家の残党が背後で糸を引いている可能性が浮上しました。
混乱の中、父に会いたがっていた娘の書蓉が朱曼娘に近づきますが、逆上した朱曼娘は実の娘である書蓉を絞め殺そうとします。廷燁と明蘭が駆けつけて救出しますが、朱曼娘の狂気はもはや手が付けられない状態でした。
明蘭は力ずくで口を割らせるのではなく、朱曼娘を一度自由の身にして泳がせることにします。そして隠された息子の居場所を見つけようというのです。朱曼娘は都を去り際、廷燁の悪評を広め新たな火種を撒き散らしていきました。
解説:北宋時代の「訴訟」と「悪評」の社会的影響
ドラマで朱曼娘が叫び歩いた「廷燁の悪評」は、現代で想像する以上に深刻なダメージを官僚に与えました。宋代は「名節(名声と節義)」をとても重視する社会です。家庭内での不品行や女性トラブルは御史台(監視機関)による弾劾の対象になりました。
特に顧廷燁は皇帝の寵臣で敵が多い立場です。朱曼娘のような「捨てられた女」が騒ぎ立てると政敵にとって絶好の攻撃材料になります。
明蘭はこのリスクを予想はできましたが。元凶を断って夫を守るためには仕方なかったといえます。
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