中国ドラマ 惜花芷(せきかし)第15・16・17・18話のあらすじをまとめました。
花家の店が開店。花家の立て直しが本格的に動き出し。凌王府火災をめぐる秘密が明らかに。
花芷と顧晏惜の距離がそっと縮まっていく一方で、家族にまつわる難題や、見えざる陰謀が次々と姿を現してきます。
今回は15~18話分の出来事を整理しながら、それぞれの事件がどうつながり、どこが物語の大きな転換点になっているのかを分かりやすくご紹介します。
この記事で分かること
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花芷が店を成功させ、教育改革へ踏み出した理由
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顧晏惜が火災事件を追い続けた背景と黒幕の正体
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花家で起きた内部の問題と各人物の成長
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花芷と顧晏惜の心の動きと関係の変化
※この記事はドラマ『惜花芷』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
他のエピソードを見たい方は 惜花芷(せきかし)あらすじとネタバレをどうぞ。
惜花芷15話 あらすじ 一時のぬくもり
花記の開店と新たな仲間、揺れる想いの行方
あらすじ
花記の開店と新しい力
花芷は三軒の店をひとつにつなげ、花家の店を開きました。開店早々祝いの客が絶えず、侍女たちもそれぞれの役割をしっかりこなして店内は活気にあふれています。算盤が得意でない花芷のために、夏金娥は自分の愛用してきた算盤を差し出し、念秋への指導も始まりました。さらに飢えで倒れていた鄭知を花芷が助け、教師として迎え入れられることになります。
不穏な影とそれぞれの成長
芍薬は沈煥が店に姿を見せると、気づかれないように彼の点心へ薬を仕込み、馬を逃がして仕返しをしました。一方で授業の場では、鄭知が語った自身の過去が柏礼と柏林の心に響き、二人が努力を誓うきっかけになります。
深まる想いと揺れる心
花芷は乗馬を習いながら、少しずつ顧晏惜との距離を縮めていきます。しかし彼の胸中には、まだ伝えきれない思いが渦巻いていました。夜、星空の下で寄り添ったとき、顧晏惜は彼女を守りたいという気持ちと、けれど自分には何も与えられないのではないかという苦しさの間で揺れていたのです。
注目点:商売に精を出す花芷を二夫人が心配したのはなぜ?
二夫人は花芷が店に立ち続けていることに対して「商売は卑しいものだから、店主や帳簿係を雇うべき」と勧めました。
これは花芷の能力を疑ったというより、花家の女子が“人前で働く”こと自体が家の体面に響く、と考えたからです。
そのため、花芷の行動は当時の価値観から見ればかなり常識はずれです。でも花芷は一家を養うためにはそうも言ってられないのです。
惜花芷 16話 花芷が顧晏惜の真実に迫る夜
第16話あらすじ:変わらぬ心
花家の再編と百業課の開始
花家では人材の見直しが進みます。夏金娥が夏明を帳簿係に迎え入れ、花芷は花霊に女教師として来てもらえるよう頼みました。かつて失われた「早春渓行図」を修復して贈ったことが花霊の心を動かしたようで、授業が正式に始まります。
さらに花家が将来に不安を抱えずにすむよう、花芷は思い切って訓練場に教室を移し「百業課」を設置しました。そこで顧晏惜が子弟たちを教えるのでした。
芍薬の危機と沈煥の意外な行動
芍薬は沈煥の同級生に騙され連れ去られてしまいます。ですが駆けつけた沈煥によって救われました。その流れで芍薬は思わず薬の件を口にしてしまい、沈煥はようやく本当のことを知ります。しかしのちに芍薬の不用意な発言が原因で顧晏惜は激しく怒るのでした。
密書の行方と二人の対決
