ドラマ『度華年』21〜24話のあらすじとネタバレをお届けします。
李蓉と裴文宣の関係改善から謝蘭清の失脚、藺飛白の進退、新春の宴。急な裴文宣の昇進が朝廷に混乱を呼びます。
この記事では21〜24話のドラマの注目ポイントをわかりやすく紹介します。
※この記事はドラマ『度華年』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
この記事で分かること
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李蓉と裴文宣が和解した理由と心の変化
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謝蘭清と藺飛白の血縁関係とそれによる混乱
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宮中の宴での三角関係
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急な昇進が呼び起こした皇帝の疑念と背後の思惑
度華年21話 李蓉が裴文宣と和解する
あらすじ
上官雅は督察司で働く李蓉のもとを訪ねました。李蓉が胸の内に抱えこんでいる感情を遠慮なくはっきりと指摘します。李蓉は上官雅の言葉に思わず反発。自分が権力さえ握れば孤独にはならないのだと強がってみせます。でも、その直後には自分の荒々しい言い方をすぐに悔やむのでした。
家に戻った李蓉は前世の記憶をたどります。そして母后が語った「愛は権力の前では弱い」という言葉にずっと自分が縛られてきたのだと理解するのでした。
裴文宣は李蓉を丁寧にもてなし、どこか距離を置いた態度を見せます。李蓉がしっかりと謝罪するとそれを受け入れ、その夜はあえて書斎で休むことで彼女の不安な気持ちをそっと和らげるのでした。
今回の注目点
上官雅の忠告は李蓉に何を気づかせたのでしょうか?
上官雅は李蓉の胸の奥にあった “逃げたい気持ち” を静かに言い当てました。それがきっかけになって、李蓉は裴文宣との関係から目をそらしていた自分に気づくことになります。さらに自分がつい疑い深くなってしまうことや、感情のまま怒りに走ってしまう癖にも向き合うことになりました。
白玉の簪は、皇帝と柔妃の関係にどんな影響を与えたのでしょうか?
裴文宣が簪の価格高騰の背景に柔妃の存在があると説明すると皇帝の心には疑念が広がりました。その結果、華楽公主には罰が下され、柔妃にも「私の前で駆け引きをするな」と念押しすることになります。簪ひとつがふたりの関係に微妙な溝を作ってしまったのです。
謝蘭清と藺飛白の告発合戦は、最終的にどんな結果を生みましたか?
謝蘭清は李蓉に殺人依頼の罪を着せようとしましたが、李蓉は藺飛白との容貌の共通点を落ち着いて示しました。そのことで謝蘭清が状況を操作しているのだと周囲に気づかせることに成功します。告発合戦は李蓉に有利な流れとなり、宮中での立場をしっかりと取り戻す結果につながりました。
度華年22話 謝蘭清の秘密が明らかになる
22話 あらすじ・まとめ
大殿では李蓉が藺飛白の印籠を取り出して見せ、謝蘭清の過去を白日の下にさらす形で二人の親子関係を認めるよう迫ります。
李蓉は藺霞と謝蘭清がどのような関係にあったのかを語り、藺飛白が二人の子である可能性を示します。皇帝は血を混ぜて確かめるよう命じました。その結果、親子だと明らかになります。
謝蘭清はこれは李蓉と裴文宣の企みだと必死に訴えますが、皇帝は取り合いません。さらに裴文宣が裴礼明を主審に推薦し事件を裁くための準備が整えられました。
李蓉は藺飛白のもとを大牢まで訪ね、藺霞が遺した想いを彼の口から静かに聞き取ります。
新年を迎える前に合同審問が開かれ、謝蘭清には流刑が言い渡されます。それ以外の案件もすべて結審しました。
謝蘭清との面会の場で李蓉は思わず前世に関する情報を口にしてしまい、蘇容卿に自分も転生者だと知られてしまいます。
蘇容卿は李蓉の選択に動揺しますが、彼女を必ず取り戻すのだと心に決意を固めるのでした。
今回の注目点
大殿で行われた血判で何がわかった?
この血判は謝蘭清と藺霞がかつて互いに深く愛し合っていたこと、そして藺飛白がその二人の実の子であるという事実を示しました。李蓉は印籠と証言を手がかりに二人の関係性を丁寧に整理し、皇帝が決断を下せるよう後押ししました。
蘇容卿は李蓉のどんな言葉に反応した?
李蓉がごく自然な口ぶりで前世に関する調査内容を語ったため、彼は李蓉も自分と同じ転生者なのだと気づきました。彼は 李蓉の過去の発言を引き合いに出してそれを確かめました。
裴文宣と李蓉の間で交わされた約束は、何を意味していた?
