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灼灼風流 37・38・39話のあらすじとネタバレ:柔嘉公主の反乱

33-36話のあらすじ |灼灼風流 最終回 ▶

中国ドラマ「灼灼風流(しゃくしゃくふうりゅう) 宮中に咲く愛の華」 37・38・39話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。

柔嘉公主の野望がついに政変を引き起こし劉衍は投獄され毒殺されます。慕灼華が冤罪を晴らすべく動く中、柔嘉が玉璽を手に皇位を簒奪しようとした瞬間、死んだはずの劉衍が姿を現した!

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※この記事はドラマ『灼灼風流』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

オリジナル版を見た感想をもとに書いています。BS版は編集されて話数が変わっている場合があるのでご注意ください。

灼灼風流 キャスト・登場人物
  • 慕灼華(ぼ・しゃくか)/慕琦(ぼ・き)
    演:ジン・ティエン
  • 劉衍(りゅうえん)/定王
    演:ウィリアム・フォン
  • 劉皎(りゅう きょう)/柔嘉公主
    演:ワン・リークン
  • 劉琛(りゅうしん)/第一皇子
    演:ジョウ・イーラン
  • 沈驚鴻(しんきょうこう)
    演:シュー・ハイチャオ
詳しい登場人物とキャスト紹介は灼灼風流 キャスト・登場人物紹介をご覧ください。
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灼灼風流 37話 ネタバレとあらすじ

要約

劉琛が大臣たちの弾劾に追い詰められ、劉衍を天牢へ投獄、柔嘉の野望がついに政変となる。

 

あらすじ:愛する者の願い

柔嘉と沈驚鴻の対峙

柔嘉は太后を見舞った後、沈驚鴻のもとを訪ねます。彼が冷たく理由を問い詰め、慕灼華を利用したことが原因かと探ります。沈驚鴻は柔嘉が権力のためにどこまで堕ちるつもりかを問うだけでした。柔嘉は「この碁は終盤だ」と告げ協力を求めますが、沈驚鴻は黙ったままでした。

劉衍の逮捕

朝廷では大臣たちが次々と議政王・劉衍の罪を訴えます。周大人は先帝崩御時の記録改ざんを暴露、劉琛は激怒。禁衛軍に命じて劉衍を天牢へ収監させます。王府に駆けつけた慕灼華はすでに遅く、涙をこらえながら執剣たちに冷静な行動を命じるのでした。

慕灼華の奔走

慕灼華は劉琛に柔嘉の陰謀を訴えますが、彼は「姉を誣告するのか」と聞き入れません。証拠を求められた慕灼華は沈黙するしかなく、何新を頼ります。彼女は「鎮国大公主の誅邪剣」こそ劉衍を救う鍵と悟り、密かに動き出します。

兵乱の兆し

柔嘉は周大人にさらなる策略を命じます。劉衍を慕う兵たちは主の拘禁を知り、定京への進軍を決意。沈驚鴻の進言で劉衍は牢外に出され、兵たちに「南宸を守れ」と呼びかけ兵を鎮めました。その姿に誰もが王の覚悟を見たのでした。

 

感想

劉衍が天牢入り?何で?劉琛と劉衍があそこまで対立するのは信じられませんけどね。それにしても柔嘉は策略家というよりモンスター公主ですよね。そこまで権力に執着しますか?
沈驚鴻との会話シーンで柔嘉が「碁の終盤」と言ったあの静けさ、怖いほどの自信です。
慕灼華が「若くてハンサムな人を探す」なんて軽口言ってますが、まだ助かると言う望みがある、というかそう思いたいから言えるのでしょうね。逆に痛々しいです。

 

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灼灼風流 38話 ネタバレとあらすじ

要約

柔嘉がついに劉衍に毒を盛る。慕灼華の誅邪剣も間に合わず、南宸は悲劇の雨に沈む。
 

あらすじ:愛する者の願い

毒酒の夜

天牢に現れた柔嘉公主は劉衍を見下ろして嘲りました。彼女は拒馬河の戦いで情報を漏らしたことを認め「復讐ではなく権力が欲しい」と言い切ります。劉衍は冷ややかに「それは欲望の言い訳だ」と答えました。柔嘉は毒酒を差し出して劉衍に「最後の言葉はあるか」と迫ります。彼が慕灼華の名を出すなと警告するも、彼女は冷たく笑いました。

誅邪剣の行方

そのころ慕灼華は何新らとともに大長公主の寝所に忍び込み、彼女の杖の中に隠された誅邪剣を手に入れます。劉衍を救うため大理寺へと急ぎますが、すでに遅く劉衍は白布に包まれ冷たい雨に打たれていました。

慕灼華は彼の亡骸を抱きしめ、雨の中で叫びました。柔嘉はその光景を見て勝利を確信しますが、沈黙する沈驚鴻の背に一抹の不安を覚えます。

残された者たち

劉琛は兄の死を知り、かつて贈られた剣を見つめながら静かに震えました。孫紜紜は狂気に陥り花嫁衣裳で街をさまよいます。慕灼華は三日昏睡したのち目覚め劉衍の冤罪を晴らすと誓いました。