陳情が太后側の密書を手に入れ、花芷はその写しを作成しました。顧晏惜に疑いを持った花芷は訓練場へ向かい、二人は密室で向き合うことになります。緊張が走る中、花芷は顧晏惜の短刀を奪って逆に追い詰め彼の目的を確かめました。
密書の内容は政治的なものではなく、太后と林婉の個人的な心情が綴られていただけでした。花芷は一晩かけて全文を書き写し、顧晏惜は証として持ち帰ります。帰り際、彼は花家調査の裏で過去の大火の痕跡を追っていることを明かすのでした。
注目点:常識破りの花芷の教育
花芷は花家の子弟に各業界の専門家から学ぶ教育を初めました。でも奥方たちは子供らが将来、商人や職人に落ちぶれることを恐れました。
他にも実技を重視したり精神と身体を鍛えるやり方など、当時の教育ではあり得ないことばかりしています。
原作の花芷はタイムスリップした現代人の設定のため、このような当時の常識破りのことができるのですが、ドラマの花芷はこの時代の人の設定。そのため発想が唐突な印象を受けます。
惜花芷 17話 顧晏惜が火災の真実と黒幕を突き止める
第17話 来たるべき日
顧晏惜が花芷の記憶から手がかりを得る
顧晏惜は密書を花家へ戻し、花芷に調査の理由を告白します。それは芍薬と花芷を守るためで「凌王府の古い事件」を追っていたためでした。
さらに花芷が幼い頃に凌王府へ迷い込んでいた事実から、顧晏惜は大きな手がかりを得ます。
夏明の帳簿事件と花家の混乱
夏金娥が連れてきた夏明が偽帳簿で金を騙し取り、怒った男たちが花家に押し寄せました。花芷は責めず、夏金娥の重い罪悪感だけが残ります。
一方、硝石で氷を作る実験中に負傷した話から顧晏惜は火災の原因を推測するのでした。
火災の真相と黒幕の告白
顧晏惜は調査の末に陳家の婆を捕らえました。火災は硝石入りの花灯と睡眠薬を仕込んだ蝋燭が原因だと突き止めます。さらに蕭氏に真相を問うと、王妃の一族の謀反を阻むため彼女が王妃を止めようとした結果の悲劇であったと分かりました。
顧晏惜は蕭氏を殺さず幽閉とし、因縁の全貌にようやく辿り着いたのでした。
惜花芷 18話 蕭氏の自害と顧晏惜の謹慎
第18話 家族の裏切り
拂冬を守る花芷と花静の無理難題
拂冬は宋家に行くくらいなら花家で働き続けたいと泣きつき、花芷は彼女を抱きしめて「何があっても守る」と励まします。
しかし花静は宋成祖を連れて押しかけ、再び拂冬を側室にと要求。花芷は高額の結納金を条件に柔らかく断り、三夫人と二夫人も拂冬をかばいました。
蕭氏の死と暴かれた宮廷の罪
顧晏惜のもとへ、幽閉されていた蕭氏が命を絶ったとの報が届きます。遺書を手に顧晏焄に詰め寄ると周家の謀反、王妃殺害、董老丈への口封じに至るまで顧晏焄の過去の罪が露わに。さらに顧晏惜が七宿司の司使であると悟った顧晏焄は動揺し芍薬だけが命を救われた理由にも触れられました。
その後、皇宮に呼び出された顧晏惜と顧晏焄は謁見すら許されず謹慎処分を受けてしまいます。
花家の問題と新たな企み
花芷はりんごに文字が浮かび上がる仕掛けを思いつき、心には顧晏惜の姿を思い描きます。一方、花嫻の腕の傷から、彼女が夫に虐げられている事実が明らかに。そんな中、秦姨娘が楊掌櫃と関係を持った後、花静の唆しで花芷の部屋へ忍び込み、腹掛けを盗もうとしますが、抱夏に見つかりその企みは失敗します。
解説:火薬技術と「花灯」を使った暗殺のリアリティ
中国では宋のころから、硝石や硫黄、木炭を合わせた火薬づくりが発達して、軍事だけでなく花火や爆竹にも広く使われるようになりました。
宮廷や貴族の家では、祝いごとの席を飾る花灯や仕掛け灯籠が人気でしたが、その美しい灯りの裏で、内部に火薬や毒物を忍ばせるという物騒な事件も史料には残っています。
灯りは本来「吉祥」や「祝福」を象徴するものです。でも権力争いの渦中では誰も疑わない“お祝いの贈り物”です。だからこそ暗殺の道具に姿を変えることもあったのでしょう。
凌王府の火災に花灯や硝石が関わっていたという設定は、そうした歴史の影をうまく取り入れたものになっていますね。
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