二人が交わしたのは、前世で果たせなかった花火の約束を今度こそ叶えようという静かな誓いでした。さらに蘇容卿の前でもその姿勢を貫き、二人の決意がいっそう強く、はっきりと示されました。
度華年23話 宴で李蓉と蘇容卿が共演する
藺飛白が流刑を逃れ李蓉は彼と協力できる体制を整えていきます。新春の行事や宮中の宴では李蓉と蘇容卿が息の合った合奏を披露。その様子に裴文宣は嫉妬するのでした。
23話 あらすじ・まとめ
藺飛白は流刑から充軍への減刑となり、上官雅から「軍功を立てれば道は開ける」と説明され、李蓉と手を組む流れが形になっていきました。
西南へ向かう前、藺飛白は葉子牌を受け取り、境界の地でも大切に持っていくと約束します。華楽公主は蘇容卿を呼び寄せ、曲の指導を頼むことで、そっと距離を縮めていきました。
宮中の宴では華楽公主が「平川入陣曲」を演奏したいと申し出ますが、曲への理解が追いつかず迷いが見えます。そこで李蓉が伴奏を務め、彼女の琴に合わせて蘇容卿が太鼓を響かせ、裴文宣も二胡を添えると場の空気が一気に変わっていきました。
終盤、焦りを抱えた李川が席を立ち、李蓉は「自分が支える」と約束。裴文宣は蘇容卿を意識してか李蓉の手を取って席を離れました。宴のあと、蘇容卿は李蓉の前世での苦難を思い返し守れなかった後悔が胸を締めつけていました。
今回の注目点
藺飛白はなぜ充軍を受け入れたのか?
彼がその処分を受け入れたのは、母が謝蘭清へ残した三つの借りを返すためでした。軍に身を置いて功績を立てることが母の想いに応える唯一の道だと考えたのです。そこへ李蓉の言葉が静かに背中を押し、彼の覚悟をより確かなものにしました。
李蓉が弾いた平川入陣曲は何を伝えたのか?
彼女は北方への遠征に実際に参加した経験を持っています。だからこそその曲が持つ「戦いの意味」を理解し演奏に心がこもっていたのです。聞いているだけで、まるで戦場に立っているようなく心に響く音でした。
裴文宣は蘇容卿の存在をどう捉えた?
合奏の最中に李蓉の視線が蘇容卿へ向かった瞬間、彼の胸には抑えきれない不満がこみ上げました。退席の際には李蓉の手をそっと取って関係を示すように振る舞い、蘇容卿への牽制をさらに強める形になったのです。
度華年24話 蘇容卿が裴文宣を侍郎に仕向ける
第24話 あらすじ
裴文宣は学徒の募集で蘇家に押されてしまいますが、李蓉が劉春航を丁寧に説き伏せて支えとなり、人事の流れをなんとか整えていきました。
ところがその裏で蘇容卿は裴文宣の名声を巧みに利用し、自らが侍郎へ異例の昇進を果たすよう仕向けます。その動きが皇帝の不信を呼び起こしてしまいます。
やがて過労の末に裴文宣が倒れると朝廷は一気に混乱しました。李蓉は皇帝のもとへ急ぎ、状況を丁寧に説明して彼を守ろうと努めます。その過程で柔妃と蘇容卿が密かに手を結んでいたことに気づき、事態の深刻さを静かに理解するのでした。
今回の注目点
裴文宣はなぜ昇進で混乱に巻き込まれた?
裴文宣は本来、六品の考功主事として地道に昇進するはずでした。しかし蘇容卿が裏で動き、彼の名声を“利用”する形で一気に正四品の侍郎に押し上げました。この異例の昇進は朝臣たちの反発を招くだけでなく、皇帝の警戒心を刺激することを狙ったものでした。裴文宣が朝堂で倒れ込んだのは、過労だけでなく、あまりに不自然な人事による心理的な衝撃も大きかったのです。
蘇容卿は何を狙っていた?
蘇容卿の目的は裴文宣を昇進させることではなく「皇帝に疑わせること」でした。
突然の役職引き上げは、裴文宣の実力とはかけ離れた不自然なもので、皇帝に「公主の背後に権力があるのでは」と思わせる絶好の罠でもあります。これによって李蓉の信頼を揺さぶり、公主府の勢いを削ぐ。れが蘇容卿の真の狙いでした。
歴史の解説
急激な昇進と皇帝の疑念という歴史的パターン
中国王朝官職は、段階をふんで年数を重ねてようやく一段上がれるものです。『唐六典』や『通典』にも細かい規定がありますが、数階級をひと跳びに駆け上がるのは、よほどの特例でしか起こりません。どれだけ優秀な人物でも急な昇進があれば「誰かが裏で動いているのでは?」と周囲に勘ぐられてしまいます。
『資治通鑑』にも、皇帝から寵愛を受けるあまり異例の昇進を重ね、結果として同僚の不満を買って孤立、失脚へ追い込まれた例がいくつも残っています。昇進そのものが、称賛よりもむしろ攻撃の道具に変わってしまうこともあったのです。
今回、裴文宣が六品候補の立場から一気に正四品・吏部侍郎へと抜擢されたのは、疑いを呼び込む格好の材料でした。皇帝としても急激な出世を目にすれば「誰の思惑が働いているのか」を探りたくなるものです。
李蓉と裴文宣の人事に不満をみせたのは、権力の私物化を警戒する君主として自然な反応といえます。
まとめと今後の展開
科挙と人事が一体となって政争の道具として扱われ、蘇容卿・李蓉・柔妃それぞれの思惑がはっきりと形になりました。裴文宣の吏部侍郎就任は、彼本人の希望ではなく蘇容卿の仕掛けであり、その結果として皇帝の疑念が強まります。李蓉は自ら昇進の取り消しを求め、父娘の信頼を守ろうとしますが、同時に督察司そのものが取引材料として扱われ始める危険な段階に入りました。
柔妃は皇帝から道具扱いされ、屈辱を抱えたまま毒薬という手段に向かうことで、後宮からの反撃の芽が生まれます。これは公主府と蘇家だけでなく、宮中全体を巻き込む対立の前触れです。
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