やがて彼女は彼の屋敷で玉佩を見つけ、夢の中で彼と再会。目覚めた慕灼華は柔嘉に関わる世家の調査を始め、彼女が皇位を狙う証をつかもうと動き出すのでした。

 

感想

重い回でした。柔嘉公主の顔が冷たい権力者そのもの。序盤とのギャップが凄い。あちらが仮の姿でこちらが本性なんですけど。
柔嘉が劉衍に言った「他人の痛みを知らぬ者が善を語るな」は確かに一理あるんですが、だからと言って柔嘉のは個人的な恨み。欲望の実現の理由にはならないでしょ。
そして慕灼華の夢の再会。あれはファンタジーじゃなく“心の整理”の演出でしょう。慕灼華が再び立ち上がる決意を固めたということなのでしょうね。
 

歴史の解説:毒殺と「賜死(しし)」の儀式

古代中国では皇族や高官の処刑に「賜死(しし)」という形式がありました。これは「皇帝が毒酒を賜り、自ら命を絶たせる」ものです。唐の太宗期以降、これが最も“体面を保つ処刑法”とされ、屈辱を避ける手段となりました。日本の武士の切腹と同じです。
柔嘉が劉衍に毒酒を与える場面は“賜死”を装っていますが、実際には私刑です。本来は公主といえども勝手に実行していい刑ではありません。

 

灼灼風流 39話 ネタバレとあらすじ

要約 

柔嘉が玉璽を手に皇位奪取を企てる中、死んだはずの劉衍が大殿に現れ、政変の行方が一変する。

 

あらすじ 一大事

権力への序章

慕灼華は執剣を軍畿大営へ送り柔嘉の動きを監視させました。その頃、沈驚鴻は伝国玉璽を盗み出して柔嘉に渡し、柔嘉は龍袍を思わせる紅衣に身を包み「ついに天命が私に降りた」と微笑みました。

周大人が訪れ、挙兵の時期を問うと柔嘉は「今夜、火が上がる」と告げます。沈驚鴻は彼女の冷徹さに苦悩しますが、柔嘉は野望をあらわにするのでした。

血に染まる南珠

柔嘉は耶沐蓁を訪ね、沈驚鴻をめぐる言葉の応酬の末に彼女を絞殺します。その現場を沈驚鴻が目撃。柔嘉が狂ったと思うものの、彼女の痛みを背負うと誓いました。

翌朝、耶沐蓁の遺体が護城河で見つかり劉琛は激怒。宮中では「玉璽が失われた」と騒ぎが起こり、周大人らが退位を迫ります。

皇位簒奪の刻

紅衣に玉璽を掲げた柔嘉が剣を手に大殿へ進み「自分こそ正統の劉氏」と宣言しました。劉琛は愕然と姉を見つめ、慕灼華はなお説得を試みます。柔嘉は彼女を取り込もうとしますが、慕灼華は沈黙。玉座の前では周大人らが「退位せよ」と叫び、玉座奪取の緊張が極限に達しました。

衝撃の登場

そこへ死んだはずの劉衍が馬に乗って現れます。雨を背にしたその姿に、殿内の空気が凍りました。周大人はなおも傲然と「もはや大勢は決した」と嘲りますが、誰もが次の瞬間を息を呑んで見守るのでした。

 

感想

ああやっぱり生きてましたね。それにしても馬に乗って登場とは、恰好よすぎるでしょう。

柔嘉の暴走もついにここまで来たかという感じです。狙っているのはわかりますが。でも紅い衣装なんですね。皇帝になるなら黄色かと思いましたが。そこは伝統より自分の好みが優先?

 

歴史の解説:伝国玉璽(でんこくぎょくじ)と王権の正統性

伝国玉璽はかつて実在したとされる玉璽で。秦の始皇帝が造らせたとされます。「受命於天、既寿永昌(天命を受け、寿しくして永く昌なり)」の刻文で知られます。以後、王朝交代のたびに争奪戦の的となり、これを持つ者が地上の支配者とされました。唐滅亡後に行方不明になりますが。後の王朝も再現したものを伝国玉璽として使ってました。
とはいえ武力で権力を奪うのが当たり前の中国王朝では、それほど大きな力を持つわけではありません。
力を持った者が正当性を主張するための小道具です。

 

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灼灼風流 33から36話のまとめと今後の展開

柔嘉の反乱がついに実現しました。劉琛は孤立、慕灼華は静かに反撃の機を狙ってます。でも劉琛は無策だったわけではないでしょう。劉衍が生きていたのも裏がありそうですね。

次回、劉衍がどのように柔嘉の野望を止めるのか、そして沈驚鴻がどちらの側に立つのか気になります。

 

灼灼風流
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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